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親友の死、それからの俺は…
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病院に運んだマークは、緊急手術が行われた。
手術が上手くいくように、祈るように手術室前で、待っていた。
神様、助けて下さい、お願いします。どうかマークが無事生きてくれるように、俺は普段は信じない神様に縋るように、心の中で祈る。
何時間たったろうか…手術室のランプが消え担当の先生が出できた。
「先生!マークは!マークは生きてるんですよね!?」
俺は先生の両肩を掴み、期待と絶望が入り混じった心境で聞きに行くも、先生は言った。
「残念ですが、患者さんは息を引き取りました、こちらへ…」
病室にいくとそこには、そこには、静かに眠ってるかのように…動かないマークがいた。
「マーク…冗談だよな…目を覚ませよ…」
「スカー、マークはもう…」
「ダマトのおっさんは、いいのかよ!いきなりあんな風に襲われて…マークは、もう…もう動かないんだぞ!」
「分かっておる、こいつを襲ってきた連中には、心当たりあるしの」
ダマトのおっさんが一枚の写真を胸から取り出すと、それを俺に渡しある人物を指した。
「この男、ユースティティアというマフィアの幹部をやっておる、評判も悪いものしか聞かんくてや、薬物売買、人身売買とまあ、悪行に枚挙にいとまがないがない男だ」
「この男の差金でマークが殺されたっていうのかよ…」
「確証がないんじゃ、ただ、マークは以前、このユースティティアである薬物の取引を目撃したと、警察にもそれを話したというておった…おいスカーフェイス!」
行こうとする俺の肩を掴み、ダマトのおっさんは俺を止めた。
「言っておくが、ユースティティアへカチコミなんてよせよ、無駄死にするのがオチだ
」
「このまま、黙っておけって言うのかい」
「そうじゃない、取り敢えずは警察に任せておけ」
?「そうだ、その人言う通りだ」
そこに、居たのは警察官だった。
どうやら、聞き込み調査で俺とダマトのおっさんに用があるらしい。
その警察官は、ダニエル・J・コーベットと名乗りマークとの関係や事件当初の状況を聞きにくる。
どうやら、俺達も容疑の中に含まれているみたいで、細かく聞かれる。
だけど、銃の所持や交友関係や保険金目当てだのと、話してくるうちに容疑から晴れた。
件のユースティティアと呼ばれるマフィアは、俺も知っている。
ボクシングの興行にも、手を出しているらしく、現在は、ユートピアという団体を傘下にエディ・アラムプロモーションを更に下部組織として、そこから選手を送り出してるらしい。
直接的な、関係性が無いため、警察も検挙には至らないそうだ。
しかし、何故だ、マークが狙われなきゃ行けなかったんだ。
ユースティティアにとって何か不都合な事があったんだろうが、それがなにかは、今の俺には知るすべがない。
※※※
取り調べが終わり、マークの葬儀が執り行われた。
ジムのメンバー総出で出た。
二度と動かないマーク…死んだ事を感じさせない遺体は、また起き出して、何かふざけた事、言ったりして俺には死んだ事を実感させなかった。
遺体を火葬場で焼き、骨だけになっても…それは変わらなかった。
葬儀屋の執り行いによって、葬儀は終わった。
虚しさと脱力感が体を巡ると、同時に、大切な者を理不尽に奪われた怒りが俺の中に燃え上がらせた。
隣にいたダマトのおっさんに、次の対戦相手のことで聞いた。
「大体、察してるぞ…お前さん、エディアラムプロモーションのヤツと戦いと思ってるんだろ?焦るな…あいつ等は、悪い奴らだが、ボクシングには真摯的にやってる、トレーナー、マネージャー、選手も一流だ」
だからって…このまま、やらずにおけなんて俺には出来ない。
亡くなった兄貴にも誓った、絶対に世界を獲ることも含めて意地を見せてやるんだ。
ダマトのおっさんは、そんなにボクシングはリングだけが戦いではないと言う。
「いいか、トラッシュトーク含め相手を挑発するのは、この業界には、しきたりがある、お行儀よく戦えと言わん、相手をその気にさせろ、お前の持ち前の反骨精神でな」
