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マキナside
「ちっ……平民ごときが弁えずに参加しおって」
わざと僕に聞こえるように言ったのはランドルフ王子であり、またそれに追随するように周囲の視線は依然として冷たいままだ、僕は覚悟を決めた…どんな結果となろうと味方をしてくれる友がいるのならやりたいように生きようと、それでも針のむしろのような状況には冷や汗は止められない。
––––私はいつでも怖いと思っております、貴方と同じです。
今ならデイジーの言っていた事が理解できる、僕にとって勇気を出すキッカケはデイジーである事は間違いない、でも心が強くなった訳ではない、怖くて震えて冷や汗が止まらない…。
きっとデイジーも同じ気持ちだったのだろう、ようやく彼女の事が理解できたかもしれない…僕も同じだ、こんな状況でも立ち上がると覚悟を決めた、今更…また立ち止まるなんて出来ない。
「全く、恥ずかしくないのか?俺が同じ立場であれば土下座してでも不参加を願うがな」
ランドルフ王子は嘲笑うように言うと、周囲の取り巻きのような者達も同じように笑ってランドルフ王子に媚びを売るように同意する。
こんな状況だが、僕の肩に手を置いた人物が一人だけいた。
「ふはは!憑き物が落ちたように晴れやかな表情だなマキナ!」
「アイザックさん…」
「まさに俺の好敵手に相応しい!この大会では数えるほどしか相手になりそうな者がいなくてな…お前がやる気を出してくれて良かったぞ」
「相変わらず無礼だな、アイザック!」
アイザックさんはわざと周囲に聞こえるように挑発したのだろう、周囲の敵意に満ちた視線がランドルフ王子を先導にアイザックさんに向けられていくが、彼は気にせずに口元を緩ませる。
「真実を言ったまでだ!貴様らは急ごしらえのように家から連れ出した信頼関係もない馬と参加しているのだからな!いくら優秀な血統馬であろうと騎手の技術と信頼関係が無ければ本来の力は出せんよ」
「き、貴様!!」
「特にランドルフよ…お前は会場まで馬を全力で走らせてやって来たのだろう?見栄のために先程も列からはみ出して無駄に馬を疲弊させて、それでゴールまでスタミナが保てるか分からなくなっているぞ」
「…言っておけ!今から貴様の負け面を見るのが楽しみだぞ、アイザック」
「俺も貴様の言い訳が今から楽しみだよ…あはは!」
デイジーさん、きっとアイザックさんは例外なのかもしれません…彼ほど堂々としている方を僕は知らない。
アイザックさんのお陰で僕に向いていた蔑視は無くなり、変わりに彼を睨む者が多くなったが平然とした様子で気にも留めず、彼自身の視線はゴール付近にいるデイジーのみに注がれている。
堂々とした振る舞いや、誰かを庇うために自分自身が嫌われ者になる事も構わない彼にデイジーが惹かれているのも分かる気がした…だからこそ…。
「ありがとうございますアイザックさん…でも、僕も負けられなくなりましたから」
僕の言葉にアイザックさんは頬を緩ませ、満足したように頷いた。
「俺もだ、マキナ…お前には負けられない…遠慮はせずにお互い全力でいこう」
「はい」
騎乗競技会のレースが始まる、それぞれが位置につき準備が進んでいく…胸の鼓動が早くなって苦しく、勝負の世界の緊張感に呑まれそうになりながらも、その緊張感が心地よく…生きていると実感できた。
◇◇◇
デイジーside
「いよいよ始まるね…私も緊張してきたよ」
モネが言った事に私とエリザは肯定する。
「私も自分の事のように緊張するわ…」
「モネもエリザ…きっと大丈夫ですよ、彼らも全力でやってきたのですから」
私達の周囲も競技が始まる時間が近くになるに連れて緊張感に包まれていく、皆がそれぞれ応援している人がいるのだろう、期待を込めて走る走者達は私達以上の緊張に違いない…。
皆が固唾を呑んでレースの始まりを見守る中で、悠然と歩いてくる女性がいた…私は直前まで気付かなかったが歩いている姿に周囲の生徒は視線を奪われて、その花のようなきらびやかな美しさと見栄えの良い優しい桃色の髪の魅力に囚われていく。
「デイジーさん、少しよろしいでしょうか?」
