5 / 9
第4話 撫子学園とは①
しおりを挟む
「合格者の皆さん、おめでとうございます!貴方達は今日から撫子学園の生徒です。きっと試験があっけなく終わって混乱している人もいるしょう。そのことはあとから各自担任の先生が教えてくださいます。」
担任の先生…そういえば、クラスどうなるんだろう。
「クラスの振り分けですが、今貴方達が身につけている缶バッジにかいてあるアルファベット、それがクラスになります。」
缶バッジ?私と澄空のはSってかいてあるからSクラスか。
「クラス、澄空と一緒だね!」
私がいうと、澄空が
「一緒なんて珍しいな。」
と少し意外そうにいった。
まぁ、双子で同じクラスは確かにめずらしい。
「では、それぞれの教室に移動してください。担任の先生は誘導をお願いします。」
Sクラスか、クラスメイトどんな子だろう。
「Sクラスー集まって!」
Sクラスを呼びかける声が聞こえた。
「あ、さっきの…!」
声の主はさっき水晶玉を持っていた、綺麗な女性だった。
「またあったわね!」
綺麗な女性は優しく微笑んだ。
「改めて、私があなたたちSクラスの担任の伊藤 伯梛よ!よろしくね!」
「い、一ノ瀬真凛です!よ、よろしくお願いします…!」
「一ノ瀬澄空です、宜しくお願いします。」
やった…!この人が担任なんだ!
「それでは教室に向かいましょうか。」
伊藤先生はそういって教室へ向かおうとした。
「ちょっと待ってください!まだ、私たちしかいないんですけど…!」
そう、Sクラスの呼びかけに集まったのは私と澄空の2人だけだった。
「ええ。この名簿を見る限りSクラスの編入生はあなたたち2人だけよ。」
「「え…!?」」
私と澄空は驚きの声をあげた。
私たちは中学からの編入生だからSクラス自体が2人だけってわけではないと思うけど…今回の編入生はだいたい50人、Sから Dまであったら5クラスだから1クラスだいたい10人ずつになるはずだ。
クラス配分は平等じゃないの?
「ふふ、聞きたいことが山ほどあるって顔ね!まぁ、教室にいらっしゃい!すべて説明するわ。」
伊藤先生はそういって私たちを案内してくれた。
「ついたわ!」
そういって先生の案内したところは
赤色の分厚いカーテン、茶色のおしゃれなテーブル、アンティークなソファ、シャンデリア…
「高級ホテル…」
澄空がぼそっとつぶいた。
そう、まるで高級ホテルの一室のようだった。
「てきとうに座ってちょうだい!」
伊藤先生がそういって近くのソファに座ったので、私たちも座ることにした。
なんて座り心地の良いソファだろう。
「まず、この撫子学園だけれど…世間的には演劇のエリート学校っていわれてるのは知ってるかしら?」
私はコクンと頷いた。
「これは学園の生徒、その関係者しか知らないことなんだけど、実はここに入るにはデュナミスという能力が必要なの。」
「デュナミス…!?」
「そう、デュナミスとは可能性…いろいろな可能性を持つということ。」
いろいろな可能性…私たちにもそれがあるということ…!?
「もちろん、デュナミスがなくても演技の上手い人は沢山いるし、ハリウッドスターや大俳優も多いわ!むしろ、そっちのほうが多いかしらね。」
私は少し混乱していた。こんな非科学的なことがあるのだろうか。
「演技のエリートを集めているわけでなく、ただデュナミスという能力を持った者を集めたのがここ、撫子学園というわけなの!デュナミスは訓練、努力次第でたくさんの道が開ける素敵な能力なのよ!」
伊藤先生は次々と衝撃的なことをいっていった。
「じゃあさっきの水晶玉はデュナミスがあるかどうかを見ていたんですか?」
澄空は興味深々のようだ。
「ええ、ちょっとこの学園はファンタジー要素があって、あれは学園に古くから伝わる水晶玉なのよ!
試験官を任された教師はみんなそれを持って呪文をとなえるの。」
澄空の目がキラキラと輝いている。もともとこういうの好きだからなぁ…
「そうしたらね、デュナミスのある人間はSからDまでいずれかのアルファベットが見えてくるの。私たちはそれにしたがってクラスを決めているわ!」
え、それじゃ私たちのクラスの人数にはなにか意味があるんだろうか。
「Sクラス…あなたたちSクラスは少し特殊なのよ。」
そういって伊藤先生は意味深な笑みを浮かべた。
担任の先生…そういえば、クラスどうなるんだろう。
「クラスの振り分けですが、今貴方達が身につけている缶バッジにかいてあるアルファベット、それがクラスになります。」
缶バッジ?私と澄空のはSってかいてあるからSクラスか。
「クラス、澄空と一緒だね!」
私がいうと、澄空が
「一緒なんて珍しいな。」
と少し意外そうにいった。
まぁ、双子で同じクラスは確かにめずらしい。
「では、それぞれの教室に移動してください。担任の先生は誘導をお願いします。」
Sクラスか、クラスメイトどんな子だろう。
「Sクラスー集まって!」
Sクラスを呼びかける声が聞こえた。
「あ、さっきの…!」
声の主はさっき水晶玉を持っていた、綺麗な女性だった。
「またあったわね!」
綺麗な女性は優しく微笑んだ。
「改めて、私があなたたちSクラスの担任の伊藤 伯梛よ!よろしくね!」
「い、一ノ瀬真凛です!よ、よろしくお願いします…!」
「一ノ瀬澄空です、宜しくお願いします。」
やった…!この人が担任なんだ!
