生まれ変わった僕。優しい獣人達に囲まれて幸せです。

異世界生活１日目の話をしよう。２１＊

もう一度？と聞き返す間もなく、そっと横を向かされ、エルさんに後ろから優しく口付けられた。


「んっ…！…ふぅ…ん、んぁっ…、は……ん、んんっ…ぅ…ん」


酸素が足りない所為か頭がふわふわしたが、言われた通りに鼻で息をしたら、さっきのキスより少しだけ楽に呼吸をすることが出来た。


ちゅ…というリップ音を立てて、エルさんの唇が離れると、レニーさんが僕の頬に触れるだけのキスを落とす。


「……いい子だ」


そう言って僕の髪を撫でる感触が心地好くて、気持ち良さにうっとりと目を瞑る。


「ひぁっ！？」


「……こら。そいつにばっか夢中になるな」


優しくて温かな手に頬を擦り寄せていたら、首筋に突如走った強い刺激に意識を持っていかれ、その不機嫌そうな声にエルさんが僕の首筋に舌を這わせたのだと、遅ればせながらに理解した。


「あ、ぁ、やっ…！んんっ…、首っ…だ…めっ！や…ぁんんっ！」


エルさんの舌が首をねっとりと這い回る度、ぞくぞくとした疼きが背中に広がって、身体中がじんじんして、堪らず目の前のレニーさんの筋肉質な胸に額を寄せて縋り付く。


「や、ぁっ…ひぃ…ん、や…だ…！だめっ、ん、んぁっ…！」


「……んな気持ち良さそうな声出しといて、ダメじゃねぇだろ…」


時折、じゅ…、と強く吸い付かれ、首筋にピリッとした痛みが走るが、それさえも刺激になって気持ち良さに身体が勝手にびくびくと跳ねる。


「…随分と良さそうだな。こっちも可愛がってやらないとな」


レニーさんがそう言い終わるや否や、僕の腰回りがふいにスースーしている気がして、考えがまとまらない頭のまま視線を落とす。


「あっ…！？やぁっ！」


見ると、僕の下着が全て剥ぎ取られ、覆い隠す物がなくなった下半身の中心で、僕の性器だけがふるりと揺れていた。


「やだっ！見ないで！やっ…、な…ん、でぇ…？やだぁぁ…」


恥ずかしさに思わず脚をもじもじと擦り合わせるが、意思を持ったように起立している僕の性器は隠れてくれそうにない。


「……イク、そんなことしても可愛いだけだ。これでもかなり加減しているんだから、あまり煽るんじゃない」


僕の耳許でそう囁いたレニーさんは、その大きな掌で僕の性器をやんわりと包み込み、長く節くれだった指をきゅぅきゅぅと絡め、親指の腹で先端をくりくりと刺激した。


「あ、あ、やぅっ…！んあぁ！ぅあ、んっ、あっんん！」


レニーさんが親指を動かす度、腰にビリビリとした甘い痺れが起こり、身体中の熱が性器に集まっているかのようだった。


なに、これ。


こんな感覚知らない。


こわい。


でも、気持ちいい。


その感覚に思考回路が麻痺して、頭がおかしくなりそうだった。


「ひっ、うぅ……」


僕は恥ずかしさと未知の気持ち良さに対する恐怖から、とうとう泣き出してしまった。


「イク…大丈夫だ。イクが気持ちいいことしかしない。気持ち良くさせたいだけだから恐がるな……」


「ふぁっ…！ぁぅ…んんん！ひっ…く、んぁっ…あぁ！」


泣き出した僕の涙を吸い取るように目許に口付けながらも、レニーさんは手の動きを緩めてはくれず、むしろさっきよりも強く感じる刺激に、僕の中心の熱がどんどん高まってゆく。


「あ！あぁっ！ぃやっ、だめ、だ…め！手…手ぇ…、離してぇっ！おしっこ…、おしっこ、出ちゃうっ…！」


するとふいにその熱が急激に強くなり、お腹の奥できゅんきゅんと渦巻くような感覚と共に、性器から強い排泄感が起こり、半ば泣き叫ぶような声で解放してと懇願した。


「……射精イキそうなのか？」


射精するイク…？


これが…？


しかし僕の性器はレニーさんの手の中に未だ捕らえられたままであり、このままでは僕の精液でレニーさんの手を汚してしまう。


「やっ…！？だめ！あ、ぁ、だめっ！やだっ、離してっ…！」


恥ずかしさに我に返った僕は、達さイかないように必死に下半身に力をいれ、力の入らない手でレニーさんの手をほどこうと踠いた。


「……強情だな。俺が手伝ってやる」