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5話
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あ、ユキノくんだ。図書室に向かってる。
そういえばユキノくんってどうやって本借りてるのかしら。
えーっと、ユキノくんの苗字は……
「姫咲くん」
そう、姫咲ユキノくんだ。いきなり名前で呼ぶのは馴れ馴れしいよね。
「こんにちは姫咲くん。今お時間あります?」
「……喋ってル時間はナイ」
「図書室で本借りてたのよね、でも姫咲くんって使い魔なのにどうやって本借りてるの?」
「……ユキノは人型の使い魔。特別に生徒と同じ権利を持ってイル」
ユキノくんは電子手帳を取り出した。ランクSと書かれている。本当に強いのねあいつ。
「あら、かわいい」
生徒手帳の写真。大きな目でじっとこちらを見つめるユキノくんは、シチゴサンの写真みたいでちょっとカワイイ。
「……かわいいって言わないデ」
「褒めてるのよ」
「ユキノ、男の使い魔」
「じゃあカッコいい?」
ユキノくんはこくこくと頷く。ふふ。そういうところも子供っぽくて可愛い。まだ幼い使い魔なのね。
「今日はどんな本を借りたの?」
「ご主人様に誰にも見せるナって言われてル」
「でも私は染谷くんが小説を読んでたことをもう知ってるのよ」
「秘密を話したらユキノが怒られル」
「私が無理やり聞いたのよ。あなたのせいじゃないって言えば、きっと染谷くんは分かってくれる」
ユキノくんは黙って歩き出す。
「『下級メイドはご主人様に恋してる10.5巻』」
私が小説のタイトルを言うと、ユキノくんは立ちどまった。
「女の主人公が大きなお屋敷に住む男の主人公に一目惚れする話。主人公は平凡だけど純粋な性格の人で、男は主人公のそんなところに恋をしている。だけどお互いに両思いだって気がついてない。10.5巻はサブキャラクターに重点が置かれた小話集……でしょ?」
「あまり大きな声で言わないデ」
「今度から、私がその本を借りてあげましょうか?」
「エ?」
「姫咲くんが染谷くんの代わりに本を借りてるとは言っても、ずっと本を借り続けていたら、本当は染谷くんがその本を読んでるんだって、いつかバレちゃうと思うの」
「……」
「そのかわりにお願いがあるの。染谷くんに、ああやってみんなの前で使い魔について尋ねるのをやめるように言ってほしいのよ。ただでさえ転校生ってことでみんなから注目されてるのに、これ以上私の噂が広まるのは恥ずかしいから」
私たちは旧校舎に向かった。
「遅いぞユキノ。本くらいすぐに借りられ……っ!」
「ご機嫌よう、染谷くん」
私が手を振ると染谷くんは盛大に顔をしかめる。せっかくの綺麗な顔が台無しね。綺麗なお顔は私みたいにちゃんと有効活用してあげないとかわいそうよ。
「お昼休みのときはお世話になりました。突然あなたがやってくるから、もう大変だったのよ。あなたとの関係を詮索されちゃって……」
私の必殺技。瞳うるうる。ついでに赤くなったほっぺたに両手を添えれば、そこには恥じらう乙女のできあがり。
「あなたみたいな乱暴な告白をしてくる人は初めてよ」
「どういう意味だ」
「あなた、私のことが好きなんでしょ?だから決闘を理由に私に近づいたんでしょ?」
「……はぁ?」
「そんなことしなくたって普通に告白してくださればお返事しますのに。不器用なお方なのね」
「……お前、うぬぼれがすぎるんじゃないか」
「そうかしら?でも、公衆の面前で乙女の体に触れたことについてはどう説明してくれるの?」
「それは生徒手帳を取るため……ああ、泣くなよ鬱陶しい!」
私はその場にへたり込む。後でスカートをお洗濯しとかないと。
「酷い……あんなふうに男の子に触られたのは初めてなのに。しくしく」
「ユキノ。こいつを部屋から追い出せ」
色仕掛けはもう効かないのかしら残念ね。
「ご主人様の命令なのデ……ごめんナサイ」
ユキノくんが私の腕を引いたその時。
突然バサバサと音を立てて、小鳥が窓から飛びこんできた。小鳥は私の目の前にべちゃっと落ちる。
「かわいそう。翼を怪我してる」
私が小鳥に触れようとすると染谷くんの顔が真っ青になる。
