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第3章 大狼討伐戦
第1話 苦悩の足枷
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父様。いったい何が起きてるの?
村周辺の森の異変。それは数日前から起きた。
低位ランクの魔物の出現と凶暴化。
高位と共に数が更に増えれば、サイカル村は飲まれて消える。
「ターニャ嬢。おれたちゃどうすれば」
「どうもこうもない!専守防衛。出来る限りの柵を立てて。鍛冶屋の人たちにも協力を仰いで。父様に怒られてしまうけど、私も出ます!」
「お嬢…。解った」
自分用の倉庫から、戦闘用大鎚を持ち出した。
革鎧を着込み、作業ズボンに履き替え、肩までの髪をテイルに結ぶ。
英雄の娘として生まれ。
この悲運を呪った事も過去にある。随分前に母は私の忌むべき力を恐れ、悲観して父以外の男に走り、駆け落ちしようとした出先の山奥で。落盤事故で亡くなった。
両親を恨んだ。どちらが悪いとか、根本原因が私に在っただとか。幼少の自分には理解が及ばず。残る父を口汚く罵り続けた日々。
母と駆け落ち相手の墓の前で崩れる父の背中を見掛け、やっと我に返れた。
孤高の城塞。父がそう呼ばれているのを耳にした。
笑える。父を孤独にしたのは、周りが単に弱かったから。
たまたま1人生き残るのが続いただけ。
心弱い優し過ぎる母は、逃げたのだ。
誰も悪くない。同時に父を独りにはしない。
私たちは最後の砦。死ねない。誰1人として。
だから私が守る。鉄壁の英雄の娘として。たった1人の肉親として。
愛する父が大切にしている人たちを。
-スキル【豪腕】
並列スキル【鉄壊】発動が確認されました。-
ウィード兄弟の合作。半分冗談で打った作品らしい。
武器としては余りに扱い辛い。撃体が自分の頭部程もありズッシリと重い。長い柄を両手で握り、肩に担いだ。
重い?速度が出ない?それは軟弱な言い訳。
私が父から譲り受けた力。この異常な怪力と、人並み外れた胆力。母が恐れた力。それが今は嬉しい。
女としては複雑…。
首を振り、決意も新たに。私は、死なない!
「ベアーだ!ベアーが出た!!」
村の北側から声が聞こえた。
家の外に飛び出す。空は曇天。
初陣には相応しくない、生憎の空模様。でもそれがいい。
「上等!英雄ゴルザが娘、ターニャ。参ります」
上唇を舐め、引っ込めて奥歯を合せ走り出す。
「道、空けて!」
初めて見る巨体。先手必勝。臆する間も無く飛翔一番。
降り掛かる太い手腕。撃面を対方向に合せた。
撃合いの反動を利用。熊の攻撃力をそっくり返す。
胴を軸に反転。加速した鎚で熊の側頭から吹き飛ばした。
崩れる体躯の後ろに更に3体。
「まだまだーー!!」
-----
センゼリカ王都。王宮軍議大会議室。
国王エラムを頭に、第一王子エムール、側近ホラン、
第三王子アムール、側近ゴッデス、
大宰相ムッシナ、王国騎士団長ペンダー、
貴族院議長ツヴァイス。
8人が介し、本日昼過ぎに西方中流域から飛ばされた何通もの鳩書の報に、頭を悩ませていた。
-ツーザサの町に氾濫来たる。率いるは赤竜。
至急救援求むる。駐留兵長タント。-
幾つもの端には、引き返す旨が綴られていた。
西方寄りの宿場町の一端の印も在る。書の真偽を問うまでも無く、実際に起きている事象。
「何を悩んでおられるか、父上。今すぐ先発隊を編制し、打って出ましょう」
アムールが煮え切らない国王の態度に、忌々しく机を叩き言い放った。
「落ち着け、アムール」遮るのはエムール。
「これがどうして落ち着けますか。あの町は兄上の管轄。それが襲われていると言うのに」
「西には低位とは言え、多くの冒険者と駐留部隊も居る。英雄ゴルザも、ラムールも居るであろう。そちらからの報が届かぬのなら、まだ対処出来ている証」
「赤竜相手では歩が悪い。英雄の動き次第。急ぎ偵察斥候隊を送る。継いで千騎の編成を起こせ」
エラムがそう言い渡した直後、会議室に伝令兵が飛び込んで来た。