「具代的には?」
「そうだな、SMS、ソーシャル・マジックワーキング・サービス…お前さん、若いのにやっておらんからの、いいかアカウント持て、そして、エディ・アラムプロモーションの選手に挑発しろ、相手は当然無視するだろうが、その間ワシが用意したマッチメイクもこなせば、相手もお前さんを無視出来ない存在として見るだろう」
「相手を挑発しつつも、おっさんが用意した相手を倒しに行けばいいんだな?」
「ああ…お前さんは強くなる」
先が、長いがこの茶番で戦えるなら、俺は何だってやる、見てろよ、ユースティティアめ…。
※※※
さて、皆様、スカーフェイスの戦いの火蓋が切って落とされたのですが、少々、この世界の事を説明しなければなりません。
私はフィクサー、物語の語り部という奴です、どうかお見知り置きを。
まず、この世界は魔法を主軸とした魔法世界、世界はマナと呼ばれるエネルギーで運用されており、車、鉄道、飛行機もこのマナと呼ばれるもので動かせているのですな。
そして世界は、リムンドゥスという名で、世界は大きく2つに別れております。
まず、デーモスクラトス、ズィクタトリアという国家によって、別れております。
デーモスクラトス、かつては、ズィクタトリアと統合されておったんですな。
しかし、内部紛争から独立運動が起こり、民主主義を掲げる国家となっております。
ズィクタトリア、所謂、独裁国家ですな。
2国ともに、分裂する際は、国は混乱を極め中々、酷い有様だったんですな。
さて、ざっくりとした説明ですが、スカーフェイス達がいるのは、デーモスクラトスですな、この国は上記にも記しましたが、分裂騒動の際に、国の混乱に紛れ、多数のマフィアも生まれたのです、そのマフィアの頂点がユースティティアなのです。
その頂点にいるマフィアが、何故、一介のボクサーのセコンドのマークを襲ったのか…いやはや謎ですな。
皆様、慌てては行けません、スカーフェイスも一介のボクサーと申しましたが…さてどうなんでしょうか…気になる所です。
どうか、この話しに末永くお付き合いになる事を願います。
それが、物語ですから、それでは、また語る時に会いましょう。
手術が上手くいくように、祈るように手術室前で、待っていた。
神様、助けて下さい、お願いします。どうかマークが無事生きてくれるように、俺は普段は信じない神様に縋るように、心の中で祈る。
何時間たったろうか…手術室のランプが消え担当の先生が出できた。
「先生!マークは!マークは生きてるんですよね!?」
俺は先生の両肩を掴み、期待と絶望が入り混じった心境で聞きに行くも、先生は言った。
「残念ですが、患者さんは息を引き取りました、こちらへ…」
病室にいくとそこには、そこには、静かに眠ってるかのように…動かないマークがいた。
「マーク…冗談だよな…目を覚ませよ…」
「スカー、マークはもう…」
「ダマトのおっさんは、いいのかよ!いきなりあんな風に襲われて…マークは、もう…もう動かないんだぞ!」
「分かっておる、こいつを襲ってきた連中には、心当たりあるしの」
ダマトのおっさんが一枚の写真を胸から取り出すと、それを俺に渡しある人物を指した。
「この男、ユースティティアというマフィアの幹部をやっておる、評判も悪いものしか聞かんくてや、薬物売買、人身売買とまあ、悪行に枚挙にいとまがないがない男だ」
「この男の差金でマークが殺されたっていうのかよ…」
「確証がないんじゃ、ただ、マークは以前、このユースティティアである薬物の取引を目撃したと、警察にもそれを話したというておった…おいスカーフェイス!」
行こうとする俺の肩を掴み、ダマトのおっさんは俺を止めた。
「言っておくが、ユースティティアへカチコミなんてよせよ、無駄死にするのがオチだ
」
「このまま、黙っておけって言うのかい」
「そうじゃない、取り敢えずは警察に任せておけ」
?「そうだ、その人言う通りだ」
そこに、居たのは警察官だった。
どうやら、聞き込み調査で俺とダマトのおっさんに用があるらしい。
その警察官は、ダニエル・J・コーベットと名乗りマークとの関係や事件当初の状況を聞きにくる。
どうやら、俺達も容疑の中に含まれているみたいで、細かく聞かれる。
だけど、銃の所持や交友関係や保険金目当てだのと、話してくるうちに容疑から晴れた。
件のユースティティアと呼ばれるマフィアは、俺も知っている。
ボクシングの興行にも、手を出しているらしく、現在は、ユートピアという団体を傘下にエディ・アラムプロモーションを更に下部組織として、そこから選手を送り出してるらしい。
直接的な、関係性が無いため、警察も検挙には至らないそうだ。
しかし、何故だ、マークが狙われなきゃ行けなかったんだ。
ユースティティアにとって何か不都合な事があったんだろうが、それがなにかは、今の俺には知るすべがない。
※※※
取り調べが終わり、マークの葬儀が執り行われた。
ジムのメンバー総出で出た。
二度と動かないマーク…死んだ事を感じさせない遺体は、また起き出して、何かふざけた事、言ったりして俺には死んだ事を実感させなかった。
遺体を火葬場で焼き、骨だけになっても…それは変わらなかった。
葬儀屋の執り行いによって、葬儀は終わった。
虚しさと脱力感が体を巡ると、同時に、大切な者を理不尽に奪われた怒りが俺の中に燃え上がらせた。
隣にいたダマトのおっさんに、次の対戦相手のことで聞いた。
「大体、察してるぞ…お前さん、エディアラムプロモーションのヤツと戦いと思ってるんだろ?焦るな…あいつ等は、悪い奴らだが、ボクシングには真摯的にやってる、トレーナー、マネージャー、選手も一流だ」
だからって…このまま、やらずにおけなんて俺には出来ない。
亡くなった兄貴にも誓った、絶対に世界を獲ることも含めて意地を見せてやるんだ。
ダマトのおっさんは、そんなにボクシングはリングだけが戦いではないと言う。
「いいか、トラッシュトーク含め相手を挑発するのは、この業界には、しきたりがある、お行儀よく戦えと言わん、相手をその気にさせろ、お前の持ち前の反骨精神でな」
「具代的には?」
「そうだな、SMS、ソーシャル・マジックワーキング・サービス…お前さん、若いのにやっておらんからの、いいかアカウント持て、そして、エディ・アラムプロモーションの選手に挑発しろ、相手は当然無視するだろうが、その間ワシが用意したマッチメイクもこなせば、相手もお前さんを無視出来ない存在として見るだろう」
「相手を挑発しつつも、おっさんが用意した相手を倒しに行けばいいんだな?」
「ああ…お前さんは強くなる」
先が、長いがこの茶番で戦えるなら、俺は何だってやる、見てろよ、ユースティティアめ…。
※※※
さて、皆様、スカーフェイスの戦いの火蓋が切って落とされたのですが、少々、この世界の事を説明しなければなりません。
私はフィクサー、物語の語り部という奴です、どうかお見知り置きを。
まず、この世界は魔法を主軸とした魔法世界、世界はマナと呼ばれるエネルギーで運用されており、車、鉄道、飛行機もこのマナと呼ばれるもので動かせているのですな。
そして世界は、リムンドゥスという名で、世界は大きく2つに別れております。
まず、デーモスクラトス、ズィクタトリアという国家によって、別れております。
デーモスクラトス、かつては、ズィクタトリアと統合されておったんですな。
しかし、内部紛争から独立運動が起こり、民主主義を掲げる国家となっております。
ズィクタトリア、所謂、独裁国家ですな。
2国ともに、分裂する際は、国は混乱を極め中々、酷い有様だったんですな。
さて、ざっくりとした説明ですが、スカーフェイス達がいるのは、デーモスクラトスですな、この国は上記にも記しましたが、分裂騒動の際に、国の混乱に紛れ、多数のマフィアも生まれたのです、そのマフィアの頂点がユースティティアなのです。
その頂点にいるマフィアが、何故、一介のボクサーのセコンドのマークを襲ったのか…いやはや謎ですな。
皆様、慌てては行けません、スカーフェイスも一介のボクサーと申しましたが…さてどうなんでしょうか…気になる所です。
どうか、この話しに末永くお付き合いになる事を願います。
それが、物語ですから、それでは、また語る時に会いましょう。
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