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三千世界・竜乱(2)
後編 第三話
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行政都庁 第4区角
振動で通路の左右にある備品のダンボールの山が崩れる。
「今の揺れ、ネロだよね。大丈夫かな……」
ホシヒメが心配そうに呟く。
「大丈夫。ネロは強いよ。最近はある事件のせいで腐ってたけど、その事件の犯人と戦ってるんだ、全力を出さないわけがない」
ノウンが肩を押す。
「俺たちはアルマと戦うためにネロに任せてきた。アルマに勝ちに行くぞ」
三人は巨大な鉄製の扉の前に立ち、重々しい金属音を鳴らしながら開くのを待つ。
先程の広場と同じような巨大な円形のフロアに出ると、中央の柱に備え付けられたコンソールをノウンが操作し、フロアは上昇を始める。暫く経ったあと、フロアは停止し、同じような鉄製の扉を抜けて、仰々しい木製の扉の前につく。部屋に入ると、アルマが座っていた。
「ふう」
アルマは溜め息をついた。
「来たか、蛮族に寝返った大罪人」
ホシヒメは表情を変えず、前に出る。
「貴方は嘘をついてる」
「なんだと」
「だって貴方は原初竜神。私とアカツキの見分けがつかないわけがない」
「……。そうか、知らんわけがないか」
アルマはもう一度深く溜め息をつくと、立ち上がる。
「お前がどう思おうと、お前は名目上犯罪者だ。お前の特例的な扱いは、一般人にどう映っているかな」
ホシヒメは強く拳を握り締め、顔を上げる。
「私がどう思われようが、私は気にしない。ただ、皆のためにこの世界を救いたい」
「世迷い言を。お前は私たちの望み通りに踊ればよいのだ」
「貴方もお人形にする人を間違えたね。ゼロ君も私も、糸を付けて踊らせるには強すぎるからね!」
表情には出さないが、アルマは怒りが滲んでいた。
「いいだろう、来い」
アルマはホシヒメたちを通り過ぎ、今三人が来た道を逆に進み、先程の巨大な円形エレベーターへ出た。アルマがコンソールを操作すると、天井が開き、エレベーターが上昇する。陽光が差し込み、青空に細い雲が途切れ途切れに道を行く。エレベーターの上昇が止まり、コンソールごと柱が埋まる。
「ここでなら竜化も出来る。……が、まずはお前たちが竜化するに相応しいか、確かめさせてもらおう」
アルマは左手をゆっくり上げると、すぐ前に高速回転する結晶が現れる。
「ちょっと待って。聞きたいことがあります」
ホシヒメがアルマを制止する。
「なんだ」
「あなたはアカツキが起こした事件の罪を、私に擦り付けた。それで、わざわざ詔を集めるという遠回りなことをさせた。ゼロ君によれば、私は貴方の計画の重要な部分を占めているそうですね」
アルマは苦虫を噛み潰したような表情をする。
「貴方とアカツキは……協力してるんですか?」
「この状況で何と言おうがお前たちは信用しまい」
「やっぱり……自分で答えを見つけるしかないってことだよね!」
ホシヒメは嬉々として籠手を嵌め、拳を突き合わす。
「お前がこの計画の全てを知っていたとしても、何も問題はない」
アルマは溜め息をつく。
「ふふん、覚悟してくださいね!」
ホシヒメが突っ込むと、結晶がバリアを発し、ホシヒメの拳を受け止める。
「愚図が。お前ごとき、私の敵ではない」
「へえ、もしかしておじさん、ビビりなの?」
アルマが光弾を放つが、ホシヒメはバリアを足場に飛び退き、光弾は虚空へ飛び散る。そこへゼルがガンブレードのトリガーを引きながら振りかぶり、叩きつける。蒼い粒子が飛び散って、虚しく空中で止まる。
「若者は勢いだけですべてが上手く行くと思っているようだが……甘い!」
前に突き出した両腕から闘気が弾け、衝撃波でゼルを押し出す。アルマが重ねて放つ熱線を、ノウンが剣を盾へ変形させて防ぐ。再び切りかかったゼルを闘気で吹き飛ばし、宙を舞うガンブレードをホシヒメが掴み、それを結晶へ捩じ込む。トリガーを引くと同時に闘気を炸裂させ、空いた僅かな穴に手を捩じ込み、力任せに引き千切ろうとする。
「でもおじさん、破竹の勢いってのを舐め腐ったらさ……こうなるよッ!」
結晶とバリアが溶けたプラスチックのようにひしゃげ、アルマが抜いた軍刀を頭突きで砕くと、サマーソルトを放つ。躱されるが、アルマのバリアは無くなったままで、結晶は回転を止め、痩せ細り、脈動している。ホシヒメはガンブレードをゼルへ投げ渡す。
「ほらね?」
ホシヒメの満面の笑みに、アルマは露骨に嫌そうな顔をする。
「だが、それで歴然たる力の差を埋めることはできない」
「それが何?全部ぶち抜く、それが私の、私たちの進む道!どんな陰謀も全部ぶっ潰して通るの!」
ガチンと拳を突き合わせ、炎が両腕に宿る。
「(九竜の力……)いいだろう、勝負はここからだ」
アルマは結晶を消すと、赤黒い嵐に包まれ、砲金色の竜が現れる。
「お前を討ち、我らの世界の礎としてくれるわ!」
咆哮と共に、つんざくような金属音が鳴り響く。
「ストライクフレーム、展開ッ!」
アルマの鋼の体がプレートに沿って展開され、蒼い光を放つ。背に配されたモジュールが開き、巨大なビームの刃が何本も現れて翼となる。アルマは身を屈め、口から極大の熱線を放ち、三人は左右に避ける。凄まじい閃光で視界が眩み、昼間だというのに周囲が暗くなる。そしてビームを噛み砕き、細い破片になって爆散する。粘液になったそれはホシヒメへの攻撃を防いだノウンの剣に付着し、その変形機構を不全にする。攻撃を仕掛けたゼルとホシヒメを咆哮で吹き飛ばし、粘液が波立ち爆発する。ノウンは壊れた剣を分解し、細身の長剣を構える。
「流石は原初竜神。でもでも、まだこれからなんだから!」
受け身を取ったホシヒメが着地して立ち上がる。
「その意気だホシヒメ!」
ゼルがガンブレードを支えに立ち上がる。
「まだ決着がついてないのに諦めるなんて、絶対にダメだしね」
ノウンも前へ出る。
「愚か者共め。私の計画のまま動けばよいものを……」
アルマは翼を広げ、それを射出する。そしてフレームの継ぎ目から蒼光を放ち、前脚を幾度も叩きつける。五つの方向に光が進み爆裂する。その隙間に翼が突き刺さる。ホシヒメはその攻撃の合間にノウンをアルマへ放り投げる。アルマにとって予想外の一撃ではあるが、尾で難なく防がれる。しかし、重ねて放たれるゼルの攻撃には対応できずに一太刀受ける。一拍遅れて蒼光に闘気を乗せて炸裂させ、二人を吹き飛ばし、翼が元に戻り、V字のビームが間隙を潰すように幾つも放たれ、ホシヒメはそれを躱すために空中で二人を受け止め、闘気の盾を作りつつ着地する。重ねてアルマの熱線が放たれ、三人は吹き飛ぶ。
振動で通路の左右にある備品のダンボールの山が崩れる。
「今の揺れ、ネロだよね。大丈夫かな……」
ホシヒメが心配そうに呟く。
「大丈夫。ネロは強いよ。最近はある事件のせいで腐ってたけど、その事件の犯人と戦ってるんだ、全力を出さないわけがない」
ノウンが肩を押す。
「俺たちはアルマと戦うためにネロに任せてきた。アルマに勝ちに行くぞ」
三人は巨大な鉄製の扉の前に立ち、重々しい金属音を鳴らしながら開くのを待つ。
先程の広場と同じような巨大な円形のフロアに出ると、中央の柱に備え付けられたコンソールをノウンが操作し、フロアは上昇を始める。暫く経ったあと、フロアは停止し、同じような鉄製の扉を抜けて、仰々しい木製の扉の前につく。部屋に入ると、アルマが座っていた。
「ふう」
アルマは溜め息をついた。
「来たか、蛮族に寝返った大罪人」
ホシヒメは表情を変えず、前に出る。
「貴方は嘘をついてる」
「なんだと」
「だって貴方は原初竜神。私とアカツキの見分けがつかないわけがない」
「……。そうか、知らんわけがないか」
アルマはもう一度深く溜め息をつくと、立ち上がる。
「お前がどう思おうと、お前は名目上犯罪者だ。お前の特例的な扱いは、一般人にどう映っているかな」
ホシヒメは強く拳を握り締め、顔を上げる。
「私がどう思われようが、私は気にしない。ただ、皆のためにこの世界を救いたい」
「世迷い言を。お前は私たちの望み通りに踊ればよいのだ」
「貴方もお人形にする人を間違えたね。ゼロ君も私も、糸を付けて踊らせるには強すぎるからね!」
表情には出さないが、アルマは怒りが滲んでいた。
「いいだろう、来い」
アルマはホシヒメたちを通り過ぎ、今三人が来た道を逆に進み、先程の巨大な円形エレベーターへ出た。アルマがコンソールを操作すると、天井が開き、エレベーターが上昇する。陽光が差し込み、青空に細い雲が途切れ途切れに道を行く。エレベーターの上昇が止まり、コンソールごと柱が埋まる。
「ここでなら竜化も出来る。……が、まずはお前たちが竜化するに相応しいか、確かめさせてもらおう」
