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E01.取り戻した、日常
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翌日、中島からメッセージが届いた。
どうやらELINEAを倒した事で意識が戻ったらしい。というのも、俺の思い込みでしかないが。中島を意識不明にした本人を倒した後、意識が回復したのだからそう思うのは自然だろう。
そう言えば、中島のメッセージには、城之内の頭痛も取れたと追伸があった。お互いもう少し検査入院してからの退院になるのだとか。
メディアでもこの事は大々的に放送されていた。昨日の今日だが、CAZH社の会見も事あるごとに流されている。ただ違うのは、不調や意識不明者が発生から快復に変わっているところだろう。
「懐かしいな。」
「本当ですわ。」
案内です。じゃなくてアンナ・イデスのサポートでキャラを作り直し、チュートリアルを受けてメルフェアの街に入った俺は、綺迦と待ち合わせて合流していた。
DEWS自体はサービス影響が無いというのと、現状正常に稼働しているという事から、朝からゲームが出来る状態になっていた。寝ている間にメンテがあった事は、朝起きてから知ったのだが。HMDを付けてログインする時に、そう言えば出来るのかと疑問に思って確認したら、公式にそんな事が書いてあった。
「また最初から素材集めだな。」
「えぇ。今度は全ての太刀を作りたいですわ。」
やめとけ、進まねぇ。
「で、綺迦は今日の午後、大丈夫なんだろ?」
「勿論ですわ。」
キャラに同じ名前は使うなって言われていたから、俺も綺迦も前のキャラの名前は使わないようにした。それは麻璃亜経由で夢那の伝言として送られてきた。
「アキトはもう装備を確認しましたの?」
「いや、まだだ。ただ最初は、普通に楽しもうかなって。」
ついでに、最後に使っていた装備くらいはおまけで付けてやるから、キャラを作ったら連絡しろとも言っていた。
それは有難い話しだが、急いで前のLVまで戻ろうとも思わないので、気が向いたらにしようと思っている。
「とりあえず、今はこんなところかな。キャラも作ったし、後は進めていくだけだ。」
「それに、他のメンバーもまだですわ。」
そうだな。
でも、その前にやりたい事がある。
「最初のクエストだけ、二人で行かないか?」
あの時は、なんだこいつって思いしかなかったが、今になって思えば懐かしい思い出となっている。それがまた体験出来るなら、今度は違う思いでやりたいなと思っていた。
「いいですわね。あの頃のアキトは我儘でしたわ。」
そりゃお前だっての。
そう思いながら綺迦の顔を見ると、本人は楽しそうに微笑んでいた。それを見ちゃうと、まぁいいかって気分になる。
「じゃ、行くか。」
「えぇ。」
DEWSでクエストを終えた後、俺は準備をして出かけた。と言っても遊びに行くわけでもないんだが。
俺は目的の場所がある最寄りの駅で、待ち合わせをしている。温暖化の影響があるにしろ、冬が寒い事に変わりは無い。自販機で暖かい飲み物でも買おうか一瞬悩む。
だが着いて程なく、駅のロータリーには場違い、という程でもないが高級車が入って来て停まる。後部座席から降りてきたのは、待ち合わせをしていた本人だ。
「早いですわね。」
「いや、今来たところだ。」
綺迦が降りると、高野さんはお辞儀をして車を出し去って行った。俺もお辞儀は返しておいた。
「で、ここから近いんですの?」
「あぁ、歩いて10分くらいだ。」
「病院の前で待ち合わせの方が良かったのではなくて?」
まぁ、そうなんだよな。
だけど、俺には別の目的もあって、病院ではなく駅前にした。
「なぁ綺迦。」
「なんですの?」
「行く前にひとついいか?」
「えぇ、構いませんわ。」
と、言ってはもらったものの、いざ口に出すとなると怖かった。本当に俺はこんな事を言っていいのだろうか、言える立場なのだろうか。何度も同じ事を考えては、言ってみないと分からないと言い聞かせ、結局今でも同じ事を思っている。
「あのさ、俺と付き合ってくれないか?」
ここまで来たら迷っていても仕方が無い。話しも切り出してしまっているし。話しを誤魔化す事も出来るが、自分を誤魔化しているようで嫌だ。だったら、いっその事玉砕覚悟で、そう思ってついに口にしてしまった。
言われた綺迦は一瞬驚いた表情をしたが、直ぐに顔を逸らした。だけど、顔を逸らす前に口元が緩んだようにも見えた。それは俺の都合でそう見えただけかもしれないが。
「言うのが遅いですわ。」
「え・・・」
逡巡した綺迦が小さな声で言う。少しの間思考が追い付かなかったが、それはOKしてくれたって事でいいんだろうか。
「俺で、良かったのか?」
嬉しいのだが、信じられないという思いもある。
「嫌だったら、好奇の視線に晒されながら一緒にランチなんて行っていませんわ。」
そうか。
そうだったんだな。
「ただ、もう少し雰囲気というものを考慮して欲しかったですわ。」
・・・
「それは、すまん。」
言われてみればそうだよな。見舞いに行く直前になんて、ちょっと考え無さ過ぎたか。
「まぁ、いいですわ。それより、早く向かいませんこと?」
「あぁ、そうだな。」
「あ、二人とも来てくれたんだ。」
病室に入ると、俺と綺迦を見た中島が、病床の上から笑顔で迎えてくれた。
「久しぶり?」
「ってほどでもないけどな。」
意識不明になっていたのだから、時間の感覚が曖昧なのだろう。
「いつ退院なんだ?」
「明日の検査でなんともなかったら、らしいよ。」
言っても信じられないような出来事ではあったか、ELINEAが原因でそれが解消されたってだけの話しなら、異常は無い気はする。
「ニュース見たけど、凄い事になってたんだね。僕も巻き込まれた一人だけどさ。」
「まぁな。でも、多分もう起きないんじゃないかな。」
第二のELINEAが出来なければ、だが。
「僕、ちょっとDEWSをやるの躊躇ってるんだよね。」
「こんな状態になったら、そりゃそうだろうな。城之内だって同じようなもんだろ。」
「と、思うでしょ。ところがアイツはやる気満々。」
と言って中島は笑った。
「城之内って誰ですの?」
・・・
「酷いよ綺迦ったら。」
「貴方に名前を呼ばれる筋合いはありませんわ・・・いえ、問題ありませんわね。」
何時もの綺迦かと思いきや、言っている最中に悩んで訂正した。ゲーム内でそう呼ばれているからってその方がいい。とは前に言っていたが。
「実は俺ら、ここに来る前にログインして来たんだが、今のところ戻っているようだったな。」
「うわぁ、チャレンジャーだねぇ。でも僕も好きだから、退院したら多分やるかな。」
「おう、そうしたらまたパーティ組もうな。」
「もちろん。」
俺と中島がそんな会話をしていると、綺迦が浮かない顔で俺を見た。
「それって、私たちに付き合わせる事になりますわよ?」
「あ・・・」
「どゆこと?」
そういや、中島は意識不明になっていたから、キャラの改造はされてないんだよな。最初からになった俺たちと違って。
「いや、訳あって俺ら最初からになったんだ。その辺の話しは退院したらするよ。」
「そうなんだ。分かった。」
首を傾げながらも中島はそれ以上聞いては来なかった。
「とりあえず元気そうで良かったよ。」
「うん。次は学校だね。」
「もう終わりますわ。」
あぁ、それな、終業式か。どうせなら21日の金曜にやってくれりゃいいのに、何で月曜にやるかな。
「え、もうそんな時期だっけ?」
「うん、明日。」
「げ・・・。じゃ、どっかで会おうよ、休み中。」
中島がそう言うので、俺は別に何時でもいい。だが綺迦はどうだろうと思って見る。
「任せますわ。」
「分かった。じゃ、退院したら連絡をくれ。」
「了解。」
それから病室を後にして、俺と綺迦は病院を出た。
「高野さんは呼んだのか?」
「まだですわ。」
だったら、もう少し勇気を出してみるか。
「なら、折角だし駅まで一緒に歩かないか?」
隣にいる綺迦に顔を向けて言ってみる。当の本人は顔を逸らしたが。
「仕方がありませんわね。」
綺迦は小さな声でそう言うと、差し出した俺の手を掴んでくれた。
どうやらELINEAを倒した事で意識が戻ったらしい。というのも、俺の思い込みでしかないが。中島を意識不明にした本人を倒した後、意識が回復したのだからそう思うのは自然だろう。
そう言えば、中島のメッセージには、城之内の頭痛も取れたと追伸があった。お互いもう少し検査入院してからの退院になるのだとか。
メディアでもこの事は大々的に放送されていた。昨日の今日だが、CAZH社の会見も事あるごとに流されている。ただ違うのは、不調や意識不明者が発生から快復に変わっているところだろう。
「懐かしいな。」
「本当ですわ。」
案内です。じゃなくてアンナ・イデスのサポートでキャラを作り直し、チュートリアルを受けてメルフェアの街に入った俺は、綺迦と待ち合わせて合流していた。
DEWS自体はサービス影響が無いというのと、現状正常に稼働しているという事から、朝からゲームが出来る状態になっていた。寝ている間にメンテがあった事は、朝起きてから知ったのだが。HMDを付けてログインする時に、そう言えば出来るのかと疑問に思って確認したら、公式にそんな事が書いてあった。
「また最初から素材集めだな。」
「えぇ。今度は全ての太刀を作りたいですわ。」
やめとけ、進まねぇ。
「で、綺迦は今日の午後、大丈夫なんだろ?」
「勿論ですわ。」
キャラに同じ名前は使うなって言われていたから、俺も綺迦も前のキャラの名前は使わないようにした。それは麻璃亜経由で夢那の伝言として送られてきた。
「アキトはもう装備を確認しましたの?」
「いや、まだだ。ただ最初は、普通に楽しもうかなって。」
ついでに、最後に使っていた装備くらいはおまけで付けてやるから、キャラを作ったら連絡しろとも言っていた。
それは有難い話しだが、急いで前のLVまで戻ろうとも思わないので、気が向いたらにしようと思っている。
「とりあえず、今はこんなところかな。キャラも作ったし、後は進めていくだけだ。」
「それに、他のメンバーもまだですわ。」
そうだな。
でも、その前にやりたい事がある。
「最初のクエストだけ、二人で行かないか?」
あの時は、なんだこいつって思いしかなかったが、今になって思えば懐かしい思い出となっている。それがまた体験出来るなら、今度は違う思いでやりたいなと思っていた。
「いいですわね。あの頃のアキトは我儘でしたわ。」
そりゃお前だっての。
そう思いながら綺迦の顔を見ると、本人は楽しそうに微笑んでいた。それを見ちゃうと、まぁいいかって気分になる。
「じゃ、行くか。」
「えぇ。」
DEWSでクエストを終えた後、俺は準備をして出かけた。と言っても遊びに行くわけでもないんだが。
俺は目的の場所がある最寄りの駅で、待ち合わせをしている。温暖化の影響があるにしろ、冬が寒い事に変わりは無い。自販機で暖かい飲み物でも買おうか一瞬悩む。
だが着いて程なく、駅のロータリーには場違い、という程でもないが高級車が入って来て停まる。後部座席から降りてきたのは、待ち合わせをしていた本人だ。
「早いですわね。」
「いや、今来たところだ。」
綺迦が降りると、高野さんはお辞儀をして車を出し去って行った。俺もお辞儀は返しておいた。
「で、ここから近いんですの?」
「あぁ、歩いて10分くらいだ。」
「病院の前で待ち合わせの方が良かったのではなくて?」
まぁ、そうなんだよな。
だけど、俺には別の目的もあって、病院ではなく駅前にした。
「なぁ綺迦。」
「なんですの?」
「行く前にひとついいか?」
「えぇ、構いませんわ。」
と、言ってはもらったものの、いざ口に出すとなると怖かった。本当に俺はこんな事を言っていいのだろうか、言える立場なのだろうか。何度も同じ事を考えては、言ってみないと分からないと言い聞かせ、結局今でも同じ事を思っている。
「あのさ、俺と付き合ってくれないか?」
ここまで来たら迷っていても仕方が無い。話しも切り出してしまっているし。話しを誤魔化す事も出来るが、自分を誤魔化しているようで嫌だ。だったら、いっその事玉砕覚悟で、そう思ってついに口にしてしまった。
言われた綺迦は一瞬驚いた表情をしたが、直ぐに顔を逸らした。だけど、顔を逸らす前に口元が緩んだようにも見えた。それは俺の都合でそう見えただけかもしれないが。
「言うのが遅いですわ。」
「え・・・」
逡巡した綺迦が小さな声で言う。少しの間思考が追い付かなかったが、それはOKしてくれたって事でいいんだろうか。
「俺で、良かったのか?」
嬉しいのだが、信じられないという思いもある。
「嫌だったら、好奇の視線に晒されながら一緒にランチなんて行っていませんわ。」
そうか。
そうだったんだな。
「ただ、もう少し雰囲気というものを考慮して欲しかったですわ。」
・・・
「それは、すまん。」
言われてみればそうだよな。見舞いに行く直前になんて、ちょっと考え無さ過ぎたか。
「まぁ、いいですわ。それより、早く向かいませんこと?」
「あぁ、そうだな。」
「あ、二人とも来てくれたんだ。」
病室に入ると、俺と綺迦を見た中島が、病床の上から笑顔で迎えてくれた。
「久しぶり?」
「ってほどでもないけどな。」
意識不明になっていたのだから、時間の感覚が曖昧なのだろう。
「いつ退院なんだ?」
「明日の検査でなんともなかったら、らしいよ。」
言っても信じられないような出来事ではあったか、ELINEAが原因でそれが解消されたってだけの話しなら、異常は無い気はする。
「ニュース見たけど、凄い事になってたんだね。僕も巻き込まれた一人だけどさ。」
「まぁな。でも、多分もう起きないんじゃないかな。」
第二のELINEAが出来なければ、だが。
「僕、ちょっとDEWSをやるの躊躇ってるんだよね。」
「こんな状態になったら、そりゃそうだろうな。城之内だって同じようなもんだろ。」
「と、思うでしょ。ところがアイツはやる気満々。」
と言って中島は笑った。
「城之内って誰ですの?」
・・・
「酷いよ綺迦ったら。」
「貴方に名前を呼ばれる筋合いはありませんわ・・・いえ、問題ありませんわね。」
何時もの綺迦かと思いきや、言っている最中に悩んで訂正した。ゲーム内でそう呼ばれているからってその方がいい。とは前に言っていたが。
「実は俺ら、ここに来る前にログインして来たんだが、今のところ戻っているようだったな。」
「うわぁ、チャレンジャーだねぇ。でも僕も好きだから、退院したら多分やるかな。」
「おう、そうしたらまたパーティ組もうな。」
「もちろん。」
俺と中島がそんな会話をしていると、綺迦が浮かない顔で俺を見た。
「それって、私たちに付き合わせる事になりますわよ?」
「あ・・・」
「どゆこと?」
そういや、中島は意識不明になっていたから、キャラの改造はされてないんだよな。最初からになった俺たちと違って。
「いや、訳あって俺ら最初からになったんだ。その辺の話しは退院したらするよ。」
「そうなんだ。分かった。」
首を傾げながらも中島はそれ以上聞いては来なかった。
「とりあえず元気そうで良かったよ。」
「うん。次は学校だね。」
「もう終わりますわ。」
あぁ、それな、終業式か。どうせなら21日の金曜にやってくれりゃいいのに、何で月曜にやるかな。
「え、もうそんな時期だっけ?」
「うん、明日。」
「げ・・・。じゃ、どっかで会おうよ、休み中。」
中島がそう言うので、俺は別に何時でもいい。だが綺迦はどうだろうと思って見る。
「任せますわ。」
「分かった。じゃ、退院したら連絡をくれ。」
「了解。」
それから病室を後にして、俺と綺迦は病院を出た。
「高野さんは呼んだのか?」
「まだですわ。」
だったら、もう少し勇気を出してみるか。
「なら、折角だし駅まで一緒に歩かないか?」
隣にいる綺迦に顔を向けて言ってみる。当の本人は顔を逸らしたが。
「仕方がありませんわね。」
綺迦は小さな声でそう言うと、差し出した俺の手を掴んでくれた。
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