世界異世界転移

多門@21

文字の大きさ
上 下
29 / 43
バステリア編

バステリアの終焉③

しおりを挟む
『This is Red 1 sir. I’ll bombing run and I need specify coordination』

「To bomb point temporary code 367195 over」

『 roger that 』

二機のF-35Bは島の上を大きく一周すると静かに高度を下げ投下コースにアプローチする。

デニスの中隊がいるビーチに並行するコースだ。

地上からは凄まじい勢いで森をを舐めるように飛んでいるように見える。

ステルス性を最大限意識した曲線で設計された機体の下部に設けられたウエポンベイのドアが開きMk77が数発ずつばら撒かれる。

着弾すると地上に灯油を練りこんだ筒がばら撒かれ紅色の炎が森を舐める様に走り回る。

ビーチから見るとジャングルが一瞬で火の海になったのが分かる。

森の中では、火達磨になった傭兵達が断末魔をあげ助けを呼びながら倒れていく。

火達磨にならなかったものもMk77の燃焼に大量の酸素を持っていかれ、酸欠状態で喉を抑えながら悶え数秒後には一酸化炭素中毒と酸欠で倒れる。

朝の浜辺を灯油が焼ける匂いが支配する。

暫くし、燃え盛っていた炎が燻った程度まで落ち着き時折聞こえていた断末魔も聞こえなくなった事を確認したデニスは次なる行動に移ることを決める。

「よーし!頃合いだっ!全隊前進、蹂躙制圧せよ!」

ジャングルが焼け上がったのを確認したデニスは兵士に前進、制圧、遺体の回収を命じる。

指示を受けた兵士達が横一列に並びゆっくりと前進していくのが上空のヘリからよく見える。

時折発砲音が聞こえるが、全てNATO共通 5.56mm弾の音だ。

『A小隊、右翼の脅威を全て排除。エリアクリアッ!』

『C小隊、同じく左翼制圧完了、クリア!』

最終的に左翼右翼共に敵兵で立っているものは1人もいなかった。

『B中隊中央に脅威なし!現在目標の遺体を発見』

それぞれの小隊が集結している地点からスモークマーカーが焚かれている。

上空で支援していたUH-1Yは次々と降り立ち兵士を乗せていく。

B小隊も手早く“ジェロニモ”の遺体を袋に詰めその場を立ち去る。

戦場の跡には何も残っていない。森は焼け野原に、洋館は瓦礫に。

****************

ホワイトハウスはその頃夕方であった。

その日の執務を終え晩餐会へ行く準備をしていたところに報せは届いた。

「プレジデント!我が海兵隊の部隊がバステリア皇帝を射殺しました。 前線からの報告です」

大統領は手を止めそれを報告しているものの方を向く。

「それは本当か?」

「はい!間違いありません」

大統領の口角が上がる。

「今日の晩餐会は中止だ!2時間後に記者会見を行う。早急に準備を行うよう各部署に連絡しろ。それと今回は占領したバルカザロスでも衛星回線で会見の様子を流せ!」



世界新聞バルカザロス支社にも記者会見が中継される報せは入っている。

世界新聞はすでに地球圏から報道機関として認定されている。

東洋世界の雄の一つであったバステリアにはムー共和国ほどでは無いが当然東洋世界の情報が集約される。
その支社の規模も自然と大きくなり、現地採用から本社からの出向 全てを含めると職員の総数は1000人に登る。

その中でも本社から送られた記者は100人ほどである。

そんな100人の中の2人ミアとエグモットが今回の記者会見に送られる。

ミアは種族はエルフ、エグモットがドワーフだ。

異世界モノではよくこの2種族は犬猿の中とされるがそんな事は無い。至って普通だ。

ミアがカメラマンを務め、エグモットが記事を書く。

ミアの持っているカメラはフィルムを必要とする地球圏のものとは仕組みが異なり魔力によって専用の用紙に画を写し取る。 レントゲンの様に魔力を照射し、その反射を記録する。
科学文明圏のフィルムが安定して入手出来ない地域に優先してミアの様なカメラマンが送られる。

ミア(28)とエグモット(32)はスローペースコンビなのでしばしばラルゴズと呼ばれる。(ラルゴとは音楽のテンポの一つ)

2人とも全身からぼーっとした感じが溢れている。
ミアの目はいつでも半開きで眠そうだし、ロングの手入れがされていない金髪がNEET感を強調している。
エグモットは目は開いているのだが、伸びきった手入れのされていない髭とドアーフの特徴である老け顔が中年NEET感を醸し出している。

尚:バステリア帝国では人族以外は迫害の対象となっていたが、世界新聞の社員である彼らの身分は保障されていて何人たりとも手を出す事は出来ない。

「おい、ミア。今日アメリカ合衆国の国主が旧皇城の白の間で記者会見を行う。俺たちはそれに行く。いいな」

エグモットが簡潔に伝える。

「まじっすかー.......、仕事....増えましたね」

ミアは喋らないキャラなのでは無い。
ただ本当に寝起きなだけだ。

「ほい、起きろ。もう太陽は昇ってるぞ」

そう言って、グイッと顔を近づける。

「あぁもう!目ぇ覚めてますって!わぁりました。行きますよ」

「オメェよぉ、しゃんとしろよなぁ」

ミアがため息をつきながら準備をして出発となった。

支社の前で馬車を拾い皇城まで向かう。

石畳の路面で馬車はガタガタと揺れる。

「エグモットさーん、アメリカの元首ってバステリアには来てなかったんじゃないんすかー?」

「確かにそのはずだ。もし来てたなら俺たちが知らない筈がない。元首が記者会見ってのは間違いじゃねぇのか?」

「そうっすねー、しっかし急になんの記者会見なんでしょうねー」

「そればっかりは始まってからじゃねぇとな」

そうこうしているうちに馬車が門の前に着いたのでここからは徒歩で歩く。

門の前の検問所で送られてきたIDカードを提示し中に入る。

門は常に全開で、車輪がついた重い鉄製のバーが設置されているだけだ。

ミアはこれを無防備だと思った。

白の間は既に地球圏外の東洋世界の新聞社や政府の関係者でごった返していた。

部屋の雰囲気も依然の様な荘厳さを意識した内装から質素かつ必要なもののみに抑えられた内装になりかなり変わった。

部屋には鉄のパイプと動物の革に似た材質で作られた椅子(テーブル付きのパイプいす)が並べられていた。

2人は空いている席を見つけて座る。

部屋の前には黒く薄く大きな板が2枚設置されていた。

ミアとエグモットには用途が全く理解できない。

「そろそろ時間っすねー」

「そうだな、オメェのカメラも準備しとけよ」

黒いスーツを着たアメリカ合衆国職員らしき人間が出てきた。

「おっ、あいつが報道官か?」

エグモットは思ったことを口に出した。

そのスーツに身を包んだ職員は徐ろに板の横面をいじりだした。すると、板の奥に別の部屋が出てきた。

正確には画面にホワイトハウスの一室の中継映像が映し出されたのだ。

白の間の中はどよめきに包まれた。

「なんとこれは受像機だったのかーーーー」

「こんな大きさのものムーでもメルト皇国でも見たことないぞ」

大型液晶モニタに相当するものはまだこの世界では開発されていない。

映写機の様なものはあるが、やはり彩度精度共に桁違いだ。

画面の中に金髪の60代の男性が出てきた。一見すると映画のギャングの親玉役で出てきそうだ。

実際にある映画では彼を悪役のモデルとしている。

