【完結】亡き冷遇妃がのこしたもの〜王の後悔〜

「セレリナ妃が、自死されました」

 静寂をかき消す、衛兵の報告。
 瞬間、周囲の視線がたった一人に注がれる。
 コリウス王国の国王––レオン・コリウス。
 彼は正妃セレリナの死を告げる報告に、ただ一言呟く。

「構わん」……と。

 周囲から突き刺さるような睨みを受けても、彼は気にしない。

 これは……彼が望んだ結末であるからだ。
 しかし彼は知らない。
 この日を境にセレリナが残したものを知り、後悔に苛まれていくことを。


 王妃セレリナ。

 彼女に消えて欲しかったのは……
 いったい誰か?






   ◇◇◇

 序盤はシリアスです。
 楽しんでいただけるとうれしいです。

 
 
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