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三千世界・終熄(13)
第三話「デマイズ・メトロセクシャル」
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Chaos社海上基地
特殊セクションを抜けると、しばらく似たような搬出用の通路が続く。そして小さな手動ドアを開けて進むと、赤い絨毯の敷かれた、木造の落ち着いた空間へ出る。
「もっと辛気臭い場所が続くと思ってたんだがな」
「そうですね、確かに……それなりにお洒落なお屋敷のようです」
妙に静かな廊下を行く。右の壁には窓が嵌め込まれており、始源世界の空と海が見える。
「そう言えば相棒、私たちって式を挙げてませんよね」
「別に無理して結婚しなくてもいいんじゃねえか?もう腐れ縁だろ」
「ダメです。忘れてるかもしれませんが、私は王族なんですよ?ちゃんと伴侶の身分を保証しないと、父様や姉様に申し訳が立ちません」
「ハッ、そういやそうだったな。お・ひ・め・さ・ま」
わざと嫌味っぽく言ってくるのを、アーシャは毅然と返す。
「そうです。お姫様なんですからね。今ヴルドル王家を再建すれば、必然的に私が女王で、相棒が王になるんですよ」
「めんどくせ。やっぱ式はナシだろ。俺はお前のことは大好きだがね、別に王族になりたい訳じゃないんだ。わかるか?」
「もちろん、今のは冗談ですよ?そんなことも見抜けないなんて、相棒もまだまだお子様ですね」
若干ヤケクソ気味に言い返すと、レイヴンが根負けしたのか肩を竦める。視線を前に戻すと、二人の呑気な会話に呆れていたルリビタキが立っていた。
「あんたら正気?ここは敵の本拠地なんだけど。あたしの前で惚気話するなんて、いい度胸じゃない」
レイヴンが続く。
「俺としたことが、レディの相手をし損ねるなんてな」
投げキッスをしながらウィンクすると、ルリビタキが若干引く。
「うぇっ、あんた本当にそういうタイプなんだ。まあいいや、ちょっとついてきてよ。殺り合うにしても、ここじゃ狭いでしょ?」
踵を返したルリビタキを見て、アーシャが不審がる。
「怪しい……」
「だが戦いにくいのはそうだろ。何が待ち構えてるにしても、先に進むしかねえ」
二人はルリビタキについていき、ある部屋に入っていく。
そこは家具の配置からして執務室のようであり、中央奥のデスクにはクインエンデがついていた。彼女は右手で頬杖をついており、ルリビタキがその横に並ぶ。
「エルディアブロでは仕留められませんでしたか」
抑揚のない言葉に対し、レイヴンはいつも通りの声色で返す。
「今日は美人によく会うな。しかもタイプの違うレディばっかりだ」
「私の名は、隷王龍クインエンデ。そしてそちらが、隷王龍ルリビタキ」
クインエンデが左手で虚空を操作すると、彼女の背後の壁が開き、海上基地の外の甲板と一体化する。続けて虚空をつつき、海上基地の至るところで爆発が連鎖的に起こる。
「ヴァナ・ファキナの化身よ。もはやその存在は意義を果たした。今、ここで」
右手を離し、握り締める。
「消えてもらう」
彼女が立ち上がり、外へ出る。ルリビタキが続き、二人もそれに続いて外に出る。全員が日光の下に出ると、クインエンデは腰に佩いていた藍色の細長剣を右手で抜き放ちつつ振り返り、左腕に巨大な盾を呼び出す。ルリビタキも振り向き、青い闘気で象られた槍を右手に呼び出す。
「私たちは戦士ではなく、兵器です。つまり、我々には矜持などない。一対二であっても、勝てるのなら躊躇はない」
クインエンデは少しの感情も見せない。横に立つルリビタキからは対照的に、凄まじい闘気が立ち上っている。
「あたしはあたしが勝てるならなんでもいいの。どんだけ塩試合になろうがね!」
アーシャがレイヴンへ話しかける。
「相棒、これは……」
「ああ、全部を懸けるならここだろうな」
「愛してますからね、ずっと」
「遺言が早いな」
剣へと変わり、彼の右手に収まる。
「二人同時に相手するのはいつぶりかねえ。モテるってのもツラいもんだ」
