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一章 友ニ捧ぐ塵灰ノ光
1.変兆
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「何故ついてくるの。」
キツイ言葉と現実を突き付けたはず。
にもかかわらず、なぜついてくるのか理解できない。
そうか、憎むべき相手。
私だったら逃がさないから、そういう事か。
「独りじゃなにもできない。」
「死に物狂いになればできるわよ。」
そんなのは、ただの言い訳。
「私を殺そうと思っているなら無駄よ。あなたじゃ無理。」
「そんな事、思ってない。姉ちゃんのせいで独りになったんだから置いてくなよ。」
無理だという事はわかっているのね。
逞しいと言えば逞しいのかな。
殺された両親、無くなった帰る場所、そこで行われた狂気。
それを知ってなお、今の態度をしているのだから。
それとも、そうしないと自分を保てないからか。
「私が原因を作ったとしても、そこまでする義理もないよ。」
「助けろって言ってんだから助けろよ!」
なに、逆ギレ?
「はぁ・・・」
少年の態度に呆れ、溜息が漏れた。
放っておいても死ぬまでついて来そうな雰囲気。
面倒。
仕方ない。
けど、この状態で街に連れて行くのはイヤ。
「分かったわ。」
諦めて私がそう言うと、少年はその場で膝から崩れた。
気を張って、踏ん張って、自分を保っていたのでしょうね。
「に、逃げんなよ!」
「あ、その手があったね。」
「おい!」
涙目になりながら突っ込んでる・・・
今の少年からなら簡単に逃げられるけど、一度決めた以上は助ける。
他人事なら興味無いしどうでもいい。
でも、関わってしまったら、そんな生き方はしたくない。
「とりあえず、汚いから連れていけない。」
「姉ちゃんのせいだろ。」
私の所為ではない。
と、言ったところで納得はしないよね。
「沢で綺麗にしてから下りようか。」
私が言うと、少年は安堵したようにゆっくり頷いた。
幸い、沢までそんなに遠くない。
というか、何かあった時のためにそんなに離れずに歩いていたから。
「そんなに遠くないから、頑張って歩こうか。」
「分かった。」
少年は渋々立ち上がると、ゆっくりと歩き始める。
張っていた糸が切れたからか、足に力が入ってないように見えた。
(ここで良いか。割と平坦で休みやすそう。)
私は場所を決めると、少年に向かって沢を指差す。
「疲れた・・・全然近くないじゃないか・・・」
少年は恨めしそうな目を向けて来るが知った事じゃない。
「全部脱いで、身体ごと洗ってきて。私は火を起こすから。」
「え、着たままでいいじゃねぇか。」
「着たままだと汚れ落ちにくいし、乾かす必要もあるでしょ。」
「わかったよ。見るなよ!」
少年は恥ずかしそうに言うと、沢へ小走りに近付いて服を脱ぎ始めた。
見るなもなにも、服が乾くまで裸よね。
集めた小枝や落ち葉に指先を向けて軽く動かす。
「火走。」
小枝の下を数本の火が駆け巡るように蠢く。
(いつ見ても気持ち悪い・・・)
そうは思っても、焚火の火付けには丁度いいから使うしかない。
「すげぇ、それが魔法か?」
「・・・」
葉っぱを股間に当てた少年に目を向けたら顔を逸らした。
それが普通の人間の反応なのね。
私には、わからない。
「そうよ、珍しいものでもないでしょ。」
「俺の村に魔法使いは居なかった。」
「そう。」
「洗ったなら木の枝にでも掛けて火の近くに置いて。」
「うん・・・」
どうやら全裸が気に食わないらしい。
片手で何とかしようとしている。
「時間の無駄だから両手を使って。」
「なっ・・・」
少年は何かを言おうとしたが、背中を向けて服を枝にかけ始めた。
終わった後もこちらに向き直ろうとはしない。
「姉ちゃんは気にしなくても、俺は気にするんだよ。」
「そう。別に何も言ってないじゃない。」
裸を見られるのが嫌なのね。
私は見るのも見られるのも、何も感じない。
「それより、姉ちゃんって止めて。私はあなたの姉じゃないわ。」
他意があったわけじゃないけど、少年は私の言葉に不服そうな目を向ける。
「そういう意味で呼んでるんじゃない。イヤなら名前を教えろよ。」
姉以外でも姉ちゃんと呼ぶ風習があるって事ね。
なるほど。
それなら良いけど。
「アリアーラン・メフェウス。アリアでいいよ。」
メウェウスはお母さんの名前だ。
ユリアード・メフェウス。
