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十六話
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アリアがエルバー男爵、いえ、今はエルバー子爵の家へと出立した後、しばらくの間私は燃え尽き症候群のようにだらだらだらだらと過ごしていた。
けれど、毎日のようにまだ拙い文字でアリアから手紙が届くことによって、どうにかやる気を取り戻した。
そして、今日はエルバー子爵家に家庭訪問の日である。
シルビアンヌはエルバー子爵にアリアを任せたとはいえ、アリアはうちの子でもあるのでもちろん家庭環境の調査や父親との面談は必須であると考えていた。
なので久しぶりに生気を取り戻して馬車に揺られ、子爵家へと向かったのである。
「シルビアンヌ様!」
馬車を下りると、そこには髪を短く切り、それでも可愛らしいとしか言いようのないアリアがいた。そしてその横にはシルビアンヌよりも先に到着していたラルフにギデオンにジルという面々もおり、せっかくならばまずは二人きりで対面したかったとシルビアンヌは唇を尖らせる。
「何故皆様が先に到着しているのですか!」
「ふふ。レディが到着するのを待つのは紳士の役目でしょう?」
「そうそう。それになぁ、何かアリーだけ先にシルビアンヌ嬢に会うのずるい気がするし。」
「そうですねぇ。私もその通りだと思います。」
シルビアンヌは頬を膨らませるが、アリーと名前を変えたアリアに手を差し伸べられエスコートしてくれようとしているのが分かると、にっこりと微笑を浮かべる。
「アリー!会いたかったわ!」
「わぁっ!」
そして我慢できずにアリーに飛び付いたシルビアンヌは、アリーをぎゅっぎゅーと抱きしめると、首元に顔をうずめてすりすりとこすり付けた。
「アリー!可愛いアリー!会いたかったわぁあぁっぁぁぁぁ。」
「し、シルビアンヌ様!ここは公爵家ではないのですよ!ダメです。ダメですぅ!」
「いやいやいや!アリー成分が私には足りないの。ダメ、もうダメ!大人しくぎゅっぎゅされなさいぃぃぃ!」
「シルビアンヌさまぁぁぁ!!!」
今にも押し倒されそうなアリーとシルビアンヌをラルフ、ギデオン、ジルは引きはがすと少し怖い笑みを浮かべてシルビアンヌに言った。
「シルビアンヌ嬢?アリーは男だからね?」
「簡単にそんなに抱き着くなよ。」
「令嬢でしょう?ちゃんとわきまえないとね。」
にっこりと怖い笑みを浮かべる三人に、シルビアンヌはにやりと笑った。
ふっふっふ。焼きもちね?焼きもちなのね?そうよね。ヒロインちゃんを奪い合う貴方達からしたらアリーに躊躇いなく触れられる私は悪役令嬢そのものね!
「あら、皆様うらやましいのかしら?」
そう言った瞬間、三人の顔が朱に染まり、シルビアンヌはにやにやと笑みを深めた。
「あらあらあら。なんなら皆様もしてみてはどうかしら?」
出来ないだろう?可愛いアリーには早々簡単に触れられないでしょう?
にやにやと笑うシルビアンヌの腕をぐいっと引き、アリーは腕の中に抱きしめると言った。
「ダメです。シルビアンヌ様はぎゅーさせません!」
「ふへ?」
後ろから抱きしめられたシルビアンヌは、思わぬ展開にドキリと心臓が鳴った。
アリーに、アリーから、後ろから抱きしめられている?
今までシルビアンヌから抱きしめる事はあっても、アリーから抱きしめられた事などない。
あ、あ、あ、アリーに抱きしめられている!
シルビアンヌは顔に次第に熱がこもっていくのを感じた。
背中が温かい。アリーの熱が感じられる。
ドキドキと心臓が煩いほどに鳴り、シルビアンヌは堪えきれずにアリーの腕から抜け出すと慌てた声で言った。
「と、とにかく今日は家庭訪問ですわ!子爵家がアリーにふさわしいか私が見てあげます!」
アリーは少し名残惜しそうにシルビアンヌを見つめ、ラルフ、ギデオン、ジルはにっこりと笑うとそんなアリーの肩をポンッと叩き、そして四人は並んで子爵家の屋敷へと入って行った。
アリーの父親であるエルバーにシルビアンヌは泣きながら感謝され、そして思っていた以上にエルバーが良い人そうで安心したのであった。
何でも前妻の奥様を亡くして、その後に出会ったアリーの母と愛を築くも貴族と平民の壁によって中々婚姻が許されなかったのだと言う。
そんな裏話があったのかとシルビアンヌは思いながら、アリーを大切そうに見つめるエルバーにほっと胸をなでおろすと同時に、少し罪悪感を感じた。
本当ならばもっと早くにエルバーとアリーを出会わせる事は出来た。
その後四人は庭へと出てお茶会を開いて話をしていたのだが、アリーはシルビアンヌが元気がない事に気付くと首を傾げた。
「シルビアンヌ様?どうしたんです?」
「・・・アリー。私はもっと早くに貴方をお家に返してあげるべきだったのかしら・・・」
その言葉にアリーはきょとんとすると、首を横に振った。
「いえ。それは困ります。」
「え?」
「だって、シルビアンヌ様と一緒にいられる時間が減ったということでしょう?それは嫌です。」
真面目な顔でそう言われ、シルビアンヌが今度はきょとんとする。
「シルビアンヌ様と本当は僕はずっと一緒に傍にいたかった。けど、侍女のままじゃダメだと気づいたから、ここに来る道を選んだんです。貴方とずっと一緒にいる道を掴みとる為に。」
「それは・・・」
コホンとラルフは咳をすると、立ち上がった。
「アリー?庭をもっと見て見たいな。案内してくれないかい?」
「え?」
ギデオンもにっこりと笑うと言った。
「あぁ。そうだな。ちょっと男同士で話をしようぜ。」
「は?」
ジルもアリーの腕に自分の腕をからめると立ち上がらせて言った。
「ですね。男同士話し合いも必要です。」
「え?ちょっと・・・ええ?」
ラルフはにこりと笑うとシルビアンヌに言った。
「少し男同士の話をしてきますね。ちょっとこちらでお待ちください。」
シルビアンヌは三人に囲まれるアリーを見つめてほぅっと息を漏らして頷いた。
ヒロインちゃんが、兄を除く攻略対象達に囲まれそして奪い合われる。なんて素敵なシーンなのであろうかとシルビアンヌの胸は高鳴っていた。
これが、ハーレム?・・いえ、お兄様がいないわ。
でも、兄はアリーが出て行ってから少しばかり機嫌が良い。もしかしたら、三人のルートは開いたが兄のルートは開いていないのだろうか。
そんな事を思いながら、シルビアンヌはヒロインちゃんを心の中で応援するのであった。
けれど、毎日のようにまだ拙い文字でアリアから手紙が届くことによって、どうにかやる気を取り戻した。
そして、今日はエルバー子爵家に家庭訪問の日である。
シルビアンヌはエルバー子爵にアリアを任せたとはいえ、アリアはうちの子でもあるのでもちろん家庭環境の調査や父親との面談は必須であると考えていた。
なので久しぶりに生気を取り戻して馬車に揺られ、子爵家へと向かったのである。
「シルビアンヌ様!」
馬車を下りると、そこには髪を短く切り、それでも可愛らしいとしか言いようのないアリアがいた。そしてその横にはシルビアンヌよりも先に到着していたラルフにギデオンにジルという面々もおり、せっかくならばまずは二人きりで対面したかったとシルビアンヌは唇を尖らせる。
「何故皆様が先に到着しているのですか!」
「ふふ。レディが到着するのを待つのは紳士の役目でしょう?」
「そうそう。それになぁ、何かアリーだけ先にシルビアンヌ嬢に会うのずるい気がするし。」
「そうですねぇ。私もその通りだと思います。」
シルビアンヌは頬を膨らませるが、アリーと名前を変えたアリアに手を差し伸べられエスコートしてくれようとしているのが分かると、にっこりと微笑を浮かべる。
「アリー!会いたかったわ!」
「わぁっ!」
そして我慢できずにアリーに飛び付いたシルビアンヌは、アリーをぎゅっぎゅーと抱きしめると、首元に顔をうずめてすりすりとこすり付けた。
「アリー!可愛いアリー!会いたかったわぁあぁっぁぁぁぁ。」
「し、シルビアンヌ様!ここは公爵家ではないのですよ!ダメです。ダメですぅ!」
「いやいやいや!アリー成分が私には足りないの。ダメ、もうダメ!大人しくぎゅっぎゅされなさいぃぃぃ!」
「シルビアンヌさまぁぁぁ!!!」
今にも押し倒されそうなアリーとシルビアンヌをラルフ、ギデオン、ジルは引きはがすと少し怖い笑みを浮かべてシルビアンヌに言った。
「シルビアンヌ嬢?アリーは男だからね?」
「簡単にそんなに抱き着くなよ。」
「令嬢でしょう?ちゃんとわきまえないとね。」
にっこりと怖い笑みを浮かべる三人に、シルビアンヌはにやりと笑った。
ふっふっふ。焼きもちね?焼きもちなのね?そうよね。ヒロインちゃんを奪い合う貴方達からしたらアリーに躊躇いなく触れられる私は悪役令嬢そのものね!
「あら、皆様うらやましいのかしら?」
そう言った瞬間、三人の顔が朱に染まり、シルビアンヌはにやにやと笑みを深めた。
「あらあらあら。なんなら皆様もしてみてはどうかしら?」
出来ないだろう?可愛いアリーには早々簡単に触れられないでしょう?
にやにやと笑うシルビアンヌの腕をぐいっと引き、アリーは腕の中に抱きしめると言った。
「ダメです。シルビアンヌ様はぎゅーさせません!」
「ふへ?」
後ろから抱きしめられたシルビアンヌは、思わぬ展開にドキリと心臓が鳴った。
アリーに、アリーから、後ろから抱きしめられている?
今までシルビアンヌから抱きしめる事はあっても、アリーから抱きしめられた事などない。
あ、あ、あ、アリーに抱きしめられている!
シルビアンヌは顔に次第に熱がこもっていくのを感じた。
背中が温かい。アリーの熱が感じられる。
ドキドキと心臓が煩いほどに鳴り、シルビアンヌは堪えきれずにアリーの腕から抜け出すと慌てた声で言った。
「と、とにかく今日は家庭訪問ですわ!子爵家がアリーにふさわしいか私が見てあげます!」
アリーは少し名残惜しそうにシルビアンヌを見つめ、ラルフ、ギデオン、ジルはにっこりと笑うとそんなアリーの肩をポンッと叩き、そして四人は並んで子爵家の屋敷へと入って行った。
アリーの父親であるエルバーにシルビアンヌは泣きながら感謝され、そして思っていた以上にエルバーが良い人そうで安心したのであった。
何でも前妻の奥様を亡くして、その後に出会ったアリーの母と愛を築くも貴族と平民の壁によって中々婚姻が許されなかったのだと言う。
そんな裏話があったのかとシルビアンヌは思いながら、アリーを大切そうに見つめるエルバーにほっと胸をなでおろすと同時に、少し罪悪感を感じた。
本当ならばもっと早くにエルバーとアリーを出会わせる事は出来た。
その後四人は庭へと出てお茶会を開いて話をしていたのだが、アリーはシルビアンヌが元気がない事に気付くと首を傾げた。
「シルビアンヌ様?どうしたんです?」
「・・・アリー。私はもっと早くに貴方をお家に返してあげるべきだったのかしら・・・」
その言葉にアリーはきょとんとすると、首を横に振った。
「いえ。それは困ります。」
「え?」
「だって、シルビアンヌ様と一緒にいられる時間が減ったということでしょう?それは嫌です。」
真面目な顔でそう言われ、シルビアンヌが今度はきょとんとする。
「シルビアンヌ様と本当は僕はずっと一緒に傍にいたかった。けど、侍女のままじゃダメだと気づいたから、ここに来る道を選んだんです。貴方とずっと一緒にいる道を掴みとる為に。」
「それは・・・」
コホンとラルフは咳をすると、立ち上がった。
「アリー?庭をもっと見て見たいな。案内してくれないかい?」
「え?」
ギデオンもにっこりと笑うと言った。
「あぁ。そうだな。ちょっと男同士で話をしようぜ。」
「は?」
ジルもアリーの腕に自分の腕をからめると立ち上がらせて言った。
「ですね。男同士話し合いも必要です。」
「え?ちょっと・・・ええ?」
ラルフはにこりと笑うとシルビアンヌに言った。
「少し男同士の話をしてきますね。ちょっとこちらでお待ちください。」
シルビアンヌは三人に囲まれるアリーを見つめてほぅっと息を漏らして頷いた。
ヒロインちゃんが、兄を除く攻略対象達に囲まれそして奪い合われる。なんて素敵なシーンなのであろうかとシルビアンヌの胸は高鳴っていた。
これが、ハーレム?・・いえ、お兄様がいないわ。
でも、兄はアリーが出て行ってから少しばかり機嫌が良い。もしかしたら、三人のルートは開いたが兄のルートは開いていないのだろうか。
そんな事を思いながら、シルビアンヌはヒロインちゃんを心の中で応援するのであった。
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