19 / 21
第19話「魔物大群勢と妖刀」
しおりを挟む
イツキの推測した魔物大群勢はその場にいた冒険者達を一気に笑いの海へと引き込んだ。
「ガハハッ! 兄ちゃん。それはあり得ねぇぜ!」
「何を証拠に!?」
「証拠? そんなもん今の平和に決まってんだろ!? それとも何か? そのスタンピードがこの帝国を襲うとでも?」
「その可能性があるって話だ!」
「なら、余計大丈夫だろ?」
「なんで、そんな余裕が持てるんだよ!」
イツキは周りの冒険者に必死に魔物大群勢の可能性を伝えたが、冒険者からは軽くあしらわれてしまった。
「俺達冒険者は強いんだ! スタンピードぐらい堂って事ないね!」
「なぜ、なぜわからないんだ……」
イツキは小さな声で下唇を噛み締めながらも言った。
「お、おい! 皆! 聞いてくれ!」
冒険者ギルドに慌てて入る1人の男。
目を丸くし、帝国の外を指差す。
「魔物の群れが、外に。」
膝をガクブルさせながらもずっと外を指差す。
「何言ってんだ。どうせ、数十体のオークの群れだろ? オークくらいなら。」
「いや、違うんだ。」
イツキに絡んでいた男の話を遮るように膝をガクブルさせている男はこう言った。
「前方、およそ5000匹。後方、おそよ5000匹。計10000匹の大群勢です。」
「な、なんだって!?」
男の言葉は冒険者ギルドの中を絶望へと変えて行った。
一瞬にして、イツキの冗談から、現実になった魔物大群勢。
冒険者ギルド内は大混乱していた。
「急げ! 急いで支度を整えるんだ!」
前衛で指揮を取るのは少年の試験官をしたラグディアだった。
「ノーディス! お前らもこっちに来い!」
少年達、[誕生の祈願者]はラグディアと共に別室に連れてかれた。
「ノーディス、お前らは逃げろ。」
「どうして!? 私達は戦える!」
「俺もだ!」
「黙れ! ノーディス、イツキにエスティ。実力は認める。だが、お前らには未来がある。こんな所で無駄にさせたくはない。」
ラグディアの沈黙に戦う意志がピリピリと漂う。
そして、少年は立ち上がった。
「おい、何をするんだ?」
ラグディアの質問を振り切り、飛び出した。
「おい!」
そして、イツキとエスティもそれに連れて飛び出した。
「全く。こんな戦いにあいつらを出すわけにいかなかったのに。」
頭を抱えたラグディアだったが、切り替えて少年達を追った。
「ノーティ。どこに向かうの?」
少年が見つめた先は『天ノ鍛治屋』だった。
エスティはそれを察して
「なるほどね。」
と、つぶやいた。
イツキはあまり分かっていなかったが、少年について行った。
「おい、こりゃどう言う騒ぎだ?」
少年達が『天ノ鍛治屋』に着く頃にガンケルが店の前で狼狽えていた。
「今、帝国の外から魔物の群勢。魔物大群勢が起こってるの!」
「何!? 魔物大群勢だって!? 数百年に1度起こるか起こらないか。」
「今は説明してる暇はない! だから、ノーティに武器を!」
「あぁ! あれだろ? 丁度できたところだ! 持ってけ! それと、こいつの名は。」
「ありがとう! ガンケル!」
「あぁ、行っちまった。」
魔物大群勢に太刀打ちするため、エスティは少年の妖刀の名を聞かせないまま外に行ってしまった。
門前にはラグディアを含め、武闘派の冒険者50人に魔術師15人、内、回復術師が3人とかなり数が足らないだろう。
だが、人数を集める余裕などなく、魔物の大群勢はすぐそこの見えるところまで来ていた。
「兄ちゃん達も来てたのか。」
「お前もいたのか。」
イツキに声をかけたのはイツキの推測を笑っていた男だった。
「俺は、カストールってんだ。さっきは、すまなかった。お前の予測を笑っちまって。」
「もう、気にしてない。カストール。俺と一緒に戦ってくれ!」
「あったりまえよ!!」
イツキと手を交わすカストールは少しばかり魔力の流れを少年は感じた。
「来るぞ! 全員死ぬ気で我が国を死守しろ!!」
「「うおおぉぉぉぉ!!!」」
冒険者全員が10000の大群勢に向けて士気を高める。
そして、武器を構え大群勢へ突っ込んでいった。
「【打技】! 〈圧積鈍器〉!」
ある冒険者は一体ずつ潰していき。
「【槍技】! 〈餓狼一閃〉!!」
ある冒険者は突き刺し、様々な攻撃パターンを見せるがほとんどが門前に流れてしまう。
少年達は門前を死守していたが。
「主人よ、どうされた!?」
「ノーティ! 早く戦って!」
奮起するエスティ達を前に少年は刀を抜けずにいた。
(どう……して……)
少年の頭の中はパニック状態だった。
何度力を入れても抜けない鞘に戸惑い、焦り、時間が取られていた。
「あぁ、ぁぁぁぁ!!」
少年は抜けない鞘を振りかざし大群勢の中に突っ込んでいった。
パチンッ。
どこからともなく指が鳴る音が聞こえた。
少年は自分自身が浮遊している事に気がついた。
「よぉ、久しぶりだなぁ。」
少年の目の前に黒い狼の顔をした冥界神が立っていた。
「驚いたか? ここはお前の精神世界。つまり、俺の家って事だ。」
「何言って……ッ!?」
「その詰まらず話せるのもこの世界にお前がいるからだ。」
アヌビスはペラペラと精神世界について説明をする。
長ったらしく。
「俺が現れたのには理由がある。」
「理由?」
「あぁ、それはもうこの身体を乗っ取ろうと思ってな。」
ニヤリ、悪事を考えているような冥界神は少年にそう告げた。
「ダメだ! 俺にはやる事が!」
「俺もお前もどうせ目的は一緒だ。なら、今強い俺が行くべきだ。」
「だ、だけど。」
不覚にも少年は冥界神の言葉で自信を無くしかけた。
「あれ? もう抵抗は終わり? なら、俺はそろそろ。」
「待てい!」
冥界神と少年以外いないはずの精神世界に1つの声が響く。
「お前、そうか。そう言う事か。クククッ。まぁ、今回はここまでだ。」
「待て! 力を!」
「あ? 今のお前に俺は要らない。じゃ。」
パチンッ、と冥界神が指を鳴らすと元の世界に戻っていた。
少年は立ち尽くし、狼狽える。
「退け! ノーディス!」
少年が攻撃を受ける寸前。
ラグディアが駆け寄り、魔物の首を太刀で刎ねる。
「気をつけろ! ここは戦場だ! 無闇矢鱈に突っ込むな! 下がれ!」
ラグディアの活のこもった声に少年は走って門前に戻る。
「ノーティ。大丈夫か?」
「心配したのよ? ノーティ。」
イツキとエスティが戻ってきた少年に駆け寄る。
だが、それだけでは戦況は変わらなかった。
(冥界神が言ってた事はなんだったんだ。)
少年は冥界神の言った事が分からずただ、立ち尽くすのみ。
(頼む。俺に……力を!)
「承った!」
どこからか、声が聞こえる。大きく強靭な男の声だ。
「さぁ、主人よ。我の名を叫ぶがいい!」
少年の頭には1人、新しい名前が浮かび上がる。
誰かわからない。誰もわからない名前。
ただ、少年はそれを信じるほかなかった。
「強靭なる刀身よ。己の力を身に纏し妖刀よ。俺の力。俺の体の一部となりその姿を魅せよ!!」
「な、何!? いきなり、詠唱?」
少年の詠唱は少年の太刀に魔力を伝えた。
怪しく紫色に鈍く光る太刀を少年は鞘から引き抜いた。
「妖刀・天命」
少年の抜いた刀身は透き通る様な水色の太刀だった。
そして、少年の左手に持つ鞘が紫色に光っていた。
「本体は俺だ。」
鞘から少年に話し声が伝わる。
「俺の技能、【天命】は俺に入れた刀身を妖刀に換える力。」
少年は鞘の話を聞くが、正直、気味が悪かった。
「まぁ、鞘である俺も武器として戦える。二刀流を持っていればの話だがな。」
少年は鞘を背に担ぎ、天命を持って敵を斬り刻んで沢山の魔物を死体の山へと変えて行った。
「あんた強いな。流石はあの男が息子として選んだ男。」
天命の斬れ味は凄まじかった。
刃が少しでも当たれば頭が破裂し、血を吸う様に刀身が鋭くなって行く。
少年は確信した。
「天命が有れば行ける!」
気がつけば精神世界の様に詰まった声から治っていた。
他の冒険者の手伝いもあり、壮大な被害が及ぶ前に対処できそうだった。
「おっと、そこまでだな。ここからは、俺が相手してやる。」
少年に聞き覚えのある声が聞こえて、アカサカが空から降りて来た。
「久しぶりだな。魔法袋の冒険者。」
アカサカは少年に、ニヤリ、と笑った。
「ガハハッ! 兄ちゃん。それはあり得ねぇぜ!」
「何を証拠に!?」
「証拠? そんなもん今の平和に決まってんだろ!? それとも何か? そのスタンピードがこの帝国を襲うとでも?」
「その可能性があるって話だ!」
「なら、余計大丈夫だろ?」
「なんで、そんな余裕が持てるんだよ!」
イツキは周りの冒険者に必死に魔物大群勢の可能性を伝えたが、冒険者からは軽くあしらわれてしまった。
「俺達冒険者は強いんだ! スタンピードぐらい堂って事ないね!」
「なぜ、なぜわからないんだ……」
イツキは小さな声で下唇を噛み締めながらも言った。
「お、おい! 皆! 聞いてくれ!」
冒険者ギルドに慌てて入る1人の男。
目を丸くし、帝国の外を指差す。
「魔物の群れが、外に。」
膝をガクブルさせながらもずっと外を指差す。
「何言ってんだ。どうせ、数十体のオークの群れだろ? オークくらいなら。」
「いや、違うんだ。」
イツキに絡んでいた男の話を遮るように膝をガクブルさせている男はこう言った。
「前方、およそ5000匹。後方、おそよ5000匹。計10000匹の大群勢です。」
「な、なんだって!?」
男の言葉は冒険者ギルドの中を絶望へと変えて行った。
一瞬にして、イツキの冗談から、現実になった魔物大群勢。
冒険者ギルド内は大混乱していた。
「急げ! 急いで支度を整えるんだ!」
前衛で指揮を取るのは少年の試験官をしたラグディアだった。
「ノーディス! お前らもこっちに来い!」
少年達、[誕生の祈願者]はラグディアと共に別室に連れてかれた。
「ノーディス、お前らは逃げろ。」
「どうして!? 私達は戦える!」
「俺もだ!」
「黙れ! ノーディス、イツキにエスティ。実力は認める。だが、お前らには未来がある。こんな所で無駄にさせたくはない。」
ラグディアの沈黙に戦う意志がピリピリと漂う。
そして、少年は立ち上がった。
「おい、何をするんだ?」
ラグディアの質問を振り切り、飛び出した。
「おい!」
そして、イツキとエスティもそれに連れて飛び出した。
「全く。こんな戦いにあいつらを出すわけにいかなかったのに。」
頭を抱えたラグディアだったが、切り替えて少年達を追った。
「ノーティ。どこに向かうの?」
少年が見つめた先は『天ノ鍛治屋』だった。
エスティはそれを察して
「なるほどね。」
と、つぶやいた。
イツキはあまり分かっていなかったが、少年について行った。
「おい、こりゃどう言う騒ぎだ?」
少年達が『天ノ鍛治屋』に着く頃にガンケルが店の前で狼狽えていた。
「今、帝国の外から魔物の群勢。魔物大群勢が起こってるの!」
「何!? 魔物大群勢だって!? 数百年に1度起こるか起こらないか。」
「今は説明してる暇はない! だから、ノーティに武器を!」
「あぁ! あれだろ? 丁度できたところだ! 持ってけ! それと、こいつの名は。」
「ありがとう! ガンケル!」
「あぁ、行っちまった。」
魔物大群勢に太刀打ちするため、エスティは少年の妖刀の名を聞かせないまま外に行ってしまった。
門前にはラグディアを含め、武闘派の冒険者50人に魔術師15人、内、回復術師が3人とかなり数が足らないだろう。
だが、人数を集める余裕などなく、魔物の大群勢はすぐそこの見えるところまで来ていた。
「兄ちゃん達も来てたのか。」
「お前もいたのか。」
イツキに声をかけたのはイツキの推測を笑っていた男だった。
「俺は、カストールってんだ。さっきは、すまなかった。お前の予測を笑っちまって。」
「もう、気にしてない。カストール。俺と一緒に戦ってくれ!」
「あったりまえよ!!」
イツキと手を交わすカストールは少しばかり魔力の流れを少年は感じた。
「来るぞ! 全員死ぬ気で我が国を死守しろ!!」
「「うおおぉぉぉぉ!!!」」
冒険者全員が10000の大群勢に向けて士気を高める。
そして、武器を構え大群勢へ突っ込んでいった。
「【打技】! 〈圧積鈍器〉!」
ある冒険者は一体ずつ潰していき。
「【槍技】! 〈餓狼一閃〉!!」
ある冒険者は突き刺し、様々な攻撃パターンを見せるがほとんどが門前に流れてしまう。
少年達は門前を死守していたが。
「主人よ、どうされた!?」
「ノーティ! 早く戦って!」
奮起するエスティ達を前に少年は刀を抜けずにいた。
(どう……して……)
少年の頭の中はパニック状態だった。
何度力を入れても抜けない鞘に戸惑い、焦り、時間が取られていた。
「あぁ、ぁぁぁぁ!!」
少年は抜けない鞘を振りかざし大群勢の中に突っ込んでいった。
パチンッ。
どこからともなく指が鳴る音が聞こえた。
少年は自分自身が浮遊している事に気がついた。
「よぉ、久しぶりだなぁ。」
少年の目の前に黒い狼の顔をした冥界神が立っていた。
「驚いたか? ここはお前の精神世界。つまり、俺の家って事だ。」
「何言って……ッ!?」
「その詰まらず話せるのもこの世界にお前がいるからだ。」
アヌビスはペラペラと精神世界について説明をする。
長ったらしく。
「俺が現れたのには理由がある。」
「理由?」
「あぁ、それはもうこの身体を乗っ取ろうと思ってな。」
ニヤリ、悪事を考えているような冥界神は少年にそう告げた。
「ダメだ! 俺にはやる事が!」
「俺もお前もどうせ目的は一緒だ。なら、今強い俺が行くべきだ。」
「だ、だけど。」
不覚にも少年は冥界神の言葉で自信を無くしかけた。
「あれ? もう抵抗は終わり? なら、俺はそろそろ。」
「待てい!」
冥界神と少年以外いないはずの精神世界に1つの声が響く。
「お前、そうか。そう言う事か。クククッ。まぁ、今回はここまでだ。」
「待て! 力を!」
「あ? 今のお前に俺は要らない。じゃ。」
パチンッ、と冥界神が指を鳴らすと元の世界に戻っていた。
少年は立ち尽くし、狼狽える。
「退け! ノーディス!」
少年が攻撃を受ける寸前。
ラグディアが駆け寄り、魔物の首を太刀で刎ねる。
「気をつけろ! ここは戦場だ! 無闇矢鱈に突っ込むな! 下がれ!」
ラグディアの活のこもった声に少年は走って門前に戻る。
「ノーティ。大丈夫か?」
「心配したのよ? ノーティ。」
イツキとエスティが戻ってきた少年に駆け寄る。
だが、それだけでは戦況は変わらなかった。
(冥界神が言ってた事はなんだったんだ。)
少年は冥界神の言った事が分からずただ、立ち尽くすのみ。
(頼む。俺に……力を!)
「承った!」
どこからか、声が聞こえる。大きく強靭な男の声だ。
「さぁ、主人よ。我の名を叫ぶがいい!」
少年の頭には1人、新しい名前が浮かび上がる。
誰かわからない。誰もわからない名前。
ただ、少年はそれを信じるほかなかった。
「強靭なる刀身よ。己の力を身に纏し妖刀よ。俺の力。俺の体の一部となりその姿を魅せよ!!」
「な、何!? いきなり、詠唱?」
少年の詠唱は少年の太刀に魔力を伝えた。
怪しく紫色に鈍く光る太刀を少年は鞘から引き抜いた。
「妖刀・天命」
少年の抜いた刀身は透き通る様な水色の太刀だった。
そして、少年の左手に持つ鞘が紫色に光っていた。
「本体は俺だ。」
鞘から少年に話し声が伝わる。
「俺の技能、【天命】は俺に入れた刀身を妖刀に換える力。」
少年は鞘の話を聞くが、正直、気味が悪かった。
「まぁ、鞘である俺も武器として戦える。二刀流を持っていればの話だがな。」
少年は鞘を背に担ぎ、天命を持って敵を斬り刻んで沢山の魔物を死体の山へと変えて行った。
「あんた強いな。流石はあの男が息子として選んだ男。」
天命の斬れ味は凄まじかった。
刃が少しでも当たれば頭が破裂し、血を吸う様に刀身が鋭くなって行く。
少年は確信した。
「天命が有れば行ける!」
気がつけば精神世界の様に詰まった声から治っていた。
他の冒険者の手伝いもあり、壮大な被害が及ぶ前に対処できそうだった。
「おっと、そこまでだな。ここからは、俺が相手してやる。」
少年に聞き覚えのある声が聞こえて、アカサカが空から降りて来た。
「久しぶりだな。魔法袋の冒険者。」
アカサカは少年に、ニヤリ、と笑った。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説

収納大魔導士と呼ばれたい少年
カタナヅキ
ファンタジー
収納魔術師は異空間に繋がる出入口を作り出し、あらゆる物体を取り込むことができる。但し、他の魔術師と違って彼等が扱える魔法は一つに限られ、戦闘面での活躍は期待できない――それが一般常識だった。だが、一人の少年が収納魔法を極めた事で常識は覆される。
「収納魔術師だって戦えるんだよ」
戦闘には不向きと思われていた収納魔法を利用し、少年は世間の収納魔術師の常識を一変させる伝説を次々と作り出す――
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。


勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる