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二章
48話
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「カティ、こっちに」
彼は執務室のソファに私を招いてくれた。誘導されてそちらへ向かうと。
「っ!?」
手を引かれて、彼は私を膝上に乗せて、ソファに座る。
後ろから抱きしめられ、彼はグレインが持ってきてくれた育児書を開いた。
「本当は、もっと学んでから話し合うつもりだった」
「シルウィオ……色々と考えてくれたんだね」
「……俺は、子と接した記憶がない」
彼は、育児書に描かれていた、笑っている子供のイラストを見ながら話始める。
「幼子は皆、俺を怖がった」
「……」
「それが……不安なんだ」
「不安?」
「君との子に、恐怖されないだろうか」
「シルウィオ……」
「前皇帝……実の父ともそれほど接した事もない。そんな俺が……父になれるか?」
私を抱きしめる彼の手が、少し強くなる。
彼は皇帝として、畏怖され畏敬される事は必要なことだったはずだ。
だけど、身に着けた威圧が実の子から畏怖されてしまうのを、不安に思っているのだろう。
「シルウィオ」
「?」
「もし子が産まれれば、私みたいに愛してくれますか?」
「もちろんだ。カティとの子は……俺の宝だ」
「ならきっと、貴方は優しいお父さんになれます。だって、私が知っているのは優しいシルウィオだけ……こんなに愛してくれるのだから」
「……カティ」
「私だって不安な事は多いけど、だからこそ夫婦で一緒に子育てを学んでいけばいいの。シルウィオなら大丈夫」
前回の人生では叶えられなかった幸せ。
それを、ジェラルド様の子供達と会って、深く求めるようになっていた。
だからこそ、私は本音を告げていく。
「私は、シルウィオとなら……」
「カティ……」
「身ごもった時は支えてくれる?」
「当たり前だ」
彼は嬉しいのか、抱きしめてくれる力が強くなっていくのを確かに感じた。
「本当に……いいのか」
「うん……シルウィオ」
答えつつ私は視線を上げる。見えたのは、無表情が崩れて顔を赤くしたシルウィオだった。
美麗な顔立ちが火照り、私を見る視線は恥ずかしいのか逸らされている。
その姿に、安心と共に可愛いと思ってしまう。
「シルウィオ、こっちみて」
「……」
私は抱きしめられながら、彼の頬に手を当てて目を合わせる。
お互いに顔は火照っていながらも、見つめ合う視線は逸らすことはない。
「嬉しい?」
「当たり前だ。カティ……」
「ふふ、私も嬉しいよ、シルウィオ」
そっと口付けをすれば、彼も嬉しそうに私の身を引き寄せる。
いつもより長い口付けをして、再び向き合う。
「今日は……ずっとカティと一緒にいたい」
「……執務はいいの?」
「いい」
「じゃあ、もう少しだけここでゆっくりしていきますね」
「ありがとう、カティ」
彼は嬉しそうに、私の手を握っては指を絡めて見つめてくる。
暖かな時間が流れていた時、扉からノックの音が響いた。
「へ、陛下! 入ってもよろしいでしょうか? ノックいたしました! ちゃんとしましたよ!」
そんな声が聞こえて、私とシルウィオは目を合わせる。
そういえば、と思わず笑ってしまった時。シルウィオも頬を少し緩めているのに気付いた。
「グレインにも、お礼を言わんないといけませんね。おっちょこちょいな所に色々と助けられてますから」
「……そうだな」
「へ、陛下! 今度はノ、ノックしましたよ! 入っていいですよね!?」
その声を受けて、シルウィオはグレインの入室を許可する。
グレインも反省していたけど、私が気にしなくていいと伝えると彼は安堵の息を吐いて安心していた。
そのまま雑談でもしようかと思った時。
足音が近づき、執務室へと文官がやって来た。
「皇帝陛下! 至急、ご確認が!」
「言え」
「はっ! ガルシア家当主のデニーロ様が先日の件について謝罪をしたいと謁見を申し出ております……」
ガルシア家……?
……?