「ユキノ!はやくその鳥を都築ごと追い出せ!」
「……分かりましタ」
ユキノくんが私の手を引いて廊下に連れ出す。
「染谷くん、あんなに必死になって、どうなさったの」
「ご主人様は小さな動物が嫌い」
「どうして?こんなにかわいらしいのに」
「……小さな動物には嫌な思い出がアルってご主人様が言ってタ」
嫌な思い出……それって。もしかしなくても私のことかしら。
「ユキノも元々は小さな動物の姿をした使い魔だっタ。だけどご主人様が怖がるカラ、ユキノは人間の姿を覚えタ」
「怖がる」か。いったいどういうことなのかしら。もし染谷くんのトラウマの原因が私だったとして、嫌な気分になるとしても怖がることはないよね。
手のひらの上で力なく横たわる雀さんを見る。
「……これって、チャンスかも」
次の日の放課後。
「ユキノ、なんでいつも帰ってくるのが遅い……またお前か」
「ご機嫌よう。染谷くん」
「ユキノ、今すぐこいつを追い出せ。俺は今機嫌が悪いんだ」
「そうおっしゃらないで。今日はあなたとの約束を果たすためにきたんですから」
「約束?……そんなものした覚えはないが」
私はにっこりと微笑んだ。嫌な予感がしたらしい。染谷くんはゆっくりと後ずさる。
「あなたのご所望通り、使い魔を見せにきたのよ。いらっしゃい、ぴぃちゃん!」
私が呪文を唱えると、雀が現れる。
この子は私が昨日手当てをしてあげた雀ちゃん。魔力も何も持たない普通の動物。運のいいことに私に懐いてるみたいだからペットとして飼うことに決めたの。
「どうかしら染谷くん。あなたはコレがご覧になりたかったのよね」
「お、俺にそいつを近づけるな!」
「でも私の使い魔にお会いになりたかったんでしょ?」
「お前の使い魔についてはもう十分わかったから、早くそれを仕舞ってくれ!」
私がぴぃちゃんを魔法の檻(檻に入っているものは姿を見せなくなる。手で持つ必要もない)に入れると、染谷くんは荒い息を吐きながらその場にへたり込んだ。
顔を真っ青にさせて、大粒の汗を流している。
いい気味ね?クリス様。
でも、私の仕返しはまだ始まったばかりよ。
あなたの『王子様』って立場を引き剥がしてあげるんだから。
そういえばユキノくんってどうやって本借りてるのかしら。
えーっと、ユキノくんの苗字は……
「姫咲くん」
そう、姫咲ユキノくんだ。いきなり名前で呼ぶのは馴れ馴れしいよね。
「こんにちは姫咲くん。今お時間あります?」
「……喋ってル時間はナイ」
「図書室で本借りてたのよね、でも姫咲くんって使い魔なのにどうやって本借りてるの?」
「……ユキノは人型の使い魔。特別に生徒と同じ権利を持ってイル」
ユキノくんは電子手帳を取り出した。ランクSと書かれている。本当に強いのねあいつ。
「あら、かわいい」
生徒手帳の写真。大きな目でじっとこちらを見つめるユキノくんは、シチゴサンの写真みたいでちょっとカワイイ。
「……かわいいって言わないデ」
「褒めてるのよ」
「ユキノ、男の使い魔」
「じゃあカッコいい?」
ユキノくんはこくこくと頷く。ふふ。そういうところも子供っぽくて可愛い。まだ幼い使い魔なのね。
「今日はどんな本を借りたの?」
「ご主人様に誰にも見せるナって言われてル」
「でも私は染谷くんが小説を読んでたことをもう知ってるのよ」
「秘密を話したらユキノが怒られル」
「私が無理やり聞いたのよ。あなたのせいじゃないって言えば、きっと染谷くんは分かってくれる」
ユキノくんは黙って歩き出す。
「『下級メイドはご主人様に恋してる10.5巻』」
私が小説のタイトルを言うと、ユキノくんは立ちどまった。
「女の主人公が大きなお屋敷に住む男の主人公に一目惚れする話。主人公は平凡だけど純粋な性格の人で、男は主人公のそんなところに恋をしている。だけどお互いに両思いだって気がついてない。10.5巻はサブキャラクターに重点が置かれた小話集……でしょ?」
「あまり大きな声で言わないデ」
「今度から、私がその本を借りてあげましょうか?」
「エ?」
「姫咲くんが染谷くんの代わりに本を借りてるとは言っても、ずっと本を借り続けていたら、本当は染谷くんがその本を読んでるんだって、いつかバレちゃうと思うの」
「……」
