【完結】あなたが妹を選んだのです…後悔しても遅いですよ?

なか

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最終話

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祝福の声と共に彼と共に歩いていく
寄り添う私達に彼らは沢山の拍手と共に笑顔を向けてくれる

ウェディングドレスに身を包む私は彼の腕に抱きつきながら
手を振って彼らに答える

ガリウスは顔を赤くしていた


「緊張していますか?ガリウス様」

「う、うむ…恥ずかしな…」

「ふふ、私もですよ……でも幸せです」

「あぁ……俺もだローザ」

彼の肩に頭を寄せる

いつもは強面で笑顔を見せない彼が微笑みながら
そっと頭を撫でてくれる

「お姉様!幸せに!」

マリアの声が聞こえる
妹には本当に助けてもらった、ライアンとの離縁のため動いてくれたり
私とガリウスが結婚する事を想定して式を用意していたのだ

驚かされた
だから、次は絶対に私が彼女を驚かしてみせよう

マリアに好きな人ができるのが楽しみだ

「お姉様!!!大好きーー!!」

けどあの子お姉ちゃんっ子だから……少し先の話になりそうね


彼と壇上に上がる
見つめ合う私達をマリア、両親が固唾を飲んで見守る


「ローザ、もう一度君に言うよ……愛している、結婚してくれるか?」

私は彼に寄り添いながら頷く

「はい、私もあなたを愛しております……ガリウス」

彼は強く私を抱きしめると顎に手を当ててそっと唇を重ねる
優しい力、けど離さないように抱きしめてくれる彼に
私も腕を回しながら

この時間を大切にする


きっと、彼も私もこの選択を後悔する事なんてないだろう
だって、私は彼を愛していて



彼も私を愛してくれているのだから


大切にしよう
自身の選択を





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