聞こえた言葉に私は振り返り、その女性を見て驚きで目を見開く。
まるで予想していない人物であったからだ。
「ローザ…さん………何か用でしょうか?」
ローザ…彼女はいつもの美しい笑顔で私に話しかける、思えば会話を交わしたのはこれが初めてであったが、この少しの会話で何か彼女に不気味な印象を受ける。
「実は、お話があるのです…個人的なお話ですので…席を外して頂けないでしょうか?お時間は取らせません」
「私だけの方がいいのかしら?」
「はい、申し訳ないのですが…」
私は心配するような視線を向けているモネとエリザに「大丈夫」と言って、ローザに対して頷いた。
「分かりました、少しだけでしたら」
ローザは何を考えているのか分からない、しかし私の計画である王家の崩壊はローザの実家であるオルレアン公爵家がランドルフの王家側に味方してしまえば叶わない、賢人会議ではオルレアン公爵家が最低でも中立の立場にいることが前提だ、そのためにも彼女の事について少しでも知っておきたい気持ちがある。
今までは避けられており話す事も敵わなかったが向こうから訪れたチャンスを断る必要はない。
正直、なぜランドルフにあれ程入れ込んでいるのか不明だ…それを聞くだけでも大きな情報だ。
「レースが終わる前に話を終わらせましょう…行きましょうか?ローザさん」
「ええ!私………ずっとデイジーさんと話したいと思っておりましたわ…行きましょう!」
笑顔を向ける彼女…しかし私にはその笑顔は偽りであると分かった。
私とローザは席を立ち、人気のない場所へとたどり着いた。
それと同時に…目の前のローザの笑顔は消え、空虚な無表情で私を見つめる…どこか気味悪いと思った私の予想は当たっていた…。
「やっと話せますね……いや、話す必要が出来たといった所かしら?」
薄く嘲笑しながら彼女は私に言葉を続けた。
「王子に捨てられたデイジーさん、私達はお互いに分かり合えると思うのよ?」
嘲笑う彼女に、その内にどす黒い感情がある…当たってほしくなかった予感…彼女の本心は私が思うよりもずっと黒いのだろう。
「ちっ……平民ごときが弁えずに参加しおって」
わざと僕に聞こえるように言ったのはランドルフ王子であり、またそれに追随するように周囲の視線は依然として冷たいままだ、僕は覚悟を決めた…どんな結果となろうと味方をしてくれる友がいるのならやりたいように生きようと、それでも針のむしろのような状況には冷や汗は止められない。
––––私はいつでも怖いと思っております、貴方と同じです。
今ならデイジーの言っていた事が理解できる、僕にとって勇気を出すキッカケはデイジーである事は間違いない、でも心が強くなった訳ではない、怖くて震えて冷や汗が止まらない…。
きっとデイジーも同じ気持ちだったのだろう、ようやく彼女の事が理解できたかもしれない…僕も同じだ、こんな状況でも立ち上がると覚悟を決めた、今更…また立ち止まるなんて出来ない。
「全く、恥ずかしくないのか?俺が同じ立場であれば土下座してでも不参加を願うがな」
ランドルフ王子は嘲笑うように言うと、周囲の取り巻きのような者達も同じように笑ってランドルフ王子に媚びを売るように同意する。
こんな状況だが、僕の肩に手を置いた人物が一人だけいた。
「ふはは!憑き物が落ちたように晴れやかな表情だなマキナ!」
「アイザックさん…」
「まさに俺の好敵手に相応しい!この大会では数えるほどしか相手になりそうな者がいなくてな…お前がやる気を出してくれて良かったぞ」
「相変わらず無礼だな、アイザック!」
アイザックさんはわざと周囲に聞こえるように挑発したのだろう、周囲の敵意に満ちた視線がランドルフ王子を先導にアイザックさんに向けられていくが、彼は気にせずに口元を緩ませる。
「真実を言ったまでだ!貴様らは急ごしらえのように家から連れ出した信頼関係もない馬と参加しているのだからな!いくら優秀な血統馬であろうと騎手の技術と信頼関係が無ければ本来の力は出せんよ」
「き、貴様!!」
「特にランドルフよ…お前は会場まで馬を全力で走らせてやって来たのだろう?見栄のために先程も列からはみ出して無駄に馬を疲弊させて、それでゴールまでスタミナが保てるか分からなくなっているぞ」
「…言っておけ!今から貴様の負け面を見るのが楽しみだぞ、アイザック」
「俺も貴様の言い訳が今から楽しみだよ…あはは!」
デイジーさん、きっとアイザックさんは例外なのかもしれません…彼ほど堂々としている方を僕は知らない。
アイザックさんのお陰で僕に向いていた蔑視は無くなり、変わりに彼を睨む者が多くなったが平然とした様子で気にも留めず、彼自身の視線はゴール付近にいるデイジーのみに注がれている。
堂々とした振る舞いや、誰かを庇うために自分自身が嫌われ者になる事も構わない彼にデイジーが惹かれているのも分かる気がした…だからこそ…。
「ありがとうございますアイザックさん…でも、僕も負けられなくなりましたから」
僕の言葉にアイザックさんは頬を緩ませ、満足したように頷いた。
「俺もだ、マキナ…お前には負けられない…遠慮はせずにお互い全力でいこう」
「はい」
騎乗競技会のレースが始まる、それぞれが位置につき準備が進んでいく…胸の鼓動が早くなって苦しく、勝負の世界の緊張感に呑まれそうになりながらも、その緊張感が心地よく…生きていると実感できた。
◇◇◇
デイジーside
「いよいよ始まるね…私も緊張してきたよ」
モネが言った事に私とエリザは肯定する。
「私も自分の事のように緊張するわ…」
「モネもエリザ…きっと大丈夫ですよ、彼らも全力でやってきたのですから」
私達の周囲も競技が始まる時間が近くになるに連れて緊張感に包まれていく、皆がそれぞれ応援している人がいるのだろう、期待を込めて走る走者達は私達以上の緊張に違いない…。
皆が固唾を呑んでレースの始まりを見守る中で、悠然と歩いてくる女性がいた…私は直前まで気付かなかったが歩いている姿に周囲の生徒は視線を奪われて、その花のようなきらびやかな美しさと見栄えの良い優しい桃色の髪の魅力に囚われていく。
「デイジーさん、少しよろしいでしょうか?」
聞こえた言葉に私は振り返り、その女性を見て驚きで目を見開く。
まるで予想していない人物であったからだ。
「ローザ…さん………何か用でしょうか?」
ローザ…彼女はいつもの美しい笑顔で私に話しかける、思えば会話を交わしたのはこれが初めてであったが、この少しの会話で何か彼女に不気味な印象を受ける。
「実は、お話があるのです…個人的なお話ですので…席を外して頂けないでしょうか?お時間は取らせません」
「私だけの方がいいのかしら?」
「はい、申し訳ないのですが…」
私は心配するような視線を向けているモネとエリザに「大丈夫」と言って、ローザに対して頷いた。
「分かりました、少しだけでしたら」
ローザは何を考えているのか分からない、しかし私の計画である王家の崩壊はローザの実家であるオルレアン公爵家がランドルフの王家側に味方してしまえば叶わない、賢人会議ではオルレアン公爵家が最低でも中立の立場にいることが前提だ、そのためにも彼女の事について少しでも知っておきたい気持ちがある。
今までは避けられており話す事も敵わなかったが向こうから訪れたチャンスを断る必要はない。
正直、なぜランドルフにあれ程入れ込んでいるのか不明だ…それを聞くだけでも大きな情報だ。
「レースが終わる前に話を終わらせましょう…行きましょうか?ローザさん」
「ええ!私………ずっとデイジーさんと話したいと思っておりましたわ…行きましょう!」
笑顔を向ける彼女…しかし私にはその笑顔は偽りであると分かった。
私とローザは席を立ち、人気のない場所へとたどり着いた。
それと同時に…目の前のローザの笑顔は消え、空虚な無表情で私を見つめる…どこか気味悪いと思った私の予想は当たっていた…。
「やっと話せますね……いや、話す必要が出来たといった所かしら?」
薄く嘲笑しながら彼女は私に言葉を続けた。
「王子に捨てられたデイジーさん、私達はお互いに分かり合えると思うのよ?」
嘲笑う彼女に、その内にどす黒い感情がある…当たってほしくなかった予感…彼女の本心は私が思うよりもずっと黒いのだろう。
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