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第3章 大狼討伐戦
第24話 事前ミーティング
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時はそれぞれの告白より数刻前に遡る。
宿屋ローレンライにマクベスとゴルザ両名以外の人間が、最上階の峰岸組の部屋に再度集まっていた。
ロンジー女史の伝達事項を伝える為である。
「わたしゃ眠い。端的に伝えるからよーくお聞き」
全員の顔を見渡し、一呼吸置いた後。
「ここより北のマルゼ。使えない4人組が先行してる要塞都市が在るのは既知だと思う。全て大狼フェンリルを討伐する為に造られた町さ。国兵でない冒険者が入場出来る条件はただ1つ。B級以上の功績がある者。異世界の召喚者はフリーパスさね。身分を隠したまま潜り込むのは不可能。打てる手はキョーヤとユーコ以外の等級を一気に引き上げるか、異世界人だと名乗り出るしかないね」
だからマクベスさんは、リンジーさんとメイリダさんを話題から外したのか。
自由を奪われるのは嫌だ。B以上に成ると何かしら国からの束縛を受ける。それも嫌なら国外追放。
鷲尾さんが挙手をして意見を述べた。
「私たちだけ。峰岸君と斉藤さん以外で単独で動くと言うのはダメですか?」
「最高戦力に近しいあんたらを、態々二分するってのかい?フェンリルが一体だけだなんて、誰が言ったんだい。嘗め過ぎだよ。一匹倒す前に他に喰われるよ!」
想定外な話。そうだ、誰もフェンリルが一体だけとは言ってない。その事実に驚愕する。
「フェンリルの強さも然る事乍ら。見知らぬ先行組が居たら連合軍に磨り潰されちまう。戦いになったら物の分別が付く状況じゃなくなる。共闘なんざ期待するだけ無駄」
国の大義と冒険者たちの理念。それが合致してこその討伐戦。乱戦になってからでは異物は排除の対象。
行くなら端から顔や素性を提示してから行けと。
誰もが知るゴルザさんでも無ければ無理は通せない。
「僕らはBに上がれる条件は満たしてますか?」
「問題無いね。ミストは何もしちゃいないが、異質な強さは誰が見ても明らか。タッチーたちは紛いなりにもSランクの魔獣を2体も討伐し、赤竜の首を献上。これ以上の功績があるもんかい。カルバンは故国ゴーウィンの高名な魔術師の末裔。2人はその付き人。誰も文句は言わない」
条件は既に満たされている。全員が。
「リンジーとメイリダは元がB級。今回の功績だけでA級は当確。マルゼではどの隊を任されるかは解らない。あそこの指揮官が口を挟んで来る可能性は大いに感じる。拒否や敵対するのは構わないが、仲間内で揉めれば。後は解るね」
堂々巡り。単独孤軍奮闘は望めない。他の隊との連携の方が大事。
「編成に付いては心配ないかも知れない。根回しにジョルディを4人組と一緒に送ったからね。あの子が上手くやってくれていれば、望み通りに進められてるだろうさ。交渉を有利に進められる最適なスキル持ってるからねぇ」
「あのスキルがここで効いて来るんだ…」
リンジーさんが一人で唸っていた。
「あの子の努力を無駄にしたくないなら、全員腹を括りな。ミストには伝わらないかも知れないが」
「ちゃんと伝わってるわ。ただ私は寒いのは苦手。キョーヤと離されるなら、一端北西部の巣に帰らせて貰う。私の背を襲おうものなら、言わずと知れた事」
言葉通りに蜂の巣になるんだろうね。
「要塞内で暴れないで居てくれれば何も言わないさ。義理は全く無いが、頼んだよ」
「頭の片隅に置いておこう」
「フェンリルの件はあんたらに任せる。明日にでもマクベスに直接気持ちを伝えな」
妙に引っ掛かりのある物言い。まだ何かあるのか…。
ああ、一番聞きたくない奴か。
「大陸西側諸国と、南のプリシラベートの動きですか」
「頭が回るようになったねぇ、タッチー。そうさ、忘れてはならないクイーズとベンジャム以外の諸外国の動き。フェンリルの首を狙っているのは何もウチらだけじゃあない。これまでの所、有利に進められて来たのは、北の山脈を間近に望める二国だからこそ。北で戦ってるのが知られれば直近の国も、西側も黙っちゃいないだろう」