アルマは左手をゆっくり上げると、すぐ前に高速回転する結晶が現れる。
「ちょっと待って。聞きたいことがあります」
ホシヒメがアルマを制止する。
「なんだ」
「あなたはアカツキが起こした事件の罪を、私に擦り付けた。それで、わざわざ詔を集めるという遠回りなことをさせた。ゼロ君によれば、私は貴方の計画の重要な部分を占めているそうですね」
アルマは苦虫を噛み潰したような表情をする。
「貴方とアカツキは……協力してるんですか?」
「この状況で何と言おうがお前たちは信用しまい」
「やっぱり……自分で答えを見つけるしかないってことだよね!」
ホシヒメは嬉々として籠手を嵌め、拳を突き合わす。
「お前がこの計画の全てを知っていたとしても、何も問題はない」
アルマは溜め息をつく。
「ふふん、覚悟してくださいね!」
ホシヒメが突っ込むと、結晶がバリアを発し、ホシヒメの拳を受け止める。
「愚図が。お前ごとき、私の敵ではない」
「へえ、もしかしておじさん、ビビりなの?」
アルマが光弾を放つが、ホシヒメはバリアを足場に飛び退き、光弾は虚空へ飛び散る。そこへゼルがガンブレードのトリガーを引きながら振りかぶり、叩きつける。蒼い粒子が飛び散って、虚しく空中で止まる。
「若者は勢いだけですべてが上手く行くと思っているようだが……甘い!」
前に突き出した両腕から闘気が弾け、衝撃波でゼルを押し出す。アルマが重ねて放つ熱線を、ノウンが剣を盾へ変形させて防ぐ。再び切りかかったゼルを闘気で吹き飛ばし、宙を舞うガンブレードをホシヒメが掴み、それを結晶へ捩じ込む。トリガーを引くと同時に闘気を炸裂させ、空いた僅かな穴に手を捩じ込み、力任せに引き千切ろうとする。
「でもおじさん、破竹の勢いってのを舐め腐ったらさ……こうなるよッ!」
結晶とバリアが溶けたプラスチックのようにひしゃげ、アルマが抜いた軍刀を頭突きで砕くと、サマーソルトを放つ。躱されるが、アルマのバリアは無くなったままで、結晶は回転を止め、痩せ細り、脈動している。ホシヒメはガンブレードをゼルへ投げ渡す。
「ほらね?」
ホシヒメの満面の笑みに、アルマは露骨に嫌そうな顔をする。
「だが、それで歴然たる力の差を埋めることはできない」
「それが何?全部ぶち抜く、それが私の、私たちの進む道!どんな陰謀も全部ぶっ潰して通るの!」
ガチンと拳を突き合わせ、炎が両腕に宿る。
「(九竜の力……)いいだろう、勝負はここからだ」
アルマは結晶を消すと、赤黒い嵐に包まれ、砲金色の竜が現れる。
「お前を討ち、我らの世界の礎としてくれるわ!」
咆哮と共に、つんざくような金属音が鳴り響く。
「ストライクフレーム、展開ッ!」
アルマの鋼の体がプレートに沿って展開され、蒼い光を放つ。背に配されたモジュールが開き、巨大なビームの刃が何本も現れて翼となる。アルマは身を屈め、口から極大の熱線を放ち、三人は左右に避ける。凄まじい閃光で視界が眩み、昼間だというのに周囲が暗くなる。そしてビームを噛み砕き、細い破片になって爆散する。粘液になったそれはホシヒメへの攻撃を防いだノウンの剣に付着し、その変形機構を不全にする。攻撃を仕掛けたゼルとホシヒメを咆哮で吹き飛ばし、粘液が波立ち爆発する。ノウンは壊れた剣を分解し、細身の長剣を構える。
「流石は原初竜神。でもでも、まだこれからなんだから!」
受け身を取ったホシヒメが着地して立ち上がる。
「その意気だホシヒメ!」
ゼルがガンブレードを支えに立ち上がる。
「まだ決着がついてないのに諦めるなんて、絶対にダメだしね」
ノウンも前へ出る。
「愚か者共め。私の計画のまま動けばよいものを……」
アルマは翼を広げ、それを射出する。そしてフレームの継ぎ目から蒼光を放ち、前脚を幾度も叩きつける。五つの方向に光が進み爆裂する。その隙間に翼が突き刺さる。ホシヒメはその攻撃の合間にノウンをアルマへ放り投げる。アルマにとって予想外の一撃ではあるが、尾で難なく防がれる。しかし、重ねて放たれるゼルの攻撃には対応できずに一太刀受ける。一拍遅れて蒼光に闘気を乗せて炸裂させ、二人を吹き飛ばし、翼が元に戻り、V字のビームが間隙を潰すように幾つも放たれ、ホシヒメはそれを躱すために空中で二人を受け止め、闘気の盾を作りつつ着地する。重ねてアルマの熱線が放たれ、三人は吹き飛ぶ。
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