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1話 今日は中華風で攻めようかな ⇒なすぴー
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人物紹介
司会進行飲み手1:醤子(しょうこ。まあ醤油です。)
司会進行飲み手2:味噌美(みそみ。見ての通り味噌です)
二人とも大豆の精です。(嘘です。)
本日の調味料
○味○ャンタンDX
醤油
胡椒(出来ればミルで)
豆板醤
ごまラー油
旗○げ
醤「では本日の晩御飯、いや晩酌のための料理を始めたいと思います。」
味「わぉ、楽しみ。最初は何からすればいいのかな?」
醤子は徐に冷蔵庫から500ml缶を二本取り出すと、一本を味噌美に渡す。
醤「開けて。」
味「うん。(ぷしゅっ)」
醤「(ぷしゅっ)おつかれー。」
醤子は開栓して味噌美の持つ缶に自分の缶を打ち付けて飲み始める。
味「って飲むの!?」
醤「うん?だって飲みながら料理するのが楽しいんじゃん。」
味「まあ、いいけど。」
満面の笑みの醤子に対して、味噌美は半眼を向けながら缶に口を付けた。
味「○サヒ ス○イルフリー○ーフェクト?」
醤「そう!いろいろゼロなのだ。だが辛口寄りで飲みやすく好みなの。
ゼロとか気にする年頃じゃない、私。」
缶のラベルを確認した味噌美に、醤子が楽しそうに答える。
味「へぇ。知らん。」
醤「では一品目。」
味「いきなり話しが飛ぶね。」
醤「まずは、お手軽キャベツ。」
味「聞けよ。」
醤「味噌美はボウル皿に、キャベツを一口サイズに手で千切って。」
味「はぁ・・・」
話しを聞かない醤子に、諦めた味噌美がキャベツを千切り始める。
醤「ドレッシング皿に○味○ャンタンDX、少しのお湯で溶かします。」
味「それ、ドレッシングにするの?」
醤「うむ、本日の主役だからね。」
味「キャベツが?」
醤「違う!こやつだ!」
醤子はそう言うと○味○ャンタンDXを高々と掲げる。
味「いや調味料でしょ。」
醤「何を言う、調味料が無ければ素材は引き立たないのよ。」
味「まぁ、言ってる事はわかる気がするけど・・・」
いまいち不服そうに味噌美はキャベツを千切り続ける。
醤「お湯で溶いたら香り付けにほんの少し、醤油。辛さと香りをごまラー油
で、豆板醤で好きな辛さに調節してかき混ぜる。」
味「ほう。」
醤「千切ったキャベツには煎りゴマをまぶして。」
味「ほいほい。」
醤「そしてこのソースをキャベツに掛ける!さあ、食べるがよい!」
味「バリバリ・・・」
醤「どれ、私も。バリバリ・・・」
味「ピリ辛の塩だれっぽくてビールに合う。バリバリ・・・」
醤「でしょ。これ、ネギを乗せた冷奴にも合うのよね。」
味「バリバリ・・・」
醤「キャベツをつまみながらいよいよメインのなすぴー。と、卵スープ。」
味「バリバリ・・・」
醤「豚小間、茄子、ピーマンを食べたい量用意。というかフライパンの
大きさと相談よね。スープは鍋にお湯だけ沸かしておく。」
味「バリバリ・・・」
醤「茄子とピーマンは一口サイズに斬る。形は自由。」
味「バリバリ・・・」
醤「味噌美、野菜切って。」
味「バリバリ・・・」
醤「私がお前を斬ろうか。」
味「バリバリ・・・はっ!?つい夢中に。って怖いよ醤子。」
包丁を半眼で構える醤子に、若干引く味噌美。
醤「いいから早く切れ。」
味「わかった。」
醤「その間にたれを作成。少し浸るくらいの量がおすすめ。」
味「炒め物なのに?」
醤「うむ。たれは至ってシンプル。○味○ャンタンDXと醤油をお湯で
溶いて、胡椒をそこに挽く。以上。量は具材に合わせて適当。」
味「うわー、いい加減。」
醤「好みでいいのよ、こういうのは。」
味「まぁ、美味しければね。はい、切れたよ。」
醤「よし、炒めるよ。フライパンに油を入れ、まずは豚小間を炒める。
中火くらいがいいね、ある程度火が通ったら野菜投入。」
味「はい。」
味噌美が醤子にまな板ごと渡す。
醤「ナイスパス。まな板から一気に投入がいいよね。」
味「そうなんだ。」
醤「フライパンを振って野菜に油を絡める。油を絡めないと火の通りが
悪いからね。」
味「へぇ。」
醤「軽く塩胡椒。そして出番だ、旗○げ!ぶばっと撒いてフライパンを
振る。」
味「うわ、適当・・・」
醤「野菜に火が通り始めたら、たれを全部投入。少しぐつぐつしたら
完成よ。」
味「お皿は?」
醤「汁ごと入れるから深型の器がいいね。」
味「はい。」
醤「フライパンから器に流し込んで完成。」
味「早速味見を。」
醤「まてまて、その前にこれよろしく。」
醤子は味噌美に小鉢と卵を渡す。
味「え?どうしろと。」
醤「溶け。」
味「らじゃ。」
醤「ここでスープまで一気につくる。丁度良く沸騰した鍋にやはり主役の
○味○ャンタンDXを投入。そして香り付けにやっぱりほんの少し醤油。」
味「しゃかしゃかしゃか・・・こんなもん?」
醤「まだまだ。白身の旨みとか知った事じゃないから、粉々になるまで
粉砕しろ。」
味「へーい、しゃかしゃかしゃか・・・」
醤「私は片栗粉を水溶き。」
味「しゃかしゃかしゃか・・・何に使うの?」
醤「スープに少しだけとろみを付けるのよ。そうすると卵を流し込んだ時、
ふんわりと仕上がるの。」
味「へー。しゃかしゃかしゃか・・・もういい?」
醤「うむ。これをぐつぐついってるスープに流す。ポイントは細く輪を描く
様に流すのだけど、卵の温度でスープの沸騰が静まったら少し待って繰り
返す。下に溜まると鍋にくっついたりして洗うの面倒なのよ。」
味「うん、洗うのは面倒よね。」
醤「流し込んだらレードルで軽く掻き混ぜ完成!」
味「おお、豚肉の風味とたれが、ピーマンと茄子に合うねぇ。お酒にも合う
けれど、ご飯にも合うー。」
醤「何先に食ってんだよ。お椀を出せお椀を。」
味「しょうがないな。」
醤「そして運べ。」
味「人使い荒くない?」
醤「そんな事ないわよ。味噌に出番は無かったから丁度いいでしょ。」
味「なにそれ、酷い。」
醤「さ、後はテレビでも見ながら、飲んでつまむだけよ。」
味「わーい。」
司会進行飲み手1:醤子(しょうこ。まあ醤油です。)
司会進行飲み手2:味噌美(みそみ。見ての通り味噌です)
二人とも大豆の精です。(嘘です。)
本日の調味料
○味○ャンタンDX
醤油
胡椒(出来ればミルで)
豆板醤
ごまラー油
旗○げ
醤「では本日の晩御飯、いや晩酌のための料理を始めたいと思います。」
味「わぉ、楽しみ。最初は何からすればいいのかな?」
醤子は徐に冷蔵庫から500ml缶を二本取り出すと、一本を味噌美に渡す。
醤「開けて。」
味「うん。(ぷしゅっ)」
醤「(ぷしゅっ)おつかれー。」
醤子は開栓して味噌美の持つ缶に自分の缶を打ち付けて飲み始める。
味「って飲むの!?」
醤「うん?だって飲みながら料理するのが楽しいんじゃん。」
味「まあ、いいけど。」
満面の笑みの醤子に対して、味噌美は半眼を向けながら缶に口を付けた。
味「○サヒ ス○イルフリー○ーフェクト?」
醤「そう!いろいろゼロなのだ。だが辛口寄りで飲みやすく好みなの。
ゼロとか気にする年頃じゃない、私。」
缶のラベルを確認した味噌美に、醤子が楽しそうに答える。
味「へぇ。知らん。」
醤「では一品目。」
味「いきなり話しが飛ぶね。」
醤「まずは、お手軽キャベツ。」
味「聞けよ。」
醤「味噌美はボウル皿に、キャベツを一口サイズに手で千切って。」
味「はぁ・・・」
話しを聞かない醤子に、諦めた味噌美がキャベツを千切り始める。
醤「ドレッシング皿に○味○ャンタンDX、少しのお湯で溶かします。」
味「それ、ドレッシングにするの?」
醤「うむ、本日の主役だからね。」
味「キャベツが?」
醤「違う!こやつだ!」
醤子はそう言うと○味○ャンタンDXを高々と掲げる。
味「いや調味料でしょ。」
醤「何を言う、調味料が無ければ素材は引き立たないのよ。」
味「まぁ、言ってる事はわかる気がするけど・・・」
いまいち不服そうに味噌美はキャベツを千切り続ける。