疲弊した二国を指を咥えて黙っちゃいない。そんな所だろう。漁夫の利が悪いとは言わない。言えた義理でもない。
「序でに。異教徒。邪神教徒。数こそ少ないが中々侮れない連中。防衛の主要拠点クロスガング。その頭が自壊するとはお国も考えもしてなかった。今在る状況は真に」
「敵にガラ空きの背中を見せている」
「それを黙って見ているだけの奴らじゃない。ラムールは私利私欲を優先。ゴルザに討たれても大手で断罪されないって寸法さ。フレーゼ様も心労が絶えない。内心気が狂っても可笑しくないのに、健気な事さ」
全く笑えない冗談だ。虎穴入らずんば、の状況でもない。国としても後戻りは出来ない。
ヒオシの言葉が全てを物語る。
「クソだな」
汚くてもそうだと僕も思う。どうして世界の人々は、手を取り合って戦えないのだろうか。
「そうさ。ふざけてる。この老体まで駆り出される始末。脚を故障したマクベスが羨ましいねぇ。勘弁して欲しい。次にツーザサで何かが起きるなら、全ての終わりか、全ての始まりかの何方かさ」
「そうまでして、この世界の住人が北を目指す理由は?」
峰岸君。聞きたい事ではあるけど、ここで聞かなくても。
「さぁて。信じた者の弱みか。弱者故の高い望みか。もう誰も知っちゃ居ない。全てを知るのは、神だけ。この腐った世界を創り出した神か。その全てを翻そうとした異なる神の所業か。私何ぞに知る由もない。たった1つ言えるのは、そこに希望が在るからさ」
リンジーがロンジーに歩み寄り、抱き締める。
「これが、最後ではない事を祈ります」
「進むなら抗いな。退くなら女々しく祈りな。流されるままに、指咥えて黙って居ればいいさ。文句言ってりゃ誰かが何かして、世界を変えてくれる。そんな夢物語を抱いて、死んじまえばいいのさ」
「偉そうに言える立場にはない。でもこれだけは言わせて欲しい。答えは自分自身で出してくれ」
僕は集まる皆にそう言い切った。
正直ここまでの切羽詰まった状況だとは夢にも思ってなかった。休みたい。もう少しの猶予を。生温い考えだけで生きていた。
「討伐が大きな物だとは解った。西の防衛が良くて数千。それだけで数万の敵に抗えるのか?」
ヒオシが僕の反対の意見を出した。
「数万?そんな情報は得ていない」
「西側には確かに3万規模の部隊が構えてた、だろ?」
「そうだね。あれは、脅威だ」
「ツーザサとサイカルは、また戦乱に巻き込まれるのかよ!もう沢山だろ。今度は十倍以上の人間との戦争。解っていながら、何で少数しか置かないんだよ」
「ヒオシ。それがツーザサ。延いてはクロスガングの悲しき定め。防波堤としての役目は。魔物に対する物だけじゃないの。町に居た人々は、皆覚悟を決めて留まっていた。それが与えられた役目。最西のサイカルの役目は、戦の発端を知らせる警鐘」
「ラムールは、その役目から逃げたのさ」
「その代役を命じられたロンジーさんは、それが解っていながら向かうんですか?」
「誰かがやらなくちゃいけない事さ」
「ツーザサがまた巻き込まれるの…」
鷲尾さんの顔が青ざめる。何だかんだ、サリスが心配なんだ。ある意味安心した。
「無能君。あの鍵、使うわよ」
山査子さんが、僕に許可を求めて来た。
「人との、戦争になるよ」
「承知の上で聞いてる」
これは、綺麗事じゃないんだ。
「西と南は頼んだよ。僕たちが戻るまで」
約束は出来ない。大狼にどれだけ時間が掛かるか解らないから。
「させるもんですか。やるわ。たったの3人ぽっちでも」
鷲尾さんの決意も固い。
「私共3人は残念ですが、北への参戦は出来ません。代わりに西と南の侵攻を抑えましょう」
二度と間違いは起こすまいとするカルバンの表明。
「この先どうなるかは予想出来ません。ロンジーさん。東側はどう動くと思います?」
「現段階では休戦中。北東海域の青竜を抑える大役もあるし。こちら側の味方であると信じたいね。陸地に払ってる余裕は微塵も無いと、国は見てる。同時進行で青竜まで暴れ出したら…。誰の予測も外れるさ」
それぞれの覚悟もあり、僕らも腹を決める。
この時点では、僕自身。西の大陸への注意を外していた。見えない西大陸で何が起きていたかなど。
ミストさん以外は。と銘打っておく。
有知有能では届かぬ頂き。まだその先が在った。