「エラム王!無礼を承知でお伝えします。東のダンジョン群で氾濫の兆候あり!アルハイマ、カタリデの同時併発の模様。直近のモラションのみ沈黙!」
大規模ダンジョンの氾濫。嫌でも8年前を脳裏に描く。
前回は優秀な冒険者たちとの共闘で抑え切れた。
今回はあの時の倍。本格化すれば規模は計り知れない。
「モラションだけが沈黙…」アムールが何かに気付いた。
「どうしたアムール。何かあるなら申してみよ」
「何でもありません。私は軍議には無用。退席させて頂きます。報を伝えねばならぬ、友が城下に居ます故。爺行くぞ」
「はい…」
「好きにせよ。エムール。ツーザサは一旦切る。王都周辺部の全軍に伝えよ。丁度良い、召喚者たちをダンジョンに向かわせろ。ギルド長にも伝え、参加を促せ。滞在中のベンジャムの使者たちは追い返せ。これ以上我が国の醜態は晒せない」
「御意に…」
拳を握り口端を噛み切るエムールを尻目に、急時に国の見栄と体裁を保とうとする王の姿。
これが、国王の仕事なのかとアムールは振り返る。
父の即断に嫌悪する時点で、自分は器ではないのだと悟った。
アムールとゴッデスが出た後に、ムッシナ、ペンダー、ツヴァイスも部屋を飛び出し各方に散った。
私室にアムールが戻ると、見知った2人の女が待っていた。元近衛隊長のリンジーと、友の世話係のジェシカ。
「アムール様。軍議を開かれていたようですが、何事でしょうか。我らも急報をお持ちしたのですが、エラム王にまで面通りが適わず」
「先刻にツーザサで氾濫が起きている伝書が届いてな」
「やはり…。アムール様、その事で少しお話が」
「何だと。そちらは何処から…。爺以外は退出せよ。何人も入れてはならんぞ!」
控えていた侍女と番兵が即座に退出。
「何とも…。亡国の魔術師がこの氾濫を招いたと。2人はどうしている?」
「既にツーザサに向け立ちました。アムール様のご許可が頂けるなら私たちも後を追います。どうか」
「うむ。リンジーもジェシカも国と私から離れた身。止める権利は無い。2人を救ってやってくれ。逃げても良い。赤竜がこちらに来るなら総軍で迎え撃つまで。
それよりも、お前たち。モラションの主を討伐したのか?」
「…はい。何か問題でも?」
開き直ったリンジーがアムールに向き直る。
「いや、アルハイマとカタリデで氾濫の兆候が現われたようでな。モラションだけが沈黙していると聞いた。父上は早急に対処する為、ツーザサを切り、召喚者をぶつける決を出された」
「切り捨て、ですか…」
「タッチーとヒオシには酷な話になる。幸い西には英雄ゴルザ殿と、我が兄ラムールも居る。そちら頼みと命じた」
規模の見えない西よりも、目下の灯火の鎮火を優先。
大事を前に小事を捨てる。上に立つ者の決断。
誰も是非を問える立場にはない。
「それでは、急ぎ失礼します」
「失礼致します。これが今生の別れと成らぬ様、全霊を以て」リンジーの後からジェシカも席を立ち上がる。
「うむ。4人で生きて帰れと命じよう。重ねて2人を頼む」
アムールが頭を下げた。
王子が頭を下げるなど在ってはならない。2人の女は直ぐに背を向けて退出した。
「どう思う、爺。4人は帰って来るだろうか」
「この老い耄れには解り及ばぬ事。ただ信じましょう。無事に帰って来ると」
「そうだな、信じるとも。…母上にもお伝えさねば。さぞ、お怒りになられるだろう。私のこの勝手を」
国の頂点は父上で間違いはない。しかし国政の半分は王妃である母の物。それを男たちだけで決めてしまった。
父は、大丈夫だろうか。
一抹の不安を覚えるアムールであった。
センゼリカの暴妃。それが母フレーゼの異名。
近年は甚くお気に入りのリンジーが傍に居てくれたからこそ大人しくしていてくれた。
その枷を勝手に解き放ち、死地へと向かわせた。
「無事に戻ってくれ。…何としても」
彼の魔術師を断じる前に、アムールは自分の首が飛びそうだと震えた。
両方とも、知らなかったと口を閉ざしても。強力な【看破】持ちである母上には嘘は通じない。
「…今更ながら。どうしよう…」
「さぁて。私は知りませんなぁ」