醤「お湯で溶いたら香り付けにほんの少し、醤油。辛さと香りをごまラー油
で、豆板醤で好きな辛さに調節してかき混ぜる。」
味「ほう。」
醤「千切ったキャベツには煎りゴマをまぶして。」
味「ほいほい。」
醤「そしてこのソースをキャベツに掛ける!さあ、食べるがよい!」
味「バリバリ・・・」
醤「どれ、私も。バリバリ・・・」
味「ピリ辛の塩だれっぽくてビールに合う。バリバリ・・・」
醤「でしょ。これ、ネギを乗せた冷奴にも合うのよね。」
味「バリバリ・・・」
醤「キャベツをつまみながらいよいよメインのなすぴー。と、卵スープ。」
味「バリバリ・・・」
醤「豚小間、茄子、ピーマンを食べたい量用意。というかフライパンの
大きさと相談よね。スープは鍋にお湯だけ沸かしておく。」
味「バリバリ・・・」
醤「茄子とピーマンは一口サイズに斬る。形は自由。」
味「バリバリ・・・」
醤「味噌美、野菜切って。」
味「バリバリ・・・」
醤「私がお前を斬ろうか。」
味「バリバリ・・・はっ!?つい夢中に。って怖いよ醤子。」
包丁を半眼で構える醤子に、若干引く味噌美。
醤「いいから早く切れ。」
味「わかった。」
醤「その間にたれを作成。少し浸るくらいの量がおすすめ。」
味「炒め物なのに?」
醤「うむ。たれは至ってシンプル。○味○ャンタンDXと醤油をお湯で
溶いて、胡椒をそこに挽く。以上。量は具材に合わせて適当。」
味「うわー、いい加減。」
醤「好みでいいのよ、こういうのは。」
味「まぁ、美味しければね。はい、切れたよ。」
醤「よし、炒めるよ。フライパンに油を入れ、まずは豚小間を炒める。
中火くらいがいいね、ある程度火が通ったら野菜投入。」
味「はい。」
味噌美が醤子にまな板ごと渡す。
醤「ナイスパス。まな板から一気に投入がいいよね。」
味「そうなんだ。」
醤「フライパンを振って野菜に油を絡める。油を絡めないと火の通りが
悪いからね。」
味「へぇ。」
醤「軽く塩胡椒。そして出番だ、旗○げ!ぶばっと撒いてフライパンを
振る。」
味「うわ、適当・・・」
醤「野菜に火が通り始めたら、たれを全部投入。少しぐつぐつしたら
完成よ。」
味「お皿は?」
醤「汁ごと入れるから深型の器がいいね。」
味「はい。」
醤「フライパンから器に流し込んで完成。」
味「早速味見を。」
醤「まてまて、その前にこれよろしく。」
醤子は味噌美に小鉢と卵を渡す。
味「え?どうしろと。」
醤「溶け。」
味「らじゃ。」
醤「ここでスープまで一気につくる。丁度良く沸騰した鍋にやはり主役の
○味○ャンタンDXを投入。そして香り付けにやっぱりほんの少し醤油。」
味「しゃかしゃかしゃか・・・こんなもん?」
醤「まだまだ。白身の旨みとか知った事じゃないから、粉々になるまで
粉砕しろ。」
味「へーい、しゃかしゃかしゃか・・・」
醤「私は片栗粉を水溶き。」
味「しゃかしゃかしゃか・・・何に使うの?」
醤「スープに少しだけとろみを付けるのよ。そうすると卵を流し込んだ時、
ふんわりと仕上がるの。」
味「へー。しゃかしゃかしゃか・・・もういい?」
醤「うむ。これをぐつぐついってるスープに流す。ポイントは細く輪を描く
様に流すのだけど、卵の温度でスープの沸騰が静まったら少し待って繰り
返す。下に溜まると鍋にくっついたりして洗うの面倒なのよ。」
味「うん、洗うのは面倒よね。」
醤「流し込んだらレードルで軽く掻き混ぜ完成!」
味「おお、豚肉の風味とたれが、ピーマンと茄子に合うねぇ。お酒にも合う
けれど、ご飯にも合うー。」
醤「何先に食ってんだよ。お椀を出せお椀を。」
味「しょうがないな。」
醤「そして運べ。」
味「人使い荒くない?」
醤「そんな事ないわよ。味噌に出番は無かったから丁度いいでしょ。」
味「なにそれ、酷い。」
醤「さ、後はテレビでも見ながら、飲んでつまむだけよ。」
味「わーい。」
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