9 / 64
クルライリア大陸編
六話 なんかムカツク
しおりを挟む
すっかり馴染んでしまっているようね。ケイもしっかりとついていってるし。すぐ終わるなんて思っていた私が甘かった。メイの奴以外としぶといわね。最近よく思う。私も素直に同行すれば良かったかなと。アリィは思う。なんで私がこんなことで悩まなければならないんだ!あほメイ!
あたしたちはランチの卓にオヤジさんを迎え話しを聞くことにした。
「早速だが、一昨日から家のネコが行方不明でな、探して欲しいんだ。」
なんてことない普通の出来事だが、旅人に頼むことか?などと思いつつ、
「はぁ、ネコですか?」
などと相槌を打つ。正直旅の最中で猫探しなんてしたくない。
「うむ、それは冗談何だが。」
なるほど、冗談ね・・・って、殺そうかしら、このオヤジ。人の食事のおかず勝手に摘んでるし。ケイもなんだかイヤそうな顔をしている。
「まあ、そんな熱くなるでない、小娘よ。」
悪気があって言ってるんだろうか、このオヤジ。
「今からが本題だ。この村の先の山に、靜暗洞ってところがあるんだがな。」
を、なにやらまじめな話しっぽいぞ。
「靜暗洞っていやぁ、良く瞑想の為に使う洞窟の一つで有名だな。」
なんてことをケイが言ってる。ってあんた知ってるのか・・・。むしろそっちの方があたしにとって事件だわ。
「そうだ。だが最近妙な音がしてな、村人すらも気味悪がって近付きたがらないんだよ。」
妙な音ってどんな音だ・・・?
「呻き声のような、断末魔のような、よく説明出来ん。」
出来ないのか。でも気になるな。それに困ってるようだし、報酬もありかも。ケイはなんか胡散臭そうな顔していたが。
「気になっていたところへ、お主たちが現れたわけだ。」
ほほう、あたしってばこの村の救世主になったりして、えへへ。
「お主達ならば、赤の他人だし、どうなっても構わんからな。」
・・・このオヤジ、やっぱ殺るか?
「どうだろう、引き受けてはくれないか?報酬はちゃんと払う。」
まあ、このオヤジはいいとして、他の村人も困ってるんなら助けたいし、あたしに出来るかどうかわからないけど、やってみようかな。
「わかった。明日行ってみるよ。それと、」
「宿なら心配いらん。家に泊まればいい、部屋は空いてるし。明日、靜暗洞までは誰かに案内させよう。」
あたしの言葉を遮ったのはムカツクが、聞きたいことにたいしての回答だったのでよしとしよう。このオヤジなかなかやるな。
「準備が出来たら家にくればいい。俺の名はアクイス。村の者に聞けばわかる。」
「わかりました。」
と、返事をする。アクイスね。まあどっちみちオヤジに変わりないからオヤジでいいや。
「それでは、また後でな、まな板娘。」
と言いオヤジは店の出口に向かっていった。あたしはケイを見て首を傾げる。ケイは微妙に笑っていたが、あたしの行動を目にするとあたしを指さした後、自分の胸を撫で下ろす。ああ、そうゆうことか・・・。理解したあとオヤジ
を殴り倒したことは言うまでもないね。
刻は夕暮れ、ランチを食べ終わったあたしたちは、村の中を散歩していた。別にただ散歩していたわけではない。あの後オヤジの家に行って荷物を置いて、村の人にいろいろ聞いてまわっていた。どうやらオヤジの言っていた異
変は本当らしい。あたしはちょっと半信半疑だったが。そろそろ日が沈みそうなのでオヤジの家に戻ることにした。
この日はオヤジの家で夕食をご馳走になった。奥さんいい人だ。なんでこんなオヤジにってばっちり思っちゃったよ。オヤジは相変わらず、余計なことを言いまくりだった。
特にあたしをガキ扱いする発言が多かったが、ご馳走になってるし、奥さんがいい人だから静かにしていたが、あたしは思った。後でかならず殺ると・・・。まではいかないが、また殴っておかないと。ご飯をご馳走になった後は、少しゆっくりしてから明日に備えて就寝した。
