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本編
19.魔神逆襲
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さて、愛のプレゼンテーション・イン・イハワ、まずは誰からかな?
「私、一番希望です!」
そう元気よく声を上げたのはアビだ。他の二人に目をやると、特に異論はなさそうなので、早速プレゼンに入ってもらう。
「私が用意したのは……これです! ジャジャーン!」
後ろ手に隠していた布包みから現れたのは、キンキラに輝く魚だった。いや、これ本当に魚? 鱗の代わりに宝石みたいのが付いてんだけど。
「そう、これはまさしく、あのアクアマリンフィッシュ! まさかこんな伝説のモンスターが見つかるなんて、まさに天の采配に相違ありません!」
あー、そう言われても納得のド迫力があるな。
アビが言うことにゃ、海の魔力を全身にみなぎらせた魚型のモンスターで、これをカップルで食べると幸せな未来が約束されるんだとか。へー、すごい、今のテーマにぴったりのやつじゃん。
「で、それをこうしてああしてーー」
普段から短剣を得物にしていて、刃物の扱いはお手のもののアビは、ささっと活け造りを仕上げてくれた。
うおお、さすがに新鮮なだけあって、身もプリンプリンでいかにも美味そう。
「島の人に譲ってもらった天然の塩で、さあ、召し上がれ!」
あーん? 刺身に塩? おいおいアビちゃんよ、そんな小洒落た食べ方なんかじゃなくてだな……
「いいから、はい!」
「はい、いただきます」
迫力に押されてつい従ってしまった。
「っ⁉︎ !!!!!????? うんまぁぁぁぁい!!!!」
醤油が欲しい、なんて馬鹿なことを言うところだった。確かに、この魚には塩だ。間違いない。これがベスト・マリアージュだと確信を持てる。
マナは幽霊なのでものを食えないし、ズーニーは意地を張っているのか食わないと言うし、俺とアビで一匹丸ごと食い尽くす。
「こんな美味しいものを……もぐもぐ……食べないなんて……なんて損な……もぐもぐ」
「本当に……もぐもぐ……もったいないですよね……もぐもぐ」
食べれば食べるほど腹が減るようで、なんとも素敵な体験だった。はぁ、余は満足なり。苦しゅうないぞアビ。
「さあ、次は私の番よ! タイミングもバッチリなんだから!」
と高らかに宣言したのはマナ。タイミング? タイミングってなんだ? 一体何を見つけたのやら。
「こっちよ、ついてきてー!」
幽霊特有のす~っという音の聞こえてきそうな、滑らか空中移動に続いて歩くこと数十分。結構遠くまで連れてこられたな。
「どう? こんな場所を見つけられるのはあたしくらいよね!」
そこは、遥か眼下に海を望む断崖絶壁の上だった。
ここまで結構な坂道をグイグイ進んできた。確かにこれは、宙に浮いて障害物をものともしない幽霊じゃないと、気軽に来られない場所だ。
「おぉー、確かにすごい景色だ! うん、ビューティフル……‼︎」
遥か地平線に沈んでいく、燃える太陽。夕日に照らされた世界は真っ赤に熱せられたような、それでいて震えるような静けさをたたえている。こんなモノが見られるなんて、異世界に来てよかったぜ……!
「ずーっと見てられるでしょ。あたしがいれば、世界が変わるわ!」
うーん、マナの言うことももっともだ。軽い子だと思ってたけど、案外深く物事を考えてるんだな。
ーーそりゃそうか、あんな地下で、普通の人間より遥かに長い時間を過ごしてたんだから。
「うぐぐ、やりますね……!」
アビも悔しそうに、でも感動したようにこの素晴らしい眺めを見ている。
と、ズーニーはといえば……
「ふはは、なるほどなるほど。伝説のモンスターに、世界の神秘。いずれもよいものだ」
おお、これを見てもまだ自信を持っていられるのか。そんなズーニーが、この島で最も素晴らしいと考えたものとは一体……?
「だが、より素晴らしいものが目の前にあるのに気付かんか? この圧倒的なまでの美に気付かんとは、いやはや、まだまだだな」
目の前に……ある? この景色より素晴らしいものが………?
