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告白
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BARルーストにて
俺はズィクタトリアに戻り、ある人を待っていた。
カランっとバーの鐘が鳴り、扉が開くと、その人は現れた。
「ミーノット、待っていたよ! 」
フォゲット・ミーノットが、BARルーストに訪れていた。
お目当ては、スカーフェイスだ。
「お待たせ、スカーフェイス、マスター! いつものを頼むわ」
「俺はミルクのプロテイン割りで」
「貴方も好きね、お酒は苦手なの? 」
「この間、マスターに飲みやすい物を頼んだら、これが出てきたんだよ、俺には酒は早かったかな」
フォゲット・ミーノットと談笑しながら、ミルクを口に運ぶ。
「ねぇ、スカーフェイス、楽しい? 」
「君と飲んで楽しくないなんてないよ」
「うん、うん、そうじゃないの、ボクシング…この間も言ったけれど、何か悩みでも抱え込んでるんじゃない」
ユースティティアの事、マークの事、そりゃ悩みはあるけれど、彼女に話すなんて…ユースティティアの件なんて話したら、下手をすれば彼女を巻き込んでしまうぞ。
「あのね、人に言えない悩みでも力になれなくても、聞いて不利益を被ってしまっても、私は気にしないよ、世の中、全てが綺麗で何でも解決できるなら、例えば…国同士で、いがみ合うなんて事もないんだから、どう? 話す気に慣れたかしら」
「それは、そうかも知れないが…俺が気にする」
強情だなっと、ミーノットは呟き、グラスに注がれた酒を一気に飲み干す。
マスターに追加注文するミーノットに、俺は少しだけ、少しだけ、打ち明けようと思った。
「友達がさ、誰か…組織的な奴らに殺されたら君はどう思う」
「仇をとる! 許せないよね、大事な人を奪われたりしたら」
「俺は、今、その境遇にあるんだ、何だったら、何でも利用して壊滅させたい! でも、その後の事を考えると躊躇いが生じる」
「うん、うん」
「俺の目標に世界チャンピオンになるってのも、あるけれど…今、話した事は、そんな輝かしいものでもなくて…誰かを不幸にするんじゃないかと…最近思った…こんなとこかな、話せる内容は」
ミーノットは、それを黙って聞いて、少し間を置きながら、「そうか…うーん、でもさ、多かれ少なかれ、人は他人に迷惑かけながら生きていくものでしょう、スカーフェイスはさ、抱えすぎなんじゃないかな? 君のやろうとしていることで、他人に迷惑かけて、それが被害が出ても、神様じゃないんだから、極端に言えば…知ったことか!で開き直るのも、しょうがないんじゃないかな」
「そうか…そういうもんかな」
「ついでに私の悩みも聞いてほしいな~」
改めて酒を注がれた氷の入ったグラスをカランっと混ぜ合わせると、「私ね、デーモスクラトスの事務所に移籍しようと思うの」
「そうなのか!? 」
「そう、今のミカエル事務所からイェグディエル事務所に、今の事務所より大きくて…でね…SMSでね、それを快く思わない人達が、沢山いてね、『裏切り者』とか『祖国に申し訳ないのか』『これだから女は…』とか、私ね、夢があってね、いつか、ズィクタトリアとデーモスクラトスとの架け橋になりたいんだ! ほら、両国、民間では仲良くしてるようだけど、政治とか疎いけど、険悪な関係になってきてるじゃない、だから、歌の力で少しは、仲良くなれたらいいなぁって」
「国を跨いでの移籍か…俺も同じようなもんだし、実際、俺も誹謗中傷がワンサカ湧いたよ」
「怖くない? 今までファンだと思ってた人達からそんな事言われたら」
「はは、そうだな、でも君は言ったじゃないか、多かれ少なかれ他人に迷惑をかけるもんだって! 所詮、そいつ等は、君を操り人形にしたいだけなんだよ、それこそ…知ったことかって我を通せばいいよ 、それに君の歌は、心にくるし、聴いてて心地よい」
「ありがとう…そんな風に言って貰えるなんて…何だか、悩んでたのがバカみたいに思えちゃう」
ミーノットは、長い金髪のブロンドの髪をかきあげながら、そう告げた。
その、動作には、何処か艷やかなものがあり、俺はドキッとしてしまう。
「何だか…私達って似てるね」
「えっ」
「悩みをもって、他人には誹謗中傷受けて、慰めあって…」
「ミーノット…」
「うん、うん、『フォゲット・ミーノット』って芸名なの、本当は、アムール・アドリーヌって言うの」
「そうか…俺もつい最近、自分の名前知ったんだ、ガーベラ・バルベラって」
「ガーベラか、いい響きだね」
「アムール…」
彼女の芸名じゃない方の名前を呼ぶと、「なーに、ガーベラ…」俺は、いつの間にか、心に思っていたこと告げる。
「愛してる…」
「私もよ、ガーベラ…」
俺たちは、いつの間にか惹かれ合ってたんだ。
俺はズィクタトリアに戻り、ある人を待っていた。
カランっとバーの鐘が鳴り、扉が開くと、その人は現れた。
「ミーノット、待っていたよ! 」
フォゲット・ミーノットが、BARルーストに訪れていた。
お目当ては、スカーフェイスだ。
「お待たせ、スカーフェイス、マスター! いつものを頼むわ」
「俺はミルクのプロテイン割りで」
「貴方も好きね、お酒は苦手なの? 」
「この間、マスターに飲みやすい物を頼んだら、これが出てきたんだよ、俺には酒は早かったかな」
フォゲット・ミーノットと談笑しながら、ミルクを口に運ぶ。
「ねぇ、スカーフェイス、楽しい? 」
「君と飲んで楽しくないなんてないよ」
「うん、うん、そうじゃないの、ボクシング…この間も言ったけれど、何か悩みでも抱え込んでるんじゃない」
ユースティティアの事、マークの事、そりゃ悩みはあるけれど、彼女に話すなんて…ユースティティアの件なんて話したら、下手をすれば彼女を巻き込んでしまうぞ。
「あのね、人に言えない悩みでも力になれなくても、聞いて不利益を被ってしまっても、私は気にしないよ、世の中、全てが綺麗で何でも解決できるなら、例えば…国同士で、いがみ合うなんて事もないんだから、どう? 話す気に慣れたかしら」
「それは、そうかも知れないが…俺が気にする」
強情だなっと、ミーノットは呟き、グラスに注がれた酒を一気に飲み干す。
マスターに追加注文するミーノットに、俺は少しだけ、少しだけ、打ち明けようと思った。
「友達がさ、誰か…組織的な奴らに殺されたら君はどう思う」
「仇をとる! 許せないよね、大事な人を奪われたりしたら」
「俺は、今、その境遇にあるんだ、何だったら、何でも利用して壊滅させたい! でも、その後の事を考えると躊躇いが生じる」
「うん、うん」
「俺の目標に世界チャンピオンになるってのも、あるけれど…今、話した事は、そんな輝かしいものでもなくて…誰かを不幸にするんじゃないかと…最近思った…こんなとこかな、話せる内容は」
ミーノットは、それを黙って聞いて、少し間を置きながら、「そうか…うーん、でもさ、多かれ少なかれ、人は他人に迷惑かけながら生きていくものでしょう、スカーフェイスはさ、抱えすぎなんじゃないかな? 君のやろうとしていることで、他人に迷惑かけて、それが被害が出ても、神様じゃないんだから、極端に言えば…知ったことか!で開き直るのも、しょうがないんじゃないかな」
「そうか…そういうもんかな」
「ついでに私の悩みも聞いてほしいな~」
改めて酒を注がれた氷の入ったグラスをカランっと混ぜ合わせると、「私ね、デーモスクラトスの事務所に移籍しようと思うの」
「そうなのか!? 」
「そう、今のミカエル事務所からイェグディエル事務所に、今の事務所より大きくて…でね…SMSでね、それを快く思わない人達が、沢山いてね、『裏切り者』とか『祖国に申し訳ないのか』『これだから女は…』とか、私ね、夢があってね、いつか、ズィクタトリアとデーモスクラトスとの架け橋になりたいんだ! ほら、両国、民間では仲良くしてるようだけど、政治とか疎いけど、険悪な関係になってきてるじゃない、だから、歌の力で少しは、仲良くなれたらいいなぁって」
「国を跨いでの移籍か…俺も同じようなもんだし、実際、俺も誹謗中傷がワンサカ湧いたよ」
「怖くない? 今までファンだと思ってた人達からそんな事言われたら」
「はは、そうだな、でも君は言ったじゃないか、多かれ少なかれ他人に迷惑をかけるもんだって! 所詮、そいつ等は、君を操り人形にしたいだけなんだよ、それこそ…知ったことかって我を通せばいいよ 、それに君の歌は、心にくるし、聴いてて心地よい」
「ありがとう…そんな風に言って貰えるなんて…何だか、悩んでたのがバカみたいに思えちゃう」
ミーノットは、長い金髪のブロンドの髪をかきあげながら、そう告げた。
その、動作には、何処か艷やかなものがあり、俺はドキッとしてしまう。
「何だか…私達って似てるね」
「えっ」
「悩みをもって、他人には誹謗中傷受けて、慰めあって…」
「ミーノット…」
「うん、うん、『フォゲット・ミーノット』って芸名なの、本当は、アムール・アドリーヌって言うの」
「そうか…俺もつい最近、自分の名前知ったんだ、ガーベラ・バルベラって」
「ガーベラか、いい響きだね」
「アムール…」
彼女の芸名じゃない方の名前を呼ぶと、「なーに、ガーベラ…」俺は、いつの間にか、心に思っていたこと告げる。
「愛してる…」
「私もよ、ガーベラ…」
俺たちは、いつの間にか惹かれ合ってたんだ。
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