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第二百十六話
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男達は青ざめた顔で、国王にぶるぶると震えながら言った。
「どどどど、どうすればいいのでしょうか。」
「ここここんな事になるとは、、、」
「俺達は、、だだだ騙されたのか?」
「ウソだ。ウソだ。ウソだ。」
「王様、どどどうか。どうか。我々は知らなかったのです。」
その言葉に、ヴィンセントは首を横に振ると言った。
「国の頂点に立つ者には、その国を背負う責任がある。だからこそ、間違えないように慎重に、国民の声を聴きながら、国を作って行かなければならない。それが王と言うものだ。知らなかったで国が滅びてはその国の民がなんと哀れな事か。いいか。最後のチャンスだ。これをお前達に渡したのは誰で、今、突然魔法陣が光り始めたのはどういう事か話せ。」
男達は我先にと言わんばかりに話し始めた。
五人が五人とも必死に話すものだからよくよく聞いていかなければアルルには良く分からなかったのだが、どうにも話を整理していくと一人の男が関わっているらしいことが分かった。
名前も知らないその男の事を、五人は心酔するように素晴らしい男だったと話をした。そして、その男からこの魔法陣の描き方を聞き、魔術の国を救おうと決意したと馬鹿げたことを言った。
「では、突然この魔法陣が光りだした原因は?」
「えっと、その男から、もしも上手く五人で魔力を流せなくても、魔法陣がいずれ作動する仕掛をしておいたと言っていた。」
「なんだと。」
アロンは表情を厳しくすると、魔法陣に手をかざして眉間にしわを寄せた。
「まだ作動はしていないな。」
「これほどの魔法陣だ。すぐには作動できないだろう。だがやっかいだな。」
アロンはヴィンセントの言葉にうなずくと眉間にしわを寄せた。
「時限式の魔法陣だとすると、魔法陣の中にそれも組み込まれているのだろう。それを解除するには時間がいるな。」
「しかもこの男達が少しでもこの魔法陣に知識があれば良かったがそれもない。ヒントもない状態という事か。」
魔法陣はかなりの時間をかけて作られたものであろう。それを短時間で解読し、そしてその上で作動させないように仕組みを変えるなどという事は無理な話だ。
アロンとヴィンセントがどう対応するかと考えていると、アルルとレオとキースは少し考えると顔を見合わせた。
三人の頭の中には、あの地下での仕掛が浮かんでいた。
解けないと思った時、石版に乗るだけで向こう側にたどり着けたという光景が頭をよぎっていく。
「ねぇ、キース、レオ、同じこともしかして考えている?」
「うん。僕は一緒だと思う。」
「はは。俺もだ。」
三人はにっこりと笑顔を浮かべると、アロンとヴィンセントに向かって言った。
「発想の転換をしよう。」
「そうだよ!止められないならさ。」
「この魔法陣を使ってしまえばいいんだよ。」
子ども達の言葉に、ヴィンセントとアロンは目を丸くした。
「どどどど、どうすればいいのでしょうか。」
「ここここんな事になるとは、、、」
「俺達は、、だだだ騙されたのか?」
「ウソだ。ウソだ。ウソだ。」
「王様、どどどうか。どうか。我々は知らなかったのです。」
その言葉に、ヴィンセントは首を横に振ると言った。
「国の頂点に立つ者には、その国を背負う責任がある。だからこそ、間違えないように慎重に、国民の声を聴きながら、国を作って行かなければならない。それが王と言うものだ。知らなかったで国が滅びてはその国の民がなんと哀れな事か。いいか。最後のチャンスだ。これをお前達に渡したのは誰で、今、突然魔法陣が光り始めたのはどういう事か話せ。」
男達は我先にと言わんばかりに話し始めた。
五人が五人とも必死に話すものだからよくよく聞いていかなければアルルには良く分からなかったのだが、どうにも話を整理していくと一人の男が関わっているらしいことが分かった。
名前も知らないその男の事を、五人は心酔するように素晴らしい男だったと話をした。そして、その男からこの魔法陣の描き方を聞き、魔術の国を救おうと決意したと馬鹿げたことを言った。
「では、突然この魔法陣が光りだした原因は?」
「えっと、その男から、もしも上手く五人で魔力を流せなくても、魔法陣がいずれ作動する仕掛をしておいたと言っていた。」
「なんだと。」
アロンは表情を厳しくすると、魔法陣に手をかざして眉間にしわを寄せた。
「まだ作動はしていないな。」
「これほどの魔法陣だ。すぐには作動できないだろう。だがやっかいだな。」
アロンはヴィンセントの言葉にうなずくと眉間にしわを寄せた。
「時限式の魔法陣だとすると、魔法陣の中にそれも組み込まれているのだろう。それを解除するには時間がいるな。」
「しかもこの男達が少しでもこの魔法陣に知識があれば良かったがそれもない。ヒントもない状態という事か。」
魔法陣はかなりの時間をかけて作られたものであろう。それを短時間で解読し、そしてその上で作動させないように仕組みを変えるなどという事は無理な話だ。
アロンとヴィンセントがどう対応するかと考えていると、アルルとレオとキースは少し考えると顔を見合わせた。
三人の頭の中には、あの地下での仕掛が浮かんでいた。
解けないと思った時、石版に乗るだけで向こう側にたどり着けたという光景が頭をよぎっていく。
「ねぇ、キース、レオ、同じこともしかして考えている?」
「うん。僕は一緒だと思う。」
「はは。俺もだ。」
三人はにっこりと笑顔を浮かべると、アロンとヴィンセントに向かって言った。
「発想の転換をしよう。」
「そうだよ!止められないならさ。」
「この魔法陣を使ってしまえばいいんだよ。」
子ども達の言葉に、ヴィンセントとアロンは目を丸くした。
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