さてと、あたしたちは今山道を歩いている。山道と言っても広いし、緩やかな勾配だから別にきつくもない。ここを行けば靜暗洞につくらしい。別に案内がいるほどのことでもないなと思った。
「見えてきました、あれが靜暗洞です。」
案内役の村人エイさんが言う。そのとき、
ゴォォォァァァ・・・
などと聞こえてきた。村人エイさんはちょっと怯えた感じで、
「すいません、ここまでで良いですか?」
などと聞いてきた。場所もわかったし別にこれ以上一緒にいる必要も無いでしょう。もともと案内だけなのだから。
「ああ、場所さえわかれば十分だ。」
「それでは、失礼します。」
ケイの言葉にそそくさと去る村人エイさん。去っていく後ろ姿はどうでもいいので見ずに、靜暗洞に目を向ける。
「じゃあ、行きますか。」
あたしの言葉にケイが頷く。
「特に変わったとこもないわね。」
あたしは靜暗洞入り口のところで、そんなことを呟く。まあ、入り口しかまだ見てないのだけど。
「早速入ってみようぜ。」
ケイが言うと、あたしはランプに火を灯す。
「明かりの魔法使えよ・・・ってお前のじゃ、ホタル並の光しか出ないか・・・」
うっさいなぁ、もう。とぼやきつつ中へ入る。こんな感じは初めてだ。外と中の空気が違う。それに寒いし。
「基本的に洞窟の中は涼しいもんだ。」
それはわかってるけど、突然がらりと変わるのもどうかと思うんだけど。
「中は一本道だそうだ。」
それから十分ほど歩いていくと結構広めの空間に出た。なかなかいい空間じゃん。なんて思って先へ進もうとしたら、ケイがあたしの方を掴んで引き寄せる。ダメだよ、こんなところじゃ・・・なんて冗談はさておき、
「先になんかいるぞ。」
げっ、マジ?いやだなぁ、あんま脅かさないでよね。なんて思っていたら向こうの暗がりから何かが出てきた。
「うひゃぁ!」
「なに悲鳴上げてんだよ。」
だってやっぱ恐いじゃん。そしてそれがなにか判別出来るほどにまで近づいた。
「ケ・・・ケルベロス!」
ガスッ!
・・・いったぁ~。なんで殴るかなぁ、もう。
「飛躍し過ぎだっつーの、ただの犬じゃねーか。」
なんだ、犬か。脅かしやがって。こんな暗い洞窟で生物に出くわしたら驚くのが普通だっての。
「アホ・・・いいから先に進むぞ。」
へいへい。
ケルベ・・・もとい、ワンちゃんに遭遇してから十五分くらい歩いたところで行き止まりに着いた。行き止まりというか最深部か、家一件くらい入りそうな勢いの広さだった。
「此処が噂の瞑想場所か。」
中央の広場には人の手が加えられたあとがあった。ケイの言うとおり、そうなのだろう。
ゴオオオオオ・・・
突然もの凄い音と共に洞窟内が共振する。
「なんなの、これ!?」
出てきた台詞は普通だが、内心ドキドキだ。ってゆうかかなりびびった。
「さあな、音の正体はわからんが、なんか出そうな雰囲気だな。」
「勘弁して、冗談でも。」
あたしはイヤだ。例え冗談でも出てくるな。いや、出てきたら冗談じゃなくなるんだけど。
「とりあえず調べるか?」
「一応請け負ったしね、適当に調べて帰ろう。」
「適当かい・・・」
あたしは広場の中央へ向かった。そして広場の真ん中には大きな魔法陣みたいなのが描いてあった。描いてあると言うよりは、掘ってあるといった感じだ。その陣にあたしが足を踏み入れたとたん、陣の中央にうっすらと白く光る人型みたいのが現れた。
「うわぁぁぁっ!」
あたしは叫んで、「でたよぉ」と言いながら後ろを振り返った・・・ってケイ?・・・
「いやぁぁぁぁぁぁっ!なんでいないのよぉっ!!?」
あたしたちはランチの卓にオヤジさんを迎え話しを聞くことにした。
「早速だが、一昨日から家のネコが行方不明でな、探して欲しいんだ。」
なんてことない普通の出来事だが、旅人に頼むことか?などと思いつつ、
「はぁ、ネコですか?」
