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4:支援魔法でパワーUP!
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「ねえねえ、ボクもPTにいれてよ~」
すっかり拳道とカレンのたまり場となっている茶一色の酒場「泥沼亭」
名前に劣らず、他の客は大半が泥のように酔いつぶれている。
拳道とカレンは分をある程度わきまえているので、滅多にそうはならないが。
ともあれ、声の主である「ロゼリー」という樫の木のワンドにフードを外した赤いローブ姿の黒髪ツインテールのお子様魔女が、この二人のPTに入りたがっている状況は、拳道にもカレンにも多少の困惑をもたらした。
「ゲームとはいえ、モンスターとも戦うんだぞ?子供には無理だ」
「そうね。それに酒場は子供の来るところじゃないわよ」
ロゼリーという、お子様魔女は、あどけない顔のつぶらな瞳を潤ませる。そして、泣きそうな顔でこう言い募る。
「子供でも、戦い位できるもん!見かけで判断すると痛い目みるよ、おじさん」
「お、おじさん…」
厳つい顔にガタイのいい、緑の武闘着に身を包んだ拳道は、ロゼリーの年から見れば「おじさん」にカテゴライズされても仕方ないのだが、この言に拳道は少し不服なようで、こう言い返す。
「最近の子供は口が悪いな。おじさんよばわりされるとはおもわなかった」
「あら、私からみても、拳道はおじさんの部類に入るわよ?」
緑のローブ姿の妙齢の美人、カレンまでロゼリーに同調する。
「勘弁してくれ…」と拳道は頭を抱える。
…そして、拳道はこういう事にした。
「見たところ魔法使いみたいだから、臨時PTを組んで様子を見よう。ただ、くれぐれも無理はしないでくれ。出来るだけ守るが、子供がデスペナ死に戻りするのは、見たくないからな」
「は~い」
…こうして、黒髪ツインテールの魔女っ子のロゼリーが臨時でPTに加わった。そして、上天気の草原である初心者フィールドで、まずその腕前を、見せてもらうという運びになった。
『おじさん、支援するから「気功砲」撃って。おじさんが「それ」を使えるのは、調査済みなんだから』
『おじさんを連呼するな!「気功砲」を撃てばいいんだな』
拳道が「気功砲」の溜めに入ると、ロゼリーは樫の木のワンドをくるくる回して素早く魔法を連発する。
『「パワーUP!」「STRUP!」「クリティカルUP!」』
「…この子、エンチャンター?それも、高LVの」
カレンはその手並みに驚く。
「魔法」を高速で「連発」する「高速魔法」は、魔法系クラスの中堅より上のパッシヴスキルであったからだ。
「ぬうううう、とりゃあ!」
そして、ゴブリンを標的に放たれる「気功砲」それは、極太レーザーじみた物の照射となり、ゴブリンを蒸発させても、少しの間続いた。
「おいおい、これは反則だな…」
撃った拳道自身も驚きを隠せない。「気功砲」自体の性質まで「光条」から「照射」に変わっている」
カレンは「じゃあ、もっと強いのにやってみましょう」と、北西の丘陵地帯に二人を誘い、遠い上空を飛ぶ小型の竜「ワイヴァーン」を差して言う。
『じゃあ「あれ」にやってみましょうか!』悪ノリじみた口調でいうカレン。
「いくら何でも遠いだろう、届くのか?」拳道がいうが、
「大丈夫、大丈夫、試すのはタダだからね」とロゼリーは明るく前向きである。
「…仕方ないな。支援頼むぞ!」拳道が眼光鋭くワイヴァーンを睨みつつ「気功砲」の溜めに入る。
『任せて!「パワーUP!」「STRUP!」「クリティカルUP!」』
ツインテールの魔女っ子ロゼリーが、可愛らしくワンドをくるくると回して、支援魔法を高速でかける。
「ぬうううう、でりゃあ!」
…そして放たれる「気功砲」
拳道の突き出した両手から、極太レーザーが、照射型として放たれて「ワイヴァーン」を直撃する!
それは、遠くを飛ぶワイヴァーンに、高威力の照射ダメージを与えて、継続ダメージのそれは、クリティカルをも連発した。
…結果として、この遠距離からの一撃は小型の竜「ワイヴァーン」を撃墜した。
「LVUP!」
三人のLVが上がる。拳道とカレンは15LV上がり、40となり、ロゼリーはLV55となった。
けしかけたカレンはあぜん、撃った当の拳道も「むう…」とこの「戦果」に唸る。
「わーい、LVが沢山あがった~」とロゼリーは一人で大はしゃぎ。
そして、ロゼリーは二人に向けて「ね、ボク、役に立つでしょ?」とにっこりとあどけない笑みを浮かべる。
「むう、これは認めざるをえんな。子供扱いして、すまなかった」
「ともあれ、これで戦力も上がるわ。よろしくね、ロゼリー」
…こうして、ツインテールの魔女っ子のエンチャンター「ロゼリー」がPTに加わる事となった。
…このゲームはモンスターを倒すと、自動でGPの入るゲームなので、高LVモンスター「ワイヴァーン」を倒した三人にがっぽりGPが入ったのは余談である…。
すっかり拳道とカレンのたまり場となっている茶一色の酒場「泥沼亭」
名前に劣らず、他の客は大半が泥のように酔いつぶれている。
拳道とカレンは分をある程度わきまえているので、滅多にそうはならないが。
ともあれ、声の主である「ロゼリー」という樫の木のワンドにフードを外した赤いローブ姿の黒髪ツインテールのお子様魔女が、この二人のPTに入りたがっている状況は、拳道にもカレンにも多少の困惑をもたらした。
「ゲームとはいえ、モンスターとも戦うんだぞ?子供には無理だ」
「そうね。それに酒場は子供の来るところじゃないわよ」
ロゼリーという、お子様魔女は、あどけない顔のつぶらな瞳を潤ませる。そして、泣きそうな顔でこう言い募る。
「子供でも、戦い位できるもん!見かけで判断すると痛い目みるよ、おじさん」
「お、おじさん…」
厳つい顔にガタイのいい、緑の武闘着に身を包んだ拳道は、ロゼリーの年から見れば「おじさん」にカテゴライズされても仕方ないのだが、この言に拳道は少し不服なようで、こう言い返す。
「最近の子供は口が悪いな。おじさんよばわりされるとはおもわなかった」
「あら、私からみても、拳道はおじさんの部類に入るわよ?」
緑のローブ姿の妙齢の美人、カレンまでロゼリーに同調する。
「勘弁してくれ…」と拳道は頭を抱える。
…そして、拳道はこういう事にした。
「見たところ魔法使いみたいだから、臨時PTを組んで様子を見よう。ただ、くれぐれも無理はしないでくれ。出来るだけ守るが、子供がデスペナ死に戻りするのは、見たくないからな」
「は~い」
…こうして、黒髪ツインテールの魔女っ子のロゼリーが臨時でPTに加わった。そして、上天気の草原である初心者フィールドで、まずその腕前を、見せてもらうという運びになった。
『おじさん、支援するから「気功砲」撃って。おじさんが「それ」を使えるのは、調査済みなんだから』
『おじさんを連呼するな!「気功砲」を撃てばいいんだな』
拳道が「気功砲」の溜めに入ると、ロゼリーは樫の木のワンドをくるくる回して素早く魔法を連発する。
『「パワーUP!」「STRUP!」「クリティカルUP!」』
「…この子、エンチャンター?それも、高LVの」
カレンはその手並みに驚く。
「魔法」を高速で「連発」する「高速魔法」は、魔法系クラスの中堅より上のパッシヴスキルであったからだ。
「ぬうううう、とりゃあ!」
そして、ゴブリンを標的に放たれる「気功砲」それは、極太レーザーじみた物の照射となり、ゴブリンを蒸発させても、少しの間続いた。
「おいおい、これは反則だな…」
撃った拳道自身も驚きを隠せない。「気功砲」自体の性質まで「光条」から「照射」に変わっている」
カレンは「じゃあ、もっと強いのにやってみましょう」と、北西の丘陵地帯に二人を誘い、遠い上空を飛ぶ小型の竜「ワイヴァーン」を差して言う。
『じゃあ「あれ」にやってみましょうか!』悪ノリじみた口調でいうカレン。
「いくら何でも遠いだろう、届くのか?」拳道がいうが、
「大丈夫、大丈夫、試すのはタダだからね」とロゼリーは明るく前向きである。
「…仕方ないな。支援頼むぞ!」拳道が眼光鋭くワイヴァーンを睨みつつ「気功砲」の溜めに入る。
『任せて!「パワーUP!」「STRUP!」「クリティカルUP!」』
ツインテールの魔女っ子ロゼリーが、可愛らしくワンドをくるくると回して、支援魔法を高速でかける。
「ぬうううう、でりゃあ!」
…そして放たれる「気功砲」
拳道の突き出した両手から、極太レーザーが、照射型として放たれて「ワイヴァーン」を直撃する!
それは、遠くを飛ぶワイヴァーンに、高威力の照射ダメージを与えて、継続ダメージのそれは、クリティカルをも連発した。
…結果として、この遠距離からの一撃は小型の竜「ワイヴァーン」を撃墜した。
「LVUP!」
三人のLVが上がる。拳道とカレンは15LV上がり、40となり、ロゼリーはLV55となった。
けしかけたカレンはあぜん、撃った当の拳道も「むう…」とこの「戦果」に唸る。
「わーい、LVが沢山あがった~」とロゼリーは一人で大はしゃぎ。
そして、ロゼリーは二人に向けて「ね、ボク、役に立つでしょ?」とにっこりとあどけない笑みを浮かべる。
「むう、これは認めざるをえんな。子供扱いして、すまなかった」
「ともあれ、これで戦力も上がるわ。よろしくね、ロゼリー」
…こうして、ツインテールの魔女っ子のエンチャンター「ロゼリー」がPTに加わる事となった。
…このゲームはモンスターを倒すと、自動でGPの入るゲームなので、高LVモンスター「ワイヴァーン」を倒した三人にがっぽりGPが入ったのは余談である…。
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