薄氷が割れる

しまっコ

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「マリカ。今日の入浴は俺とだ」 
カフカから伽の許可が出た夜、レオンハルトは欲望に逸る自分を諫めつつ、努めて穏やかな声でマリカを呼んだ。 
すでに硬く滾っている腰のものを当てぬよう気を付けながらマリカを膝の上に乗せ、華奢な体を丁寧に洗う。
白く柔らかな肌に触れているだけで、息が荒くなってしまう。
レオンハルトは荒い息を必死に抑えながら、マリカの身体を後ろから抱きしめた。 
「おまえも望んでくれていると、思っていいんだな?」
「はい、レオンハルトさま」 
「ああ、マリカ。愛しいマリカ」 
レオンハルトはマリカを寝室のベッドに運び横たえた。 
小さな体に体重をかけ過ぎぬように慎重に覆いかぶさって、柔らかな唇を舌で味わう。レオンハルトの胸板に、ツンと立ちあがったマリカの胸の頂が押し付けられて、レオンハルトの期待を否応なく高めた。 
「あんっ」 
下から持ち上げるように胸を揉み、先端をコリコリ扱く。 
「んっ……んぁ……あんっ」 
秘裂の上をなぞるように雄芯を動かすと、溢れた蜜がくちゅくちゅと可愛らしい音を立てた。 
「マリカ、気持ちがいい。このままイってしまいそうだ」 
「あっ……んっ…… !」 
マリカの胸を両手で揉みしだきながら、レオンハルトは夢中で腰を動かした。 
「マリカ……?」 
眉根を寄せたマリカを心配し動きを止めると、マリカは潤んだ瞳でレオンハルトを見上げた。 
「レオンハルト様、いっぱい可愛がって?」 
息を切らせながら懇願され、レオンハルトの雄芯がびくりと揺れる。 
今すぐ入れたいのはやまやまだが、蜜壺への挿入は久しぶりだ。
いきなり入れれば怪我をさせてしまうかもしれない。 
レオンハルトはマリカの足を割り開き、ほころびかけた花のように可愛らしい蜜口に舌を差し込んだ、 
「あうっ……んっ、ふぇっ……」 
舌を伸ばしマリカのいいところを先端で押しながら指先で花芯を嬲るとマリカはあっけなく腰を震わせた。 
「あぁぁっ」 
きゅっきゅっと可愛らしく収縮している蜜口を2本の指で貫き、軽いカーブの部分を優しくこすり上げる。 
「あぅっ……だめっ、イってるから、あぁんっ」 
マリカが啼き声をあげた。 
「いい子だ。上手にイけたな」 
「あんっ……きもち、いいの……」 
久しぶりの絶頂にマリカが足を閉じて身悶えている。レオンハルトはマリカの秘所から手を引き抜き、香油を取り出した。 
「今日は避妊のための香油を使う」
「避妊?」
極力優しく語り掛け、マリカ仰向けに寝かせた。
「でも……お子を産まないと……」
「それはカフカの許可が下りてからな」
腰の下にクッションを詰め込み、白い可愛らしい双丘を手で覆う。
もみほぐすようにマッサージするだけで、絶頂の引かないマリカの秘裂から蜜が溢れ出し、クッションを濡らした。 
「あんっ、レオンハルトさま……まだイってるの……」 
「花弁がヒクヒク震えてとても可愛い」 
両足を高くもちあげ、後ろ側から花弁を舐めると、マリカが大きく体を揺らした。 
「あぁっ、だめっ、あ……っ」 
収縮を繰り返す花弁の奥に指を挿入し香油を塗り広げる。
「つらかったら、必ず言え。俺はもう、二度とおまえに無理をさせたくない」 
動きを止めてそういえば、はにかむように「はい、レオンハルトさま」と答えが返ってきた。 
再びゆるゆると指を動かすとマリカの身体が跳ねた。 
「あっ、あっ、レオン、ハル、トさま……」 
「気持ちがいいな。こんなにたくさん蜜を零して」 
「あんっ」 
「蜜壺が俺の指を美味しそうに食べている。おまえのなにもかもが完璧に愛らしい」 
軽く出し入れしながら指を奥まで沈める。
久しぶりのことで、マリカの蜜壺は狭くなっている。 
たっぷり香油を塗り込んでからマリカを抱き起こし足の上に横抱きにすると、マリカは小さく身を震わせてレオンハルトの首に抱きついてきた。
「つらいくないか?」 
マリカが無言で首を振る。 
「このまま進めても大丈夫か」 
「はい。レオンハルト様に、愛していただきたいの」 
「ああ、マリカ」 
レオンハルトはマリカの顔中にキスを落とし、小さな体を押し倒した。ツンと立ちあがった胸の頂を口に含みながら、マリカの蜜壺にいきり立った欲望を押し当てる。
「うっ……ん……っ」 
「苦しいか。やめた方がいいか?」 
「……だい、じょぶ」 
マリカは苦しそうな呼吸をしながらも躊躇うレオンハルトを引き留めた。 
すべてを胎内に収めてレオンハルトは上体を起こし、マリカを膝の上に抱き上げて何度もあやすようなキスをした。 
それからマリカの呼吸が落ち着いてきた頃合いを見計らって、マリカの腰をしっかり抱いた。
「まるで初めての時のように狭い」 
「レオンハルト様」 
「愛している」
歴代の王たちは処女は面倒だと言って女官を使い妃の処女膜を張型で前処理させたそうだが、レオンハルトはマリカを抱くためならどんな手間も惜しくはない。
激しく突き上げたいという欲望を殺し、レオンハルトはゆっくりとマリカを持ち上げ、再び雄芯を埋め込んだ。
「あぁぁッ」 
ぐっと圧力をかけた瞬間、菫色の瞳から大粒の涙が溢れた。 
幼い体に無理を強いている――…。 
マリカにつらい思いをさせるくらいなら途中でもやめてやらなければならない。
大きく息を吐いて、レオンハルトは腰を引いた。
レオンハルトは二度とマリカにつらい思いをさせないと誓っている。
雄芯を引き抜こうとしていることに気付いたマリカはレオンハルトにしがみ付いた。 
「いや。やめないで」 
「だが、おまえの身体に負担をかけている」 
マリカは泣きながら首を振った。 
「やっとレオンハルト様に愛して頂けると思ったのに……」 
ひっくひっくと泣きじゃくる愛しいつがいに、レオンハルトはいよいよ困り果てた。
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