などと相槌を打つ。正直旅の最中で猫探しなんてしたくない。
「うむ、それは冗談何だが。」
なるほど、冗談ね・・・って、殺そうかしら、このオヤジ。人の食事のおかず勝手に摘んでるし。ケイもなんだかイヤそうな顔をしている。
「まあ、そんな熱くなるでない、小娘よ。」
悪気があって言ってるんだろうか、このオヤジ。
「今からが本題だ。この村の先の山に、靜暗洞ってところがあるんだがな。」
を、なにやらまじめな話しっぽいぞ。
「靜暗洞っていやぁ、良く瞑想の為に使う洞窟の一つで有名だな。」
なんてことをケイが言ってる。ってあんた知ってるのか・・・。むしろそっちの方があたしにとって事件だわ。
「そうだ。だが最近妙な音がしてな、村人すらも気味悪がって近付きたがらないんだよ。」
妙な音ってどんな音だ・・・?
「呻き声のような、断末魔のような、よく説明出来ん。」
出来ないのか。でも気になるな。それに困ってるようだし、報酬もありかも。ケイはなんか胡散臭そうな顔していたが。
「気になっていたところへ、お主たちが現れたわけだ。」
ほほう、あたしってばこの村の救世主になったりして、えへへ。
「お主達ならば、赤の他人だし、どうなっても構わんからな。」
・・・このオヤジ、やっぱ殺るか?
「どうだろう、引き受けてはくれないか?報酬はちゃんと払う。」
まあ、このオヤジはいいとして、他の村人も困ってるんなら助けたいし、あたしに出来るかどうかわからないけど、やってみようかな。
「わかった。明日行ってみるよ。それと、」
「宿なら心配いらん。家に泊まればいい、部屋は空いてるし。明日、靜暗洞までは誰かに案内させよう。」
あたしの言葉を遮ったのはムカツクが、聞きたいことにたいしての回答だったのでよしとしよう。このオヤジなかなかやるな。
「準備が出来たら家にくればいい。俺の名はアクイス。村の者に聞けばわかる。」
「わかりました。」
と、返事をする。アクイスね。まあどっちみちオヤジに変わりないからオヤジでいいや。
「それでは、また後でな、まな板娘。」
と言いオヤジは店の出口に向かっていった。あたしはケイを見て首を傾げる。ケイは微妙に笑っていたが、あたしの行動を目にするとあたしを指さした後、自分の胸を撫で下ろす。ああ、そうゆうことか・・・。理解したあとオヤジ
を殴り倒したことは言うまでもないね。
刻は夕暮れ、ランチを食べ終わったあたしたちは、村の中を散歩していた。別にただ散歩していたわけではない。あの後オヤジの家に行って荷物を置いて、村の人にいろいろ聞いてまわっていた。どうやらオヤジの言っていた異
変は本当らしい。あたしはちょっと半信半疑だったが。そろそろ日が沈みそうなのでオヤジの家に戻ることにした。
この日はオヤジの家で夕食をご馳走になった。奥さんいい人だ。なんでこんなオヤジにってばっちり思っちゃったよ。オヤジは相変わらず、余計なことを言いまくりだった。
特にあたしをガキ扱いする発言が多かったが、ご馳走になってるし、奥さんがいい人だから静かにしていたが、あたしは思った。後でかならず殺ると・・・。まではいかないが、また殴っておかないと。ご飯をご馳走になった後は、少しゆっくりしてから明日に備えて就寝した。
さてと、あたしたちは今山道を歩いている。山道と言っても広いし、緩やかな勾配だから別にきつくもない。ここを行けば靜暗洞につくらしい。別に案内がいるほどのことでもないなと思った。
「見えてきました、あれが靜暗洞です。」
案内役の村人エイさんが言う。そのとき、
ゴォォォァァァ・・・
などと聞こえてきた。村人エイさんはちょっと怯えた感じで、
「すいません、ここまでで良いですか?」
などと聞いてきた。場所もわかったし別にこれ以上一緒にいる必要も無いでしょう。もともと案内だけなのだから。
「ああ、場所さえわかれば十分だ。」
「それでは、失礼します。」
