薄氷が割れる

しまっコ

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 「ありがとう存じます、レオンハルト様」 
床入れの立ち合いがブリュンヒルデとカフカの二人だと知って、マリカは本当に嬉しかった。名も知らぬ重臣たちが幾人もマリカの秘所に子種が注がれたことを確認すると聞いていたから、マリカは床入れの儀が怖くて仕方がなかった。 
けれどブリュンヒルデとカフカのふたりならば怖くない。
レオンハルトが執務で多忙な日にマリカをお風呂に入れてくれるのはブリュンヒルデなので、今更裸身を見られることに抵抗はないし、医師であるカフカもマリカの身体のことを熟知している。 
レオンハルトはマリカの心を守るために慣習を破り、これほどの心遣いを示してくれたのだ。 
「嫌ではないのか?」 
「はい。二人ならば心強いです」 
マリカはいくら感謝してもし足りないほどレオンハルトから愛情を貰っている。
返せるものを何も持っていないけれど、心はいつでもレオンハルトに捧げ、生涯レオンハルトに尽くそうと、マリカは決意を新たにしたのだった。
 

床入れ前に二人で浴室に入り、レオンハルトがマリカの身体を丁寧に洗い始めた。
いつものように恥ずかしい部分を丹念に解され、マリカの蜜壺をレオンハルトの指がかきまぜる。 
「や、恥ずかしい」 
明かりで照らし出された浴室の寝台で、大きく足を割り開かれたマリカは秘所の奥までレオンハルトの眼前に晒していた。 
「床入れのためだ。いい子にできるな?」 
「んっ、あんっ……それ、やっ……あぁんっ」 
くちゅくちゅと粘着質な音が浴室に響いて恥ずかしいのに、そこに触れられるとマリカの口からは甘ったるい声しか出なくなってしまう。 
「ひゃぅっ、レオンハルトさまぁ…… !」 
花芯を舌先で転がされ、2本目の指が蜜壺を犯し始めた。
体が溶けだしてしまうのではないかと思うほど気持ちがいい。
レオンハルトの指を咥えた花弁がヒクヒク蠢き、蜜壺の奥がうねるように収縮する。 
「あんっ、きもちいぃ……へんに、なっちゃう……れおんはるとさまぁ」 
「いい子だ、マリカ。とても可愛い」 
「あっ、だめっ……きちゃう……きちゃうっ」
 花芯を強く吸われ、ピクンピクンとマリカの腰が跳ねた。
背を反らし、レオンハルトの右手に蜜壺を押し付けながら、マリカは絶頂に身を委ねた。 
「マリカ、おまえが愛しくて仕方がない。どれだけ俺を夢中にさせる気だ」 
「レオンハルト様。大好き。貴方でよかった。貴方に愛していただけて、本当に幸せ」 
抱き起こしてくれたレオンハルトの胸に身を寄せ、マリカは心からの感謝を口にした。 

浴室でいっぱい可愛がってもらい、マリカはレオンハルトに抱かれて寝所に向かった。 
ブリュンヒルデとカフカは寝台の傍にいたけれど、気配を消すように黙って座っていた。 
レオンハルトは浴室からここまで隆々とした逞しい裸体のまま移動し、寝台の上でマリカのバスローブを脱がせた。 
生まれたままの姿になり、大きな体に覆われる。 
「辛かったら言いなさい。おまえを傷つけることだけはしたくない」 
「はい、レオンハルト様」 
マリカの秘所は浴室で丁寧に解され、今もたくさんの蜜を零している。
 優しく唇を啄ばまれ、あまり肉付きのよくない小ぶりな胸を優しく揉まれる。 
「あっ、あっ……れおんはると、さま」 
「怖くないか?」 
「はい、んっ……アンッ」 
胸の頂をくりくり捏ねまわされ、マリカは腰を揺らした。
おなかの奥がきゅんきゅんしている。
でも次に達するときはレオンハルトを受け入れてからがいい。 
「レオンハルトさま、レオンハルトさまの子種を注いでくださいませ」 
「マリカ…… ! あまり煽るな」 
眉間にしわを寄せ、レオンハルトはマリカの胸の先端をきゅっとつまんだ。 
「ああっ……んっ、れおんはるとさま、れおんはるとさまぁ」 
おなかの奥が切なくて、マリカはレオンハルトに縋りついた。 
レオンハルトはもう一度マリカの唇にキスをしてから、上体を起こした。 
マリカの足を大きく割り開き、蜜口の状態を確認するように二本の指でかき混ぜる。 
「あっ、あっ、あんっ……あ……ッ」 
くちゅくちゅと湿った音が寝所に響き、マリカの息があがる。 
「愛している、マリカ」 
大きな雄芯の先端がマリカの花弁を割って蜜壺に侵入を始めた。
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