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三千世界・反転(9)
第一話 「ストロベリー・ミックス」
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イタリア区・Chaos社ヨーロッパ支部
「ん……」
アウルが真夜中に眼を覚まし、ベッドで上体を起こす。横を見ると、バロンとエリアルが並んで寝ている。
「何か……変な気配が……」
アウルはベッドから出て、静かに寝室を後にする。着ていたネグリジェを消し去り、ミニドレスを着直す。非常灯以外の光源がない暗い通路を歩き続けて、中庭に出る。同時に雲が晴れ、清かな月光が顔を見せる。
「誰も……いない……」
ゆっくりと歩き、中庭の中央の噴水の前に立つ。貯まった水を覗き込むと、自分の顔が写し出される。
「……」
口端から涎が垂れ、股から生暖かい液体が伝う。
「何にも替えがたいほどに大切な人と、命を奪い合う、あの異常なまでの……興奮が……」
水面に写る自分の背後に、龍の頭が現れる。
「マザーハーロット……」
「なぜ、ヌシは己が欲求に背く?良いではないか、ヌシの本来の力を解き放てば、宙核とまともに殺り合うことも容易じゃろうて」
「でも……でもそれは所詮、略奪愛に他ならない。愛しているんじゃなくて、奪う行為に毒されてるだけ」
「ほう?だがヌシはかつて宙核に、多くの存在を愛せと、そう言ったよな?ヌシのその言葉通り、宙核は多くの存在と愛を紡ぎ、そしてヌシの掌から消え去ったのではないのか?」
「くっ……あなたに何がわかるの……!」
「わからぬよ。妾は王龍。ヌシは人間。決して解り合うことはない。故に王龍は、人間の願いに答えるのよ、あくまで気紛れにな」
「……。私を起こしたのはあなたですか」
「その通り。妾はヌシの願いを叶えた。だが、それに対するヌシの対価がないであろう?」
突然、複数の触手がアウルに絡み付いて彼女を拘束する。
「何を……!」
「脳を壊して無限に犯し続けるのも悪くはないな……力を失っている今のヌシにはそれもお似合いかもしれぬが……じゃがな、妾はもっと見たいものがある」
マザーハーロットはアウルの体に再び吸収され、アウルは地面に投げ出される。
「何をしたの……ッ!」
『なに、ヌシの欲望を果たす手助けをするまでのことよ。自慰では満たされぬものもあるじゃろうしなぁ』
ニブルヘイム 氷竜の骨・食料基地
メインホールの壊れたキャノピーから入り込んできた雪が頬に当たり、バロンは眼を覚ます。
「……ここは……」
横に倒れていたエリアルを揺り起こし、二人は周囲を確認する。
「……ここはニブルヘイムの食料基地か。エリアル、どうして僕たちがここにいるか、覚えはあるか?」
エリアルは裾についた砂埃を払い落として答える。
「さあね。さっぱりわからないわ。アウルが居ないのも気がかりだし……」
「……まあいい。WorldBなら僕たちも馴染みが深い。とりあえず、ガルガンチュアまで行こう」
二人がメインホールを歩こうとすると、キャノピーから男が一人落下してくる。
「……ッ!?」
バロンはその男の姿に驚愕する。男は立ち上がり、口角を上げる。
「……アグニ、生きていたのか」
アグニは拳を鳴らす。
「もちろんだ。てめえをぶっ殺す、そのためだけに甦った」
「……僕たちをここに連れてきたのもお前か」
「いや違う。まあ、てめえをここに連れてきたのが誰かはどうでもいい。あん時と同じように、全ての敵を倒して、ニルヴァーナまで来やがれ」
「……」
バロンが黙っていると、アグニは炎を残して飛び去る。
「……なんなんだ、急に」
「これは……想像以上に面倒な状況になってそうね」
「……早くガルガンチュアに戻ろう」
ニブルヘイム・ガルガンチュア
吹雪の向こうに見えた古城に二人は入る。奥の通路から刀を携えた男が一人現れる。
「ん?……お!バロンじゃねえか!」
男はバロンへ駆け寄る。
「……久しぶりだな、ヴァーユ」
ヴァーユは胸をポンと叩く。
「おうともよ。お前こそ、ずいぶんと久しぶりじゃねえか。急にどうしたんだ?」
「……わからない」
「わからないだって?お前またそれか。ま、今回は記憶があるだけマシか。……。っておい、神子も居るじゃねえか」
ヴァーユはバロン越しにエリアルを見る。
「こんにちは。バロンと二人でゆっくり出来る部屋とかあるかしら?」
「ああ、空いてる部屋なら何個かあるぜ。汚ねえけどな」
「貸してくれる?」
「もちろんだぜ。バロンと神子なら、ヴァルナとラーフも納得してくれるだろ。こっちだぜ」
ヴァーユが先頭を歩き、二人がついていく。古城の石壁の隙間から雪と冷気が入り込み、射し込む日光に思わず眼を細める。
「……ところでヴァーユ、最近のこの世界はどうだ」
「ん、平和なもんだぜ。パラミナの方から草とか木が生えてきててさ、食料を自分達で作れるようになったんだ」
「……そうか」
「そっちはどうなんだよ。神子と子供とか作らなかったのか?」
「……まあ、そこはプライベートな部分だ」
「そっか。ならいいや」
ヴァーユが一つの扉の前で立ち止まる。
「ここを使ってくれ。ちと狭いだろうが、まあ許してくれよな」
そう告げると、ヴァーユは奥へ歩き去った。二人は扉を開ける。部屋には、二段ベッドと、最低限の物置が備え付けられていた。
「兵士用の部屋って感じね」
「……まあ、それで十分だろう」
二人は二段ベッドの一段目に腰かける。
「……しかし、気付かれずに僕たちをこの世界に飛ばすなんて、かなりの手練れだが……」
「ねえ、あくまでも私の推論ということで聞いて欲しいんだけど」
「……どうした」
「アウルがやったってことはないわよね」
「……もちろん、その可能性も大いにある。彼女のことを完全には信用していない。完全に疑っているわけでもないが」
「わかってるわ。だからこれは、私の勝手な推測」
「……とにかく、事態を把握しなければどうにもならないな」
――……――……――
会議室に籠っていたヴァルナは、ヴァーユが入ってきて驚いて目を覚ます。
「どうした。貴様がここに来るなんて珍しいな」
ヴァーユが景気よく返事する。
「おう。バロンと神子が来たんで、部屋に案内してやった」
ヴァルナは驚いた顔をする。
「あの二人が?もっと珍しいな」
「んで、なんかこの世界のこと知りたがってたんでさ、あんたが教えてやってくれよ」
「ふむ……わかった。ところでヴァーユ。ラーフによれば、パラミナの南部の森林で怪しげな影を見たらしい」
「怪しげな影?虫とかじゃねえよな?」
「流石に機甲虫や角竜なら我々も見間違わない。なんでも、ローブを着た金髪の女らしい」
「女ぁ!?神子だけだろ、女ってのは」
「だから怪しいと言っただろう。めかした男かもしれんが、とりあえず動向を探る必要があるだろう」
「おう、わかった。でもよ、女の扱いなら神子と一緒にいるバロンの方がいいんじゃねえか?」
「好きなようにしろ。自分で見た方が、この世界の近況を知れるだろう」
「あいよ」
ヴァーユは会議室を出た。
「尤も、脅威はその女だけではないが……まあ、今はまだ放置していてもいいはずだ……」
ヴァルナは眉間を押さえ、再び眠りに落ちた。
「ん……」
アウルが真夜中に眼を覚まし、ベッドで上体を起こす。横を見ると、バロンとエリアルが並んで寝ている。
「何か……変な気配が……」
アウルはベッドから出て、静かに寝室を後にする。着ていたネグリジェを消し去り、ミニドレスを着直す。非常灯以外の光源がない暗い通路を歩き続けて、中庭に出る。同時に雲が晴れ、清かな月光が顔を見せる。
「誰も……いない……」
ゆっくりと歩き、中庭の中央の噴水の前に立つ。貯まった水を覗き込むと、自分の顔が写し出される。
「……」
口端から涎が垂れ、股から生暖かい液体が伝う。
「何にも替えがたいほどに大切な人と、命を奪い合う、あの異常なまでの……興奮が……」
水面に写る自分の背後に、龍の頭が現れる。
「マザーハーロット……」
「なぜ、ヌシは己が欲求に背く?良いではないか、ヌシの本来の力を解き放てば、宙核とまともに殺り合うことも容易じゃろうて」
「でも……でもそれは所詮、略奪愛に他ならない。愛しているんじゃなくて、奪う行為に毒されてるだけ」
「ほう?だがヌシはかつて宙核に、多くの存在を愛せと、そう言ったよな?ヌシのその言葉通り、宙核は多くの存在と愛を紡ぎ、そしてヌシの掌から消え去ったのではないのか?」
「くっ……あなたに何がわかるの……!」
「わからぬよ。妾は王龍。ヌシは人間。決して解り合うことはない。故に王龍は、人間の願いに答えるのよ、あくまで気紛れにな」
「……。私を起こしたのはあなたですか」
「その通り。妾はヌシの願いを叶えた。だが、それに対するヌシの対価がないであろう?」
突然、複数の触手がアウルに絡み付いて彼女を拘束する。
「何を……!」
「脳を壊して無限に犯し続けるのも悪くはないな……力を失っている今のヌシにはそれもお似合いかもしれぬが……じゃがな、妾はもっと見たいものがある」
マザーハーロットはアウルの体に再び吸収され、アウルは地面に投げ出される。
「何をしたの……ッ!」
『なに、ヌシの欲望を果たす手助けをするまでのことよ。自慰では満たされぬものもあるじゃろうしなぁ』
ニブルヘイム 氷竜の骨・食料基地
メインホールの壊れたキャノピーから入り込んできた雪が頬に当たり、バロンは眼を覚ます。
「……ここは……」
横に倒れていたエリアルを揺り起こし、二人は周囲を確認する。
「……ここはニブルヘイムの食料基地か。エリアル、どうして僕たちがここにいるか、覚えはあるか?」
エリアルは裾についた砂埃を払い落として答える。
「さあね。さっぱりわからないわ。アウルが居ないのも気がかりだし……」
「……まあいい。WorldBなら僕たちも馴染みが深い。とりあえず、ガルガンチュアまで行こう」
二人がメインホールを歩こうとすると、キャノピーから男が一人落下してくる。
「……ッ!?」
バロンはその男の姿に驚愕する。男は立ち上がり、口角を上げる。
「……アグニ、生きていたのか」
アグニは拳を鳴らす。
「もちろんだ。てめえをぶっ殺す、そのためだけに甦った」
「……僕たちをここに連れてきたのもお前か」
「いや違う。まあ、てめえをここに連れてきたのが誰かはどうでもいい。あん時と同じように、全ての敵を倒して、ニルヴァーナまで来やがれ」
「……」
バロンが黙っていると、アグニは炎を残して飛び去る。
「……なんなんだ、急に」
「これは……想像以上に面倒な状況になってそうね」
「……早くガルガンチュアに戻ろう」
ニブルヘイム・ガルガンチュア
吹雪の向こうに見えた古城に二人は入る。奥の通路から刀を携えた男が一人現れる。
「ん?……お!バロンじゃねえか!」
男はバロンへ駆け寄る。
「……久しぶりだな、ヴァーユ」
ヴァーユは胸をポンと叩く。
「おうともよ。お前こそ、ずいぶんと久しぶりじゃねえか。急にどうしたんだ?」
「……わからない」
「わからないだって?お前またそれか。ま、今回は記憶があるだけマシか。……。っておい、神子も居るじゃねえか」
ヴァーユはバロン越しにエリアルを見る。
「こんにちは。バロンと二人でゆっくり出来る部屋とかあるかしら?」
「ああ、空いてる部屋なら何個かあるぜ。汚ねえけどな」
「貸してくれる?」
「もちろんだぜ。バロンと神子なら、ヴァルナとラーフも納得してくれるだろ。こっちだぜ」
ヴァーユが先頭を歩き、二人がついていく。古城の石壁の隙間から雪と冷気が入り込み、射し込む日光に思わず眼を細める。
「……ところでヴァーユ、最近のこの世界はどうだ」
「ん、平和なもんだぜ。パラミナの方から草とか木が生えてきててさ、食料を自分達で作れるようになったんだ」
「……そうか」
「そっちはどうなんだよ。神子と子供とか作らなかったのか?」
「……まあ、そこはプライベートな部分だ」
「そっか。ならいいや」
ヴァーユが一つの扉の前で立ち止まる。
「ここを使ってくれ。ちと狭いだろうが、まあ許してくれよな」
そう告げると、ヴァーユは奥へ歩き去った。二人は扉を開ける。部屋には、二段ベッドと、最低限の物置が備え付けられていた。
「兵士用の部屋って感じね」
「……まあ、それで十分だろう」
二人は二段ベッドの一段目に腰かける。
「……しかし、気付かれずに僕たちをこの世界に飛ばすなんて、かなりの手練れだが……」
「ねえ、あくまでも私の推論ということで聞いて欲しいんだけど」
「……どうした」
「アウルがやったってことはないわよね」
「……もちろん、その可能性も大いにある。彼女のことを完全には信用していない。完全に疑っているわけでもないが」
「わかってるわ。だからこれは、私の勝手な推測」
「……とにかく、事態を把握しなければどうにもならないな」
――……――……――
会議室に籠っていたヴァルナは、ヴァーユが入ってきて驚いて目を覚ます。
「どうした。貴様がここに来るなんて珍しいな」
ヴァーユが景気よく返事する。
「おう。バロンと神子が来たんで、部屋に案内してやった」
ヴァルナは驚いた顔をする。
「あの二人が?もっと珍しいな」
「んで、なんかこの世界のこと知りたがってたんでさ、あんたが教えてやってくれよ」
「ふむ……わかった。ところでヴァーユ。ラーフによれば、パラミナの南部の森林で怪しげな影を見たらしい」
「怪しげな影?虫とかじゃねえよな?」
「流石に機甲虫や角竜なら我々も見間違わない。なんでも、ローブを着た金髪の女らしい」
「女ぁ!?神子だけだろ、女ってのは」
「だから怪しいと言っただろう。めかした男かもしれんが、とりあえず動向を探る必要があるだろう」
「おう、わかった。でもよ、女の扱いなら神子と一緒にいるバロンの方がいいんじゃねえか?」
「好きなようにしろ。自分で見た方が、この世界の近況を知れるだろう」
「あいよ」
ヴァーユは会議室を出た。
「尤も、脅威はその女だけではないが……まあ、今はまだ放置していてもいいはずだ……」
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