ケイの言葉にそそくさと去る村人エイさん。去っていく後ろ姿はどうでもいいので見ずに、靜暗洞に目を向ける。
「じゃあ、行きますか。」
あたしの言葉にケイが頷く。
「特に変わったとこもないわね。」
あたしは靜暗洞入り口のところで、そんなことを呟く。まあ、入り口しかまだ見てないのだけど。
「早速入ってみようぜ。」
ケイが言うと、あたしはランプに火を灯す。
「明かりの魔法使えよ・・・ってお前のじゃ、ホタル並の光しか出ないか・・・」
うっさいなぁ、もう。とぼやきつつ中へ入る。こんな感じは初めてだ。外と中の空気が違う。それに寒いし。
「基本的に洞窟の中は涼しいもんだ。」
それはわかってるけど、突然がらりと変わるのもどうかと思うんだけど。
「中は一本道だそうだ。」
それから十分ほど歩いていくと結構広めの空間に出た。なかなかいい空間じゃん。なんて思って先へ進もうとしたら、ケイがあたしの方を掴んで引き寄せる。ダメだよ、こんなところじゃ・・・なんて冗談はさておき、
「先になんかいるぞ。」
げっ、マジ?いやだなぁ、あんま脅かさないでよね。なんて思っていたら向こうの暗がりから何かが出てきた。
「うひゃぁ!」
「なに悲鳴上げてんだよ。」
だってやっぱ恐いじゃん。そしてそれがなにか判別出来るほどにまで近づいた。
「ケ・・・ケルベロス!」
ガスッ!
・・・いったぁ~。なんで殴るかなぁ、もう。
「飛躍し過ぎだっつーの、ただの犬じゃねーか。」
なんだ、犬か。脅かしやがって。こんな暗い洞窟で生物に出くわしたら驚くのが普通だっての。
「アホ・・・いいから先に進むぞ。」
へいへい。
ケルベ・・・もとい、ワンちゃんに遭遇してから十五分くらい歩いたところで行き止まりに着いた。行き止まりというか最深部か、家一件くらい入りそうな勢いの広さだった。
「此処が噂の瞑想場所か。」
中央の広場には人の手が加えられたあとがあった。ケイの言うとおり、そうなのだろう。
ゴオオオオオ・・・
突然もの凄い音と共に洞窟内が共振する。
「なんなの、これ!?」
出てきた台詞は普通だが、内心ドキドキだ。ってゆうかかなりびびった。
「さあな、音の正体はわからんが、なんか出そうな雰囲気だな。」
「勘弁して、冗談でも。」
あたしはイヤだ。例え冗談でも出てくるな。いや、出てきたら冗談じゃなくなるんだけど。
「とりあえず調べるか?」
「一応請け負ったしね、適当に調べて帰ろう。」
「適当かい・・・」
あたしは広場の中央へ向かった。そして広場の真ん中には大きな魔法陣みたいなのが描いてあった。描いてあると言うよりは、掘ってあるといった感じだ。その陣にあたしが足を踏み入れたとたん、陣の中央にうっすらと白く光る人型みたいのが現れた。
「うわぁぁぁっ!」
あたしは叫んで、「でたよぉ」と言いながら後ろを振り返った・・・ってケイ?・・・
「いやぁぁぁぁぁぁっ!なんでいないのよぉっ!!?」
0
お気に入りに追加
98
あなたにおすすめの小説
好きでした、さようなら
豆狸
恋愛
「……すまない」
初夜の床で、彼は言いました。
「君ではない。私が欲しかった辺境伯令嬢のアンリエット殿は君ではなかったんだ」
悲しげに俯く姿を見て、私の心は二度目の死を迎えたのです。
なろう様でも公開中です。
【完結】選ばれなかった王女は、手紙を残して消えることにした。
曽根原ツタ
恋愛
「お姉様、私はヴィンス様と愛し合っているの。だから邪魔者は――消えてくれない?」
「分かったわ」
「えっ……」
男が生まれない王家の第一王女ノルティマは、次の女王になるべく全てを犠牲にして教育を受けていた。
毎日奴隷のように働かされた挙句、将来王配として彼女を支えるはずだった婚約者ヴィンスは──妹と想いあっていた。
裏切りを知ったノルティマは、手紙を残して王宮を去ることに。
何もかも諦めて、崖から湖に飛び降りたとき──救いの手を差し伸べる男が現れて……?
★小説家になろう様で先行更新中
多産を見込まれて嫁いだ辺境伯家でしたが旦那様が閨に来ません。どうしたらいいのでしょう?
あとさん♪
恋愛
「俺の愛は、期待しないでくれ」
結婚式当日の晩、つまり初夜に、旦那様は私にそう言いました。
それはそれは苦渋に満ち満ちたお顔で。そして呆然とする私を残して、部屋を出て行った旦那様は、私が寝た後に私の上に伸し掛かって来まして。
不器用な年上旦那さまと割と飄々とした年下妻のじれじれラブ(を、目指しました)
※序盤、主人公が大切にされていない表現が続きます。ご気分を害された場合、速やかにブラウザバックして下さい。ご自分のメンタルはご自分で守って下さい。
※小説家になろうにも掲載しております
大好きな母と縁を切りました。
むう子
ファンタジー
7歳までは家族円満愛情たっぷりの幸せな家庭で育ったナーシャ。
領地争いで父が戦死。
それを聞いたお母様は寝込み支えてくれたカルノス・シャンドラに親子共々心を開き再婚。
けれど妹が生まれて義父からの虐待を受けることに。
毎日母を想い部屋に閉じこもるナーシャに2年後の政略結婚が決定した。
けれどこの婚約はとても酷いものだった。
そんな時、ナーシャの生まれる前に亡くなった父方のおばあさまと契約していた精霊と出会う。
そこで今までずっと近くに居てくれたメイドの裏切りを知り……
【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?
つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。
平民の我が家でいいのですか?
疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。
義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。
学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。
必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。
勉強嫌いの義妹。
この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。
両親に駄々をこねているようです。
私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。
しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。
なろう、カクヨム、にも公開中。
公爵家の半端者~悪役令嬢なんてやるよりも、隣国で冒険する方がいい~
石動なつめ
ファンタジー
半端者の公爵令嬢ベリル・ミスリルハンドは、王立学院の休日を利用して隣国のダンジョンに潜ったりと冒険者生活を満喫していた。
しかしある日、王様から『悪役令嬢役』を押し付けられる。何でも王妃様が最近悪役令嬢を主人公とした小説にはまっているのだとか。
冗談ではないと断りたいが権力には逆らえず、残念な演技力と棒読みで悪役令嬢役をこなしていく。
自分からは率先して何もする気はないベリルだったが、その『役』のせいでだんだんとおかしな状況になっていき……。
※小説家になろうにも掲載しています。
【完結】聖女にはなりません。平凡に生きます!
暮田呉子
ファンタジー
この世界で、ただ平凡に、自由に、人生を謳歌したい!
政略結婚から三年──。夫に見向きもされず、屋敷の中で虐げられてきたマリアーナは夫の子を身籠ったという女性に水を掛けられて前世を思い出す。そうだ、前世は慎ましくも充実した人生を送った。それなら現世も平凡で幸せな人生を送ろう、と強く決意するのだった。
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる