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記録十二:首都ウォーにて
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首都ウォー…世界でも有数の大都市です。旅人はおろか、商人も冒険者も、善人も悪人も、とにかく大勢の人々がこの都市に集まり、自らが求めるものを探します。
「まずは鍛治師を探す。ドワーフを知る鍛治師だ。」
「お、珍しなぁ。お前から喋り出すとは。」
「喋っている訳では無い。目的の明確化だ。…次に、他のグリモアの手がかりを手に入れる。」
「…面目無い…」
これは、グリモアが吸収した、地図の機能が酷かったためです。
所有者の半径10mに近付いたグリモアしか分からないようになっていたのです。
「以上だ。」
「えー!そんだけかいな?!…そしたらやぁ、綺麗なおねえちゃんの居る店行こうや!な!ええやろ?!男なら分かるやろう?!なあ!」
「行かん。」
「行こうやー!なあ!」
人混みの中を人にぶつからないよう、スルスルと歩いて行くキノクニ。
しかし、その時ドンッ!と肩にぶつかって来る者がいました。
明らかにわざとです。
「あいたたたたぁ!!どうしてくれんだ旅人さんよお!こりゃ、肩の骨折れたんじゃねえか?!!いたたたた…!」
「…なんだコイツは。」
「あー…当たり屋っちゅう奴やな。わざとぶつかって怪我したとか言うて相手の物を慰謝料とか言って根こそぎ奪うんや。」
「そうか。」
「どうすんの?!慰謝料!…つかさ、人にぶつかっといて顔ぐらい見せろよ!!」
当たり屋の男が右手でキノクニのマントと編笠を外そうとしてきます。
しかしキノクニはその手を受け止め、微動だにしません。
「おっ…なんだてめぇ…くっ…放せこの!」
今度は左手を伸ばして来ましたが、キノクニはこれも受け止めました。
「なっ…なんだコイツは?!気色悪い!放せ!離しやがれ!」
「どちらだ。」
「はあ?!」
「一体どちらの肩の骨が折れたと言うのだ。」
「あっ?!それはっ…」
「どちらの肩だ。」
「くっ…この野郎…」
キノクニの発言と、当たり屋の慌てぶりを見ていた周囲の人々が、クスクスと笑っています。
「いいから放せっ!!」
そして当たり屋は強引に手を振り払うと、キノクニに掴まれ赤くなった両手首をさすりながら、さらに絡んできました。
「テメェ…オレ様が誰か知らねえのかよ…」
「知らん。私はつい先程始めてこの都に来た。貴様とは初対面だ。」
クスクスクスクス…周りの人々は可笑しくて仕方ありません。
「~っ…馬鹿にしやがって!!オレ様は裏路地組の組員だぞ!?オレ様を馬鹿にするってことは裏路地組全てを馬鹿にするってことだ!つまりテメェは今から裏路地組の敵ってこった!!…はぁ…はぁ…!!」
「そうか。話は終わりだ。」
「…くくくっ。終わりじゃねぇよ!食らえやっ!」
ドガッ!!
キノクニの頬を、当たり屋の拳が打ちつけます。
しかし、もちろん、キノクニはびくともしません。
逆に当たり屋の拳が悲鳴を上げました。
「いっっってええええ!!なんだてめぇは!?顔に鉄板でも仕込んでんのかっ…」
次はキノクニの番です。
ゆらりと思い切り振りかぶり、力を集中させていきます。
「歯を食いしばれ。」
「えっ」
ドゴオオオオオオオン!!
人の顔を殴ったとは思えない音がして、次の瞬間には当たり屋が路地の奥に叩きつけられる音と混ざり合いました。
当たり屋は「え」の口のまま、気絶しています。歯は全て吹き飛んでしまいました。
「これで話もできまい。今度こそ話は終わりだ。」
わあああああああ!!
