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本編
21.ザ・洞窟
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後から後から出てくる海系モンスターを、ズーニーは文字通り一人で叩きのめした。
蟹、亀、蛸、その他あらゆる種族を、ごりごりの力押しで。
ここまでのパワー系とは……見た目からしてそんな感じのフィジカルエリートではあるにしたって、なんかもうそういう問題じゃないレベルの馬鹿げた強さだ。
彼女の攻撃が一撃必殺なのはもとより、モンスターからどんな攻撃を何回モロに喰らっても無傷だし、だいたい避けようともしない。自分には効かないって見抜いてるわけね。
あと、一応腰に剣を提げてるんだけど、まだ一回も抜いてない。本来無手勝流で剣は飾りなのか、それとも本気になったら使うのか。
見たところそんじょそこらの剣じゃなさそうだから、後者かな? うーん、底が知れん。
「ズーニーさん……冒険者ライセンスのランクはいくつなのですか?」
「ズーニー、で構わんぞ、アビよ。そうさな、確かA級だったはずだが……更新したのはだいぶ前のことだしな」
A級ってえと、ワールドクラスと呼ばれるほんのひと握りのトップ・オブ・トップだ。その上のS級は名誉職みたいなもんなので、実力的には最高峰ってことになる。
ちなみにアビはB級のプロフェッショナルで、俺はまだ登録したてなんでD級のアマチュア。
「そうですか。テクネを全く用いずにあれほどの戦闘力というのも、A級ならば納得ですね」
この世界じゃ技巧、テクネが神聖視されてるんだけど、ズーニーはそんなの必要ないと言わんばかりの力押しで通してきている。そこにも、アビは自分とズーニーの力の差を感じて少しカルチャーショックを受けているようだ。
でも、むしろこんなヤバいの基準にしちゃダメでしょ。
「ねーねー、この洞窟、どうしてモンスターこんなにいるの? 浜辺は平和なもんだったじゃない」
マナが首を傾げて尋ねる。それもそうだよな、外に出てきてたらあんなピースフルなリゾートは成り立たん。
「分からんか? この洞窟には結界が張ってあったのだ。入り口を通る時にかき消してやったがな」
「え、ヤバくない? それじゃ外に溢れちゃうんじゃん。どうすんのよ」
アレ、結界だったのか。ズーニーは結構簡単に話すけど、島にとってだいぶ危機なんじゃないのかこれ。
「案ずるな、ここまで一本道だ。出逢うモンスターを全て叩きのめしておるから、外に出たものはおらん。帰りにまた結界を貼り直してやろう」
「結界を張れるのですか⁉︎ では、入った後でまた張り直しておけばよかったのでは?」
「出る時に邪魔になるではないか。二度手間は好かん」
うーん、結界についてはズーニーさんマターなんで、お任せだ。
そうこうするうちに、明るい場所が見えてきた。天井から光が差し込んでいるようだ。
その開けた空間まで行くと、その先は二手に分かれていた。おう、どっちに行けばいいんだ?
「ズーニー、これはどっち?」
尋ねた瞬間、なんか変な空気を感じた。ズーニーの表情に変化はない。でも、なんか変なのだ。
「さて、どっちだったかな。二手に分かれてみるか」
おいおい。知らないことはないんじゃなかったのかよ。
「私は、みんな一緒でいいのではないかと思います。はぐれたら困るでしょう」
「そうだよ。私も同感」
しかし、アビとマナの意見をズーニーはしらっと否定する。
「この先はそんなに長くない。片方は行き止まり、片方は栄光の腕環の所へ繋がっておる。それは確かだ。行き止まりの方に当たったら、もう片方の帰りをここまで戻って待てば良い。さっきも言っただろう、我輩は二度手間を好かんのだ」
「分かった分かった、じゃあどう別れる?」
正直どっちもどっちな感じだし、話が長引いてもアレなので、ズーニーの意見を採用する。アビとマナも俺に従ってくれるようだ。
「では、戦力を二等分し、A級の我輩とD級のイヌイでこちらに行こう。そちらは任せたぞ」
と言ってズーニーは勝手に進んでいってしまう。待て待て、置いてくな。
「あー、アビとマナ、すまんがよろしく!」
うーん、セクシー美女に振り回されるのって憧れてたけど、実際やるとなると案外大変だな。映画やアニメで見るので十分かも。
「ちょ、ちょっと、イヌイーー!」
後ろからアビの抗議の声が聞こえてくるけど、あえてスルーで先を急ぐ。すぐに追いついてズーニーの横に並び、そのまましばらくいったところで声をかける。
「で、どういう狙いなんだ? なんか考えてるんだろ?」
「ふはは、さすがに分かるか?」
ま、こんだけあからさまに強引な提案をするからには、二手に分かれること自体がズーニーの目的だって可能性も頭に浮かんでくるわな。
さっき殺気を放って雑魚モンスターを遠ざけてあるので、アビ達だけでも危険はないはずだ。
「分かれ道の片方が行き止まり、というのは本当だ。そして、こちらの先に栄光の腕環がある。腕環の力は凄まじいぞ」
おお、じゃあズーニーは本当のところ道が分かった上で、あえてアビ達を遠ざけたってことか。つまり、俺と二人で行くために。
「なんで俺達二人なんだ?」
「簡単な話だ。奴らは足手まといだからな」
ズーニーは立ち止まり、俺の目を見て言う。その声に嘲りの色はない。事実として話しているだけだ。
「お主の実力はよくよく伝わっておるぞ、魔剣の主人よ。未だ使いこなせてはおらんようだが、ヤツの相手をするに不足はなかろう」
「ヤツ、って誰?」
重ねて問うと、真顔のままで、ズーニーは答えた。
「腕環の守護者、あるいは、腕環に封印されし悪神だ。我輩の仇敵よ」
……ヤバそうね。
蟹、亀、蛸、その他あらゆる種族を、ごりごりの力押しで。
ここまでのパワー系とは……見た目からしてそんな感じのフィジカルエリートではあるにしたって、なんかもうそういう問題じゃないレベルの馬鹿げた強さだ。
彼女の攻撃が一撃必殺なのはもとより、モンスターからどんな攻撃を何回モロに喰らっても無傷だし、だいたい避けようともしない。自分には効かないって見抜いてるわけね。
あと、一応腰に剣を提げてるんだけど、まだ一回も抜いてない。本来無手勝流で剣は飾りなのか、それとも本気になったら使うのか。
見たところそんじょそこらの剣じゃなさそうだから、後者かな? うーん、底が知れん。
「ズーニーさん……冒険者ライセンスのランクはいくつなのですか?」
「ズーニー、で構わんぞ、アビよ。そうさな、確かA級だったはずだが……更新したのはだいぶ前のことだしな」
A級ってえと、ワールドクラスと呼ばれるほんのひと握りのトップ・オブ・トップだ。その上のS級は名誉職みたいなもんなので、実力的には最高峰ってことになる。
ちなみにアビはB級のプロフェッショナルで、俺はまだ登録したてなんでD級のアマチュア。
「そうですか。テクネを全く用いずにあれほどの戦闘力というのも、A級ならば納得ですね」
この世界じゃ技巧、テクネが神聖視されてるんだけど、ズーニーはそんなの必要ないと言わんばかりの力押しで通してきている。そこにも、アビは自分とズーニーの力の差を感じて少しカルチャーショックを受けているようだ。
でも、むしろこんなヤバいの基準にしちゃダメでしょ。
「ねーねー、この洞窟、どうしてモンスターこんなにいるの? 浜辺は平和なもんだったじゃない」
マナが首を傾げて尋ねる。それもそうだよな、外に出てきてたらあんなピースフルなリゾートは成り立たん。
「分からんか? この洞窟には結界が張ってあったのだ。入り口を通る時にかき消してやったがな」
「え、ヤバくない? それじゃ外に溢れちゃうんじゃん。どうすんのよ」
アレ、結界だったのか。ズーニーは結構簡単に話すけど、島にとってだいぶ危機なんじゃないのかこれ。
「案ずるな、ここまで一本道だ。出逢うモンスターを全て叩きのめしておるから、外に出たものはおらん。帰りにまた結界を貼り直してやろう」
「結界を張れるのですか⁉︎ では、入った後でまた張り直しておけばよかったのでは?」
「出る時に邪魔になるではないか。二度手間は好かん」
うーん、結界についてはズーニーさんマターなんで、お任せだ。
そうこうするうちに、明るい場所が見えてきた。天井から光が差し込んでいるようだ。
その開けた空間まで行くと、その先は二手に分かれていた。おう、どっちに行けばいいんだ?
「ズーニー、これはどっち?」
尋ねた瞬間、なんか変な空気を感じた。ズーニーの表情に変化はない。でも、なんか変なのだ。
「さて、どっちだったかな。二手に分かれてみるか」
おいおい。知らないことはないんじゃなかったのかよ。
「私は、みんな一緒でいいのではないかと思います。はぐれたら困るでしょう」
「そうだよ。私も同感」
しかし、アビとマナの意見をズーニーはしらっと否定する。
「この先はそんなに長くない。片方は行き止まり、片方は栄光の腕環の所へ繋がっておる。それは確かだ。行き止まりの方に当たったら、もう片方の帰りをここまで戻って待てば良い。さっきも言っただろう、我輩は二度手間を好かんのだ」
「分かった分かった、じゃあどう別れる?」
正直どっちもどっちな感じだし、話が長引いてもアレなので、ズーニーの意見を採用する。アビとマナも俺に従ってくれるようだ。
「では、戦力を二等分し、A級の我輩とD級のイヌイでこちらに行こう。そちらは任せたぞ」
と言ってズーニーは勝手に進んでいってしまう。待て待て、置いてくな。
「あー、アビとマナ、すまんがよろしく!」
うーん、セクシー美女に振り回されるのって憧れてたけど、実際やるとなると案外大変だな。映画やアニメで見るので十分かも。
「ちょ、ちょっと、イヌイーー!」
後ろからアビの抗議の声が聞こえてくるけど、あえてスルーで先を急ぐ。すぐに追いついてズーニーの横に並び、そのまましばらくいったところで声をかける。
「で、どういう狙いなんだ? なんか考えてるんだろ?」
「ふはは、さすがに分かるか?」
ま、こんだけあからさまに強引な提案をするからには、二手に分かれること自体がズーニーの目的だって可能性も頭に浮かんでくるわな。
さっき殺気を放って雑魚モンスターを遠ざけてあるので、アビ達だけでも危険はないはずだ。
「分かれ道の片方が行き止まり、というのは本当だ。そして、こちらの先に栄光の腕環がある。腕環の力は凄まじいぞ」
おお、じゃあズーニーは本当のところ道が分かった上で、あえてアビ達を遠ざけたってことか。つまり、俺と二人で行くために。
「なんで俺達二人なんだ?」
「簡単な話だ。奴らは足手まといだからな」
ズーニーは立ち止まり、俺の目を見て言う。その声に嘲りの色はない。事実として話しているだけだ。
「お主の実力はよくよく伝わっておるぞ、魔剣の主人よ。未だ使いこなせてはおらんようだが、ヤツの相手をするに不足はなかろう」
「ヤツ、って誰?」
重ねて問うと、真顔のままで、ズーニーは答えた。
「腕環の守護者、あるいは、腕環に封印されし悪神だ。我輩の仇敵よ」
……ヤバそうね。
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