レイヴンが構えたところに、ルリビタキが躊躇なく穂先から光線を放つ。魔力の剣で阻み、そこに正面から来たクインエンデが長剣を振るう。両者の得物が競り合う中、クインエンデは盾の機構を発動して高速回転させ、長剣に合体させて押し切り、豪快に振り回して薙ぎ払う。レイヴンは飛び退くが、そこに頭上からルリビタキが急降下してくる。剣による防御の動きを見た瞬間にルリビタキは地上へ瞬間移動し、槍を向けて突進する。だが魔力の剣と電撃が阻み……だがルリビタキは背中を見せて急停止し、見終わってから翻って空中に飛び出しつつ膝蹴りを繰り出す。ちょうど間に合った剣が膝――正確には膝当て――を弾く。しかしそこへクインエンデの合体剣による殴打を腹に極められ、続くルリビタキの薙ぎ払い、そして光線の直撃を受けて吹き飛ぶ。更に瞬間移動によって背後を取られ――た瞬間に融合竜化し、強烈な一閃で迎え撃つ。ルリビタキは咄嗟に防御姿勢を取るが吹き飛ばされ、レイヴンはクインエンデの周囲に力場を産み出して一気に圧縮して爆裂させる。
「王龍式!星火燎原の大叛乱!」
絶対的な威力の光線が天を走り、レイヴンが貫かれる。命中したのを確認してから出力が急激に上昇し、彼は吹き飛ばされ、地面に叩きつけられる。融合竜化が解け、そのまま二人に戻る。レイヴンは仰向けに、アーシャは彼に抱き止められて倒れている。
「これで終わりね。大して役に立ってないかと思ってたけど、あのエルデってやつのお陰で随分消耗してたみたいねえ」
ルリビタキがクインエンデに並ぶ。
「ええ。手間が省けました。後は手筈通り、彼ごとここを沈めてしまいましょう」
クインエンデが長剣と盾を分解し、長剣を鞘に戻す。
「一撃で……こんなことに……」
アーシャの言葉に、レイヴンが笑う。
「ま、こうなるだろうとは思ってただろ、アーシャ……」
「はい。ですから、何も不満はありませんよ……ただあの二人を……他の方に任せてしまうのだけは……心残りですけどね……」
「いいんだよ、俺たちは十分働いただろ?」
「じゃあ、お休みの前に一つだけ言っておきますね……大好きです、愛してますよ……」
「ああ、俺も……愛してるぜ、アーシャ……」
二人はキスをすると、同時に消え去った。
特殊セクションを抜けると、しばらく似たような搬出用の通路が続く。そして小さな手動ドアを開けて進むと、赤い絨毯の敷かれた、木造の落ち着いた空間へ出る。
「もっと辛気臭い場所が続くと思ってたんだがな」
「そうですね、確かに……それなりにお洒落なお屋敷のようです」
妙に静かな廊下を行く。右の壁には窓が嵌め込まれており、始源世界の空と海が見える。
「そう言えば相棒、私たちって式を挙げてませんよね」
「別に無理して結婚しなくてもいいんじゃねえか?もう腐れ縁だろ」
「ダメです。忘れてるかもしれませんが、私は王族なんですよ?ちゃんと伴侶の身分を保証しないと、父様や姉様に申し訳が立ちません」
「ハッ、そういやそうだったな。お・ひ・め・さ・ま」
わざと嫌味っぽく言ってくるのを、アーシャは毅然と返す。
「そうです。お姫様なんですからね。今ヴルドル王家を再建すれば、必然的に私が女王で、相棒が王になるんですよ」
「めんどくせ。やっぱ式はナシだろ。俺はお前のことは大好きだがね、別に王族になりたい訳じゃないんだ。わかるか?」
「もちろん、今のは冗談ですよ?そんなことも見抜けないなんて、相棒もまだまだお子様ですね」
若干ヤケクソ気味に言い返すと、レイヴンが根負けしたのか肩を竦める。視線を前に戻すと、二人の呑気な会話に呆れていたルリビタキが立っていた。
「あんたら正気?ここは敵の本拠地なんだけど。あたしの前で惚気話するなんて、いい度胸じゃない」
レイヴンが続く。
「俺としたことが、レディの相手をし損ねるなんてな」
投げキッスをしながらウィンクすると、ルリビタキが若干引く。
「うぇっ、あんた本当にそういうタイプなんだ。まあいいや、ちょっとついてきてよ。殺り合うにしても、ここじゃ狭いでしょ?」
踵を返したルリビタキを見て、アーシャが不審がる。
「怪しい……」
「だが戦いにくいのはそうだろ。何が待ち構えてるにしても、先に進むしかねえ」
