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第三章
肝試しは吊り橋効果をもたらす⑨
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「さぁ、これで何度目か‥絶頂しろ」
大門先生がそう言うと同時に、大きな音が室内に響いた。
ばんっ。
「「あ、あ、あぁぁあィぃイグぅぅ!!!」」
その絶叫にもにた声は、もはや誰の声かも分からない。
ただただ、気持ち良かった。
---
--
-
ぐったりと横たわる四人組。
ランクが4の保科も、新たに手に入れた催眠ベルを使えば最も簡単にこの通り。
しかし、江口の言葉ではこの音源はいつか使えなくなるとの事だ。
最後に、深い深い暗示を掛けておく必要がある。
「全員、立ち上がって一列に並べ」
ちりりーん、ちりりーんとベルの音がスマホから流れる。
横たわっていた紅葉に、ビクンっビクンとまだ快楽の中にいる三人は、ゆっくりと立ち上がり一列に並んだ。
その顔はどれも紅潮しており、息遣いがあらい。
保科に関しては生まれたての子鹿のように足をふらつかせていた。
「おい、しっかり立て」
「‥は、い」
何とか立ち上がり、虚ろな目で俺を見る。
「いいか。もう一度ベルの音を聞くと、お前らは服に着替え、何事もなかったかのように元に戻る。しかし、自分を含め四人揃っているときに『乱行パーティ』と俺が言うと、お前たちは誰彼構わずに身体を求め合う」
表情に変化は無いが、これでいい。
もしかするとランク4の保科には催眠アプリは効果がないかもしれない。
しかし、この暗示によって彼女も‥。
俺は高まる興奮を抑え、催眠ベルの音を流した。
---
--
-
「‥おい、おい!」
肩を強くゆすられ、私はハッと我に返った。
「あ、れ」
「もう!心配したわよ!」
大声と共に抱きついて来たのは‥あ、由紀ちゃんだ。
ぎゅと力を込められ、私は「痛いよ」と小さく声を出す。
何だか随分時間が経った気がする。
ここって、あ、お化け屋敷。
「本当、急に何も声を出さなくなるんだから、焦ったぜ」
爽やかな笑顔を向けてくる北見くんに、心配そうな紅葉ちゃん。
「大丈夫?保健室行く?」
私は首を横に振り、大丈夫と答える。
本当に、何とも無い‥。
きゅん。
でも、何だろう。
紅葉ちゃんを見ると、なんだか、とても‥
「駄目よ、顔、真っ赤だし」
私は首をブンブンも横に振り、再度大丈夫と答えた。
でも、と由紀ちゃんが何かを言いかけたところで、ガチャと扉が開いた。
「あのぉ、次のお客さんが待ってるんだけど」
「あ、ごめんなさい。ほら、行こ」
北見くんの手を引いて二人は外へ出た。
「まぁ、あんたが大丈夫だって言うんならそれでいいけど」
納得半分のような顔で由紀ちゃんは眉根をひそめる。
「本当、大丈夫」
水飲みな、とペットボトルを渡されたそのときだった。
これ、何に使うんだっけ‥。
それを受け取ると、蓋を開けずに、私は、それを‥。
「郁美?」
「え?」
「飲まないの?」
不思議そうな顔で由紀ちゃんが聞いてくる。
「え、あ、そう、そうだよね」
ありがとう、と言ってキャップを開けた。
私、どうかしちゃったのかもしれない。
さっきから、えっちな妄想が、止まらない。
今頭の中にあるのは、早く家に帰って、気持ちのいいことをしたい、それだけだった。
大門先生がそう言うと同時に、大きな音が室内に響いた。
ばんっ。
「「あ、あ、あぁぁあィぃイグぅぅ!!!」」
その絶叫にもにた声は、もはや誰の声かも分からない。
ただただ、気持ち良かった。
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ぐったりと横たわる四人組。
ランクが4の保科も、新たに手に入れた催眠ベルを使えば最も簡単にこの通り。
しかし、江口の言葉ではこの音源はいつか使えなくなるとの事だ。
最後に、深い深い暗示を掛けておく必要がある。
「全員、立ち上がって一列に並べ」
ちりりーん、ちりりーんとベルの音がスマホから流れる。
横たわっていた紅葉に、ビクンっビクンとまだ快楽の中にいる三人は、ゆっくりと立ち上がり一列に並んだ。
その顔はどれも紅潮しており、息遣いがあらい。
保科に関しては生まれたての子鹿のように足をふらつかせていた。
「おい、しっかり立て」
「‥は、い」
何とか立ち上がり、虚ろな目で俺を見る。
「いいか。もう一度ベルの音を聞くと、お前らは服に着替え、何事もなかったかのように元に戻る。しかし、自分を含め四人揃っているときに『乱行パーティ』と俺が言うと、お前たちは誰彼構わずに身体を求め合う」
表情に変化は無いが、これでいい。
もしかするとランク4の保科には催眠アプリは効果がないかもしれない。
しかし、この暗示によって彼女も‥。
俺は高まる興奮を抑え、催眠ベルの音を流した。
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「‥おい、おい!」
肩を強くゆすられ、私はハッと我に返った。
「あ、れ」
「もう!心配したわよ!」
大声と共に抱きついて来たのは‥あ、由紀ちゃんだ。
ぎゅと力を込められ、私は「痛いよ」と小さく声を出す。
何だか随分時間が経った気がする。
ここって、あ、お化け屋敷。
「本当、急に何も声を出さなくなるんだから、焦ったぜ」
爽やかな笑顔を向けてくる北見くんに、心配そうな紅葉ちゃん。
「大丈夫?保健室行く?」
私は首を横に振り、大丈夫と答える。
本当に、何とも無い‥。
きゅん。
でも、何だろう。
紅葉ちゃんを見ると、なんだか、とても‥
「駄目よ、顔、真っ赤だし」
私は首をブンブンも横に振り、再度大丈夫と答えた。
でも、と由紀ちゃんが何かを言いかけたところで、ガチャと扉が開いた。
「あのぉ、次のお客さんが待ってるんだけど」
「あ、ごめんなさい。ほら、行こ」
北見くんの手を引いて二人は外へ出た。
「まぁ、あんたが大丈夫だって言うんならそれでいいけど」
納得半分のような顔で由紀ちゃんは眉根をひそめる。
「本当、大丈夫」
水飲みな、とペットボトルを渡されたそのときだった。
これ、何に使うんだっけ‥。
それを受け取ると、蓋を開けずに、私は、それを‥。
「郁美?」
「え?」
「飲まないの?」
不思議そうな顔で由紀ちゃんが聞いてくる。
「え、あ、そう、そうだよね」
ありがとう、と言ってキャップを開けた。
私、どうかしちゃったのかもしれない。
さっきから、えっちな妄想が、止まらない。
今頭の中にあるのは、早く家に帰って、気持ちのいいことをしたい、それだけだった。
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