あぁ思い出した、堆肥に頭から突っ込まれたマーガレットの実家だ。
どうやら彼女の父が謝罪に来ているようだ。
「デニーロ様は皇后様へ謝罪したいと……」
「断れ、謝罪は必要ない」
「そ……それが陛下にも、お伝えしたい要件があると……ジェラルド様にお戻り頂きますか?」
「……いや、いい。ジェラルドには子共との時間のため、暫く休みを与えている。俺が行く」
降爵とはなったが降格爵位は審議中。
故にガルシア家は未だ公爵家であり、公家からの要件ともなれば一応は聞くべきなのだろう。
彼は立ち上がり、私へと視線を向けた。
「カティ、待っていろ」
彼は、私の頭を撫でて呟く。
面倒事を片付けてくれる、その瞳はやっぱり優しく見えた。
「シルウィオ……いつもありがとう」
「あぁ……また、今夜」
「っ……う、うん」
その言葉が、今までと少し違う意味合いを持つ事を理解しつつ私は頷いた。
◇◇◇
「陛下……お会い出来て光栄です。先日の我が娘の非礼、ぜひ謝罪を」
ガルシア家当主––デニーロは跪きながら目の前に立つ皇帝へと頭を下げる。
現在は降爵との処罰を受け、爵位階級を審議されているデニーロにとって此度の謝罪は公爵家という権威を守るためでもあった。
「謝罪はいらん」
「っ!!」
しかしあっさりと、デニーロの目論みは一つ潰れてしまい。彼は額に汗を流す。
異を唱える事も出来るはずがなかった。目の前に立った皇帝シルウィオの威圧で、決定には逆らえないという事が理解できたから。
しかし……強かに抱いていた別の狙いを彼は口にする。
「で、ではもう一つ、陛下へ進言したいことが……」
「言え」
「陛下が現皇后を寵愛なさっている事は、重々承知しております」
「……」
「しかし、我らがアイゼン帝国貴族の中には……皇帝と、純血の帝国貴族との間に設けた子供こそが次代皇帝となるべきだと考えを持つ者が多くいるのもまた事実です」
「要件を言え」
アイゼン帝国は長い歴史を持ち、純血思想が強い貴族が多い事は皇帝も知っている。
だからこそデニーロは己の想いが叶うと確固たる確信を持ち、言葉を告げた。
「はっ!! 皇后様に我らも文句などありませぬ。しかし今後も多くの帝国貴族との関係をより安泰とするため、我が娘……マーガレットを側室へと迎えて頂きたいのです!」
前皇帝は、好色だった。幾つもの側室を抱えていたのも事実。
だからこそ、デニーロは現皇帝も同様に側室を抱える事に抵抗などないと確信していた。
「……」
「皇族に他国の血が入る事を望まぬ貴族もおります。どうか、帝国の安泰のため……御子は我が娘とのみ、おつくりください」
自慢の美貌を持つ娘……側室となり、時間をかければ皇帝陛下の心を虜にできるはずだ。
そうなれば、娘が現皇后から受けた屈辱を晴らす事は出来よう。
デニーロはその勝機を見出し、頭を下げつつ、ほくそ笑んで呟いた。
「他国の血を持ち、特に功績も残していない現皇后様とは、子を成すべきではないと進言いたします」
デニーロは、知らなかった。隣国グラナートの混乱を無事に収めた張本人こそが、現皇后である事を……。
そして謁見の間にいた全ての者が慄くほどに、現皇帝シルウィオの眼光が鋭くなっていることにも、気付けなかった。
彼は執務室のソファに私を招いてくれた。誘導されてそちらへ向かうと。
「っ!?」
手を引かれて、彼は私を膝上に乗せて、ソファに座る。
後ろから抱きしめられ、彼はグレインが持ってきてくれた育児書を開いた。
「本当は、もっと学んでから話し合うつもりだった」
「シルウィオ……色々と考えてくれたんだね」
「……俺は、子と接した記憶がない」
彼は、育児書に描かれていた、笑っている子供のイラストを見ながら話始める。
「幼子は皆、俺を怖がった」
「……」
「それが……不安なんだ」
「不安?」
「君との子に、恐怖されないだろうか」
「シルウィオ……」
「前皇帝……実の父ともそれほど接した事もない。そんな俺が……父になれるか?」
私を抱きしめる彼の手が、少し強くなる。
彼は皇帝として、畏怖され畏敬される事は必要なことだったはずだ。
だけど、身に着けた威圧が実の子から畏怖されてしまうのを、不安に思っているのだろう。
「シルウィオ」
「?」
「もし子が産まれれば、私みたいに愛してくれますか?」
「もちろんだ。カティとの子は……俺の宝だ」
「ならきっと、貴方は優しいお父さんになれます。だって、私が知っているのは優しいシルウィオだけ……こんなに愛してくれるのだから」
「……カティ」
「私だって不安な事は多いけど、だからこそ夫婦で一緒に子育てを学んでいけばいいの。シルウィオなら大丈夫」
前回の人生では叶えられなかった幸せ。
それを、ジェラルド様の子供達と会って、深く求めるようになっていた。
だからこそ、私は本音を告げていく。
「私は、シルウィオとなら……」
「カティ……」
「身ごもった時は支えてくれる?」
「当たり前だ」
彼は嬉しいのか、抱きしめてくれる力が強くなっていくのを確かに感じた。
「本当に……いいのか」
「うん……シルウィオ」