「それでは教室に向かいましょうか。」
伊藤先生はそういって教室へ向かおうとした。
「ちょっと待ってください!まだ、私たちしかいないんですけど…!」
そう、Sクラスの呼びかけに集まったのは私と澄空の2人だけだった。
「ええ。この名簿を見る限りSクラスの編入生はあなたたち2人だけよ。」
「「え…!?」」
私と澄空は驚きの声をあげた。
私たちは中学からの編入生だからSクラス自体が2人だけってわけではないと思うけど…今回の編入生はだいたい50人、Sから Dまであったら5クラスだから1クラスだいたい10人ずつになるはずだ。
クラス配分は平等じゃないの?
「ふふ、聞きたいことが山ほどあるって顔ね!まぁ、教室にいらっしゃい!すべて説明するわ。」
伊藤先生はそういって私たちを案内してくれた。
「ついたわ!」
そういって先生の案内したところは
赤色の分厚いカーテン、茶色のおしゃれなテーブル、アンティークなソファ、シャンデリア…
「高級ホテル…」
澄空がぼそっとつぶいた。
そう、まるで高級ホテルの一室のようだった。
「てきとうに座ってちょうだい!」
伊藤先生がそういって近くのソファに座ったので、私たちも座ることにした。
なんて座り心地の良いソファだろう。
「まず、この撫子学園だけれど…世間的には演劇のエリート学校っていわれてるのは知ってるかしら?」
私はコクンと頷いた。
「これは学園の生徒、その関係者しか知らないことなんだけど、実はここに入るにはデュナミスという能力が必要なの。」
「デュナミス…!?」
「そう、デュナミスとは可能性…いろいろな可能性を持つということ。」
いろいろな可能性…私たちにもそれがあるということ…!?
「もちろん、デュナミスがなくても演技の上手い人は沢山いるし、ハリウッドスターや大俳優も多いわ!むしろ、そっちのほうが多いかしらね。」
私は少し混乱していた。こんな非科学的なことがあるのだろうか。
「演技のエリートを集めているわけでなく、ただデュナミスという能力を持った者を集めたのがここ、撫子学園というわけなの!デュナミスは訓練、努力次第でたくさんの道が開ける素敵な能力なのよ!」
伊藤先生は次々と衝撃的なことをいっていった。
「じゃあさっきの水晶玉はデュナミスがあるかどうかを見ていたんですか?」
澄空は興味深々のようだ。
「ええ、ちょっとこの学園はファンタジー要素があって、あれは学園に古くから伝わる水晶玉なのよ!
試験官を任された教師はみんなそれを持って呪文をとなえるの。」
澄空の目がキラキラと輝いている。もともとこういうの好きだからなぁ…
「そうしたらね、デュナミスのある人間はSからDまでいずれかのアルファベットが見えてくるの。私たちはそれにしたがってクラスを決めているわ!」
え、それじゃ私たちのクラスの人数にはなにか意味があるんだろうか。
「Sクラス…あなたたちSクラスは少し特殊なのよ。」
そういって伊藤先生は意味深な笑みを浮かべた。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

切り札の男
古野ジョン
青春
野球への未練から、毎日のようにバッティングセンターに通う高校一年生の久保雄大。
ある日、野球部のマネージャーだという滝川まなに野球部に入るよう頼まれる。
理由を聞くと、「三年の兄をプロ野球選手にするため、少しでも大会で勝ち上がりたい」のだという。
そんな簡単にプロ野球に入れるわけがない。そう思った久保は、つい彼女と口論してしまう。
その結果、「兄の球を打ってみろ」とけしかけられてしまった。
彼はその挑発に乗ってしまうが……
小説家になろう・カクヨム・ハーメルンにも掲載しています。
「南風の頃に」~ノダケンとその仲間達~
kitamitio
青春
合格するはずのなかった札幌の超難関高に入学してしまった野球少年の野田賢治は、野球部員たちの執拗な勧誘を逃れ陸上部に入部する。北海道の海沿いの田舎町で育った彼は仲間たちの優秀さに引け目を感じる生活を送っていたが、長年続けて来た野球との違いに戸惑いながらも陸上競技にのめりこんでいく。「自主自律」を校訓とする私服の学校に敢えて詰襟の学生服を着ていくことで自分自身の存在を主張しようとしていた野田賢治。それでも新しい仲間が広がっていく中で少しずつ変わっていくものがあった。そして、隠していた野田賢治自身の過去について少しずつ知らされていく……。
鷹鷲高校執事科
三石成
青春
経済社会が崩壊した後に、貴族制度が生まれた近未来。
東京都内に広大な敷地を持つ全寮制の鷹鷲高校には、貴族の子息が所属する帝王科と、そんな貴族に仕える、優秀な執事を育成するための執事科が設立されている。
物語の中心となるのは、鷹鷲高校男子部の三年生。
各々に悩みや望みを抱えた彼らは、高校三年生という貴重な一年間で、学校の行事や事件を通して、生涯の主人と執事を見つけていく。
表紙イラスト:燈実 黙(@off_the_lamp)
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
執事👨一人声劇台本
樹(いつき)@作品使用時は作者名明記必須
青春
執事台本を今まで書いた事がなかったのですが、機会があって書いてみました。
一作だけではなく、これから色々書いてみようと思います。
⚠動画・音声投稿サイトにご使用になる場合⚠
・使用許可は不要ですが、自作発言や転載はもちろん禁止です。著作権は放棄しておりません。必ず作者名の樹(いつき)を記載して下さい。(何度注意しても作者名の記載が無い場合には台本使用を禁止します)
・語尾変更や方言などの多少のアレンジはokですが、大幅なアレンジや台本の世界観をぶち壊すようなアレンジやエフェクトなどはご遠慮願います。
その他の詳細は【作品を使用する際の注意点】をご覧下さい。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる