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騎士団訪問2
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ひとしきり休憩したところでルクレツィアにねだられた。
「お姉さま、マリアのところに寄ってもいいですか」
「もちろん」
マリアというのはルクレツィアが懇意にしている孤児院出身の者だ。出会った当時はマリオと名乗り男装していたが、王立騎士団に雇用されてからは本来の名を使っている。
ルクレツィアの願いで孤児院の安全を図る市民保全課が作られ、マリアはそこで雑務を担当していた。
二人が内勤棟に行くと、言い争う声が聞こえてきた。
「どうして私が孤児から仕事を教わらなければなりませんの?!」
「彼女が一番この仕事を理解しているからだ」
「そもそもどうして王立騎士団に身元の不確かな孤児がいるのですか。納得いきませんわ」
オクタヴィアはタイミングの悪さに苦虫を噛み潰した。
王立騎士団は貴族と平民混成部隊だ。苦情を言い立てているのは、貴族の新人騎士だろう。甘やかされて育った令嬢に違いない。
「仕事の内容だっておかしいですわ。孤児の保護と健全育成って、王立騎士団で担当することではないでしょう。孤児院なんて、わたくしは大嫌い」
「君の個人的感情は関係ない。これは王太子殿下直々に賜った職務だ」
「王太子殿下? 呪われた忌子を妃に迎えるような男が王太子なんて世も末ね」
吐き捨てられた言葉にルクレツィアが柳眉を顰めた。
王太子ウリエルのつがいが孤児院出身であることを知る者はごくわずかだ。平民には好まれそうな美談であるが、貴族の保守層の反発は確実なため、現場にいた者には緘口令が敷かれていた。
そのときルクレツィアが動いた。
「ルクレツィア?」
ドアを開け騒ぎ立てていた新人騎士の元へまっすぐ歩いていくと、ルクレツィアは感情のこもらない声音で問い質した。
「呪われた忌子とはエレナ様のことですか」
新人騎士は一瞬驚いたものの、つんと顎をあげた。
「ごきげんよう、王子妃殿下。おっしゃる通り、エレナという女のことです」
「あなたのごきげんはよろしくないようね、アリアナ・スカルピ様」
その一言でオクタヴィアはすべてを察した。
この女騎士は失脚した元宰相スカルピ家の者で、王太子妃に内定しているエレナを逆恨みしているのだろう。
当時侯爵だったアレッサンドロ・スカルピは魔力を持たない子を輩出した事実を隠蔽するために違法魔法薬を使って2人の孤児を殺害し、異国の司祭がルクレツィアを誘拐するのを幇助した。
現在、アレッサンドロ・スカルピは魔法労働者に身を落とされ、服役し魔力を搾り取られるだけの人生を送ることになっている。
スカルピ家は嫡男が当主となったが、子爵家への降爵と領地没収を言い渡され、この娘も働かざるを得ない立場になったというわけだ。
「教えていただきたいのですが、エレナ様のどこが呪われているというのですか」
「ご存じないなら教えて差し上げますわ。あの女のように魔力を持たずに生まれてきた貴族の子女を忌子と呼びますの。あの女が生まれてきたせいで、わたくしの家族はめちゃくちゃになりました。呪われているといわれて当然ではありませんか」
「エレナ様は呪われてなどいません。魔力なしで生まれてきたのは王太子殿下のつがいだからです。王太子殿下のために魔力を封印されていたのです」
「封印ですって? まさか忌子に魔力が回復するとでも?」
アリアナ・スカルピは鼻で笑った。
「ええ。わたくし自身、魔力を持たずに生まれてきましたが、今はラファエロ殿下の寵愛を頂き魔力にあふれておりますもの」
淡々とルクレツィアが言った。
「やっぱりあなたも忌子でしたのね。どうやって魔力のあるふりをしているかは知らないけれど、忌子が魔力を持っているわけがないわ」
そろそろオクタヴィアの堪忍袋の緒が切れそうだ。一歩踏み出し不敬な女を処断しようとしたところで、ルクレツィアに目線で止められた。
「ではわたくしと魔力で勝負いたしましょう」
「勝負?」
「それほど魔力の有無が大切なら、わたくしが身をもって証明して見せます。貴女の言う忌子が呪われていないということを。エレナお義姉様が呪われていないということを」
「受けて立ちますわ」
アリアナは傲然と答えた。
「演習場で先ほどのトーナメントと同じ形式の勝負を、一対一で申し込みます」
「ルクレツィア!」
いくらなんでも無謀だ。相手は曲りなりにも騎士団で訓練を受けている。
「君は自分が王子妃であることを忘れたのか。尊い御身にそんな勝負はさせられない」