これを見ていた人々は大歓声です。
諸手を上げて喜んでいます。
そんな中、1人の男がキノクニに近付いて来ました。
「いやー、旅人殿。胸がスカッとしました。なんと勇気あるお方でしょう。誠にありがとうございます。」
「礼を言われるようなことはやっていない。」
「貴殿に無くともこちらにはあります!彼奴はこの通りを縄張りとして、スリや恐喝、たかりをやっていた厄介者なんですよ。」
「では何故捕まらん。」
「どうやら警邏隊の中に裏路地組の関係者が居るようでして…いつも揉み消されてしまうのです。ああ!しかし旅人殿…貴殿はこれで裏路地組の敵となってしまった…大丈夫なのですか?」
「私に構うな。あんな者がいくら来ようが関係ない。」
「せやで!コイツはめちゃくちゃ強いからなぁ!!」
「ひゃあ!…一体どなたで…?」
「コイツだ…」
キノクニはグリモアを男に見せます。
「これは…?」
「オレはグリモアや!そしてコイツはキノクニや!よろしゅうに!」
「グリモアですと…??!」
キノクニはグリモアを両手で掴み、メキメキと力を込めます。
「いだだだだだ!!何すんねん!痛い痛い痛いて!!」
「貴様は何を勝手に自己紹介などしている…」
「ごめんごめんごめんて!でもこの人多分ええ人やし、大商人やから顔繋いどこ思たんやないかい!」
「…はて?私、貴殿に自己紹介いたしましたかね??」
「ああああああ!ちょっ、やめてキノクニ!…はあ、はあ、はあ、…無茶しよるでしかし…なんのことあらへん。あんたを"鑑定"したら、そう言う情報が出ただけや。まぁ、大商人っちゅう肩書きしか分からんけどな。オレの鑑定が弱すぎて。」
「鑑定持ちの喋るグリモアに…怪力の旅人…マーベラスッ!」
「へ?」
「なんだと…?」
「マーベラスですマーベラス!キノクニ殿!是非今から我が屋敷にお越し下さいませんか?!」
「ならん。私は鍛治師とある物を探している。そんな暇は無い。」
「鍛治師?!見たところそのマントの下にあるのは…剣のみ?!」
「…貴様には関係の無いことだ。」
「ああ!気になる!ミステリアストラベラー!分かりました!我が屋敷はこの都でも5本の指に入る大商家でございます!来ていただければ、必ず損はさせません!!」
「…」
「なあ!行こうや!正直この広い都で当てもなくさまよっても、全っ然いいことあらへんで?なあ。ええやんか。なあ。」
「ね??グリモア様もそうおっしゃっていますし…」
「…」
「なあ!行きたいでオレ!なあ!」
「………必ず損はしないと言ったな?」
「ええ。もちろん。」
「嘘では無いな?」
「神に誓って!」
「…………分かった。お前の屋敷とやらに行こう。」
「はい!かしこまりました!!」
「しゃあ!決まりや!そしたらおっちゃん、とっとと連れてってや!コイツぼさっとしとったらいつ心変わりするか分かったもんやないで!早よ早よ!」
「ほほほほ!私のことはゼドとお呼びください、キノクニ様!グリモア様!さあさあ!こちらの馬車へ!」
大商人…ゼドの馬車に乗るキノクニでしたが、平原で会ったドワーフの件が彼を警戒させていました。
キノクニは商人という生き物に対して、ある種の嫌悪感を抱いていたのです。
続きは次回のお楽しみです。
「まずは鍛治師を探す。ドワーフを知る鍛治師だ。」
「お、珍しなぁ。お前から喋り出すとは。」
「喋っている訳では無い。目的の明確化だ。…次に、他のグリモアの手がかりを手に入れる。」
「…面目無い…」
これは、グリモアが吸収した、地図の機能が酷かったためです。
所有者の半径10mに近付いたグリモアしか分からないようになっていたのです。
「以上だ。」
「えー!そんだけかいな?!…そしたらやぁ、綺麗なおねえちゃんの居る店行こうや!な!ええやろ?!男なら分かるやろう?!なあ!」
「行かん。」
「行こうやー!なあ!」
人混みの中を人にぶつからないよう、スルスルと歩いて行くキノクニ。
しかし、その時ドンッ!と肩にぶつかって来る者がいました。
明らかにわざとです。
「あいたたたたぁ!!どうしてくれんだ旅人さんよお!こりゃ、肩の骨折れたんじゃねえか?!!いたたたた…!」
「…なんだコイツは。」
「あー…当たり屋っちゅう奴やな。わざとぶつかって怪我したとか言うて相手の物を慰謝料とか言って根こそぎ奪うんや。」
「そうか。」
「どうすんの?!慰謝料!…つかさ、人にぶつかっといて顔ぐらい見せろよ!!」
当たり屋の男が右手でキノクニのマントと編笠を外そうとしてきます。
しかしキノクニはその手を受け止め、微動だにしません。
「おっ…なんだてめぇ…くっ…放せこの!」
今度は左手を伸ばして来ましたが、キノクニはこれも受け止めました。
「なっ…なんだコイツは?!気色悪い!放せ!離しやがれ!」
「どちらだ。」
「はあ?!」
「一体どちらの肩の骨が折れたと言うのだ。」
「あっ?!それはっ…」
「どちらの肩だ。」
「くっ…この野郎…」
キノクニの発言と、当たり屋の慌てぶりを見ていた周囲の人々が、クスクスと笑っています。
「いいから放せっ!!」
そして当たり屋は強引に手を振り払うと、キノクニに掴まれ赤くなった両手首をさすりながら、さらに絡んできました。
「テメェ…オレ様が誰か知らねえのかよ…」
「知らん。私はつい先程始めてこの都に来た。貴様とは初対面だ。」
クスクスクスクス…周りの人々は可笑しくて仕方ありません。
「~っ…馬鹿にしやがって!!オレ様は裏路地組の組員だぞ!?オレ様を馬鹿にするってことは裏路地組全てを馬鹿にするってことだ!つまりテメェは今から裏路地組の敵ってこった!!…はぁ…はぁ…!!」
「そうか。話は終わりだ。」
「…くくくっ。終わりじゃねぇよ!食らえやっ!」
ドガッ!!
