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第十八話 迷える子羊(田上 史)
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学は桜子の言葉に目を丸くして自身の後ろを振り返った。
だが、当たり前だがそこには誰もいない。
「仕方ありませんわねぇ。良、お茶を。」
「はい。お嬢様。」
良は椅子とお茶を準備した。
学も驚きながらも椅子に腰掛けるとしばらく桜子の様子を見守っていた。
桜子は途中何度か頷いたり、首を降ったりしながら空席を見つめ、そして、最後に大きく息を吐くとハッキリとした口調で言った。
「胸糞悪いですわ。」
「お嬢様。」
「あら、失礼。でも、胸糞悪いですわ。」
口調を良に嗜められた桜子出会ったが、本当に胸糞悪かったようで、いつもよりもお茶を飲むのに気合いが入っている。
「田上 史様。この件、お引き受けします。その代わり、この件が終れば、光の向こうへ行きなさいな。」
桜子は、にっこりと優雅に微笑みを浮かべると、良に何かを言付け、そして学に言った。
「お仕事ですわ。胸糞悪い糞ガキ共に、世の中の厳しさを教えて差し上げましょう。」
「は?はぁ。」
学は生返事を返しながら、俺の本職は刑事なのだがなぁと、小さくため息をついた。
だが、当たり前だがそこには誰もいない。
「仕方ありませんわねぇ。良、お茶を。」
「はい。お嬢様。」
良は椅子とお茶を準備した。
学も驚きながらも椅子に腰掛けるとしばらく桜子の様子を見守っていた。
桜子は途中何度か頷いたり、首を降ったりしながら空席を見つめ、そして、最後に大きく息を吐くとハッキリとした口調で言った。
「胸糞悪いですわ。」
「お嬢様。」
「あら、失礼。でも、胸糞悪いですわ。」
口調を良に嗜められた桜子出会ったが、本当に胸糞悪かったようで、いつもよりもお茶を飲むのに気合いが入っている。
「田上 史様。この件、お引き受けします。その代わり、この件が終れば、光の向こうへ行きなさいな。」
桜子は、にっこりと優雅に微笑みを浮かべると、良に何かを言付け、そして学に言った。
「お仕事ですわ。胸糞悪い糞ガキ共に、世の中の厳しさを教えて差し上げましょう。」
「は?はぁ。」
学は生返事を返しながら、俺の本職は刑事なのだがなぁと、小さくため息をついた。
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