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億万長者への道02《総売上:??円》
彼の本性※
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「いいよ、一旦許してあげる」
よく頑張ったね、と如月は首に回った手の力を緩め、離す。
くちゅりと音を立て、口内からも指を引き抜いた。
「ッごほっ!ふ、ぅ、ぅ゛………っは」
解放されたものの、上手く空気を取り込めず噎せる。口の中に残った異物感が、首に残った手の感触が、ただ気持ち悪かった。
「アンジュ君、落ち着いて」
「--っはあ、は……っひゅぅ」
「……ほら、ゆっくり呼吸すれば大丈夫だから」
一向に落ち着かない様子を見かねた如月が言う。
彼は床に手を付き俯く俺を、子供みたいに抱き上げ、膝に乗せた。
いや、そもそもお前のせいだろう!と主張してやりたいところだが、生憎、口に出す元気はない。
慰めるように背中を摩ってくる如月の肩に顔を預け、俺はなんとか呼吸に集中した。
「っふっ、ぅ、はあ………く、くるじか、ったあ……!」
「ごめんごめん。最初だし、もう少し手加減すればよかったね」
「でも、噛もうとしてきたから」と、如月は悪びれなく言う。
いまだ整わぬ呼吸に苦しみながらも、俺は思った。この人本当は、すごく子供っぽいんじゃないかって。
一見、大人っぽい紳士に見えるけど。先程までの不安定な情緒や自分本位な行動を思うと、そう思えてならない。
俺は内心、どうしたものかと首を捻った。
無駄に知恵があるだけ厄介なのだ。彼が取り繕うことをやめた今、びっくり箱のように次々出てくる新たな一面が、怖い。
「……どう?そろそろ落ち着いたかな」
「っはあ………、っ、……うん?」
「よかった。じゃあ、始めてもいいよね」
「っ………!?ま、まって」
落ち着いた、とはいえ回復したわけではないのだ。
如月のことだし、ここで終わらせてくれるはずがないと、分かってはいたが。あまりの急展開に心が追いつかなかった。
「もう充分待ったよ。甘やかしすぎたくらいだ」
如月はそう言って、膝の上の俺を、ベットの上へ乱暴に放った。
背中を受け止め、ギシ、と軋むスプリング。思わぬ衝撃に、目を見張る。
すぐさま乗り上げた如月が、押し倒すように顔の横へ手をついた。
「っひ……、ちょっと、急に投げないでよお!」
「ベットの上だから、別に痛くなかったでしょ?」
「それは、まあ……」
言い淀む俺に構わず、如月は続ける。
「じゃあさっそくだけど……アンジュ君、服を脱ごうか」
服を、脱ぐ?
「……--はあっ!?」
「枕営業なんだから、当たり前」
脱がなきゃ始まらないよ、と呆れた様子の如月に、固まる俺。
言われて「はいそうですか」と脱げる奴が、どこにいるのだろう。着替えで服を脱ぐとか、銭湯で裸になるのとは訳が違う。
真上から見下ろされた状態で、自ら服を脱ぐなんて、さすがの俺も嫌だ。
しかし。
「アンジュ君」
脅すように、首元に添えられる手。一瞬にして、鼓動が早まるのを感じた。
わざと、喉仏を潰すように押し付けられる。「嫌だよね」と首を傾ける如月に、俺は態度を変え、こくこくと頷いた。
「なら、どうすればいいか分かるだろう」
そう言って、首から手は外された。
如月が見ている。俺は震える手で、借りたパジャマのボタンを、一個一個外す。
器用な方ではないから、緊張のせいか余計に時間がかかった。
やっとの思いで最後のボタンを外し終わり、袖から腕を引き抜く。脱ぎ終わったシャツは、如月がすぐに放ってしまった。
上裸姿で頭上の男をうかがう。
案の定「下も脱げ」という圧を感じ、俺は渋々、下のズボンへ手をかけた。
「……あの、脱いだけど」
「まだだよ」
これも脱いで、と如月が見やった先。……残るは、下着のみだ。
俺はぎゅうと目を瞑り、一思いにパンツを脱ぎ捨てた。
「……っもう、これでいいでしょお!」
投げやりに叫ぶ。如月は満足気に目を細めた。
とんだ羞恥プレイである。こんなに誰かに見られながら着替えたこと、人生で初めてだ。
顔を染める俺に構わず、彼は上から下へと、生まれたままの姿をじっとりと眺めてくる。
頭上から、ふっと羞恥を煽るような笑みが聞こえた。
「アンジュ君、ここピンク色なんだね」
かわいいね?と、如月が胸あたりを指で掠める。なぜかぴくりと体がはねた。
首を、絞められたからだろうか。外側からの刺激に、いつもより過敏な反応を示す己の体。
如月は面白がるように「敏感」と笑った。
「ッひ……やぁ、そこ撫でないで……」
「やー、じゃないよ」
「あっ!……っひぅ、ぅ゛」
優しく乳輪をなぞっていた指が、叱るように乳首を弾いた。外気に晒されたそこは、存在を主張するようにツンと尖っている。
仰け反る背を押さえつけるように、如月は両手で胸を揉みしだいた。
「んぅ……おれ、女の子じゃない、よ?」
「知ってるよ。……ただ、揉まれると男でも、女の子みたいに膨らむんだってさ」
試してみようか、と如月が首を傾ける。
「うそ、ほんと……?っん、ねぇ、やめて……!おっぱいできたら、やだあ……」
「っあはは!いいじゃない。顔は既に女の子だし……胸までできたら、とうとう男卒業だね」
平たい胸を寄せ集め、育てるように揉まれる。抵抗しようにも、時折乳首を掠める指に、体の力を奪われるのだ。少し触られるだけで、ぴりぴりと刺激が走り、背中が震えた。
「……ねえ。さっきから背中反ってるけど、そんなに触ってほしいの?--ここ」
「っあ!?……っあぁ、!ぅ……ひ゛」
「尖ってるし」
「いた……ッい、ぅぅぅ……やあっ!」
如月の指が、きゅうと両方の乳首を捕らえた。痛いくらいに力を込められ、目に涙が溜まる。
もう限界だ、というところで、その力は緩められた。そうして、今度は不自然なくらいに優しく、そこを撫でてくるのだ。
「っひ!ぁ、ぁ………!くぅ、ん」
「……ふふ、ワンちゃんみたいな声。可愛いねえ、アンジュ君」
「や、なにッ--っあ、んぅ……なんか、へん……っ」
びりびりと、痺れるような感覚が怖かった。さっきは痛いだけだったのに。
優しくなぞられた途端走った刺激に、頭が真っ白になる。
意図せず跳ねる体も、女の子みたいに高い、変な声も。全部が恥ずかしくてたまらない。
「へん、じゃなくて、″気持ちいい″んだよ」
「……っきも、ちい?」
「そう。アンジュ君は、男の子なのに胸を触られて気持ちよくなっちゃう、変態さんなわけだ。……恥ずかしいね」
口端をあげ「でもさあ」と如月は続ける。
「さっきも言ったけど、枕営業って奉仕だから……アンジュ君が気持ちよくなったら、ダメだと思わない?」
「……あ、ぁっ!……ひぅ」
答えなきゃいけないのに。なにを言われているのか、理解できなかった。
『気持ちいい』んだよ、と。そう言われて自覚した途端、得体の知れない刺激は″快感″に変わり、脳が溶けるようなそれに、俺は襲われていた。
問いながらも、如月の指は止まらない。くるくると優しくなぞられては、時折、きゅうと潰される。
「思うよね?」
「……うぎゅッ!?」
「答えて」
「……は、ひ!……思う、ぅ゛!」
乳首に爪を立てられ、大きく体が跳ねた。痛みの中に混じる微量な快感に、俺は絶望した。
爪、立てられてるのに。思いっきり潰されてるのに、それが気持ちいなんて、可笑しい。……俺どうしちゃったんだろう。
じわりと涙が滲む。もう、キャパオーバーだ。
とうとう零れた涙に、如月が初めて、動きを止めた。
「なあに、どうしたの」
「ぅ、う……!俺……おれえ、おかしい……?」
「なにが」
「っん……痛いのに、きもちいの」
俯きながら、小さな声で呟く。
頭上で、如月が息を呑む音が聞こえた。
「………うん。そうだね、おかしいと思う」
「--ッ!う、ぅ……どうしよ、おかしいんだ……っ」
男なのに、女の子みたいな声がでる。触られただけで、体が跳ねる。痛いのに、気持ちいい。
自分のことがまるで理解できず、俺は溢れる感情のまま、ぼろぼろと涙をこぼした。
少しして。骨ばった手が、俺の顔を優しく持ちあげる。
されるがまま上を向いた先--如月は瞳孔の開ききった目で、俺を見ていた。
「大丈夫だよ」
「っ………?」
「大丈夫。練習すればいいんだ」
「れん、しゅう」
「男の子なのに、そうやって気持ちよくなるのは、おかしい。……きっと他の人が知ったら、アンジュ君のこと、嫌いになるかも」
如月の言葉に、「ひっ」と息を詰まらせた。
そこまでのことだなんて、知らなかった。自分の体のことなのに。
ショックを受ける俺に向かって、如月はもう一度、「大丈夫」と続けた。
「たくさん気持ちいいことをして、慣れればいいんだよ。その内、刺激を感じなくなる」
「………っ!そ、それ、ほんとう……?」
「本当。……安心して?僕の言う通りにすれば、全部上手くいく」
だから、もう少し頑張ろうね。
そう微笑む如月に、俺は藁にもすがる思いで、頷いたのだった。
よく頑張ったね、と如月は首に回った手の力を緩め、離す。
くちゅりと音を立て、口内からも指を引き抜いた。
「ッごほっ!ふ、ぅ、ぅ゛………っは」
解放されたものの、上手く空気を取り込めず噎せる。口の中に残った異物感が、首に残った手の感触が、ただ気持ち悪かった。
「アンジュ君、落ち着いて」
「--っはあ、は……っひゅぅ」
「……ほら、ゆっくり呼吸すれば大丈夫だから」
一向に落ち着かない様子を見かねた如月が言う。
彼は床に手を付き俯く俺を、子供みたいに抱き上げ、膝に乗せた。
いや、そもそもお前のせいだろう!と主張してやりたいところだが、生憎、口に出す元気はない。
慰めるように背中を摩ってくる如月の肩に顔を預け、俺はなんとか呼吸に集中した。
「っふっ、ぅ、はあ………く、くるじか、ったあ……!」
「ごめんごめん。最初だし、もう少し手加減すればよかったね」
「でも、噛もうとしてきたから」と、如月は悪びれなく言う。
いまだ整わぬ呼吸に苦しみながらも、俺は思った。この人本当は、すごく子供っぽいんじゃないかって。
一見、大人っぽい紳士に見えるけど。先程までの不安定な情緒や自分本位な行動を思うと、そう思えてならない。
俺は内心、どうしたものかと首を捻った。
無駄に知恵があるだけ厄介なのだ。彼が取り繕うことをやめた今、びっくり箱のように次々出てくる新たな一面が、怖い。
「……どう?そろそろ落ち着いたかな」
「っはあ………、っ、……うん?」
「よかった。じゃあ、始めてもいいよね」
「っ………!?ま、まって」
落ち着いた、とはいえ回復したわけではないのだ。
如月のことだし、ここで終わらせてくれるはずがないと、分かってはいたが。あまりの急展開に心が追いつかなかった。
「もう充分待ったよ。甘やかしすぎたくらいだ」
如月はそう言って、膝の上の俺を、ベットの上へ乱暴に放った。
背中を受け止め、ギシ、と軋むスプリング。思わぬ衝撃に、目を見張る。
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「っひ……、ちょっと、急に投げないでよお!」
「ベットの上だから、別に痛くなかったでしょ?」
「それは、まあ……」
言い淀む俺に構わず、如月は続ける。
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服を、脱ぐ?
「……--はあっ!?」
「枕営業なんだから、当たり前」
脱がなきゃ始まらないよ、と呆れた様子の如月に、固まる俺。
言われて「はいそうですか」と脱げる奴が、どこにいるのだろう。着替えで服を脱ぐとか、銭湯で裸になるのとは訳が違う。
真上から見下ろされた状態で、自ら服を脱ぐなんて、さすがの俺も嫌だ。
しかし。
「アンジュ君」
脅すように、首元に添えられる手。一瞬にして、鼓動が早まるのを感じた。
わざと、喉仏を潰すように押し付けられる。「嫌だよね」と首を傾ける如月に、俺は態度を変え、こくこくと頷いた。
「なら、どうすればいいか分かるだろう」
そう言って、首から手は外された。
如月が見ている。俺は震える手で、借りたパジャマのボタンを、一個一個外す。
器用な方ではないから、緊張のせいか余計に時間がかかった。
やっとの思いで最後のボタンを外し終わり、袖から腕を引き抜く。脱ぎ終わったシャツは、如月がすぐに放ってしまった。
上裸姿で頭上の男をうかがう。
案の定「下も脱げ」という圧を感じ、俺は渋々、下のズボンへ手をかけた。
「……あの、脱いだけど」
「まだだよ」
これも脱いで、と如月が見やった先。……残るは、下着のみだ。
俺はぎゅうと目を瞑り、一思いにパンツを脱ぎ捨てた。
「……っもう、これでいいでしょお!」
投げやりに叫ぶ。如月は満足気に目を細めた。
とんだ羞恥プレイである。こんなに誰かに見られながら着替えたこと、人生で初めてだ。
顔を染める俺に構わず、彼は上から下へと、生まれたままの姿をじっとりと眺めてくる。
頭上から、ふっと羞恥を煽るような笑みが聞こえた。
「アンジュ君、ここピンク色なんだね」
かわいいね?と、如月が胸あたりを指で掠める。なぜかぴくりと体がはねた。
首を、絞められたからだろうか。外側からの刺激に、いつもより過敏な反応を示す己の体。
如月は面白がるように「敏感」と笑った。
「ッひ……やぁ、そこ撫でないで……」
「やー、じゃないよ」
「あっ!……っひぅ、ぅ゛」
優しく乳輪をなぞっていた指が、叱るように乳首を弾いた。外気に晒されたそこは、存在を主張するようにツンと尖っている。
仰け反る背を押さえつけるように、如月は両手で胸を揉みしだいた。
「んぅ……おれ、女の子じゃない、よ?」
「知ってるよ。……ただ、揉まれると男でも、女の子みたいに膨らむんだってさ」
試してみようか、と如月が首を傾ける。
「うそ、ほんと……?っん、ねぇ、やめて……!おっぱいできたら、やだあ……」
「っあはは!いいじゃない。顔は既に女の子だし……胸までできたら、とうとう男卒業だね」
平たい胸を寄せ集め、育てるように揉まれる。抵抗しようにも、時折乳首を掠める指に、体の力を奪われるのだ。少し触られるだけで、ぴりぴりと刺激が走り、背中が震えた。
「……ねえ。さっきから背中反ってるけど、そんなに触ってほしいの?--ここ」
「っあ!?……っあぁ、!ぅ……ひ゛」
「尖ってるし」
「いた……ッい、ぅぅぅ……やあっ!」
如月の指が、きゅうと両方の乳首を捕らえた。痛いくらいに力を込められ、目に涙が溜まる。
もう限界だ、というところで、その力は緩められた。そうして、今度は不自然なくらいに優しく、そこを撫でてくるのだ。
「っひ!ぁ、ぁ………!くぅ、ん」
「……ふふ、ワンちゃんみたいな声。可愛いねえ、アンジュ君」
「や、なにッ--っあ、んぅ……なんか、へん……っ」
びりびりと、痺れるような感覚が怖かった。さっきは痛いだけだったのに。
優しくなぞられた途端走った刺激に、頭が真っ白になる。
意図せず跳ねる体も、女の子みたいに高い、変な声も。全部が恥ずかしくてたまらない。
「へん、じゃなくて、″気持ちいい″んだよ」
「……っきも、ちい?」
「そう。アンジュ君は、男の子なのに胸を触られて気持ちよくなっちゃう、変態さんなわけだ。……恥ずかしいね」
口端をあげ「でもさあ」と如月は続ける。
「さっきも言ったけど、枕営業って奉仕だから……アンジュ君が気持ちよくなったら、ダメだと思わない?」
「……あ、ぁっ!……ひぅ」
答えなきゃいけないのに。なにを言われているのか、理解できなかった。
『気持ちいい』んだよ、と。そう言われて自覚した途端、得体の知れない刺激は″快感″に変わり、脳が溶けるようなそれに、俺は襲われていた。
問いながらも、如月の指は止まらない。くるくると優しくなぞられては、時折、きゅうと潰される。
「思うよね?」
「……うぎゅッ!?」
「答えて」
「……は、ひ!……思う、ぅ゛!」
乳首に爪を立てられ、大きく体が跳ねた。痛みの中に混じる微量な快感に、俺は絶望した。
爪、立てられてるのに。思いっきり潰されてるのに、それが気持ちいなんて、可笑しい。……俺どうしちゃったんだろう。
じわりと涙が滲む。もう、キャパオーバーだ。
とうとう零れた涙に、如月が初めて、動きを止めた。
「なあに、どうしたの」
「ぅ、う……!俺……おれえ、おかしい……?」
「なにが」
「っん……痛いのに、きもちいの」
俯きながら、小さな声で呟く。
頭上で、如月が息を呑む音が聞こえた。
「………うん。そうだね、おかしいと思う」
「--ッ!う、ぅ……どうしよ、おかしいんだ……っ」
男なのに、女の子みたいな声がでる。触られただけで、体が跳ねる。痛いのに、気持ちいい。
自分のことがまるで理解できず、俺は溢れる感情のまま、ぼろぼろと涙をこぼした。
少しして。骨ばった手が、俺の顔を優しく持ちあげる。
されるがまま上を向いた先--如月は瞳孔の開ききった目で、俺を見ていた。
「大丈夫だよ」
「っ………?」
「大丈夫。練習すればいいんだ」
「れん、しゅう」
「男の子なのに、そうやって気持ちよくなるのは、おかしい。……きっと他の人が知ったら、アンジュ君のこと、嫌いになるかも」
如月の言葉に、「ひっ」と息を詰まらせた。
そこまでのことだなんて、知らなかった。自分の体のことなのに。
ショックを受ける俺に向かって、如月はもう一度、「大丈夫」と続けた。
「たくさん気持ちいいことをして、慣れればいいんだよ。その内、刺激を感じなくなる」
「………っ!そ、それ、ほんとう……?」
「本当。……安心して?僕の言う通りにすれば、全部上手くいく」
だから、もう少し頑張ろうね。
そう微笑む如月に、俺は藁にもすがる思いで、頷いたのだった。
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