キノクニの頬を、当たり屋の拳が打ちつけます。
しかし、もちろん、キノクニはびくともしません。
逆に当たり屋の拳が悲鳴を上げました。
「いっっってええええ!!なんだてめぇは!?顔に鉄板でも仕込んでんのかっ…」
次はキノクニの番です。
ゆらりと思い切り振りかぶり、力を集中させていきます。
「歯を食いしばれ。」
「えっ」
ドゴオオオオオオオン!!
人の顔を殴ったとは思えない音がして、次の瞬間には当たり屋が路地の奥に叩きつけられる音と混ざり合いました。
当たり屋は「え」の口のまま、気絶しています。歯は全て吹き飛んでしまいました。
「これで話もできまい。今度こそ話は終わりだ。」
わあああああああ!!
これを見ていた人々は大歓声です。
諸手を上げて喜んでいます。
そんな中、1人の男がキノクニに近付いて来ました。
「いやー、旅人殿。胸がスカッとしました。なんと勇気あるお方でしょう。誠にありがとうございます。」
「礼を言われるようなことはやっていない。」
「貴殿に無くともこちらにはあります!彼奴はこの通りを縄張りとして、スリや恐喝、たかりをやっていた厄介者なんですよ。」
「では何故捕まらん。」
「どうやら警邏隊の中に裏路地組の関係者が居るようでして…いつも揉み消されてしまうのです。ああ!しかし旅人殿…貴殿はこれで裏路地組の敵となってしまった…大丈夫なのですか?」
「私に構うな。あんな者がいくら来ようが関係ない。」
「せやで!コイツはめちゃくちゃ強いからなぁ!!」
「ひゃあ!…一体どなたで…?」
「コイツだ…」
キノクニはグリモアを男に見せます。
「これは…?」
「オレはグリモアや!そしてコイツはキノクニや!よろしゅうに!」
「グリモアですと…??!」
キノクニはグリモアを両手で掴み、メキメキと力を込めます。
「いだだだだだ!!何すんねん!痛い痛い痛いて!!」
「貴様は何を勝手に自己紹介などしている…」
「ごめんごめんごめんて!でもこの人多分ええ人やし、大商人やから顔繋いどこ思たんやないかい!」
「…はて?私、貴殿に自己紹介いたしましたかね??」
「ああああああ!ちょっ、やめてキノクニ!…はあ、はあ、はあ、…無茶しよるでしかし…なんのことあらへん。あんたを"鑑定"したら、そう言う情報が出ただけや。まぁ、大商人っちゅう肩書きしか分からんけどな。オレの鑑定が弱すぎて。」
「鑑定持ちの喋るグリモアに…怪力の旅人…マーベラスッ!」
「へ?」
「なんだと…?」
「マーベラスですマーベラス!キノクニ殿!是非今から我が屋敷にお越し下さいませんか?!」
「ならん。私は鍛治師とある物を探している。そんな暇は無い。」
「鍛治師?!見たところそのマントの下にあるのは…剣のみ?!」
「…貴様には関係の無いことだ。」
「ああ!気になる!ミステリアストラベラー!分かりました!我が屋敷はこの都でも5本の指に入る大商家でございます!来ていただければ、必ず損はさせません!!」
「…」
「なあ!行こうや!正直この広い都で当てもなくさまよっても、全っ然いいことあらへんで?なあ。ええやんか。なあ。」
「ね??グリモア様もそうおっしゃっていますし…」
「…」
「なあ!行きたいでオレ!なあ!」
「………必ず損はしないと言ったな?」
「ええ。もちろん。」
「嘘では無いな?」
「神に誓って!」
「…………分かった。お前の屋敷とやらに行こう。」
「はい!かしこまりました!!」
「しゃあ!決まりや!そしたらおっちゃん、とっとと連れてってや!コイツぼさっとしとったらいつ心変わりするか分かったもんやないで!早よ早よ!」
「ほほほほ!私のことはゼドとお呼びください、キノクニ様!グリモア様!さあさあ!こちらの馬車へ!」
大商人…ゼドの馬車に乗るキノクニでしたが、平原で会ったドワーフの件が彼を警戒させていました。
キノクニは商人という生き物に対して、ある種の嫌悪感を抱いていたのです。
続きは次回のお楽しみです。
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