それぞれの希望の詩

木芙蓉

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天使と悪魔

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今まで生きてきて自分は結局何を望んでいたのだろう。
望んだものは何一つ叶わなかった。
もうそろそろ終わりにしようか?
独り言だったはずの問いに、天使ぶった白を纏った誰かが頭の中で囁いた。
「命を大切しになきゃダメよ。新しい希望を探しましょう。」
すると悪魔や死神の様な黒を纏った誰かが頭の中でまた囁いた。
「もう十分だろう。お前には生きていても叶うものは何一つない。もう楽になって命を俺に寄越せ。」
相容れない二つの答え、白と黒が頭の中で激しく罵りあった。
これが俗にいう自分の中にいる天使と悪魔か、今まで何回も戦わせてきたことをその時になって思い出した。
その度に自分で天使と感じた方を信じてここまで生きてきた。
今度も自分が天使と感じたを信じよう。ただ今までと天使の纏う色が違った。
さぁ、受け入れよう。願いが叶うといいな。
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