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「さて、リール君……いや? 実際には別の名前があるのかな?」
シュレイン様の問いに頷くしかない。
「騙してしまい申し訳ありません。本名をリルレット・ローゼリアと申します。ローゼリア伯爵家の娘という身でありながら男性と偽って騎士となった事に対する処罰は如何様にも受けます」
「これ以上の噓がないのはいいね。実はユリウスから全て聞いていたから驚きはないよ。ギーデウス元騎士団様の娘さん」
「へ?」
あっけらかんと言い放つシュレイン様にきょとんとしてしまう。
隣に立つユリウス様はいつもの意地悪い笑みを浮かべ、「大丈夫だと言っただろう?」とくつくつと笑った。
既に全て知っていたのだ……思わず張っていた肩の力が抜けていく。
「全て知っていて……見逃してくれていたのですか? 団長」
「僕は能力さえあれば性別を問わずに騎士になっても良いと思っている。制度を変えるため、君がその先駆者になってもらう予定だったけどガディウスに見つかるとはね」
シュレイン様は椅子の背もたれに体重をかけて「まぁいいか……」とのんきに呟く。
「ガディウスはリルレット君の軍律違反を公にしない代わりにいくつか条件を付けてきた」
「条件? 奴はなにを」
間髪入れないユリウス様の疑問にシュレイン様は淡々と答える。
「一つはこれ以上王宮について正騎士団が調べる事は禁止。二つ目は先の爆発事件を調査するのは王宮騎士団が担当する事を条件にしてきた」
一つ目は王宮騎士団が王宮管轄であるが故に関わるなと言っているのは分かる。
しかし、二つ目には疑問を抱いてしまう。
「なぜ、二つ目を王宮騎士団が?」
「信用できないらしいからだ。あれだけの規模の爆破魔法を仕掛けられるのは今のラインハルト王国には僕しかいない。盗賊団のアジトを見つけたのも僕だからね」
自分が疑われていると濁さずに言い切るシュレイン様にユリウス様は単刀直入に問いかける。
「団長、やっていないですよね?」
「やっていない証拠はないから言い切れない。だから僕は自身の潔白を証明するためにもリルレット君に頼みたい事がある。君にしかできない事だ」
視線を向けられ、私は首をかしげる。
「頼みたい事ですか?」
「そう、実は王宮を調べていて分かった事があってね。妃候補の一人にセレン妃がいるのは君なら知っているだろう?」
問いかけに、頷く。
妃候補であった事は彼らには周知の事実であり、隠す必要はない。
セレン妃と言えば妃候補の一人であるが、第二子王子であるイエルク様に恋心を抱いているという噂を王宮で聞いた事がある、逆に言えばそれしか知らないが。
「知っていますが、会った事はありません」
「そうか……王宮では不思議と寵愛された妃が特定されずにバラバラの噂があったようだが、実際の所殿下はセレン妃の部屋へと足繫く通っていた事が分かった」
謎だった疑問の答えが少しだけ分かった。
私とカラミナ妃はどちらも偽の噂を聞いて寵愛されている妃候補が分からないでいた。
それが、実際にはセレン妃と繋がっていたのだとシュレイン様の言葉で分かる。
「しかし、セレン妃のなにが、シュレイン様の身の潔白を証明する事に関係あるのですか?」
「関係が大ありでね。王宮で起こった魔術師ジェイソン様が亡くなっているのを発見したのはセレン妃であり、それが原因で精神を病み。アルフレッド殿下と今は会うことを拒否しているらしい」
ジェイソン様が亡くなったのを発見したのがセレン妃であれば死の原因が分かるかもしれない。
有り得ない事だが、ジェイソン様が生きている可能性もあるのだ。
そうまれば、爆破の件で疑うべき人物は変わるかもしれない。
「確かにセレン妃と会って話す事が出来れば何か分かるかもしれません。しかしこれ以上の王宮への詮索は難しいのは?」
「実は、君ならギリギリ不可能じゃない」
「どういう事ですか?」
「まず最初に君は軍律違反で騎士団を除隊する」
当然の処罰であったが、胸が痛む。
しかし、何も言わず口をつぐんだのはシュレイン様は言葉を待つため。
「正騎士団は必要であれば一般人にも特務を与えて一時的に職務を補助してもらう制度がある。今回はこれを利用してカラミナ妃の護衛という特務を君に言い渡す。その際、君にはセレン妃と会って来てほしい」
「しかし、それを王宮騎士団が容認するとは思えません」
「もちろん、なるべく王宮騎士団に会わないようにしてもらう。わざわざ除隊するのは君の身柄を拘束されても正騎士団が処罰されるのを防ぐため。はっきり言ってトカゲの尻尾切りだ。責任を追及されないためにユリウスも含めて君への随行は許可しない」
ハッキリと言ったのは、選択権は私が持っているからだ。
「君が騎士に残るには名誉が必要だ。アルフレッド殿下の欲情やジェイソン様の死。王宮騎士団が減った理由と盗賊団の件、全ては王宮に繋がっていると僕は睨んでいる。君がそれらの答えを見つければ、女性騎士が認められる充分な名誉が得られるはず」
ジェイソン様は試すように「どうしたい?」と尋ねた。
危険を冒してでも騎士として残る道を選ぶか。
また、女性として生きていくか。
答えは決まっている。
「やります。特務を私に与えてください」
膝をつき、頭を下げる。
私はアルフレッドに捨てられた日から自由に生きると決めたのだ。
騎士としても女性としても生きていけるチャンスがあれば、危険であろうとためらう必要はない。
「ユリウス、君からリルレットに特命を」
私の前に立ったユリウス様は、同じく膝をつき肩に手を置いてくれた。
「リルレット・ローゼリア……今日より正騎士団からの特務を与え、君を特命騎士として任を与える」
「承りました。ユリウス様」
「必ず、無事に。待っている」
最後の言葉はユリウス様の心配であり、それを胸に感じたながら深く頷く。
私はこの日、正騎士団を除隊し、特命騎士としての任を得た。
危険であっても、自由に生きてみせると心に決めて。
◇◇◇
執務室をユリウス様と共に出て、一息つきながらも私はやり残した事を思い出す。
「ユリウス様、私は貴方に伝えたい事があります」
「リルレット……」
「でも、その前に話をしておくべき相手がいるのです。私のせいで悩みを抱えてしまった彼としっかりと話し合っておきたい。私がかつて受けた仕打ちを味合わせたくない」
かつてアルフレッドにされた事はしたくない。
しっかりと話し合い、お互いの気持ちを整理してからユリウス様と話をすべきだ。
彼も理解してくれたのか、頷いて背中を押してくれた。
「僕は執務室で待ってる。行っておいで」
「ありがとうございます」
私は駆け出し、話し合うべき彼の元へと向かった。
好きだと思う気持ちは止められないからこそ、マルクをこれ以上は悩ませたくはなかった。
シュレイン様の問いに頷くしかない。
「騙してしまい申し訳ありません。本名をリルレット・ローゼリアと申します。ローゼリア伯爵家の娘という身でありながら男性と偽って騎士となった事に対する処罰は如何様にも受けます」
「これ以上の噓がないのはいいね。実はユリウスから全て聞いていたから驚きはないよ。ギーデウス元騎士団様の娘さん」
「へ?」
あっけらかんと言い放つシュレイン様にきょとんとしてしまう。
隣に立つユリウス様はいつもの意地悪い笑みを浮かべ、「大丈夫だと言っただろう?」とくつくつと笑った。
既に全て知っていたのだ……思わず張っていた肩の力が抜けていく。
「全て知っていて……見逃してくれていたのですか? 団長」
「僕は能力さえあれば性別を問わずに騎士になっても良いと思っている。制度を変えるため、君がその先駆者になってもらう予定だったけどガディウスに見つかるとはね」
シュレイン様は椅子の背もたれに体重をかけて「まぁいいか……」とのんきに呟く。
「ガディウスはリルレット君の軍律違反を公にしない代わりにいくつか条件を付けてきた」
「条件? 奴はなにを」
間髪入れないユリウス様の疑問にシュレイン様は淡々と答える。
「一つはこれ以上王宮について正騎士団が調べる事は禁止。二つ目は先の爆発事件を調査するのは王宮騎士団が担当する事を条件にしてきた」
一つ目は王宮騎士団が王宮管轄であるが故に関わるなと言っているのは分かる。
しかし、二つ目には疑問を抱いてしまう。
「なぜ、二つ目を王宮騎士団が?」
「信用できないらしいからだ。あれだけの規模の爆破魔法を仕掛けられるのは今のラインハルト王国には僕しかいない。盗賊団のアジトを見つけたのも僕だからね」
自分が疑われていると濁さずに言い切るシュレイン様にユリウス様は単刀直入に問いかける。
「団長、やっていないですよね?」
「やっていない証拠はないから言い切れない。だから僕は自身の潔白を証明するためにもリルレット君に頼みたい事がある。君にしかできない事だ」
視線を向けられ、私は首をかしげる。
「頼みたい事ですか?」
「そう、実は王宮を調べていて分かった事があってね。妃候補の一人にセレン妃がいるのは君なら知っているだろう?」
問いかけに、頷く。
妃候補であった事は彼らには周知の事実であり、隠す必要はない。
セレン妃と言えば妃候補の一人であるが、第二子王子であるイエルク様に恋心を抱いているという噂を王宮で聞いた事がある、逆に言えばそれしか知らないが。
「知っていますが、会った事はありません」
「そうか……王宮では不思議と寵愛された妃が特定されずにバラバラの噂があったようだが、実際の所殿下はセレン妃の部屋へと足繫く通っていた事が分かった」
謎だった疑問の答えが少しだけ分かった。
私とカラミナ妃はどちらも偽の噂を聞いて寵愛されている妃候補が分からないでいた。
それが、実際にはセレン妃と繋がっていたのだとシュレイン様の言葉で分かる。
「しかし、セレン妃のなにが、シュレイン様の身の潔白を証明する事に関係あるのですか?」
「関係が大ありでね。王宮で起こった魔術師ジェイソン様が亡くなっているのを発見したのはセレン妃であり、それが原因で精神を病み。アルフレッド殿下と今は会うことを拒否しているらしい」
ジェイソン様が亡くなったのを発見したのがセレン妃であれば死の原因が分かるかもしれない。
有り得ない事だが、ジェイソン様が生きている可能性もあるのだ。
そうまれば、爆破の件で疑うべき人物は変わるかもしれない。
「確かにセレン妃と会って話す事が出来れば何か分かるかもしれません。しかしこれ以上の王宮への詮索は難しいのは?」
「実は、君ならギリギリ不可能じゃない」
「どういう事ですか?」
「まず最初に君は軍律違反で騎士団を除隊する」
当然の処罰であったが、胸が痛む。
しかし、何も言わず口をつぐんだのはシュレイン様は言葉を待つため。
「正騎士団は必要であれば一般人にも特務を与えて一時的に職務を補助してもらう制度がある。今回はこれを利用してカラミナ妃の護衛という特務を君に言い渡す。その際、君にはセレン妃と会って来てほしい」
「しかし、それを王宮騎士団が容認するとは思えません」
「もちろん、なるべく王宮騎士団に会わないようにしてもらう。わざわざ除隊するのは君の身柄を拘束されても正騎士団が処罰されるのを防ぐため。はっきり言ってトカゲの尻尾切りだ。責任を追及されないためにユリウスも含めて君への随行は許可しない」
ハッキリと言ったのは、選択権は私が持っているからだ。
「君が騎士に残るには名誉が必要だ。アルフレッド殿下の欲情やジェイソン様の死。王宮騎士団が減った理由と盗賊団の件、全ては王宮に繋がっていると僕は睨んでいる。君がそれらの答えを見つければ、女性騎士が認められる充分な名誉が得られるはず」
ジェイソン様は試すように「どうしたい?」と尋ねた。
危険を冒してでも騎士として残る道を選ぶか。
また、女性として生きていくか。
答えは決まっている。
「やります。特務を私に与えてください」
膝をつき、頭を下げる。
私はアルフレッドに捨てられた日から自由に生きると決めたのだ。
騎士としても女性としても生きていけるチャンスがあれば、危険であろうとためらう必要はない。
「ユリウス、君からリルレットに特命を」
私の前に立ったユリウス様は、同じく膝をつき肩に手を置いてくれた。
「リルレット・ローゼリア……今日より正騎士団からの特務を与え、君を特命騎士として任を与える」
「承りました。ユリウス様」
「必ず、無事に。待っている」
最後の言葉はユリウス様の心配であり、それを胸に感じたながら深く頷く。
私はこの日、正騎士団を除隊し、特命騎士としての任を得た。
危険であっても、自由に生きてみせると心に決めて。
◇◇◇
執務室をユリウス様と共に出て、一息つきながらも私はやり残した事を思い出す。
「ユリウス様、私は貴方に伝えたい事があります」
「リルレット……」
「でも、その前に話をしておくべき相手がいるのです。私のせいで悩みを抱えてしまった彼としっかりと話し合っておきたい。私がかつて受けた仕打ちを味合わせたくない」
かつてアルフレッドにされた事はしたくない。
しっかりと話し合い、お互いの気持ちを整理してからユリウス様と話をすべきだ。
彼も理解してくれたのか、頷いて背中を押してくれた。
「僕は執務室で待ってる。行っておいで」
「ありがとうございます」
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