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アルフレッドと会ってから私とユリウスは正騎士団本部へと帰って早々に団長室へと呼ばれた。
シュレイン団長から話があるとの事だが、ガディウスやマルクについてだろう。
団長室へと赴き、いつものようにノックをして中に入る。
「二人とも、わざわざ来てもらってありがとう」
私達を呼び出したシュレイン団長はいつもと変わらずに表情は無表情だ。
しかし、声色は何処か落ち込んでいるように聞こえた。
「呼び出した時点で察しているだろうけど、ガディウスやマルク君について教えておこうと思ってね」
二人について聞くのは少しだけ緊張してしまう。
手に汗が浮き、鼓動が早くなるのはマルクの胸に剣が刺さる姿を思い出すから。
「まず、マルク君についてだけど……ガディウスに刺された傷が原因で亡くなったよ」
身体の力が抜けてしまいそうだった、マルクがしてしまった事は許されるものではない。
だけど、死への恐怖で強者にすがってしまう気持ちは少しだけ分かる。
死んでほしくはなかった……死ねば、後悔もできない。
「彼は僕の補佐官として悩ませていたかもしれない。戦への恐怖から邪な考えに走ってしまったのかもしれない。真意はつかめないが、僕はこの事については秘匿にすることにした。戦死した若い騎士の最期に泥をつけるような事をすれば彼のご家族が悲しむだろうからね」
団長の胸の傷だって完治した訳ではない、それに補佐官としてマルクを任命したのは彼の素質を認めていたからだ。
私達以上にマルクへの思いがある団長が決めた事であれば、私達も文句はない。
「分かりました、周囲にもそう伝えておきます。ガディウスに刺されたのは事実ですからね」
ユリウスの返答に「ありがとう」と団長は頷く。
そして、座っていた椅子の背もたれに体重を預けて重々しく言葉を続けた。
「ガディウスは当然だが死罪になる。王宮騎士団も全員が王政を握った際の特権が目当てで協力していたようで懲役刑は免れない……分かっていた事だけど、友人が一人居なくなるのは悲しいね」
表情こそ悲しみは見えないが、団長は本心を漏らしたのだろう。
いつもと違う、落ちた声色と共にうつむく姿にいつもの面影はない。
「……団長はガディウスをどう思っていたのですか?」
思わず尋ねた言葉に団長は視線を変えず、天井を見つめ思い出すようにポツリと呟く。
「ガディウスとは同期だからね。リルレット君の父でもあるギーデウス元団長の下で新人騎士として共に過ごしていたよ。当時から魔法の才があった僕は常にガディウスに仕合を挑まれていたのを覚えている」
私とマルクのような関係だったのだろう。
しかし、その関係は歪になってしまった。
「共に剣を購入しに行った時も覚えている、彼は忘れていたと思っていたのに……君たちと戦っていても最後まで握ってのはその時の物だったんだ。恨まれているのか、未だに友だと思ってくれているのか……僕にも分からない」
物悲しく、団長は視線を下げて乾いた笑いを浮かべる。
友情を感じていた相手に向けられていたのは嫉妬の炎、その事実が心を苦しめるのかもしれない。
「きっと、ガディウスは団長と肩を並べていたかったのかもしれません。友だからこそ下ではなく横に」
ユリウスがそう告げる。
本心は分からないが、私もそう思いたい。
そうでなくては、ガディウスの行動はあまりに酷いからだ。
「横か、ガディウスはいつも僕に負けていると言っていたけど、彼の気づかない所では負けてばかりだったけどね。彼は後輩に慕われ、剣技では足元にも届かなかった……それを一言でも伝えていれば結果は変わっていたかな」
「そうかもしれません。でも現実は変えられない、誰かの本心など結局は分からないものです」
「そうだね、ユリウスの言う通りだ。たらればの話をしても仕方がないのだけど、考えてしまってね。アイツと酒を酌み交わして過ごす未来もあったのではないかって」
団長の言葉に少なからず共感を抱く。
現実を変えられないのは分かっている、しかし考えてしまうのだ。
私もアルフレッドの悩みを知っていれば歪な愛を抱かせる事はなかったのではないか、マルクの恐怖心や悩みにあと少しでも共感していれば、彼が凶行に走る事はなかったのではないかと。
しかし、悪い事ばかりではないと私は顔を上げる。
「失敗があったからこそ、今があるのかもしれません。理想の世界では今の幸せは消えているかもしれない……結局の所、現実が一番の幸せだと思うしかないですよね。正解なんて選べない、私達は人生一回目の新人ですから」
「ふふ……人生一回目の新人か、面白い事を言うねリルレット君」
「あの……そう思った方が気楽だと思って、人生一回目だからこそ自由に選択して、その選択を後悔せず生きていければと私は思います」
私は騎士となった事を後悔などしていない、自由に生きていくと決めたから見つけられた幸せもある。
思った事を告げると、団長は珍しく笑顔を見せた。
「選択に後悔なくか……そうだね、君の言う通りだ」
「団長?」
団長は腰に差していた短剣を鞘ごと取り出し、ゴトリと音を立てて机に置いた。
そして笑顔のまま、口を開く。
「僕は正騎士団を辞任する。受けた傷で魔法に関しても上手く使えないようになってしまったからね、潮時だよ」
「そんな……団長……」
私が思わず止めようとした所を、ユリウスが手で制する。
団長の意志は固いと彼は気付いているが故の行動だったのだろう、彼は地面に膝をついて頭を下げる。
それを見て、私も同様に受け入れる姿勢を見せた。
「ありがとうユリウス、リルレット君……僕はガディウスが見つけられなかった別の幸せを堪能するよ。アイツの分まで愛する妻との時間を大切にする事にした」
「団長が決めたのであれば……僕達は従います」
きっとユリウスが一番、団長には辞任して欲しくはないと思っているだろう。
だけど唇を噛み、必死に受け入れているのは世話になってきたからこそ団長の幸せを優先している。
私がここで団長を止めるのは差し出がましいだけだ。
「ユリウス、今後は君に正騎士団長の職を引き継いでもらう。リルレット君は彼を支えてやってほしい……ワガママで申し訳ないが、この王国を頼んだよ」
「「了解しました。シュレイン様」」
もう二度とシュレイン様を団長と呼べない事に淋しさを感じてしまう。
無表情の中に優しさを含んでいたシュレイン様は正騎士団を去ってしまう、動揺は正騎士団に広まっていくはずだ。
だからこそ、ユリウスと私が情けない姿を晒すわけにもいかない。
顔を上げて答えた私達を見て、シュレイン様は「ありがとう……」と呟いて正騎士団長の証である憲章を外した。
◇◇◇
シュレイン様との話が終わり、私達は何日振りに訪れたのか分からぬ副団長執務室に帰ってきた。
もうすっかりと日が暮れて夕陽がほんのりと差し込む室内は仄暗い。
「灯りをつけますね」
この暗さでは文字も見にくいだろうとランプへ手を伸ばすとその手を掴まれ、後ろから抱きしめられる。
その手は少しだけ震えていた。
「……僕に団長が務まるだろうか」
「心配症ですね、ユリウスなら大丈夫」
「ありがとう。リルレットと一緒であれば心強いよ」
「……あの、灯りを付けないと」
「駄目、このままでいい」
夕陽が一筋差し込む中、後ろから抱きしめられる状況に胸がとくりと高鳴る。
どくどくと心臓が鳴っているのは私だけでなく、後ろにいる彼も同じであった。
お互いに、考えている事が分かっている。
耳元に息が当たる距離で彼は囁いた。
「君に伝えたい事がある……今からでもいい?」
その言葉を聞き、私は顔を熱くしながら小さく頷く。
「うん……」と小さな返事を返すと、抱きしめる力が強くなるのを感じた。
シュレイン団長から話があるとの事だが、ガディウスやマルクについてだろう。
団長室へと赴き、いつものようにノックをして中に入る。
「二人とも、わざわざ来てもらってありがとう」
私達を呼び出したシュレイン団長はいつもと変わらずに表情は無表情だ。
しかし、声色は何処か落ち込んでいるように聞こえた。
「呼び出した時点で察しているだろうけど、ガディウスやマルク君について教えておこうと思ってね」
二人について聞くのは少しだけ緊張してしまう。
手に汗が浮き、鼓動が早くなるのはマルクの胸に剣が刺さる姿を思い出すから。
「まず、マルク君についてだけど……ガディウスに刺された傷が原因で亡くなったよ」
身体の力が抜けてしまいそうだった、マルクがしてしまった事は許されるものではない。
だけど、死への恐怖で強者にすがってしまう気持ちは少しだけ分かる。
死んでほしくはなかった……死ねば、後悔もできない。
「彼は僕の補佐官として悩ませていたかもしれない。戦への恐怖から邪な考えに走ってしまったのかもしれない。真意はつかめないが、僕はこの事については秘匿にすることにした。戦死した若い騎士の最期に泥をつけるような事をすれば彼のご家族が悲しむだろうからね」
団長の胸の傷だって完治した訳ではない、それに補佐官としてマルクを任命したのは彼の素質を認めていたからだ。
私達以上にマルクへの思いがある団長が決めた事であれば、私達も文句はない。
「分かりました、周囲にもそう伝えておきます。ガディウスに刺されたのは事実ですからね」
ユリウスの返答に「ありがとう」と団長は頷く。
そして、座っていた椅子の背もたれに体重を預けて重々しく言葉を続けた。
「ガディウスは当然だが死罪になる。王宮騎士団も全員が王政を握った際の特権が目当てで協力していたようで懲役刑は免れない……分かっていた事だけど、友人が一人居なくなるのは悲しいね」
表情こそ悲しみは見えないが、団長は本心を漏らしたのだろう。
いつもと違う、落ちた声色と共にうつむく姿にいつもの面影はない。
「……団長はガディウスをどう思っていたのですか?」
思わず尋ねた言葉に団長は視線を変えず、天井を見つめ思い出すようにポツリと呟く。
「ガディウスとは同期だからね。リルレット君の父でもあるギーデウス元団長の下で新人騎士として共に過ごしていたよ。当時から魔法の才があった僕は常にガディウスに仕合を挑まれていたのを覚えている」
私とマルクのような関係だったのだろう。
しかし、その関係は歪になってしまった。
「共に剣を購入しに行った時も覚えている、彼は忘れていたと思っていたのに……君たちと戦っていても最後まで握ってのはその時の物だったんだ。恨まれているのか、未だに友だと思ってくれているのか……僕にも分からない」
物悲しく、団長は視線を下げて乾いた笑いを浮かべる。
友情を感じていた相手に向けられていたのは嫉妬の炎、その事実が心を苦しめるのかもしれない。
「きっと、ガディウスは団長と肩を並べていたかったのかもしれません。友だからこそ下ではなく横に」
ユリウスがそう告げる。
本心は分からないが、私もそう思いたい。
そうでなくては、ガディウスの行動はあまりに酷いからだ。
「横か、ガディウスはいつも僕に負けていると言っていたけど、彼の気づかない所では負けてばかりだったけどね。彼は後輩に慕われ、剣技では足元にも届かなかった……それを一言でも伝えていれば結果は変わっていたかな」
「そうかもしれません。でも現実は変えられない、誰かの本心など結局は分からないものです」
「そうだね、ユリウスの言う通りだ。たらればの話をしても仕方がないのだけど、考えてしまってね。アイツと酒を酌み交わして過ごす未来もあったのではないかって」
団長の言葉に少なからず共感を抱く。
現実を変えられないのは分かっている、しかし考えてしまうのだ。
私もアルフレッドの悩みを知っていれば歪な愛を抱かせる事はなかったのではないか、マルクの恐怖心や悩みにあと少しでも共感していれば、彼が凶行に走る事はなかったのではないかと。
しかし、悪い事ばかりではないと私は顔を上げる。
「失敗があったからこそ、今があるのかもしれません。理想の世界では今の幸せは消えているかもしれない……結局の所、現実が一番の幸せだと思うしかないですよね。正解なんて選べない、私達は人生一回目の新人ですから」
「ふふ……人生一回目の新人か、面白い事を言うねリルレット君」
「あの……そう思った方が気楽だと思って、人生一回目だからこそ自由に選択して、その選択を後悔せず生きていければと私は思います」
私は騎士となった事を後悔などしていない、自由に生きていくと決めたから見つけられた幸せもある。
思った事を告げると、団長は珍しく笑顔を見せた。
「選択に後悔なくか……そうだね、君の言う通りだ」
「団長?」
団長は腰に差していた短剣を鞘ごと取り出し、ゴトリと音を立てて机に置いた。
そして笑顔のまま、口を開く。
「僕は正騎士団を辞任する。受けた傷で魔法に関しても上手く使えないようになってしまったからね、潮時だよ」
「そんな……団長……」
私が思わず止めようとした所を、ユリウスが手で制する。
団長の意志は固いと彼は気付いているが故の行動だったのだろう、彼は地面に膝をついて頭を下げる。
それを見て、私も同様に受け入れる姿勢を見せた。
「ありがとうユリウス、リルレット君……僕はガディウスが見つけられなかった別の幸せを堪能するよ。アイツの分まで愛する妻との時間を大切にする事にした」
「団長が決めたのであれば……僕達は従います」
きっとユリウスが一番、団長には辞任して欲しくはないと思っているだろう。
だけど唇を噛み、必死に受け入れているのは世話になってきたからこそ団長の幸せを優先している。
私がここで団長を止めるのは差し出がましいだけだ。
「ユリウス、今後は君に正騎士団長の職を引き継いでもらう。リルレット君は彼を支えてやってほしい……ワガママで申し訳ないが、この王国を頼んだよ」
「「了解しました。シュレイン様」」
もう二度とシュレイン様を団長と呼べない事に淋しさを感じてしまう。
無表情の中に優しさを含んでいたシュレイン様は正騎士団を去ってしまう、動揺は正騎士団に広まっていくはずだ。
だからこそ、ユリウスと私が情けない姿を晒すわけにもいかない。
顔を上げて答えた私達を見て、シュレイン様は「ありがとう……」と呟いて正騎士団長の証である憲章を外した。
◇◇◇
シュレイン様との話が終わり、私達は何日振りに訪れたのか分からぬ副団長執務室に帰ってきた。
もうすっかりと日が暮れて夕陽がほんのりと差し込む室内は仄暗い。
「灯りをつけますね」
この暗さでは文字も見にくいだろうとランプへ手を伸ばすとその手を掴まれ、後ろから抱きしめられる。
その手は少しだけ震えていた。
「……僕に団長が務まるだろうか」
「心配症ですね、ユリウスなら大丈夫」
「ありがとう。リルレットと一緒であれば心強いよ」
「……あの、灯りを付けないと」
「駄目、このままでいい」
夕陽が一筋差し込む中、後ろから抱きしめられる状況に胸がとくりと高鳴る。
どくどくと心臓が鳴っているのは私だけでなく、後ろにいる彼も同じであった。
お互いに、考えている事が分かっている。
耳元に息が当たる距離で彼は囁いた。
「君に伝えたい事がある……今からでもいい?」
その言葉を聞き、私は顔を熱くしながら小さく頷く。
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