俺と同じく、アビもマナも顔を見合わせて首を傾げている。うーん、なんじゃいな。
「では教えてやろう。この島で真に最も素晴らしいもの……それは……」
デケデケデケ、デデーン!
「この、我輩にこそ他ならん! 見よ、この万物の中で最も調和のとれた肉体と、並ぶものなき類稀なる実力、そして勝利すべき運命に愛された至高の存在を。ふはははは!!!!」
「「「!!!???」」」
ほあぁぁぁ。ほあぁぁぁ。何を言っとるんだこいつは?
ズーニーはアルカイックスマイルを浮かべたお美しいドヤ顔でこちらを見下ろしている。
すげえなこいつ。確かにズーニー自身も今この島にあるものっちゃあるものだけど、フツーこういう時はここ由来のものを挙げるよね。そんなに自分に自信があるのか。
いっそ清々しいくらいの度胸に、なんかもう憧れすら覚える。凡人にできないことを平然とやってのけるのってカッコいいよ。
「この島どころか、世界中で最も素晴らしいものがここにあるのだ。わざわざ探す必要などなかったというわけだな。ふははは」
うーん。これはどうすべきか……
ふと横を見ると、アビもマナも地面に手をついてうなだれている。そりゃ脱力するよね。
「……うかつでした。そういうことなら、私も私という存在を胸を張って挙げるべきでしたのに。あんな魚なんて、私自身に比べればなんてことないもの……」
「どんなに素晴らしい景色より、あたしの方が美しくてオンリーワン……そう言い切るだけの自信を持っているべきだったのね……」
二人とも何言ってんの⁉︎ まさか、ズーニーの思考回路に感化されたわけ?
「それでは、我輩が真の正妻ということで良いな?」
「今回は負けました。私は元祖正妻ということで納得します」
「ええ、認めるしかないようね。あたしは新・正妻でいいわ」
三人とも何言ってるか分からん。ガッチリ手を握り合ってるけど、本当に話噛み合ってるの?
あと、俺の意思は? まあいいけど……
とにかくそんなこんなで、楽園の島での一日は暮れていくのだった。
「私、一番希望です!」
そう元気よく声を上げたのはアビだ。他の二人に目をやると、特に異論はなさそうなので、早速プレゼンに入ってもらう。
「私が用意したのは……これです! ジャジャーン!」
後ろ手に隠していた布包みから現れたのは、キンキラに輝く魚だった。いや、これ本当に魚? 鱗の代わりに宝石みたいのが付いてんだけど。
「そう、これはまさしく、あのアクアマリンフィッシュ! まさかこんな伝説のモンスターが見つかるなんて、まさに天の采配に相違ありません!」
あー、そう言われても納得のド迫力があるな。
アビが言うことにゃ、海の魔力を全身にみなぎらせた魚型のモンスターで、これをカップルで食べると幸せな未来が約束されるんだとか。へー、すごい、今のテーマにぴったりのやつじゃん。
「で、それをこうしてああしてーー」
普段から短剣を得物にしていて、刃物の扱いはお手のもののアビは、ささっと活け造りを仕上げてくれた。
うおお、さすがに新鮮なだけあって、身もプリンプリンでいかにも美味そう。
「島の人に譲ってもらった天然の塩で、さあ、召し上がれ!」
あーん? 刺身に塩? おいおいアビちゃんよ、そんな小洒落た食べ方なんかじゃなくてだな……
「いいから、はい!」
「はい、いただきます」
迫力に押されてつい従ってしまった。
「っ⁉︎ !!!!!????? うんまぁぁぁぁい!!!!」
醤油が欲しい、なんて馬鹿なことを言うところだった。確かに、この魚には塩だ。間違いない。これがベスト・マリアージュだと確信を持てる。
マナは幽霊なのでものを食えないし、ズーニーは意地を張っているのか食わないと言うし、俺とアビで一匹丸ごと食い尽くす。
「こんな美味しいものを……もぐもぐ……食べないなんて……なんて損な……もぐもぐ」
「本当に……もぐもぐ……もったいないですよね……もぐもぐ」
食べれば食べるほど腹が減るようで、なんとも素敵な体験だった。はぁ、余は満足なり。苦しゅうないぞアビ。
「さあ、次は私の番よ! タイミングもバッチリなんだから!」
と高らかに宣言したのはマナ。タイミング? タイミングってなんだ? 一体何を見つけたのやら。
「こっちよ、ついてきてー!」
幽霊特有のす~っという音の聞こえてきそうな、滑らか空中移動に続いて歩くこと数十分。結構遠くまで連れてこられたな。
「どう? こんな場所を見つけられるのはあたしくらいよね!」
そこは、遥か眼下に海を望む断崖絶壁の上だった。
ここまで結構な坂道をグイグイ進んできた。確かにこれは、宙に浮いて障害物をものともしない幽霊じゃないと、気軽に来られない場所だ。
「おぉー、確かにすごい景色だ! うん、ビューティフル……‼︎」
遥か地平線に沈んでいく、燃える太陽。夕日に照らされた世界は真っ赤に熱せられたような、それでいて震えるような静けさをたたえている。こんなモノが見られるなんて、異世界に来てよかったぜ……!
「ずーっと見てられるでしょ。あたしがいれば、世界が変わるわ!」
うーん、マナの言うことももっともだ。軽い子だと思ってたけど、案外深く物事を考えてるんだな。
ーーそりゃそうか、あんな地下で、普通の人間より遥かに長い時間を過ごしてたんだから。
「うぐぐ、やりますね……!」
アビも悔しそうに、でも感動したようにこの素晴らしい眺めを見ている。
と、ズーニーはといえば……
「ふはは、なるほどなるほど。伝説のモンスターに、世界の神秘。いずれもよいものだ」
おお、これを見てもまだ自信を持っていられるのか。そんなズーニーが、この島で最も素晴らしいと考えたものとは一体……?
「だが、より素晴らしいものが目の前にあるのに気付かんか? この圧倒的なまでの美に気付かんとは、いやはや、まだまだだな」
目の前に……ある? この景色より素晴らしいものが………?
俺と同じく、アビもマナも顔を見合わせて首を傾げている。うーん、なんじゃいな。
「では教えてやろう。この島で真に最も素晴らしいもの……それは……」
デケデケデケ、デデーン!
「この、我輩にこそ他ならん! 見よ、この万物の中で最も調和のとれた肉体と、並ぶものなき類稀なる実力、そして勝利すべき運命に愛された至高の存在を。ふはははは!!!!」
「「「!!!???」」」
ほあぁぁぁ。ほあぁぁぁ。何を言っとるんだこいつは?
ズーニーはアルカイックスマイルを浮かべたお美しいドヤ顔でこちらを見下ろしている。
すげえなこいつ。確かにズーニー自身も今この島にあるものっちゃあるものだけど、フツーこういう時はここ由来のものを挙げるよね。そんなに自分に自信があるのか。
いっそ清々しいくらいの度胸に、なんかもう憧れすら覚える。凡人にできないことを平然とやってのけるのってカッコいいよ。
「この島どころか、世界中で最も素晴らしいものがここにあるのだ。わざわざ探す必要などなかったというわけだな。ふははは」
うーん。これはどうすべきか……
ふと横を見ると、アビもマナも地面に手をついてうなだれている。そりゃ脱力するよね。
「……うかつでした。そういうことなら、私も私という存在を胸を張って挙げるべきでしたのに。あんな魚なんて、私自身に比べればなんてことないもの……」
「どんなに素晴らしい景色より、あたしの方が美しくてオンリーワン……そう言い切るだけの自信を持っているべきだったのね……」
二人とも何言ってんの⁉︎ まさか、ズーニーの思考回路に感化されたわけ?
「それでは、我輩が真の正妻ということで良いな?」
「今回は負けました。私は元祖正妻ということで納得します」
「ええ、認めるしかないようね。あたしは新・正妻でいいわ」
三人とも何言ってるか分からん。ガッチリ手を握り合ってるけど、本当に話噛み合ってるの?
あと、俺の意思は? まあいいけど……
とにかくそんなこんなで、楽園の島での一日は暮れていくのだった。
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