独りテーブルの上に伏し、アムールは暫し頭を抱えた。
村周辺の森の異変。それは数日前から起きた。
低位ランクの魔物の出現と凶暴化。
高位と共に数が更に増えれば、サイカル村は飲まれて消える。
「ターニャ嬢。おれたちゃどうすれば」
「どうもこうもない!専守防衛。出来る限りの柵を立てて。鍛冶屋の人たちにも協力を仰いで。父様に怒られてしまうけど、私も出ます!」
「お嬢…。解った」
自分用の倉庫から、戦闘用大鎚を持ち出した。
革鎧を着込み、作業ズボンに履き替え、肩までの髪をテイルに結ぶ。
英雄の娘として生まれ。
この悲運を呪った事も過去にある。随分前に母は私の忌むべき力を恐れ、悲観して父以外の男に走り、駆け落ちしようとした出先の山奥で。落盤事故で亡くなった。
両親を恨んだ。どちらが悪いとか、根本原因が私に在っただとか。幼少の自分には理解が及ばず。残る父を口汚く罵り続けた日々。
母と駆け落ち相手の墓の前で崩れる父の背中を見掛け、やっと我に返れた。
孤高の城塞。父がそう呼ばれているのを耳にした。
笑える。父を孤独にしたのは、周りが単に弱かったから。
たまたま1人生き残るのが続いただけ。
心弱い優し過ぎる母は、逃げたのだ。
誰も悪くない。同時に父を独りにはしない。
私たちは最後の砦。死ねない。誰1人として。
だから私が守る。鉄壁の英雄の娘として。たった1人の肉親として。
愛する父が大切にしている人たちを。
-スキル【豪腕】
並列スキル【鉄壊】発動が確認されました。-
ウィード兄弟の合作。半分冗談で打った作品らしい。
武器としては余りに扱い辛い。撃体が自分の頭部程もありズッシリと重い。長い柄を両手で握り、肩に担いだ。
重い?速度が出ない?それは軟弱な言い訳。
私が父から譲り受けた力。この異常な怪力と、人並み外れた胆力。母が恐れた力。それが今は嬉しい。
女としては複雑…。
首を振り、決意も新たに。私は、死なない!
「ベアーだ!ベアーが出た!!」
村の北側から声が聞こえた。
家の外に飛び出す。空は曇天。
初陣には相応しくない、生憎の空模様。でもそれがいい。
「上等!英雄ゴルザが娘、ターニャ。参ります」
上唇を舐め、引っ込めて奥歯を合せ走り出す。
「道、空けて!」
初めて見る巨体。先手必勝。臆する間も無く飛翔一番。
降り掛かる太い手腕。撃面を対方向に合せた。
撃合いの反動を利用。熊の攻撃力をそっくり返す。
胴を軸に反転。加速した鎚で熊の側頭から吹き飛ばした。
崩れる体躯の後ろに更に3体。
「まだまだーー!!」
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センゼリカ王都。王宮軍議大会議室。
国王エラムを頭に、第一王子エムール、側近ホラン、
第三王子アムール、側近ゴッデス、
大宰相ムッシナ、王国騎士団長ペンダー、
貴族院議長ツヴァイス。
8人が介し、本日昼過ぎに西方中流域から飛ばされた何通もの鳩書の報に、頭を悩ませていた。
-ツーザサの町に氾濫来たる。率いるは赤竜。
至急救援求むる。駐留兵長タント。-
幾つもの端には、引き返す旨が綴られていた。
西方寄りの宿場町の一端の印も在る。書の真偽を問うまでも無く、実際に起きている事象。
「何を悩んでおられるか、父上。今すぐ先発隊を編制し、打って出ましょう」
アムールが煮え切らない国王の態度に、忌々しく机を叩き言い放った。
「落ち着け、アムール」遮るのはエムール。
「これがどうして落ち着けますか。あの町は兄上の管轄。それが襲われていると言うのに」
「西には低位とは言え、多くの冒険者と駐留部隊も居る。英雄ゴルザも、ラムールも居るであろう。そちらからの報が届かぬのなら、まだ対処出来ている証」
「赤竜相手では歩が悪い。英雄の動き次第。急ぎ偵察斥候隊を送る。継いで千騎の編成を起こせ」
エラムがそう言い渡した直後、会議室に伝令兵が飛び込んで来た。
「エラム王!無礼を承知でお伝えします。東のダンジョン群で氾濫の兆候あり!アルハイマ、カタリデの同時併発の模様。直近のモラションのみ沈黙!」
