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エピローグ
エピローグ:ハッピーエンド……?
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「あの……」
ハチドリは皆の視線が集中する中、懐からあるものを取り出す。右手に握り、そして開くとそこには……黒光りする金属片が鎮座していた。
「それは……」
シマエナガが真っ先に反応する。
「竜骨化したマスターの欠片……!」
「なんだと!?」
アリシアも腕の帯電を解除して反応を示す。そして二人は視線を交わし合う。
「シマエナガ、これならば……」
「はい……これを触媒にして、私たちの持ち得る全てのマスターに関わる力を注ぎ込めば……」
「記憶から再生したわけではない、主そのものが戻ってくるはず……!」
二人は先ほどまでの一触即発の緊張感が嘘のように意気揚々とハチドリへ歩み寄る。
「でかしたぞハチドリ!主が子を託しただけのことはある!」
「早速、マスターを呼び戻しましょう!」
「ふん、さっきはあそこまで反対していたくせに、随分と乗り気だなぁ?」
「私は死者蘇生に関しては抵抗がございませんので」
軽口を叩いているが、表情や声色からして明らかに冗談の類で、二人は友人のように微笑みを交わす。
「ハチドリ様、その破片をこちらへ」
シマエナガは何らかの術式を床に展開し、その中央へ欠片を置くよう指示する。ハチドリは言われたまま破片を置く。
「よし、これを囲んで祈れ!」
アリシアの言葉に従い、全員が術式を囲んで祈る。次第に光が集まり、欠片が人間の形を形成していく。そして光が収まると、そこにはバロンの姿があった。
「……ん?……んん……?これはどういう……」
困惑するバロンに、その場にいた全員が一斉に抱き着く。バランスを崩してバロンは後ろに倒れる。
「……なんだ、どういうことだ?」
事態を把握できないバロンへ、アリシアが口を開く。
「今は何も考えなくてもよい……とにかく、妾たちは嬉しいぞ!」
「……そうか?まあそれならば構わないが……」
バロンは律儀に、皆を抱き締め返すのだった。
――……――……――
妄想END 「ネメモリ・ファチアス」
ハチドリは皆の視線が集中する中、懐からあるものを取り出す。右手に握り、そして開くとそこには……黒光りする金属片が鎮座していた。
「それは……」
シマエナガが真っ先に反応する。
「竜骨化したマスターの欠片……!」
「なんだと!?」
アリシアも腕の帯電を解除して反応を示す。そして二人は視線を交わし合う。
「シマエナガ、これならば……」
「はい……これを触媒にして、私たちの持ち得る全てのマスターに関わる力を注ぎ込めば……」
「記憶から再生したわけではない、主そのものが戻ってくるはず……!」
二人は先ほどまでの一触即発の緊張感が嘘のように意気揚々とハチドリへ歩み寄る。
「でかしたぞハチドリ!主が子を託しただけのことはある!」
「早速、マスターを呼び戻しましょう!」
「ふん、さっきはあそこまで反対していたくせに、随分と乗り気だなぁ?」
「私は死者蘇生に関しては抵抗がございませんので」
軽口を叩いているが、表情や声色からして明らかに冗談の類で、二人は友人のように微笑みを交わす。
「ハチドリ様、その破片をこちらへ」
シマエナガは何らかの術式を床に展開し、その中央へ欠片を置くよう指示する。ハチドリは言われたまま破片を置く。
「よし、これを囲んで祈れ!」
アリシアの言葉に従い、全員が術式を囲んで祈る。次第に光が集まり、欠片が人間の形を形成していく。そして光が収まると、そこにはバロンの姿があった。
「……ん?……んん……?これはどういう……」
困惑するバロンに、その場にいた全員が一斉に抱き着く。バランスを崩してバロンは後ろに倒れる。
「……なんだ、どういうことだ?」
事態を把握できないバロンへ、アリシアが口を開く。
「今は何も考えなくてもよい……とにかく、妾たちは嬉しいぞ!」
「……そうか?まあそれならば構わないが……」
バロンは律儀に、皆を抱き締め返すのだった。
――……――……――
妄想END 「ネメモリ・ファチアス」
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