答えつつ私は視線を上げる。見えたのは、無表情が崩れて顔を赤くしたシルウィオだった。
美麗な顔立ちが火照り、私を見る視線は恥ずかしいのか逸らされている。
その姿に、安心と共に可愛いと思ってしまう。
「シルウィオ、こっちみて」
「……」
私は抱きしめられながら、彼の頬に手を当てて目を合わせる。
お互いに顔は火照っていながらも、見つめ合う視線は逸らすことはない。
「嬉しい?」
「当たり前だ。カティ……」
「ふふ、私も嬉しいよ、シルウィオ」
そっと口付けをすれば、彼も嬉しそうに私の身を引き寄せる。
いつもより長い口付けをして、再び向き合う。
「今日は……ずっとカティと一緒にいたい」
「……執務はいいの?」
「いい」
「じゃあ、もう少しだけここでゆっくりしていきますね」
「ありがとう、カティ」
彼は嬉しそうに、私の手を握っては指を絡めて見つめてくる。
暖かな時間が流れていた時、扉からノックの音が響いた。
「へ、陛下! 入ってもよろしいでしょうか? ノックいたしました! ちゃんとしましたよ!」
そんな声が聞こえて、私とシルウィオは目を合わせる。
そういえば、と思わず笑ってしまった時。シルウィオも頬を少し緩めているのに気付いた。
「グレインにも、お礼を言わんないといけませんね。おっちょこちょいな所に色々と助けられてますから」
「……そうだな」
「へ、陛下! 今度はノ、ノックしましたよ! 入っていいですよね!?」
その声を受けて、シルウィオはグレインの入室を許可する。
グレインも反省していたけど、私が気にしなくていいと伝えると彼は安堵の息を吐いて安心していた。
そのまま雑談でもしようかと思った時。
足音が近づき、執務室へと文官がやって来た。
「皇帝陛下! 至急、ご確認が!」
「言え」
「はっ! ガルシア家当主のデニーロ様が先日の件について謝罪をしたいと謁見を申し出ております……」
ガルシア家……?
……?
あぁ思い出した、堆肥に頭から突っ込まれたマーガレットの実家だ。
どうやら彼女の父が謝罪に来ているようだ。
「デニーロ様は皇后様へ謝罪したいと……」
「断れ、謝罪は必要ない」
「そ……それが陛下にも、お伝えしたい要件があると……ジェラルド様にお戻り頂きますか?」
「……いや、いい。ジェラルドには子共との時間のため、暫く休みを与えている。俺が行く」
降爵とはなったが降格爵位は審議中。
故にガルシア家は未だ公爵家であり、公家からの要件ともなれば一応は聞くべきなのだろう。
彼は立ち上がり、私へと視線を向けた。
「カティ、待っていろ」
彼は、私の頭を撫でて呟く。
面倒事を片付けてくれる、その瞳はやっぱり優しく見えた。
「シルウィオ……いつもありがとう」
「あぁ……また、今夜」
「っ……う、うん」
その言葉が、今までと少し違う意味合いを持つ事を理解しつつ私は頷いた。
◇◇◇
「陛下……お会い出来て光栄です。先日の我が娘の非礼、ぜひ謝罪を」
ガルシア家当主––デニーロは跪きながら目の前に立つ皇帝へと頭を下げる。
現在は降爵との処罰を受け、爵位階級を審議されているデニーロにとって此度の謝罪は公爵家という権威を守るためでもあった。
「謝罪はいらん」
「っ!!」
しかしあっさりと、デニーロの目論みは一つ潰れてしまい。彼は額に汗を流す。
異を唱える事も出来るはずがなかった。目の前に立った皇帝シルウィオの威圧で、決定には逆らえないという事が理解できたから。
しかし……強かに抱いていた別の狙いを彼は口にする。
「で、ではもう一つ、陛下へ進言したいことが……」
「言え」
「陛下が現皇后を寵愛なさっている事は、重々承知しております」
「……」
「しかし、我らがアイゼン帝国貴族の中には……皇帝と、純血の帝国貴族との間に設けた子供こそが次代皇帝となるべきだと考えを持つ者が多くいるのもまた事実です」
「要件を言え」
アイゼン帝国は長い歴史を持ち、純血思想が強い貴族が多い事は皇帝も知っている。
だからこそデニーロは己の想いが叶うと確固たる確信を持ち、言葉を告げた。
「はっ!! 皇后様に我らも文句などありませぬ。しかし今後も多くの帝国貴族との関係をより安泰とするため、我が娘……マーガレットを側室へと迎えて頂きたいのです!」
前皇帝は、好色だった。幾つもの側室を抱えていたのも事実。
だからこそ、デニーロは現皇帝も同様に側室を抱える事に抵抗などないと確信していた。
「……」
「皇族に他国の血が入る事を望まぬ貴族もおります。どうか、帝国の安泰のため……御子は我が娘とのみ、おつくりください」
自慢の美貌を持つ娘……側室となり、時間をかければ皇帝陛下の心を虜にできるはずだ。
そうなれば、娘が現皇后から受けた屈辱を晴らす事は出来よう。
デニーロはその勝機を見出し、頭を下げつつ、ほくそ笑んで呟いた。
「他国の血を持ち、特に功績も残していない現皇后様とは、子を成すべきではないと進言いたします」
デニーロは、知らなかった。隣国グラナートの混乱を無事に収めた張本人こそが、現皇后である事を……。
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