北の果てにも、西の先にも。この世界の人類が未だ辿り着けていなかった場所の双方で。
逃れられない厄災は、何の前触れも無く去来する。
宿屋ローレンライにマクベスとゴルザ両名以外の人間が、最上階の峰岸組の部屋に再度集まっていた。
ロンジー女史の伝達事項を伝える為である。
「わたしゃ眠い。端的に伝えるからよーくお聞き」
全員の顔を見渡し、一呼吸置いた後。
「ここより北のマルゼ。使えない4人組が先行してる要塞都市が在るのは既知だと思う。全て大狼フェンリルを討伐する為に造られた町さ。国兵でない冒険者が入場出来る条件はただ1つ。B級以上の功績がある者。異世界の召喚者はフリーパスさね。身分を隠したまま潜り込むのは不可能。打てる手はキョーヤとユーコ以外の等級を一気に引き上げるか、異世界人だと名乗り出るしかないね」
だからマクベスさんは、リンジーさんとメイリダさんを話題から外したのか。
自由を奪われるのは嫌だ。B以上に成ると何かしら国からの束縛を受ける。それも嫌なら国外追放。
鷲尾さんが挙手をして意見を述べた。
「私たちだけ。峰岸君と斉藤さん以外で単独で動くと言うのはダメですか?」
「最高戦力に近しいあんたらを、態々二分するってのかい?フェンリルが一体だけだなんて、誰が言ったんだい。嘗め過ぎだよ。一匹倒す前に他に喰われるよ!」
想定外な話。そうだ、誰もフェンリルが一体だけとは言ってない。その事実に驚愕する。
「フェンリルの強さも然る事乍ら。見知らぬ先行組が居たら連合軍に磨り潰されちまう。戦いになったら物の分別が付く状況じゃなくなる。共闘なんざ期待するだけ無駄」
国の大義と冒険者たちの理念。それが合致してこその討伐戦。乱戦になってからでは異物は排除の対象。
行くなら端から顔や素性を提示してから行けと。
誰もが知るゴルザさんでも無ければ無理は通せない。
「僕らはBに上がれる条件は満たしてますか?」
「問題無いね。ミストは何もしちゃいないが、異質な強さは誰が見ても明らか。タッチーたちは紛いなりにもSランクの魔獣を2体も討伐し、赤竜の首を献上。これ以上の功績があるもんかい。カルバンは故国ゴーウィンの高名な魔術師の末裔。2人はその付き人。誰も文句は言わない」
条件は既に満たされている。全員が。
「リンジーとメイリダは元がB級。今回の功績だけでA級は当確。マルゼではどの隊を任されるかは解らない。あそこの指揮官が口を挟んで来る可能性は大いに感じる。拒否や敵対するのは構わないが、仲間内で揉めれば。後は解るね」
堂々巡り。単独孤軍奮闘は望めない。他の隊との連携の方が大事。
「編成に付いては心配ないかも知れない。根回しにジョルディを4人組と一緒に送ったからね。あの子が上手くやってくれていれば、望み通りに進められてるだろうさ。交渉を有利に進められる最適なスキル持ってるからねぇ」
「あのスキルがここで効いて来るんだ…」
リンジーさんが一人で唸っていた。
「あの子の努力を無駄にしたくないなら、全員腹を括りな。ミストには伝わらないかも知れないが」
「ちゃんと伝わってるわ。ただ私は寒いのは苦手。キョーヤと離されるなら、一端北西部の巣に帰らせて貰う。私の背を襲おうものなら、言わずと知れた事」
言葉通りに蜂の巣になるんだろうね。
「要塞内で暴れないで居てくれれば何も言わないさ。義理は全く無いが、頼んだよ」
「頭の片隅に置いておこう」
「フェンリルの件はあんたらに任せる。明日にでもマクベスに直接気持ちを伝えな」
妙に引っ掛かりのある物言い。まだ何かあるのか…。
ああ、一番聞きたくない奴か。
「大陸西側諸国と、南のプリシラベートの動きですか」
「頭が回るようになったねぇ、タッチー。そうさ、忘れてはならないクイーズとベンジャム以外の諸外国の動き。フェンリルの首を狙っているのは何もウチらだけじゃあない。これまでの所、有利に進められて来たのは、北の山脈を間近に望める二国だからこそ。北で戦ってるのが知られれば直近の国も、西側も黙っちゃいないだろう」
疲弊した二国を指を咥えて黙っちゃいない。そんな所だろう。漁夫の利が悪いとは言わない。言えた義理でもない。
「序でに。異教徒。邪神教徒。数こそ少ないが中々侮れない連中。防衛の主要拠点クロスガング。その頭が自壊するとはお国も考えもしてなかった。今在る状況は真に」
