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「先生、おはようございます!」
「はい、おはようございます…みんな」
はしゃぐように席に座って教材を持ち出す子供達を見ながら、私も教壇に立つ。
傍にいるクロード兄様に微笑みを向けつつ、私はいつもの言葉を切り出す。
その日を始める、重要な言葉を
「それでは、授業を始めます」
私の言葉と共に元気に返事をする生徒達を見ながら、笑顔を見せる。
教師として教壇に立ってもう半年間が経ち、慣れた……なんて事はなく、子供達の元気な行動の数々に頭を悩ませたり、人に教える事の苦悩を経験しながら…なんとか前に進めていると思う。
足りない部分や、私がまだ未熟な部分はクロード兄様の力添えのおかげでなんとか成り立っている。
公務の間に見に来てくれる彼には本当に頭が上がらない……
子供達は民達の中から希望者を募って、先ずは数人の生徒達を迎えた、学費はローズベル家、そしてクロード兄様の伯爵家が共同出費し無償となっている、慈善事業のようだが父様もクロード兄様も未来への投資だと笑って受け入れてくれた……本当に頭が上がらない
やんちゃな子や、大人しい子、真面目な子…誰一人として同じ性格の子はいないし…それぞれに合う教え方を私なりに考えて、実践していく。
人に教える事は自分で学ぶよりも難関で、頭を抱える事も多くある。
それでも、諦めずに前を向けるのは学習し、知識を身につけた子が喜ぶ姿を見れるから
「アメリア先生!!………ここ、わかんない!」
「はい、ここはですね」
髪をかきあげながら、子供に教える。
私は子供を産めない…それで酷く悩んだ事も、離縁され傷ついた事も…きっと忘れられない心の傷
けどこの時間、こうして未来に続く子供達のために少しでも貢献出来ているのなら…嬉しく思うし、悲しむ事なんてまるでない、むしろ希望に包まれている。
夕刻となり、ここではなく近くの町から鐘の音が聞こえる。
授業の終わりを知らせる合図に子供達ははしゃぎながら立ち上がり、教材をしまう
「先生!!今日も遊んでよ!」
「今日はかくれんぼ!」
授業が終わると決まって子供達は遊びの催促を始める、私も陽が落ちない内は遊びに付き合う事にしている。
といっても遊びについていくのはいつも限界ギリギリ………
子供の元気というのは本当に底がない
いつも私が根を上げて遊びは終わる………
(かくれんぼなら、疲れないかなぁ)
なんて思いつつ、承諾のために頷こうとした時
間にクロード兄様が入ってきた
「ごめんね、みんな…今日は僕がアメリアと話があるんだ、学校前にもう帰りの馬車を停めているから、今日は我慢してほしいな?」
「えーーー!!クロードさんだけずるい!」
「これで許してくれないか?」
子供達の文句に、待ってましたとばかりにポケットから飴を取り出した兄様は笑顔で配っていく、甘味はなかなか手に入らない…子供達はあっさりと兄様の言葉を受け入れて、飴を舐めながら帰りの馬車へと笑顔で乗り込んでいく
「やり手ですね、お兄様………」
「まだ飴で納得してくれるだけ、あの子達が純粋で綺麗なだけだよ……大人と違ってね」
手を振って私達にお別れの言葉を告げる子供達を見送りながら、私は疑問を口にする。
「それで、なにかご用ですか?お兄様………」
「あぁ、実はお兄様を辞めにきたんだ」
「え?………っ!?」
突然、私の手を引いたクロード兄様は抱き寄せて顔を近づけた
意図しなかった行為に、驚いた私は顔を赤くして俯いてしまうが…兄様は私の口元に手を当てて目を合わせる。
兄様の瞳は、私をまっすぐに見つめていた
「もう、兄様じゃなく……1人の男性として見てくれないか?アメリア」
「ク……クロード………にい…………さ」
「君はまだ幼いと安心して他国に行ってしまった、僕の気持ちも伝えずにね……でも他国にいる間に聞いた君の結婚報告に、胸が痛くなった…僕が隣にいればと、でも相手がベンジャミンだと聞いて安心もしていた……僕と約束したあいつなら君を幸せにできるって……まぁ結果は色々とあったけど」
少し残念そうな表情を見せたクロード兄様は再度私を見つめ直す。
表情はいつもの優しい笑みだった
「今からでも遅くないだろうか?アメリア………僕を兄ではなく男性として見てくれないか?」
「クロード……さま…」
私の顔はきっと赤く染まっているだろう、改めて近くで見る彼の表情と迫る言葉に胸の鼓動が早くなる。
この動いた感情はきっと私の答えであり、望んでいること………
だが、私の心の中の大きな気掛かりが…頷く事をためらわせる
「私に好意を抱いてくれている、ということでしょうか?」
「あぁ、ずっと前から君の事を想っていた」
彼の言葉に嬉しいと素直に感じるが、私は重要な事を問いかける。
「聞いておりませんか?私は子供を産めません、好意を抱いてくれる事は嬉しいと思います……でも…この体では貴方の愛に応えることは出来ません……」
「………………関係ないさ」
「え?」
「そんな事で君の価値は変わらない……そうだろアメリア、君は自分の身体に負い目を感じる必要なんてない、辛い境遇に負けない強い気持ちをもっている君を好きなんだ」
「っ!!」
誰かに、そう言って欲しかった…
私の価値はそんな事で決まらないと、たった一言……言って欲しかった…言葉をくれる彼に、感謝と愛を含む涙が頬を伝いながら、彼の胸に飛び込むように顔を埋め、するりと手を回す。
「嬉しいです、クロードさま……私も…貴方をお慕いしています、これからは男性として」
「ありがとう……アメリア……」
彼が私の身体に手を回し、優しい力で抱きしめる。
その優しさと久しく感じていない人の温もりに心を満たされる。
「そ、そろそろ……いいかアメリア……」
「す、すいません!クロードさま…!」
長い時が過ぎていたのだろう、私は慌てて離れると目の前のクロード様の顔は真っ赤になっていた
「ど、どうなされたのですか?顔が真っ赤です」
「し、仕方ないだろ…君が諦めきれなくて……女性とお付き合いをした事がなくて……」
いつもは冷静なクロード様が、何処か焦ったように顔を赤くして、初心な反応に思わず笑みがこぼれる。
私は表面的な部分しか見れていなかったのだろう、彼は大人びているようで子供らしい姿も持っている…その姿に好意を抱きながら、手を繋ぐ
「では、お父様に先ずはお付き合いした事を伝えに行きましょう?」
「あぁ、そうだな………行こうかアメリア」
赤くなり、恥ずかしいのかうつむいたクロード様の手を引きながら……
何年振りだろうか、心沸き立つ不思議な感情で溢れる笑み
恋心からくる、満たされた幸福感を感じながら私と彼は共に歩いた
この先の幸せな日々を夢見ながら
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
それからの日々は大変だけど、幸せな日々だった。
子供達を教え、また自分自身も子供達から学ぶ事が多くある日々
彼と共に過ごす幸せな時間……
時間はあっという間に過ぎていくように感じる、充実した毎日に笑顔が絶える事はなかった
2年の月日が経ち、私の学び舎の生徒の数は数十人を超えていた
一期生となった少年少女も、今では先輩と呼ばれて大人びた雰囲気を見せる。
私から見れば、まだまだ可愛い教え子で子供だ
慕ってくれる子供達に囲まれながら、今日も私は教壇に立つ
その薬指には、指輪をはめて
夕刻、子供達が全員帰ったのを確認してから私は自分自身の帰り支度を始める。
校舎から出ると、夕暮れの中で私を待ってくれている彼に手を振る。
「お疲れ様、アメリア」
「今日も迎えに来てくれたのねクロード」
「もちろん、荷物持つよ」
私の荷物を受け取ると、自然と手を繋いで他愛のない会話をしながら帰る。
クロードは最近は公務が忙しいようだけど合間を作っては私に会いに来てくれる、嬉しいけど無理はしてほしくないと毎日伝える日々
あれから大きくこの国は変わってきている。
諸侯貴族達は私の行っているこの取り組みに興味を示してくれて、協力を名乗り上げてくれる人も多い
また民の方々も将来の子供達のために基金を募り、さらに大きな学園を目指してくれている。
そして、一番大きく変わったのは………
数か月前に公爵家が完全に爵位を剝奪された事だろう、時間がかかったように思えるがこれでもかなり最短の処罰だそうだ
公爵家の広い領地、数多くの領民が混乱しないように事が進み、領地はそれぞれ住む者達の納得いく形で諸侯貴族に分配された、公爵家の一家がどうなったのか……私は知らない
知ろうとさえしなかった…………
正解だろうか、私の人生から彼らを引き離して過ごしていた
もう会うこともないだろう、そう思って毎日を過ごしている。
はずだったのに
「アリー…」
呟かれた言葉が耳に聞こえ、振り返る。
そこにはベンジャミンが立っており、思わず身構えてしまう
私が最後に見た綺麗な身なりとは違い、少し汚れた衣服を着たベンジャミンは慌てて手を横に振りながら弁明をする。
「ち、違うんだアリー…前のように君に迫りに来たんじゃない………」
「なら、何をしに……」
「伝えておかなければならないんだ………君に隠していた事を」
「はい、おはようございます…みんな」
はしゃぐように席に座って教材を持ち出す子供達を見ながら、私も教壇に立つ。
傍にいるクロード兄様に微笑みを向けつつ、私はいつもの言葉を切り出す。
その日を始める、重要な言葉を
「それでは、授業を始めます」
私の言葉と共に元気に返事をする生徒達を見ながら、笑顔を見せる。
教師として教壇に立ってもう半年間が経ち、慣れた……なんて事はなく、子供達の元気な行動の数々に頭を悩ませたり、人に教える事の苦悩を経験しながら…なんとか前に進めていると思う。
足りない部分や、私がまだ未熟な部分はクロード兄様の力添えのおかげでなんとか成り立っている。
公務の間に見に来てくれる彼には本当に頭が上がらない……
子供達は民達の中から希望者を募って、先ずは数人の生徒達を迎えた、学費はローズベル家、そしてクロード兄様の伯爵家が共同出費し無償となっている、慈善事業のようだが父様もクロード兄様も未来への投資だと笑って受け入れてくれた……本当に頭が上がらない
やんちゃな子や、大人しい子、真面目な子…誰一人として同じ性格の子はいないし…それぞれに合う教え方を私なりに考えて、実践していく。
人に教える事は自分で学ぶよりも難関で、頭を抱える事も多くある。
それでも、諦めずに前を向けるのは学習し、知識を身につけた子が喜ぶ姿を見れるから
「アメリア先生!!………ここ、わかんない!」
「はい、ここはですね」
髪をかきあげながら、子供に教える。
私は子供を産めない…それで酷く悩んだ事も、離縁され傷ついた事も…きっと忘れられない心の傷
けどこの時間、こうして未来に続く子供達のために少しでも貢献出来ているのなら…嬉しく思うし、悲しむ事なんてまるでない、むしろ希望に包まれている。
夕刻となり、ここではなく近くの町から鐘の音が聞こえる。
授業の終わりを知らせる合図に子供達ははしゃぎながら立ち上がり、教材をしまう
「先生!!今日も遊んでよ!」
「今日はかくれんぼ!」
授業が終わると決まって子供達は遊びの催促を始める、私も陽が落ちない内は遊びに付き合う事にしている。
といっても遊びについていくのはいつも限界ギリギリ………
子供の元気というのは本当に底がない
いつも私が根を上げて遊びは終わる………
(かくれんぼなら、疲れないかなぁ)
なんて思いつつ、承諾のために頷こうとした時
間にクロード兄様が入ってきた
「ごめんね、みんな…今日は僕がアメリアと話があるんだ、学校前にもう帰りの馬車を停めているから、今日は我慢してほしいな?」
「えーーー!!クロードさんだけずるい!」
「これで許してくれないか?」
子供達の文句に、待ってましたとばかりにポケットから飴を取り出した兄様は笑顔で配っていく、甘味はなかなか手に入らない…子供達はあっさりと兄様の言葉を受け入れて、飴を舐めながら帰りの馬車へと笑顔で乗り込んでいく
「やり手ですね、お兄様………」
「まだ飴で納得してくれるだけ、あの子達が純粋で綺麗なだけだよ……大人と違ってね」
手を振って私達にお別れの言葉を告げる子供達を見送りながら、私は疑問を口にする。
「それで、なにかご用ですか?お兄様………」
「あぁ、実はお兄様を辞めにきたんだ」
「え?………っ!?」
突然、私の手を引いたクロード兄様は抱き寄せて顔を近づけた
意図しなかった行為に、驚いた私は顔を赤くして俯いてしまうが…兄様は私の口元に手を当てて目を合わせる。
兄様の瞳は、私をまっすぐに見つめていた
「もう、兄様じゃなく……1人の男性として見てくれないか?アメリア」
「ク……クロード………にい…………さ」
「君はまだ幼いと安心して他国に行ってしまった、僕の気持ちも伝えずにね……でも他国にいる間に聞いた君の結婚報告に、胸が痛くなった…僕が隣にいればと、でも相手がベンジャミンだと聞いて安心もしていた……僕と約束したあいつなら君を幸せにできるって……まぁ結果は色々とあったけど」
少し残念そうな表情を見せたクロード兄様は再度私を見つめ直す。
表情はいつもの優しい笑みだった
「今からでも遅くないだろうか?アメリア………僕を兄ではなく男性として見てくれないか?」
「クロード……さま…」
私の顔はきっと赤く染まっているだろう、改めて近くで見る彼の表情と迫る言葉に胸の鼓動が早くなる。
この動いた感情はきっと私の答えであり、望んでいること………
だが、私の心の中の大きな気掛かりが…頷く事をためらわせる
「私に好意を抱いてくれている、ということでしょうか?」
「あぁ、ずっと前から君の事を想っていた」
彼の言葉に嬉しいと素直に感じるが、私は重要な事を問いかける。
「聞いておりませんか?私は子供を産めません、好意を抱いてくれる事は嬉しいと思います……でも…この体では貴方の愛に応えることは出来ません……」
「………………関係ないさ」
「え?」
「そんな事で君の価値は変わらない……そうだろアメリア、君は自分の身体に負い目を感じる必要なんてない、辛い境遇に負けない強い気持ちをもっている君を好きなんだ」
「っ!!」
誰かに、そう言って欲しかった…
私の価値はそんな事で決まらないと、たった一言……言って欲しかった…言葉をくれる彼に、感謝と愛を含む涙が頬を伝いながら、彼の胸に飛び込むように顔を埋め、するりと手を回す。
「嬉しいです、クロードさま……私も…貴方をお慕いしています、これからは男性として」
「ありがとう……アメリア……」
彼が私の身体に手を回し、優しい力で抱きしめる。
その優しさと久しく感じていない人の温もりに心を満たされる。
「そ、そろそろ……いいかアメリア……」
「す、すいません!クロードさま…!」
長い時が過ぎていたのだろう、私は慌てて離れると目の前のクロード様の顔は真っ赤になっていた
「ど、どうなされたのですか?顔が真っ赤です」
「し、仕方ないだろ…君が諦めきれなくて……女性とお付き合いをした事がなくて……」
いつもは冷静なクロード様が、何処か焦ったように顔を赤くして、初心な反応に思わず笑みがこぼれる。
私は表面的な部分しか見れていなかったのだろう、彼は大人びているようで子供らしい姿も持っている…その姿に好意を抱きながら、手を繋ぐ
「では、お父様に先ずはお付き合いした事を伝えに行きましょう?」
「あぁ、そうだな………行こうかアメリア」
赤くなり、恥ずかしいのかうつむいたクロード様の手を引きながら……
何年振りだろうか、心沸き立つ不思議な感情で溢れる笑み
恋心からくる、満たされた幸福感を感じながら私と彼は共に歩いた
この先の幸せな日々を夢見ながら
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それからの日々は大変だけど、幸せな日々だった。
子供達を教え、また自分自身も子供達から学ぶ事が多くある日々
彼と共に過ごす幸せな時間……
時間はあっという間に過ぎていくように感じる、充実した毎日に笑顔が絶える事はなかった
2年の月日が経ち、私の学び舎の生徒の数は数十人を超えていた
一期生となった少年少女も、今では先輩と呼ばれて大人びた雰囲気を見せる。
私から見れば、まだまだ可愛い教え子で子供だ
慕ってくれる子供達に囲まれながら、今日も私は教壇に立つ
その薬指には、指輪をはめて
夕刻、子供達が全員帰ったのを確認してから私は自分自身の帰り支度を始める。
校舎から出ると、夕暮れの中で私を待ってくれている彼に手を振る。
「お疲れ様、アメリア」
「今日も迎えに来てくれたのねクロード」
「もちろん、荷物持つよ」
私の荷物を受け取ると、自然と手を繋いで他愛のない会話をしながら帰る。
クロードは最近は公務が忙しいようだけど合間を作っては私に会いに来てくれる、嬉しいけど無理はしてほしくないと毎日伝える日々
あれから大きくこの国は変わってきている。
諸侯貴族達は私の行っているこの取り組みに興味を示してくれて、協力を名乗り上げてくれる人も多い
また民の方々も将来の子供達のために基金を募り、さらに大きな学園を目指してくれている。
そして、一番大きく変わったのは………
数か月前に公爵家が完全に爵位を剝奪された事だろう、時間がかかったように思えるがこれでもかなり最短の処罰だそうだ
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知ろうとさえしなかった…………
正解だろうか、私の人生から彼らを引き離して過ごしていた
もう会うこともないだろう、そう思って毎日を過ごしている。
はずだったのに
「アリー…」
呟かれた言葉が耳に聞こえ、振り返る。
そこにはベンジャミンが立っており、思わず身構えてしまう
私が最後に見た綺麗な身なりとは違い、少し汚れた衣服を着たベンジャミンは慌てて手を横に振りながら弁明をする。
「ち、違うんだアリー…前のように君に迫りに来たんじゃない………」
「なら、何をしに……」
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