父の名は知らない。
嘘。
考えたくないし、思い出したくもない。
本当は間に穢れの烙印が入るけど、勝手に入れられたそれを受け入れる気は無い。
「俺は、ガリウ。」
聞いてない。
どうせ街まで連れて行ったらそれまでだから興味ないし。
それに、私の道程にこれ以上関わらせたくはないから。
「寒い・・・」
暫く沈黙が流れた後、ガリウが口を開いた。
私は小枝を足して火力を上げる。
「いや、服が乾くまで代わりに貸してくれるとかないのかよ。」
何故私が貸さなければならないの。
不服そうな目を向けて来るガリウに疑問が浮かぶ。
「私の物は私以外に触れさせたくないわ。」
ガリウは無関係だとわかっている。
だけど、あの村の住人であった事に変わりはない。
何処かでそう思っているから嫌悪感があるのだろう。
「ごめん、話し聞いたのに・・・」
私の境遇に気を遣ったの?
そうじゃなくても、私は気にしはしない。
どっちにしろ、誰かに触れられる事自体が嫌なのよね。
そう、他人なんて嫌悪と憎悪の象徴でしかなかった。
お母さんが居なければ、人間すべてを殺しに動いたかもしれない。
もちろん、可能とは思ってない。
必ずどこかで殺されるのもわかっている。
多勢に無勢なのがわからないほど馬鹿じゃない。
もっとも、その時にそう思える理性があればの話し。
もしも、の事を考えても仕方ない。
お母さんが居なければ、ガリウとこうして接している事もなかったと思う。
私はそんな事を考えながら、ガリウに上着を掛けた。
「えっ!?」
ガリウは驚きの声を上げると勢いよく立ち上がって振り向く。
予想もしていなかった事なのでしょうね。
私も自分の行動が予想外だもの。
しかし、丸出し。
「イヤなんじゃなかったのかよ。」
「あげる。それなら問題無いわ。」
返って来る事を考えるから嫌なのよ。
無いものだと割り切れば、大した問題ではないと気付いた。
「あったかい・・・」
ガリウは表情を緩めながら上着、両手を使い胸の前で掴んでいた。
上着じゃ下は隠れないんだけど。
あれが、嬉しいという感情なのだろうか。
表情の緩んだガリウを見て思った。
想像は付くが、私にはわからない。
いつか知れる時は来るのだろうか・・・
突然顔を赤らめ背中を向けたガリウが視界に入ったけど、
気にせず焚火に枝を追加する。
「お腹空いた。」
「注文が多いわ。」
少なくとも、丸1日は何も口にしていない。
水は沢があるから問題ないけど、昼には下山している予定だったから何も持って来ていない。
本来なら下山後、夜通し歩けば街には着ける距離だったから。
「アリアはお腹空かないのかよ。」
そもそも育った環境が違うのよ。
「たかだか数日食わない程度、昔の事に比べれば大した問題・・・
ごめん、イヤな話しだったね。」
「大丈夫。」
ガリウはそう言った後、口を開かなかった。
何が大丈夫なのか。
私の話しなのか、空腹なのか判別出来ない。
「もう寝たら。夜明けには出発して、なるべく早く街に行こう。」
「うん、わかった。」
ガリウは背中をこちらに向けたまま、
膝を抱えて眠ってしまったみたい。
街までの距離は知らないんだろうな。
今はそんな現実より、体力を温存する方が優先ね。
ガリウはよくいままで起きていられたと思う。
予定外の出来事は起きてしまったけど、
ガリウを街に置いたらそれで終わり。
私は次の復讐に向かうだけ。
ウフェンリア地方にある小国、メイオーリア王国の辺境。
山間部にあるデニエラの村は一晩で壊滅した。
一人の少女によって。
定期的に村に来ていた商隊が訪れるまで、その存亡が知られる事は無かった。
キツイ言葉と現実を突き付けたはず。
にもかかわらず、なぜついてくるのか理解できない。
そうか、憎むべき相手。
私だったら逃がさないから、そういう事か。
「独りじゃなにもできない。」
「死に物狂いになればできるわよ。」
そんなのは、ただの言い訳。
「私を殺そうと思っているなら無駄よ。あなたじゃ無理。」
「そんな事、思ってない。姉ちゃんのせいで独りになったんだから置いてくなよ。」
無理だという事はわかっているのね。
逞しいと言えば逞しいのかな。
殺された両親、無くなった帰る場所、そこで行われた狂気。
それを知ってなお、今の態度をしているのだから。
それとも、そうしないと自分を保てないからか。
「私が原因を作ったとしても、そこまでする義理もないよ。」
「助けろって言ってんだから助けろよ!」
なに、逆ギレ?
「はぁ・・・」
少年の態度に呆れ、溜息が漏れた。
放っておいても死ぬまでついて来そうな雰囲気。
面倒。
仕方ない。
けど、この状態で街に連れて行くのはイヤ。
「分かったわ。」
諦めて私がそう言うと、少年はその場で膝から崩れた。
気を張って、踏ん張って、自分を保っていたのでしょうね。
「に、逃げんなよ!」
「あ、その手があったね。」
「おい!」
涙目になりながら突っ込んでる・・・
今の少年からなら簡単に逃げられるけど、一度決めた以上は助ける。
他人事なら興味無いしどうでもいい。
でも、関わってしまったら、そんな生き方はしたくない。
「とりあえず、汚いから連れていけない。」
「姉ちゃんのせいだろ。」
私の所為ではない。
と、言ったところで納得はしないよね。
「沢で綺麗にしてから下りようか。」
私が言うと、少年は安堵したようにゆっくり頷いた。
幸い、沢までそんなに遠くない。
というか、何かあった時のためにそんなに離れずに歩いていたから。
「そんなに遠くないから、頑張って歩こうか。」
「分かった。」
少年は渋々立ち上がると、ゆっくりと歩き始める。
張っていた糸が切れたからか、足に力が入ってないように見えた。
(ここで良いか。割と平坦で休みやすそう。)
私は場所を決めると、少年に向かって沢を指差す。
「疲れた・・・全然近くないじゃないか・・・」
少年は恨めしそうな目を向けて来るが知った事じゃない。
「全部脱いで、身体ごと洗ってきて。私は火を起こすから。」
「え、着たままでいいじゃねぇか。」
「着たままだと汚れ落ちにくいし、乾かす必要もあるでしょ。」
「わかったよ。見るなよ!」
少年は恥ずかしそうに言うと、沢へ小走りに近付いて服を脱ぎ始めた。
見るなもなにも、服が乾くまで裸よね。
集めた小枝や落ち葉に指先を向けて軽く動かす。
「火走。」
小枝の下を数本の火が駆け巡るように蠢く。
(いつ見ても気持ち悪い・・・)
そうは思っても、焚火の火付けには丁度いいから使うしかない。
「すげぇ、それが魔法か?」
「・・・」
葉っぱを股間に当てた少年に目を向けたら顔を逸らした。
それが普通の人間の反応なのね。
私には、わからない。
「そうよ、珍しいものでもないでしょ。」
「俺の村に魔法使いは居なかった。」
「そう。」
「洗ったなら木の枝にでも掛けて火の近くに置いて。」
「うん・・・」
どうやら全裸が気に食わないらしい。
片手で何とかしようとしている。
「時間の無駄だから両手を使って。」
「なっ・・・」
少年は何かを言おうとしたが、背中を向けて服を枝にかけ始めた。
終わった後もこちらに向き直ろうとはしない。
「姉ちゃんは気にしなくても、俺は気にするんだよ。」
「そう。別に何も言ってないじゃない。」
裸を見られるのが嫌なのね。
私は見るのも見られるのも、何も感じない。
「それより、姉ちゃんって止めて。私はあなたの姉じゃないわ。」
他意があったわけじゃないけど、少年は私の言葉に不服そうな目を向ける。
「そういう意味で呼んでるんじゃない。イヤなら名前を教えろよ。」
姉以外でも姉ちゃんと呼ぶ風習があるって事ね。
なるほど。
それなら良いけど。
「アリアーラン・メフェウス。アリアでいいよ。」
メウェウスはお母さんの名前だ。
ユリアード・メフェウス。
父の名は知らない。
嘘。
考えたくないし、思い出したくもない。
本当は間に穢れの烙印が入るけど、勝手に入れられたそれを受け入れる気は無い。
