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第二百三十三話
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アルルとレオが目を開くと、目を丸くした。
そこはドーム型の大きな建物の中のようであり、天井には大きな色とりどりのステンドグラスがはめられ、空中にたくさんの音楽の民が飛び交っている。
きらびやかな美しい音楽が鳴り響き、音楽の民は楽しそうに笑い声を上げ、一緒に歌を歌っている。
「コホン。いらっしゃいませ! お客様!」
そう声を掛けられてアルルとレオは驚いた表情のまま、声のした方へと顔を向けた。
そこには、髪の毛をくるりんと頭の上に大きなお団子にして乗せた音楽の民が、立っておりにこやかに二人に笑顔を向けてくる。
「あ、あの、ここはどこ?」
アルルがそう言うと、よくぞ聞いてくれましたとばかりに音楽の民はうなずいた。
「ここは音楽の民の国です! お客様はスペシャル企画イベントに当選いたしました! なので音楽の民の国へとご招待したのです。さぁさ、詳しい話は後程、付いてきてください。」
アルルとレオは歩き始め音楽の民に慌ててついていった。
「すごいねレオ。見て、音符が飛んでる。」
「あっちはピアノの階段があるよ。」
見た事もない光景に目を丸くする二人は、一体何がどうなっているのだろうかと不安に思いながらもその楽しそうな光景にわくわくとしていた。
「さぁ着きました。お入りください。」
ト音記号の扉を開けると、その部屋の中には十名ほどの子どもが集まっていた。
「貴方方で最後でしたので、それでは皆さんに説明を始めたいと思います!」
音楽の民はそう言うと、部屋の中いっぱいに音符が飛び交い始め、歌が奏でられ始める。
テンポの良いその曲を聴いていると、こちらまでうきうきとしてきてそこにいた子どもたちは皆体が勝手にリズムを刻み始めている。
『ここは 音楽の民の国! 素敵な国さ! 毎日がお祭りだ。 そんな国へご招待! スペシャル企画のイベントは! 素敵な事がたくさんあるよ! まずは音楽の国のパレードから! 思いっきり楽しんでね!』
「さぁ! 今の歌でも聞こえてきたように、今回キミたちは音楽の民の主催するスペシャル企画イベントに見事当選しました。なので、今日は思いっきりこの国を楽しんで帰ってください。さぁ、まずはパレードの衣装をプレゼントしましょう!」
司会者風の音楽の民がそう声を上げ、口笛を吹くと一瞬にして皆の洋服が変わる。女の子たちはまるで花の妖精のようにふわりとしたスカート。男の子たちはおしゃれなベストにベレー帽。そして皆の背中には音楽の民と同じような蜂のような羽が付けられている。
「ふふ! レオとっても似合っている!」
「アルルも似合っているよ。どうやら今日一日のイベントのようだし、サリーに連絡をして、楽しんで行こうよ!」
「うん! サリー! 聞こえる?」
アルルはベルを鳴らすが、何故かベルの音が鳴らず、サリーとつながらない。
「おかしいなぁ。」
「どうしてだろうね。もう一回後で鳴らしてみようか。」
「うん。そうしよう!」
アルルもレオもこの時は知らなかった。
この音楽の民主催のスペシャル企画イベントによって、大問題が起こっているということを。
そこはドーム型の大きな建物の中のようであり、天井には大きな色とりどりのステンドグラスがはめられ、空中にたくさんの音楽の民が飛び交っている。
きらびやかな美しい音楽が鳴り響き、音楽の民は楽しそうに笑い声を上げ、一緒に歌を歌っている。
「コホン。いらっしゃいませ! お客様!」
そう声を掛けられてアルルとレオは驚いた表情のまま、声のした方へと顔を向けた。
そこには、髪の毛をくるりんと頭の上に大きなお団子にして乗せた音楽の民が、立っておりにこやかに二人に笑顔を向けてくる。
「あ、あの、ここはどこ?」
アルルがそう言うと、よくぞ聞いてくれましたとばかりに音楽の民はうなずいた。
「ここは音楽の民の国です! お客様はスペシャル企画イベントに当選いたしました! なので音楽の民の国へとご招待したのです。さぁさ、詳しい話は後程、付いてきてください。」
アルルとレオは歩き始め音楽の民に慌ててついていった。
「すごいねレオ。見て、音符が飛んでる。」
「あっちはピアノの階段があるよ。」
見た事もない光景に目を丸くする二人は、一体何がどうなっているのだろうかと不安に思いながらもその楽しそうな光景にわくわくとしていた。
「さぁ着きました。お入りください。」
ト音記号の扉を開けると、その部屋の中には十名ほどの子どもが集まっていた。
「貴方方で最後でしたので、それでは皆さんに説明を始めたいと思います!」
音楽の民はそう言うと、部屋の中いっぱいに音符が飛び交い始め、歌が奏でられ始める。
テンポの良いその曲を聴いていると、こちらまでうきうきとしてきてそこにいた子どもたちは皆体が勝手にリズムを刻み始めている。
『ここは 音楽の民の国! 素敵な国さ! 毎日がお祭りだ。 そんな国へご招待! スペシャル企画のイベントは! 素敵な事がたくさんあるよ! まずは音楽の国のパレードから! 思いっきり楽しんでね!』
「さぁ! 今の歌でも聞こえてきたように、今回キミたちは音楽の民の主催するスペシャル企画イベントに見事当選しました。なので、今日は思いっきりこの国を楽しんで帰ってください。さぁ、まずはパレードの衣装をプレゼントしましょう!」
司会者風の音楽の民がそう声を上げ、口笛を吹くと一瞬にして皆の洋服が変わる。女の子たちはまるで花の妖精のようにふわりとしたスカート。男の子たちはおしゃれなベストにベレー帽。そして皆の背中には音楽の民と同じような蜂のような羽が付けられている。
「ふふ! レオとっても似合っている!」
「アルルも似合っているよ。どうやら今日一日のイベントのようだし、サリーに連絡をして、楽しんで行こうよ!」
「うん! サリー! 聞こえる?」
アルルはベルを鳴らすが、何故かベルの音が鳴らず、サリーとつながらない。
「おかしいなぁ。」
「どうしてだろうね。もう一回後で鳴らしてみようか。」
「うん。そうしよう!」
アルルもレオもこの時は知らなかった。
この音楽の民主催のスペシャル企画イベントによって、大問題が起こっているということを。
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