3 / 4
手を握られる……!?
しおりを挟む
そもそもこの5人は私にとってどんな存在なのよ、と、整った5つの顔を見ていると
「ねー、早く着替えして朝食食べないと学校遅れちゃうよ?」
「学校?」
「もう、今日は休日じゃないからねー? ほら、僕たちは先に行って待ってるから準備して早く来るんだよ?」
と言い、5人と妹と言われている女の子は部屋からゾロゾロと、分かりやすいほどの笑みを浮かべて消えていった。
なにがなんだか、起きた瞬間に知らない世界に来て、イケメン5人に囲まれて、しかも美しい妹がいて、いやいやこの世界は一体なんなのよ、と思いながらベットを出て鏡の前に行くと、私の容姿は何一つ変わっていなかった。
妹はあんなに可愛いのに、私は平凡すぎない?
って思いながら、クローゼットを開けると制服らしきものがあって、着るとピッタリだった。
ベージュのチェックのスカートに紺色のジャケット。
今まで着ていた全身黒色の制服よりも何倍も可愛らしくて、鏡に映る自分の姿を色んな角度から見ていると、部屋の扉がノックされた。
「はーい」
顔を覗かせたのは、あの私によく話し掛けてくれる人で
「早く早く、本当に遅刻しちゃうよ?」
「わ、分かってる」
と、なにがなんだか分からないけれどとりあえず返事をしてそっちに向かうおうとしたら、それよりも早く彼が私のところにやって来て
「ねー、じゃあ、行こう?」
と、本当にさりげなく、ふわっと手を握ってきた。
「ちょ、ちょっと」
私の手よりも大きくて、骨っぽくて、それになんだか骨っぽいのに妙にや若くて、ていうか、男子に手を握られたのなんて一度数ヶ月だけ付き合ってた男子だけで……。
こんなイケメンに手を繋がれたことは今までの人生にはなくて。
「あ、あの……、その…手を……」
「手?」
「あ、えっと……手を握られるのが……」
「ええ、いつも握ってたのに?」
「あ、あの……なんか今日は手が痛くて……!」
「えっ、大丈夫?」
と、彼は何故か顔を私の顔に近付けてきて、目の前には美しすぎる顔が画面度アップに現れて、もう息が止まりそうになった。
「手を怪我してるなら、授業に差し支えちゃうね? ほら、包丁とか持ちづらいでしょ? それに今日の授業は、たしかショコラの彫刻作りじゃなかった?」
「ショコラの彫刻?」
「もう、忘れちゃったの? ていうか、時間時間。早く行かないと」
と言うと、再び私の手を握って来て走り出す。
もう心臓は尋常じゃないほど早く鼓動して、きっと握られた手には汗を掻いていて、穴があったら今すぐ入ってしまいたかった。
「ねー、早く着替えして朝食食べないと学校遅れちゃうよ?」
「学校?」
「もう、今日は休日じゃないからねー? ほら、僕たちは先に行って待ってるから準備して早く来るんだよ?」
と言い、5人と妹と言われている女の子は部屋からゾロゾロと、分かりやすいほどの笑みを浮かべて消えていった。
なにがなんだか、起きた瞬間に知らない世界に来て、イケメン5人に囲まれて、しかも美しい妹がいて、いやいやこの世界は一体なんなのよ、と思いながらベットを出て鏡の前に行くと、私の容姿は何一つ変わっていなかった。
妹はあんなに可愛いのに、私は平凡すぎない?
って思いながら、クローゼットを開けると制服らしきものがあって、着るとピッタリだった。
ベージュのチェックのスカートに紺色のジャケット。
今まで着ていた全身黒色の制服よりも何倍も可愛らしくて、鏡に映る自分の姿を色んな角度から見ていると、部屋の扉がノックされた。
「はーい」
顔を覗かせたのは、あの私によく話し掛けてくれる人で
「早く早く、本当に遅刻しちゃうよ?」
「わ、分かってる」
と、なにがなんだか分からないけれどとりあえず返事をしてそっちに向かうおうとしたら、それよりも早く彼が私のところにやって来て
「ねー、じゃあ、行こう?」
と、本当にさりげなく、ふわっと手を握ってきた。
「ちょ、ちょっと」
私の手よりも大きくて、骨っぽくて、それになんだか骨っぽいのに妙にや若くて、ていうか、男子に手を握られたのなんて一度数ヶ月だけ付き合ってた男子だけで……。
こんなイケメンに手を繋がれたことは今までの人生にはなくて。
「あ、あの……、その…手を……」
「手?」
「あ、えっと……手を握られるのが……」
「ええ、いつも握ってたのに?」
「あ、あの……なんか今日は手が痛くて……!」
「えっ、大丈夫?」
と、彼は何故か顔を私の顔に近付けてきて、目の前には美しすぎる顔が画面度アップに現れて、もう息が止まりそうになった。
「手を怪我してるなら、授業に差し支えちゃうね? ほら、包丁とか持ちづらいでしょ? それに今日の授業は、たしかショコラの彫刻作りじゃなかった?」
「ショコラの彫刻?」
「もう、忘れちゃったの? ていうか、時間時間。早く行かないと」
と言うと、再び私の手を握って来て走り出す。
もう心臓は尋常じゃないほど早く鼓動して、きっと握られた手には汗を掻いていて、穴があったら今すぐ入ってしまいたかった。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました
ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら……
という、とんでもないお話を書きました。
ぜひ読んでください。
女の子がいろいろされる話
ききょきょん
恋愛
女の子がいじめらたり、いじられたり色々される話です。
私の気分であげるので、性癖とか方向性はぐちゃぐちゃです、よろしくお願いします。
思いついたら載せてくゆるいやつです。。
【R18】黒髪メガネのサラリーマンに監禁された話。
猫足02
恋愛
ある日、大学の帰り道に誘拐された美琴は、そのまま犯人のマンションに監禁されてしまう。
『ずっと君を見てたんだ。君だけを愛してる』
一度コンビニで見かけただけの、端正な顔立ちの男。一見犯罪とは無縁そうな彼は、狂っていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる