催眠学校〜今日から君はAV監督〜

本田 壱好

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第四章

とある商店街にて

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深夜00時を回った商店街。

日中は人で溢れるこの場所も、今はすっかり人気はなく誰もここを彷徨かない。

そんな場所に一つの屋台が怪しげに光っていた。

その屋台に一人の人間が立ち寄る。

真っ暗闇から現れたその男に光が差し、黒から白へと変わった。

「よぉ、どうだ調子は」

屋台の中から、野太い男の声が聞こえてくる。
問いかけられた人物は、少したじろぎながら答えた。

「お前、誰だ?」

問いかけられたその屋台の主は「ガハッ」と豪快に笑う。

「何寝ぼけた事を。お前にアプリを渡した張本人さ」

「‥まぁ、いい。それで、俺に残された時間はあとどれくらいだ?」

「あー?そんなもん、お前が復讐を果たすまでに決まってるだろ」

やはり違う。
まるで雰囲気が違う。
しかし、店の前に立つ人物はその事さえも今はどうでもいいように感じた。

「なら、もう少しだな」

「ほぉ。いよいよクライマックスか」

「あぁ。あと少しだ」

暗闇の中から二人の不気味な笑い声だけが、誰もいない商店街に響き渡っていた。
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