大規模ダンジョンの氾濫。嫌でも8年前を脳裏に描く。
前回は優秀な冒険者たちとの共闘で抑え切れた。
今回はあの時の倍。本格化すれば規模は計り知れない。
「モラションだけが沈黙…」アムールが何かに気付いた。
「どうしたアムール。何かあるなら申してみよ」
「何でもありません。私は軍議には無用。退席させて頂きます。報を伝えねばならぬ、友が城下に居ます故。爺行くぞ」
「はい…」
「好きにせよ。エムール。ツーザサは一旦切る。王都周辺部の全軍に伝えよ。丁度良い、召喚者たちをダンジョンに向かわせろ。ギルド長にも伝え、参加を促せ。滞在中のベンジャムの使者たちは追い返せ。これ以上我が国の醜態は晒せない」
「御意に…」
拳を握り口端を噛み切るエムールを尻目に、急時に国の見栄と体裁を保とうとする王の姿。
これが、国王の仕事なのかとアムールは振り返る。
父の即断に嫌悪する時点で、自分は器ではないのだと悟った。
アムールとゴッデスが出た後に、ムッシナ、ペンダー、ツヴァイスも部屋を飛び出し各方に散った。
私室にアムールが戻ると、見知った2人の女が待っていた。元近衛隊長のリンジーと、友の世話係のジェシカ。
「アムール様。軍議を開かれていたようですが、何事でしょうか。我らも急報をお持ちしたのですが、エラム王にまで面通りが適わず」
「先刻にツーザサで氾濫が起きている伝書が届いてな」
「やはり…。アムール様、その事で少しお話が」
「何だと。そちらは何処から…。爺以外は退出せよ。何人も入れてはならんぞ!」
控えていた侍女と番兵が即座に退出。
「何とも…。亡国の魔術師がこの氾濫を招いたと。2人はどうしている?」
「既にツーザサに向け立ちました。アムール様のご許可が頂けるなら私たちも後を追います。どうか」
「うむ。リンジーもジェシカも国と私から離れた身。止める権利は無い。2人を救ってやってくれ。逃げても良い。赤竜がこちらに来るなら総軍で迎え撃つまで。
それよりも、お前たち。モラションの主を討伐したのか?」
「…はい。何か問題でも?」
開き直ったリンジーがアムールに向き直る。
「いや、アルハイマとカタリデで氾濫の兆候が現われたようでな。モラションだけが沈黙していると聞いた。父上は早急に対処する為、ツーザサを切り、召喚者をぶつける決を出された」
「切り捨て、ですか…」
「タッチーとヒオシには酷な話になる。幸い西には英雄ゴルザ殿と、我が兄ラムールも居る。そちら頼みと命じた」
規模の見えない西よりも、目下の灯火の鎮火を優先。
大事を前に小事を捨てる。上に立つ者の決断。
誰も是非を問える立場にはない。
「それでは、急ぎ失礼します」
「失礼致します。これが今生の別れと成らぬ様、全霊を以て」リンジーの後からジェシカも席を立ち上がる。
「うむ。4人で生きて帰れと命じよう。重ねて2人を頼む」
アムールが頭を下げた。
王子が頭を下げるなど在ってはならない。2人の女は直ぐに背を向けて退出した。
「どう思う、爺。4人は帰って来るだろうか」
「この老い耄れには解り及ばぬ事。ただ信じましょう。無事に帰って来ると」
「そうだな、信じるとも。…母上にもお伝えさねば。さぞ、お怒りになられるだろう。私のこの勝手を」
国の頂点は父上で間違いはない。しかし国政の半分は王妃である母の物。それを男たちだけで決めてしまった。
父は、大丈夫だろうか。
一抹の不安を覚えるアムールであった。
センゼリカの暴妃。それが母フレーゼの異名。
近年は甚くお気に入りのリンジーが傍に居てくれたからこそ大人しくしていてくれた。
その枷を勝手に解き放ち、死地へと向かわせた。
「無事に戻ってくれ。…何としても」
彼の魔術師を断じる前に、アムールは自分の首が飛びそうだと震えた。
両方とも、知らなかったと口を閉ざしても。強力な【看破】持ちである母上には嘘は通じない。
「…今更ながら。どうしよう…」
「さぁて。私は知りませんなぁ」
独りテーブルの上に伏し、アムールは暫し頭を抱えた。
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