「お姉さま、どうかお許しください。わたくしはエレナお義姉様の名誉のために戦わねばなりません」
「ならば君の騎士として私があの者と戦う」
ルクレツィアの両肩を掴んで説得するがルクレツィアは静かに首を振った。
「やっぱり実際は姉君が頼りですのね」
アリアナの声には侮蔑の響きが溢れている。
「わたくし自身でなければ意味がないのです。ベリーニ団長に演習場をお借りしたいとお伝えください」
アリアナの指導に当たっていた騎士がルクレツィアに礼をとり、駆け出して行った。
演習場に到着したときには、騎士団中のありとあらゆる人間が集まっていた。
ルクレツィアとアリアナがそれぞれの陣に着き、場内が緊張に包まれる。
「オクタヴィア殿、本気であのような勝負を許すのですか」
ベリーニは蒼白な顔で勝負を止めるよう懇願してくるが、オクタヴィアは肩をすくめた。
「こうなっては仕方がない。ルクレツィアに危害が及びそうになったら、あの者を殺してでも私が止めに入ろう」
担当者が銅鑼をたたき始めた。5回目が鳴った時、戦闘が開始される。
アリアナは土属性魔法で自陣に高い塀を築き、氷の剣を手にしてルクレツィアに向きなおった。
その間、ルクレツィアは何もせず自陣の戦旗の前に立っていた。騎士団長の采配で、直接騎士を狙い撃ちすることは許可されなかったが、戦旗前から排除するためにルクレツィアが害される可能性は捨てきれない。
野次馬が固唾をのんで見守る中、アリアナがルクレツィアの陣に向かって数歩踏み出す。
その時ルクレツィアがすっと両手を掲げた。その指先から光の柱が立ち、みるみるうちに巨大化した。馬車を飲み込むほどの巨大な柱は、ルクレツィアが軽く腕を振り下ろすと同時にアリアナの陣を木っ端みじんに吹き飛ばした。
呆然と立ち尽くしていたアリアナがへなへなと腰を抜かしたように座り込んだ。
「これがつがいの祝福を受けるということです。以後、お義姉様を侮辱することはわたくしが許しません」
地面を揺らすほどの大歓声が沸き起った。
オクタヴィアはため息を零し肩の力を抜いた。
こちらに歩み寄ってきたルクレツィアがいたずらを見つかった子供のような表情でオクタヴィアを見上げる。
「怒ってらっしゃる?」
「怒る気も失せたよ」
「心配をおかけしてごめんなさい」
愛らしく謝罪するルクレツィアをオクタヴィアは抱き寄せて呟いた。
「戦女神のように美しかった。私の愛しいお姫様」
「お姉さま、マリアのところに寄ってもいいですか」
「もちろん」
マリアというのはルクレツィアが懇意にしている孤児院出身の者だ。出会った当時はマリオと名乗り男装していたが、王立騎士団に雇用されてからは本来の名を使っている。
ルクレツィアの願いで孤児院の安全を図る市民保全課が作られ、マリアはそこで雑務を担当していた。
二人が内勤棟に行くと、言い争う声が聞こえてきた。
「どうして私が孤児から仕事を教わらなければなりませんの?!」
「彼女が一番この仕事を理解しているからだ」
「そもそもどうして王立騎士団に身元の不確かな孤児がいるのですか。納得いきませんわ」
オクタヴィアはタイミングの悪さに苦虫を噛み潰した。
王立騎士団は貴族と平民混成部隊だ。苦情を言い立てているのは、貴族の新人騎士だろう。甘やかされて育った令嬢に違いない。
「仕事の内容だっておかしいですわ。孤児の保護と健全育成って、王立騎士団で担当することではないでしょう。孤児院なんて、わたくしは大嫌い」
「君の個人的感情は関係ない。これは王太子殿下直々に賜った職務だ」
「王太子殿下? 呪われた忌子を妃に迎えるような男が王太子なんて世も末ね」
吐き捨てられた言葉にルクレツィアが柳眉を顰めた。
王太子ウリエルのつがいが孤児院出身であることを知る者はごくわずかだ。平民には好まれそうな美談であるが、貴族の保守層の反発は確実なため、現場にいた者には緘口令が敷かれていた。
そのときルクレツィアが動いた。
「ルクレツィア?」
ドアを開け騒ぎ立てていた新人騎士の元へまっすぐ歩いていくと、ルクレツィアは感情のこもらない声音で問い質した。
「呪われた忌子とはエレナ様のことですか」
新人騎士は一瞬驚いたものの、つんと顎をあげた。
「ごきげんよう、王子妃殿下。おっしゃる通り、エレナという女のことです」
「あなたのごきげんはよろしくないようね、アリアナ・スカルピ様」
その一言でオクタヴィアはすべてを察した。
この女騎士は失脚した元宰相スカルピ家の者で、王太子妃に内定しているエレナを逆恨みしているのだろう。
当時侯爵だったアレッサンドロ・スカルピは魔力を持たない子を輩出した事実を隠蔽するために違法魔法薬を使って2人の孤児を殺害し、異国の司祭がルクレツィアを誘拐するのを幇助した。
現在、アレッサンドロ・スカルピは魔法労働者に身を落とされ、服役し魔力を搾り取られるだけの人生を送ることになっている。
スカルピ家は嫡男が当主となったが、子爵家への降爵と領地没収を言い渡され、この娘も働かざるを得ない立場になったというわけだ。
「教えていただきたいのですが、エレナ様のどこが呪われているというのですか」
「ご存じないなら教えて差し上げますわ。あの女のように魔力を持たずに生まれてきた貴族の子女を忌子と呼びますの。あの女が生まれてきたせいで、わたくしの家族はめちゃくちゃになりました。呪われているといわれて当然ではありませんか」
「エレナ様は呪われてなどいません。魔力なしで生まれてきたのは王太子殿下のつがいだからです。王太子殿下のために魔力を封印されていたのです」
「封印ですって? まさか忌子に魔力が回復するとでも?」
アリアナ・スカルピは鼻で笑った。
「ええ。わたくし自身、魔力を持たずに生まれてきましたが、今はラファエロ殿下の寵愛を頂き魔力にあふれておりますもの」
淡々とルクレツィアが言った。
「やっぱりあなたも忌子でしたのね。どうやって魔力のあるふりをしているかは知らないけれど、忌子が魔力を持っているわけがないわ」
そろそろオクタヴィアの堪忍袋の緒が切れそうだ。一歩踏み出し不敬な女を処断しようとしたところで、ルクレツィアに目線で止められた。
「ではわたくしと魔力で勝負いたしましょう」
「勝負?」
「それほど魔力の有無が大切なら、わたくしが身をもって証明して見せます。貴女の言う忌子が呪われていないということを。エレナお義姉様が呪われていないということを」
「受けて立ちますわ」
アリアナは傲然と答えた。
「演習場で先ほどのトーナメントと同じ形式の勝負を、一対一で申し込みます」
「ルクレツィア!」
いくらなんでも無謀だ。相手は曲りなりにも騎士団で訓練を受けている。
「君は自分が王子妃であることを忘れたのか。尊い御身にそんな勝負はさせられない」
「お姉さま、どうかお許しください。わたくしはエレナお義姉様の名誉のために戦わねばなりません」
「ならば君の騎士として私があの者と戦う」
ルクレツィアの両肩を掴んで説得するがルクレツィアは静かに首を振った。
「やっぱり実際は姉君が頼りですのね」
アリアナの声には侮蔑の響きが溢れている。
「わたくし自身でなければ意味がないのです。ベリーニ団長に演習場をお借りしたいとお伝えください」
アリアナの指導に当たっていた騎士がルクレツィアに礼をとり、駆け出して行った。
演習場に到着したときには、騎士団中のありとあらゆる人間が集まっていた。
ルクレツィアとアリアナがそれぞれの陣に着き、場内が緊張に包まれる。
「オクタヴィア殿、本気であのような勝負を許すのですか」
ベリーニは蒼白な顔で勝負を止めるよう懇願してくるが、オクタヴィアは肩をすくめた。
「こうなっては仕方がない。ルクレツィアに危害が及びそうになったら、あの者を殺してでも私が止めに入ろう」
担当者が銅鑼をたたき始めた。5回目が鳴った時、戦闘が開始される。
アリアナは土属性魔法で自陣に高い塀を築き、氷の剣を手にしてルクレツィアに向きなおった。
その間、ルクレツィアは何もせず自陣の戦旗の前に立っていた。騎士団長の采配で、直接騎士を狙い撃ちすることは許可されなかったが、戦旗前から排除するためにルクレツィアが害される可能性は捨てきれない。
野次馬が固唾をのんで見守る中、アリアナがルクレツィアの陣に向かって数歩踏み出す。
その時ルクレツィアがすっと両手を掲げた。その指先から光の柱が立ち、みるみるうちに巨大化した。馬車を飲み込むほどの巨大な柱は、ルクレツィアが軽く腕を振り下ろすと同時にアリアナの陣を木っ端みじんに吹き飛ばした。
呆然と立ち尽くしていたアリアナがへなへなと腰を抜かしたように座り込んだ。
「これがつがいの祝福を受けるということです。以後、お義姉様を侮辱することはわたくしが許しません」
地面を揺らすほどの大歓声が沸き起った。
オクタヴィアはため息を零し肩の力を抜いた。
こちらに歩み寄ってきたルクレツィアがいたずらを見つかった子供のような表情でオクタヴィアを見上げる。
「怒ってらっしゃる?」
「怒る気も失せたよ」
「心配をおかけしてごめんなさい」
愛らしく謝罪するルクレツィアをオクタヴィアは抱き寄せて呟いた。
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