裏世界冒険記

全力系団子

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第一章 冒険の始まり

冒険前夜 時空門管理人

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 ━今よりずっと未来の日本でのこと━
















「時空門、開門!」
 張りのある声とともに、‘’時空門‘’がギギギ…と音を立てて開き出す。
 時空門は横は8メートル、縦10メートル程の教会の扉のような形をした門で、過去と現在、現在と未来を結ぶ、いわゆるタイムマシンの役割があって、時空旅行やいろんな時代の調査を行っている。

 時空門からはガイドらしき人の後に7、8才ほどの子どもとその親がぞろぞろとでてきた。
 恐竜の観察ツアーでもやってきたのだろう、子どもたちの手には、白亜紀土産、白亜紀の木のキーホルダーがあった。
「気を付けてお帰りくださいね」
 と言われ親子らが帰っていく。

「時空門、閉門!」
 役目を終えた時空門がゆっくりと閉まっていく

なぎ、門の点検よろしく。」

「了解、閉開ご苦労だったごう
 おう、あとはよろしく
 と言って剛は休憩ルームへ向かった。
「あ、凪いた!ねーね、明日お偉いさんが来るらしいよ」
 剛とすれ違うように入ってきたのは、かすみだった。霞は僕らの同僚で、俺と剛の三人でよく食事にいっている。
「まじか、どこの人だ?」

「時空省のトップの人たちだって。」
「明日のスケジュール見たら280年前だったから多分そうだと思う。」

「280年前って、あのウイルスがやばかったときか。確かコロなんちゃらってやつ。」

「あ、そうだそうだ。それ。」
歴史はあまり得意ではなく近代史は特にあやふやだったが自分の記憶があってて少しホッとした
「てか霞どうしたんだ。担当ここじゃないだろ。」

「あ…えっと…今夜一緒に食事どう?」

「あ…別に二人きりとかじゃなくて…剛くんも一緒に…」

「私達3人、ここで働き始めて1年になるじゃん、だからさ。」

「1年、もうそんなに経つか。」
一瞬告白されるんじゃないかと思ったことは口が裂けても言えないがこの3人が特別な存在であると思ってくれていたことが嬉しかった。

「てことで、先行ってるね。」

「あぁ、じゃあな」
よっしゃやってやるぞと思っていたその時、
ウーンウーンと大きなサイレンが鳴り響いた。
時空門の横のランプを見ると赤色だった。
つまりは緊急事態ということだ。こんなことは初めてで、驚いたが自動制御装置があるのでまあ大丈夫だと思った。
サイレンがなった数秒後には自動制御装置が作動し、時空門が強制停止される、はずだった。門は停止されるどころか開き出し、青白い光が出始めていた。‘’準備完了‘’の合図だ。
「おい、なにが起きてんだ…」
準備が完了し、門は開ききっていた。
門を閉じなければと門に近づいたとき、門に吸い込まれてしまった。
「うわぁ~~」
門に吸い込まれて、数十秒の間、暗闇に落ちていくと、出口が見えてきた。
出口を出ると、暗闇にひとり立っていた。










ひとくちコラム 「時空門管理人」

時空門管理人は時空門の門番のような役目をしていて、門の開閉を行ったり出入者の管理しているぞ!
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