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2回目の挑戦
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スカーフェイスは、凄かった(小並感)
ついさっきまで、デビューした新人とは思えない程、圧巻の強さで俺がマッチした対戦相手をその持ち前の右ストレートでなぎ倒しにいっていた。
「本当にこれで、6戦だけしか戦ってないのかい、とてもキャリアが少ない選手とは思えないね」
「実はデビュー前では、賭け試合とかやってたんだ、そこをダマトのおっさんにスカウトされてよ」
「へーー、凄いなぁ、君ならマニー・パッキャオやらファン・マヌエル・マルケス、フロイド・メイウェザーみたいなレジェンドになれるかも」
「誰か知らないが、タケシが言うならそんなボクサーになれるかな…」
「スカーフェイス、そんな自信なさげにするなよ、もっと自己評価を高くしなきゃ、その右ストレートやこないだのボラードも見入るものがあったよ」
「ハハ…あんた、歳も顔も違うがマークに見えて来たぜ、アイツも生きてたら今みたいな事を、言ってくるだろうしな」
マークがどんな人か知らないけれど、スカーフェイスにとっては、掛け替えのない人物みたいだ。
「マークは、15才頃に知りあって、それから賭けボクシング時代からマネージャーをやってもらってたよ、なのに、あの…ユースティティアの奴らめ…」
ユースティティア、このデーモスクラトス全域に根を張ってるマフィア組織で、その規模や影響力は、この国の政権にも及んでいるとか…要は国全体が民主主義という体裁は、取っているが、腐敗国家であるという事を示した。
マフィアという面を持ち合わせながら、何故、国相手に奇妙な協力関係を持ち合わせが、出来るかというと、宗教という側面も持ち合わせてるらしく、表では、宗教で裏ではマフィアのしのぎをやっているという。
とんでもない国家だと思ったけれど、ちょっと他人事にも聞こえない話にも思えた。
そんな国が嫌で隣国ズィクタトリアへ、行く人もいるというが、それは、それで大変だそうだ。
まあ、スカーフェイスが目の敵にしてるユースティティアは、それだけ大きな組織であると、それに何かしら大きな打撃を与えたいという、36歳のおじさんとしては、もっとゆったり生きればなと思えたりする。
でも、当事者がそう考えてるなら、やれるだけやってみるのが、いいに決まってるよな。
そんな風に考えた時に、ジムの外から訪問者が。
可憐な少女で白いワンピースが似合う女の子だ。
手には花束を携えている。
「これをスカーフェイスさんに!」
彼女はそう言うと、俺に手渡しすぐさま何処かへ走り去っていた。
本人に、直接、手渡せばいいのにと思い、スカーフェイスを呼び。
「スカーフェイス、君にファンからプレゼントだぞ」
「プレゼント?俺にか妙だな…」
スカーフェイスは、受け取ると花束の奥に手紙が入っていた。
スカーフェイスは読むと、ニヤリと笑う。
「どうしたんだ、笑って」
「読んでみな」
「ふむ」
手紙には、
(スカーフェイスへ、俺と戦う気があるならば、今一度、イングルジムへ来い、そこでやろう ネルソン・フレジャー)
「これって、挑戦状かい」
「ああ、むしろ、チャンスをくれたともいえるがな」
ついさっきまで、デビューした新人とは思えない程、圧巻の強さで俺がマッチした対戦相手をその持ち前の右ストレートでなぎ倒しにいっていた。
「本当にこれで、6戦だけしか戦ってないのかい、とてもキャリアが少ない選手とは思えないね」
「実はデビュー前では、賭け試合とかやってたんだ、そこをダマトのおっさんにスカウトされてよ」
「へーー、凄いなぁ、君ならマニー・パッキャオやらファン・マヌエル・マルケス、フロイド・メイウェザーみたいなレジェンドになれるかも」
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「スカーフェイス、そんな自信なさげにするなよ、もっと自己評価を高くしなきゃ、その右ストレートやこないだのボラードも見入るものがあったよ」
「ハハ…あんた、歳も顔も違うがマークに見えて来たぜ、アイツも生きてたら今みたいな事を、言ってくるだろうしな」
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「マークは、15才頃に知りあって、それから賭けボクシング時代からマネージャーをやってもらってたよ、なのに、あの…ユースティティアの奴らめ…」
ユースティティア、このデーモスクラトス全域に根を張ってるマフィア組織で、その規模や影響力は、この国の政権にも及んでいるとか…要は国全体が民主主義という体裁は、取っているが、腐敗国家であるという事を示した。
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とんでもない国家だと思ったけれど、ちょっと他人事にも聞こえない話にも思えた。
そんな国が嫌で隣国ズィクタトリアへ、行く人もいるというが、それは、それで大変だそうだ。
まあ、スカーフェイスが目の敵にしてるユースティティアは、それだけ大きな組織であると、それに何かしら大きな打撃を与えたいという、36歳のおじさんとしては、もっとゆったり生きればなと思えたりする。
でも、当事者がそう考えてるなら、やれるだけやってみるのが、いいに決まってるよな。
そんな風に考えた時に、ジムの外から訪問者が。
可憐な少女で白いワンピースが似合う女の子だ。
手には花束を携えている。
「これをスカーフェイスさんに!」
彼女はそう言うと、俺に手渡しすぐさま何処かへ走り去っていた。
本人に、直接、手渡せばいいのにと思い、スカーフェイスを呼び。
「スカーフェイス、君にファンからプレゼントだぞ」
「プレゼント?俺にか妙だな…」
スカーフェイスは、受け取ると花束の奥に手紙が入っていた。
スカーフェイスは読むと、ニヤリと笑う。
「どうしたんだ、笑って」
「読んでみな」
「ふむ」
手紙には、
(スカーフェイスへ、俺と戦う気があるならば、今一度、イングルジムへ来い、そこでやろう ネルソン・フレジャー)
「これって、挑戦状かい」
「ああ、むしろ、チャンスをくれたともいえるがな」
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