薄氷が割れる

しまっコ

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マリカは皇太子ライルが生まれて二月ほど手ずから授乳を行い、カフカの指導の下、身体の回復に努めた。 
ライルにはブリュンヒルデの一族のサーシャという女性が乳母についた。
サーシャには一歳になったばかりの息子ランディがいて、ライルとともに王宮で育てている。
きっとジークフリードのように、将来側近としてライルを支える存在になってくれるだろう。 

初夏の日差しが眩しく感じられる頃、カフカはマリカの診察を行った。 
「とても順調に回復しておられます。今日から伽を解禁しましょう」 
「よいのですか」 
「はい。陛下を受け入れていただいて構いません」 
きっとレオンハルトは喜んでくれる。マリカはそれが何より嬉しい。 
夕食後、マリカが報告すると、レオンハルトは破顔した。ぎゅっと抱きしめられた。 
「待ち遠しかった。今夜はたっぷり可愛がってやる」 
雄の色気を強く纏った声に、マリカの身体はじわりと温度をあげた。 
皇帝であるレオンハルトに仕える以上、本来独占欲など持ってはいけない。レオンハルトは数多の女性に子種を与え国を繁栄に導かなければならない人だ。 
しかしレオンハルトはわき目も降らずマリカだけを寵愛してくれる。それは出産を経ても変わらなかった。
マリカはそれが嬉しかった。
自分は罪深い女なのかもしれない。けれど、命ある限り、レオンハルトにだけは忠実でいたいと思う。 
「たくさん可愛がってくださいませ」 
頬を染めて願いを口にすると、レオンハルトは満面の笑顔を見せマリカをきつく抱きしめた。 

その夜、マリカは気が遠くなるほど長い時間、蜜口への愛撫を受けていた。 
「この小さな孔からライルが産み落とされたのか」 
レオンハルトは感慨深そうにマリカの花弁を指で割り開き、溢れてくる蜜を舌ですくった。 
「あっ、あっ、あんっ、や……んっ…… !」 
大きな舌がマリカの蜜壺の浅い部分をまんべんなく舐め回し、尿道口をほじくるように舌先でいじめられる。 
「あんっ、や、レオン、ハルト、さまっ、やっ……」 
「久しぶりのおまえを堪能させてくれ」
 「んっ…… !」 
蜜壺に指を入れられ、花芯をチュッチュッと吸われる。 
「あぁぁっ、アアンっ」 
あまりの心地よさにマリカの蜜壺が収縮した。 
「達してしまったのか」 
レオンハルトは嬉しそうに呟きながら、マリカの蜜壺を指でかき混ぜた。 
「やんっ、だめ……まだっ……」 
花弁の奥がきゅうきゅう収縮し続けている。 
マリカの目に涙が浮かぶ。快感が強すぎてつらい。 
「可愛らしいな。二つの孔がヒクヒクして、風に震える花のようだ」 
大きく開かされた足の間の蜜口からお尻まで余すことなレオンハルトの目に晒されている、マリカは羞恥に全身を染めた。
それからレオンハルトはマリカの蜜口に雄芯をあてがった。 
「あぁっ……くるしい……レオンハルト、さま」 
「もう少しだけ頑張ってくれ」 
レオンハルトは前かがみの姿勢でマリカの両胸に手を伸ばした。
ライルに吸われ幾分腫れぼったい形になった先端をコリコリ扱かれる。
それと同期して蜜壺を満たす雄芯が小刻みにマリカを揺すった。
苦しみの中に不思議な快感が生まれ、それが徐々に強くなっていく。
雄芯を含んだ蜜壺から蜜が溢れ始めた。 
「あっ、あっ、あっ、あ……っ」 
浅い呼吸をしながら、マリカは久しぶりの快感に酔いしれた。 
「まだつらいか」 
マリカは小さく首を振り、潤んだ瞳でレオンハルトを見上げた。 
「きもちいい、レオンハルトさま。ずっとこうしていたい」 
「マリカ。俺のマリカ」 
「あんっ」 
キュッと胸の頂を摘ままれマリカの身体が跳ねる。
 「わかるか、ここをこうすると、蜜壺がきつく締まる」 
「あんっ……わか、らな……んンっ」 
続けて摘ままれ、マリカは背を反らした。恥ずかしくてわからないと言ってしまったけれど、本当はマリカ自身が一番よく知っている。
マリカの媚肉はしゃぶるように蠕動しながらレオンハルトを締め付けている。
妊娠出産を経てマリカの身体は成熟し、与えられる快楽を余すところなく味わえるようになっていた。 
マリカの胸をひとしきり嬲った後、レオンハルトがマリカの上に覆いかぶさってきた。 
膝の裏をしっかり押さえつけられ無防備に晒された蜜壺をレオンハルトの雄芯が突き上げ始めた。 
「あっ、あっ、レオン、ハルト、さまぁ、すき、だいすき」 
「マリカ、マリカ。俺の雄芯をたっぷり味わえ」 
「んっ、んっ、すき。レオンハルトさまの、きもちぃぃ」 
「いい子だ」 
マリカの蜜壺を出入りする雄芯がマリカの奥深くのいいところをこすり上げ、得も言われぬ快楽を拾う。
 「あっ、あんっ、あぁ……っ、きちゃう、もう、きちゃうっ」 
「一緒にイこう」 
ずちゅっ、ずちゅっと子宮口をリズミカルに突き上げられ、マリカの蜜壺が収縮し始めた。 
「俺のマリカ。愛しいつがい。あぁっ、最高だ。おまえの中は…… !」 
レオンハルトの息が荒くなり、雄芯が脈動する。
熱い子種がマリカの中を満たしていった。 
「愛おしくて仕方がない。俺のマリカ。俺のすべてはおまえのものだ。俺の至宝、俺の命。俺を愛してくれ、マリカ」 
レオンハルトの声には切羽詰まったみたいな切なさが感じられた。
こんなに愛しているのに、ちゃんと伝わっていないのだろうか。
マリカはレオンハルトにしがみついた。
「レオンハルト様、お慕いしています」 
レオンハルトは溢れる子種をすべてマリカの最奥に注ぎきると、ゆっくり雄芯を引き抜いた。 
「愛しています」
もう一度囁くように伝えた直後、マリカの意識は遠のいていった。 
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