「敵にガラ空きの背中を見せている」
「それを黙って見ているだけの奴らじゃない。ラムールは私利私欲を優先。ゴルザに討たれても大手で断罪されないって寸法さ。フレーゼ様も心労が絶えない。内心気が狂っても可笑しくないのに、健気な事さ」
全く笑えない冗談だ。虎穴入らずんば、の状況でもない。国としても後戻りは出来ない。
ヒオシの言葉が全てを物語る。
「クソだな」
汚くてもそうだと僕も思う。どうして世界の人々は、手を取り合って戦えないのだろうか。
「そうさ。ふざけてる。この老体まで駆り出される始末。脚を故障したマクベスが羨ましいねぇ。勘弁して欲しい。次にツーザサで何かが起きるなら、全ての終わりか、全ての始まりかの何方かさ」
「そうまでして、この世界の住人が北を目指す理由は?」
峰岸君。聞きたい事ではあるけど、ここで聞かなくても。
「さぁて。信じた者の弱みか。弱者故の高い望みか。もう誰も知っちゃ居ない。全てを知るのは、神だけ。この腐った世界を創り出した神か。その全てを翻そうとした異なる神の所業か。私何ぞに知る由もない。たった1つ言えるのは、そこに希望が在るからさ」
リンジーがロンジーに歩み寄り、抱き締める。
「これが、最後ではない事を祈ります」
「進むなら抗いな。退くなら女々しく祈りな。流されるままに、指咥えて黙って居ればいいさ。文句言ってりゃ誰かが何かして、世界を変えてくれる。そんな夢物語を抱いて、死んじまえばいいのさ」
「偉そうに言える立場にはない。でもこれだけは言わせて欲しい。答えは自分自身で出してくれ」
僕は集まる皆にそう言い切った。
正直ここまでの切羽詰まった状況だとは夢にも思ってなかった。休みたい。もう少しの猶予を。生温い考えだけで生きていた。
「討伐が大きな物だとは解った。西の防衛が良くて数千。それだけで数万の敵に抗えるのか?」
ヒオシが僕の反対の意見を出した。
「数万?そんな情報は得ていない」
「西側には確かに3万規模の部隊が構えてた、だろ?」
「そうだね。あれは、脅威だ」
「ツーザサとサイカルは、また戦乱に巻き込まれるのかよ!もう沢山だろ。今度は十倍以上の人間との戦争。解っていながら、何で少数しか置かないんだよ」
「ヒオシ。それがツーザサ。延いてはクロスガングの悲しき定め。防波堤としての役目は。魔物に対する物だけじゃないの。町に居た人々は、皆覚悟を決めて留まっていた。それが与えられた役目。最西のサイカルの役目は、戦の発端を知らせる警鐘」
「ラムールは、その役目から逃げたのさ」
「その代役を命じられたロンジーさんは、それが解っていながら向かうんですか?」
「誰かがやらなくちゃいけない事さ」
「ツーザサがまた巻き込まれるの…」
鷲尾さんの顔が青ざめる。何だかんだ、サリスが心配なんだ。ある意味安心した。
「無能君。あの鍵、使うわよ」
山査子さんが、僕に許可を求めて来た。
「人との、戦争になるよ」
「承知の上で聞いてる」
これは、綺麗事じゃないんだ。
「西と南は頼んだよ。僕たちが戻るまで」
約束は出来ない。大狼にどれだけ時間が掛かるか解らないから。
「させるもんですか。やるわ。たったの3人ぽっちでも」
鷲尾さんの決意も固い。
「私共3人は残念ですが、北への参戦は出来ません。代わりに西と南の侵攻を抑えましょう」
二度と間違いは起こすまいとするカルバンの表明。
「この先どうなるかは予想出来ません。ロンジーさん。東側はどう動くと思います?」
「現段階では休戦中。北東海域の青竜を抑える大役もあるし。こちら側の味方であると信じたいね。陸地に払ってる余裕は微塵も無いと、国は見てる。同時進行で青竜まで暴れ出したら…。誰の予測も外れるさ」
それぞれの覚悟もあり、僕らも腹を決める。
この時点では、僕自身。西の大陸への注意を外していた。見えない西大陸で何が起きていたかなど。
ミストさん以外は。と銘打っておく。
有知有能では届かぬ頂き。まだその先が在った。
北の果てにも、西の先にも。この世界の人類が未だ辿り着けていなかった場所の双方で。
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