「そのかわりにお願いがあるの。染谷くんに、ああやってみんなの前で使い魔について尋ねるのをやめるように言ってほしいのよ。ただでさえ転校生ってことでみんなから注目されてるのに、これ以上私の噂が広まるのは恥ずかしいから」
私たちは旧校舎に向かった。
「遅いぞユキノ。本くらいすぐに借りられ……っ!」
「ご機嫌よう、染谷くん」
私が手を振ると染谷くんは盛大に顔をしかめる。せっかくの綺麗な顔が台無しね。綺麗なお顔は私みたいにちゃんと有効活用してあげないとかわいそうよ。
「お昼休みのときはお世話になりました。突然あなたがやってくるから、もう大変だったのよ。あなたとの関係を詮索されちゃって……」
私の必殺技。瞳うるうる。ついでに赤くなったほっぺたに両手を添えれば、そこには恥じらう乙女のできあがり。
「あなたみたいな乱暴な告白をしてくる人は初めてよ」
「どういう意味だ」
「あなた、私のことが好きなんでしょ?だから決闘を理由に私に近づいたんでしょ?」
「……はぁ?」
「そんなことしなくたって普通に告白してくださればお返事しますのに。不器用なお方なのね」
「……お前、うぬぼれがすぎるんじゃないか」
「そうかしら?でも、公衆の面前で乙女の体に触れたことについてはどう説明してくれるの?」
「それは生徒手帳を取るため……ああ、泣くなよ鬱陶しい!」
私はその場にへたり込む。後でスカートをお洗濯しとかないと。
「酷い……あんなふうに男の子に触られたのは初めてなのに。しくしく」
「ユキノ。こいつを部屋から追い出せ」
色仕掛けはもう効かないのかしら残念ね。
「ご主人様の命令なのデ……ごめんナサイ」
ユキノくんが私の腕を引いたその時。
突然バサバサと音を立てて、小鳥が窓から飛びこんできた。小鳥は私の目の前にべちゃっと落ちる。
「かわいそう。翼を怪我してる」
私が小鳥に触れようとすると染谷くんの顔が真っ青になる。
「ユキノ!はやくその鳥を都築ごと追い出せ!」
「……分かりましタ」
ユキノくんが私の手を引いて廊下に連れ出す。
「染谷くん、あんなに必死になって、どうなさったの」
「ご主人様は小さな動物が嫌い」
「どうして?こんなにかわいらしいのに」
「……小さな動物には嫌な思い出がアルってご主人様が言ってタ」
嫌な思い出……それって。もしかしなくても私のことかしら。
「ユキノも元々は小さな動物の姿をした使い魔だっタ。だけどご主人様が怖がるカラ、ユキノは人間の姿を覚えタ」
「怖がる」か。いったいどういうことなのかしら。もし染谷くんのトラウマの原因が私だったとして、嫌な気分になるとしても怖がることはないよね。
手のひらの上で力なく横たわる雀さんを見る。
「……これって、チャンスかも」
次の日の放課後。
「ユキノ、なんでいつも帰ってくるのが遅い……またお前か」
「ご機嫌よう。染谷くん」
「ユキノ、今すぐこいつを追い出せ。俺は今機嫌が悪いんだ」
「そうおっしゃらないで。今日はあなたとの約束を果たすためにきたんですから」
「約束?……そんなものした覚えはないが」
私はにっこりと微笑んだ。嫌な予感がしたらしい。染谷くんはゆっくりと後ずさる。
「あなたのご所望通り、使い魔を見せにきたのよ。いらっしゃい、ぴぃちゃん!」
私が呪文を唱えると、雀が現れる。
この子は私が昨日手当てをしてあげた雀ちゃん。魔力も何も持たない普通の動物。運のいいことに私に懐いてるみたいだからペットとして飼うことに決めたの。
「どうかしら染谷くん。あなたはコレがご覧になりたかったのよね」
「お、俺にそいつを近づけるな!」
「でも私の使い魔にお会いになりたかったんでしょ?」
「お前の使い魔についてはもう十分わかったから、早くそれを仕舞ってくれ!」
私がぴぃちゃんを魔法の檻(檻に入っているものは姿を見せなくなる。手で持つ必要もない)に入れると、染谷くんは荒い息を吐きながらその場にへたり込んだ。
顔を真っ青にさせて、大粒の汗を流している。
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2021.08.13
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