「俺は、ガリウ。」
聞いてない。
どうせ街まで連れて行ったらそれまでだから興味ないし。
それに、私の道程にこれ以上関わらせたくはないから。
「寒い・・・」
暫く沈黙が流れた後、ガリウが口を開いた。
私は小枝を足して火力を上げる。
「いや、服が乾くまで代わりに貸してくれるとかないのかよ。」
何故私が貸さなければならないの。
不服そうな目を向けて来るガリウに疑問が浮かぶ。
「私の物は私以外に触れさせたくないわ。」
ガリウは無関係だとわかっている。
だけど、あの村の住人であった事に変わりはない。
何処かでそう思っているから嫌悪感があるのだろう。
「ごめん、話し聞いたのに・・・」
私の境遇に気を遣ったの?
そうじゃなくても、私は気にしはしない。
どっちにしろ、誰かに触れられる事自体が嫌なのよね。
そう、他人なんて嫌悪と憎悪の象徴でしかなかった。
お母さんが居なければ、人間すべてを殺しに動いたかもしれない。
もちろん、可能とは思ってない。
必ずどこかで殺されるのもわかっている。
多勢に無勢なのがわからないほど馬鹿じゃない。
もっとも、その時にそう思える理性があればの話し。
もしも、の事を考えても仕方ない。
お母さんが居なければ、ガリウとこうして接している事もなかったと思う。
私はそんな事を考えながら、ガリウに上着を掛けた。
「えっ!?」
ガリウは驚きの声を上げると勢いよく立ち上がって振り向く。
予想もしていなかった事なのでしょうね。
私も自分の行動が予想外だもの。
しかし、丸出し。
「イヤなんじゃなかったのかよ。」
「あげる。それなら問題無いわ。」
返って来る事を考えるから嫌なのよ。
無いものだと割り切れば、大した問題ではないと気付いた。
「あったかい・・・」
ガリウは表情を緩めながら上着、両手を使い胸の前で掴んでいた。
上着じゃ下は隠れないんだけど。
あれが、嬉しいという感情なのだろうか。
表情の緩んだガリウを見て思った。
想像は付くが、私にはわからない。
いつか知れる時は来るのだろうか・・・
突然顔を赤らめ背中を向けたガリウが視界に入ったけど、
気にせず焚火に枝を追加する。
「お腹空いた。」
「注文が多いわ。」
少なくとも、丸1日は何も口にしていない。
水は沢があるから問題ないけど、昼には下山している予定だったから何も持って来ていない。
本来なら下山後、夜通し歩けば街には着ける距離だったから。
「アリアはお腹空かないのかよ。」
そもそも育った環境が違うのよ。
「たかだか数日食わない程度、昔の事に比べれば大した問題・・・
ごめん、イヤな話しだったね。」
「大丈夫。」
ガリウはそう言った後、口を開かなかった。
何が大丈夫なのか。
私の話しなのか、空腹なのか判別出来ない。
「もう寝たら。夜明けには出発して、なるべく早く街に行こう。」
「うん、わかった。」
ガリウは背中をこちらに向けたまま、
膝を抱えて眠ってしまったみたい。
街までの距離は知らないんだろうな。
今はそんな現実より、体力を温存する方が優先ね。
ガリウはよくいままで起きていられたと思う。
予定外の出来事は起きてしまったけど、
ガリウを街に置いたらそれで終わり。
私は次の復讐に向かうだけ。
ウフェンリア地方にある小国、メイオーリア王国の辺境。
山間部にあるデニエラの村は一晩で壊滅した。
一人の少女によって。
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