彼が話し始めた。

『皆さんに、今日は非常に良い報せがある。

我が国は他の国々とともに未知の世界に飛ばされて、この世界でも前世界と同様に平和的で友好的にあろうと努力してきたが、我々の願いと努力は叶わなかった。

独裁者はあろう事か我々に民族浄化宣言し戦争状態に突入し、我が合衆国軍と同盟国軍はこれを返り討ちにしてきた。

ただ、愚かにも我々を根絶やしにすると宣告した独裁者は我が軍に猛攻の前に逃亡し行方をくらましていた。

しかし優秀なCIAエージェントと勇敢な海兵隊によって元バステリア帝国皇帝 ロワール・ネロ 容疑者を捕捉し殺害した。

これは実に良い報せだ。

世界の同盟国もCIAと海兵隊の働きに感謝と敬意を表するだろう。

これは実に良い報せだ。

ーーーーーーーーーー』

その後演説は20分に渡って続いた。


翌日の世界新聞の一面

「【アメリカ合衆国軍、バ帝国皇帝殺害】
     昨日の明朝にバルカザロスで行われた映像受像機の中継記者会見においてアメリカ合衆国大統領が明らかにした。
カッシーム王国にて逃亡生活を送っていたロワール・ネロ元皇帝を発見したアメリカ合衆国はこれに海兵隊の一部隊を投入し僅か30分程で戦闘を終結させた。
アメリカ合衆国発表によると海兵隊員の死傷者は皆無、一方皇帝を護衛していた傭兵団は全滅。
カッシーム王国政府高官筋に取材したところ、皇帝の潜伏先への攻撃は事前にアメリカから通告を受けていた。
戦闘開始通告時間より5時間後に現場確認の為に軍の偵察部隊を送ったところ、戦闘域には何も残っていなかった、さらに生存者無し。同様に現場付近の森も消滅していたと話す。俄には信じ難い状況である。(バルカザロス支社 エグモント記者)詳細は34面」

翌日のムー共和国外交部 本部

「事務次官、今日の世界新聞は読んだかね?」

「もちろんです大臣。これで東洋世界からバステリアが消滅する事は間違いなくなりましたね」

「これで東洋世界、いや世界の勢力図が書き換わるな。我々ムーが彼らと友好的で同盟関係になれば東洋世界は一つの勢力となるだろう。だが彼らと対立すれば東洋世界全てが敵対勢力と言うことになる」

「バルカザロスからの情報では彼らは旧バステリア領の大部分を民主主義に転向させる様ですし問題無いでしょう」

「そうだな、どの道彼らと同盟関係を築かなければ我々は滅亡する。来たる科学対魔術の戦争をするにしても、あの強大な魔術国家メルト皇国に技術で対抗できるのは我々だけだ。だが我々は数が少なすぎる。彼らがこちらにつけば可能性は大いにある」


時を同じくしてメルト皇国の皇城

「報告します!本日の世界新聞朝刊にてバステリア皇帝が逃亡中にUNと名乗っていた同盟の一国アメリカの手によって殺されました。これで、バステリアが東洋世界から消滅することは明白です!」

「ほう、バステリアが消滅とな。これで東洋世界への扉は開いたな!奴らの数が目障りで堪らなかったが、バステリアが消えて無くなってしまえば世界1の質を誇る我らが軍団を止める存在などいわしない」


バステリアの終焉が世界に与える影響は大きい、中央世界から東洋世界の入り口に位置していたバステリアはその暴力的数によって魔術国家の進行に蓋をしていた。しかしそれが解体された事でムー共和国の支配圏の手前までは簡単に入れると言う認識が強くなった。






















しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

装甲列車、異世界へ ―陸上自衛隊〝建設隊〟 異界の軌道を行く旅路―

EPIC
ファンタジー
建設隊――陸上自衛隊にて編制運用される、鉄道運用部隊。 そしてその世界の陸上自衛隊 建設隊は、旧式ながらも装甲列車を保有運用していた。 そんな建設隊は、何の因果か巡り合わせか――異世界の地を新たな任務作戦先とすることになる―― 陸上自衛隊が装甲列車で異世界を旅する作戦記録――開始。 注意)「どんと来い超常現象」な方針で、自衛隊側も超技術の恩恵を受けてたり、めっちゃ強い隊員の人とか出てきます。まじめな現代軍隊inファンタジーを期待すると盛大に肩透かしを食らいます。ハジケる覚悟をしろ。 ・「異世界を――装甲列車で冒険したいですッ!」、そんな欲望のままに開始した作品です。 ・現実的な多々の問題点とかぶん投げて、勢いと雰囲気で乗り切ります。 ・作者は鉄道関係に関しては完全な素人です。 ・自衛隊の名称をお借りしていますが、装甲列車が出てくる時点で現実とは異なる組織です。

―異質― 邂逅の編/日本国の〝隊〟、その異世界を巡る叙事詩――《第一部完結》

EPIC
SF
日本国の混成1個中隊、そして超常的存在。異世界へ―― とある別の歴史を歩んだ世界。 その世界の日本には、日本軍とも自衛隊とも似て非なる、〝日本国隊〟という名の有事組織が存在した。 第二次世界大戦以降も幾度もの戦いを潜り抜けて来た〝日本国隊〟は、異質な未知の世界を新たな戦いの場とする事になる―― 日本国陸隊の有事官、――〝制刻 自由(ぜいこく じゆう)〟。 歪で醜く禍々しい容姿と、常識外れの身体能力、そしてスタンスを持つ、隊員として非常に異質な存在である彼。 そんな隊員である制刻は、陸隊の行う大規模な演習に参加中であったが、その最中に取った一時的な休眠の途中で、不可解な空間へと導かれる。そして、そこで会った作業服と白衣姿の謎の人物からこう告げられた。 「異なる世界から我々の世界に、殴り込みを掛けようとしている奴らがいる。先手を打ちその世界に踏み込み、この企みを潰せ」――と。 そして再び目を覚ました時、制刻は――そして制刻の所属する普通科小隊を始めとする、各職種混成の約一個中隊は。剣と魔法が力の象徴とされ、モンスターが跋扈する未知の世界へと降り立っていた――。 制刻を始めとする異質な隊員等。 そして問題部隊、〝第54普通科連隊〟を始めとする各部隊。 元居た世界の常識が通用しないその異世界を、それを越える常識外れな存在が、掻き乱し始める。 〇案内と注意 1) このお話には、オリジナル及び架空設定を多数含みます。 2) 部隊規模(始めは中隊規模)での転移物となります。 3) チャプター3くらいまでは単一事件をいくつか描き、チャプター4くらいから単一事件を混ぜつつ、一つの大筋にだんだん乗っていく流れになっています。 4) 主人公を始めとする一部隊員キャラクターが、超常的な行動を取ります。ぶっ飛んでます。かなりなんでも有りです。 5) 小説家になろう、カクヨムにてすでに投稿済のものになりますが、そちらより一話当たり分量を多くして話数を減らす整理のし直しを行っています。

ゲート0 -zero- 自衛隊 銀座にて、斯く戦えり

柳内たくみ
ファンタジー
20XX年、うだるような暑さの8月某日―― 東京・銀座四丁目交差点中央に、突如巨大な『門(ゲート)』が現れた。 中からなだれ込んできたのは、見目醜悪な怪異の群れ、そして剣や弓を携えた謎の軍勢。 彼らは何の躊躇いもなく、奇声と雄叫びを上げながら、そこで戸惑う人々を殺戮しはじめる。 無慈悲で凄惨な殺戮劇によって、瞬く間に血の海と化した銀座。 政府も警察もマスコミも、誰もがこの状況になすすべもなく混乱するばかりだった。 「皇居だ! 皇居に逃げるんだ!」 ただ、一人を除いて―― これは、たまたま現場に居合わせたオタク自衛官が、 たまたま人々を救い出し、たまたま英雄になっちゃうまでを描いた、7日間の壮絶な物語。

―異質― 激突の編/日本国の〝隊〟 その異世界を掻き回す重金奏――

EPIC
SF
日本国の戦闘団、護衛隊群、そして戦闘機と飛行場基地。続々異世界へ―― とある別の歴史を歩んだ世界。 その世界の日本には、日本軍とも自衛隊とも似て非なる、〝日本国隊〟という名の有事組織が存在した。 第二次世界大戦以降も幾度もの戦いを潜り抜けて来た〝日本国隊〟は、異質な未知の世界を新たな戦いの場とする事になる―― 大規模な演習の最中に異常現象に巻き込まれ、未知なる世界へと飛ばされてしまった、日本国陸隊の有事官〝制刻 自由(ぜいこく じゆう)〟と、各職種混成の約1個中隊。 そこは、剣と魔法が力の象徴とされ、モンスターが跋扈する世界であった。 そんな世界で手探りでの調査に乗り出した日本国隊。時に異世界の人々と交流し、時に救い、時には脅威となる存在と苛烈な戦いを繰り広げ、潜り抜けて来た。 そんな彼らの元へ、陸隊の戦闘団。海隊の護衛艦船。航空隊の戦闘機から果ては航空基地までもが、続々と転移合流して来る。 そしてそれを狙い図ったかのように、異世界の各地で不穏な動きが見え始める。 果たして日本国隊は、そして異世界はいかなる道をたどるのか。 未知なる地で、日本国隊と、未知なる力が激突する―― 注意事項(1 当お話は第2部となります。ですがここから読み始めても差して支障は無いかと思います、きっと、たぶん、メイビー。 注意事項(2 このお話には、オリジナル及び架空設定を多数含みます。 注意事項(3 部隊単位で続々転移して来る形式の転移物となります。 注意事項(4 主人公を始めとする一部隊員キャラクターが、超常的な行動を取ります。かなりなんでも有りです。 注意事項(5 小説家になろう、カクヨムでも投稿しています。

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】

一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。 追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。 無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。 そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード! 異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。 【諸注意】 以前投稿した同名の短編の連載版になります。 連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。 なんでも大丈夫な方向けです。 小説の形をしていないので、読む人を選びます。 以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。 disりに見えてしまう表現があります。 以上の点から気分を害されても責任は負えません。 閲覧は自己責任でお願いします。 小説家になろう、pixivでも投稿しています。

日本VS異世界国家! ー政府が、自衛隊が、奮闘する。

スライム小説家
SF
令和5年3月6日、日本国は唐突に異世界へ転移してしまった。 地球の常識がなにもかも通用しない魔法と戦争だらけの異世界で日本国は生き延びていけるのか!? 異世界国家サバイバル、ここに爆誕!

異世界列島

黒酢
ファンタジー
 【速報】日本列島、異世界へ!資源・食糧・法律etc……何もかもが足りない非常事態に、現代文明崩壊のタイムリミットは約1年!?そんな詰んじゃった状態の列島に差した一筋の光明―――新大陸の発見。だが……異世界の大陸には厄介な生物。有り難くない〝宗教〟に〝覇権主義国〟と、問題の火種がハーレム状態。手足を縛られた(憲法の話)日本は、この覇権主義の世界に平和と安寧をもたらすことができるのか!?今ここに……日本国民及び在留外国人―――総勢1億3000万人―――を乗せた列島の奮闘が始まる…… 始まってしまった!! ■【毎日投稿】2019.2.27~3.1 毎日投稿ができず申し訳ありません。今日から三日間、大量投稿を致します。 今後の予定(3日間で計14話投稿予定) 2.27 20時、21時、22時、23時 2.28 7時、8時、12時、16時、21時、23時 3.1  7時、12時、16時、21時 ■なろう版とサブタイトルが異なる話もありますが、その内容は同じです。なお、一部修正をしております。また、改稿が前後しており、修正ができていない話も含まれております。ご了承ください。

処理中です...