二人はルリビタキについていき、ある部屋に入っていく。
そこは家具の配置からして執務室のようであり、中央奥のデスクにはクインエンデがついていた。彼女は右手で頬杖をついており、ルリビタキがその横に並ぶ。
「エルディアブロでは仕留められませんでしたか」
抑揚のない言葉に対し、レイヴンはいつも通りの声色で返す。
「今日は美人によく会うな。しかもタイプの違うレディばっかりだ」
「私の名は、隷王龍クインエンデ。そしてそちらが、隷王龍ルリビタキ」
クインエンデが左手で虚空を操作すると、彼女の背後の壁が開き、海上基地の外の甲板と一体化する。続けて虚空をつつき、海上基地の至るところで爆発が連鎖的に起こる。
「ヴァナ・ファキナの化身よ。もはやその存在は意義を果たした。今、ここで」
右手を離し、握り締める。
「消えてもらう」
彼女が立ち上がり、外へ出る。ルリビタキが続き、二人もそれに続いて外に出る。全員が日光の下に出ると、クインエンデは腰に佩いていた藍色の細長剣を右手で抜き放ちつつ振り返り、左腕に巨大な盾を呼び出す。ルリビタキも振り向き、青い闘気で象られた槍を右手に呼び出す。
「私たちは戦士ではなく、兵器です。つまり、我々には矜持などない。一対二であっても、勝てるのなら躊躇はない」
クインエンデは少しの感情も見せない。横に立つルリビタキからは対照的に、凄まじい闘気が立ち上っている。
「あたしはあたしが勝てるならなんでもいいの。どんだけ塩試合になろうがね!」
アーシャがレイヴンへ話しかける。
「相棒、これは……」
「ああ、全部を懸けるならここだろうな」
「愛してますからね、ずっと」
「遺言が早いな」
剣へと変わり、彼の右手に収まる。
「二人同時に相手するのはいつぶりかねえ。モテるってのもツラいもんだ」
レイヴンが構えたところに、ルリビタキが躊躇なく穂先から光線を放つ。魔力の剣で阻み、そこに正面から来たクインエンデが長剣を振るう。両者の得物が競り合う中、クインエンデは盾の機構を発動して高速回転させ、長剣に合体させて押し切り、豪快に振り回して薙ぎ払う。レイヴンは飛び退くが、そこに頭上からルリビタキが急降下してくる。剣による防御の動きを見た瞬間にルリビタキは地上へ瞬間移動し、槍を向けて突進する。だが魔力の剣と電撃が阻み……だがルリビタキは背中を見せて急停止し、見終わってから翻って空中に飛び出しつつ膝蹴りを繰り出す。ちょうど間に合った剣が膝――正確には膝当て――を弾く。しかしそこへクインエンデの合体剣による殴打を腹に極められ、続くルリビタキの薙ぎ払い、そして光線の直撃を受けて吹き飛ぶ。更に瞬間移動によって背後を取られ――た瞬間に融合竜化し、強烈な一閃で迎え撃つ。ルリビタキは咄嗟に防御姿勢を取るが吹き飛ばされ、レイヴンはクインエンデの周囲に力場を産み出して一気に圧縮して爆裂させる。
「王龍式!星火燎原の大叛乱!」
絶対的な威力の光線が天を走り、レイヴンが貫かれる。命中したのを確認してから出力が急激に上昇し、彼は吹き飛ばされ、地面に叩きつけられる。融合竜化が解け、そのまま二人に戻る。レイヴンは仰向けに、アーシャは彼に抱き止められて倒れている。
「これで終わりね。大して役に立ってないかと思ってたけど、あのエルデってやつのお陰で随分消耗してたみたいねえ」
ルリビタキがクインエンデに並ぶ。
「ええ。手間が省けました。後は手筈通り、彼ごとここを沈めてしまいましょう」
クインエンデが長剣と盾を分解し、長剣を鞘に戻す。
「一撃で……こんなことに……」
アーシャの言葉に、レイヴンが笑う。
「ま、こうなるだろうとは思ってただろ、アーシャ……」
「はい。ですから、何も不満はありませんよ……ただあの二人を……他の方に任せてしまうのだけは……心残りですけどね……」
「いいんだよ、俺たちは十分働いただろ?」
「じゃあ、お休みの前に一つだけ言っておきますね……大好きです、愛してますよ……」
「ああ、俺も……愛してるぜ、アーシャ……」
二人はキスをすると、同時に消え去った。
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