「元」面倒くさがりの異世界無双

空里

文字の大きさ
上 下
253 / 277
旧帝国領編

246話

しおりを挟む
「ん?」
どうやらベッドに入ってすぐに眠っていたようだ。

時間が経っている事を考えると、マイはもう学校に行っているだろう。
もしかしたら昨日少し疲れていたのも既に風邪の症状が出始めていたのかもしれない。
かといって訓練をサボっていたのは事実のため体調が直ったらまた訓練を再開しようと思っている。
・・・・・・・・・これ、結局やらないやつだ。
自分でそこに気づいてしまった。
何せ、前世の自分がこれを繰り返していたのだから気づかないはずはない。

面倒くさがりも多少は解消されていってると思ってたけど、それは結局ソラのお陰。
ソラがいなくなってからも毎日の訓練を続けていたのは楽しさを感じていたのと習慣になっていたからだ。
いくら楽しいゲームだって毎日何回もやっていると飽きてくる。
それと同じだ。
今ではもう味のない噛み尽くされたガムを噛んでいる感覚に近い。
それでも続けられていたのはそれが習慣となっていたから。
もう今はやっていないスマホゲームも習慣でログインしてログインボーナスをもらうような感じだ。

しかし、それが一度崩れてしまうと中々戻れないものだ。
こうなるとやらないゲームはアンインストールをいつするかという状態になる。
最近訓練の事自体忘れかけていたため脳内でほぼアンインストールしていた感じだった。
これからはマイにするように言ってもらおうかな。
でないと、またどこかのタイミングで、もしくはこのままアンインストールしてしまうだろう。

「ゴホッゴホッ」
喉が乾いたな。魔法で口の中に水を・・・・・・
いや、うがいもしたいし一旦部屋を出よう。



「え?何でいるの?」
部屋を出て洗面所(排水を捨てる場所)に向かう途中にマイと出会った。
「だって心配だし」
「学校への連絡は?」
「レクス様に任せたから大丈夫」
何か、レクスの扱いも変わってきてるな。
初めの時はあんなにガチガチに緊張してたのに。
「それより寝てなくて大丈夫?」
「うん、ちょっとうがいしたくて」
「そっか。お昼ごはんは何が良い?やっぱり食べやすいもの?」
「いや、いつも通りで良いよ」
「具体的には?」
「ハンバーグ」
「やっぱり?そういうと思って先に準備してたんだ」
さすがというかなんというか。
まあ、これが出来たのは僕がハンバーグ以外を言ったとしても準備していたものはインベントリに入れることが出来るため無駄にはならない。

そういえば、インベントリの中には大量の料理が貯蔵されているが、毎日の食べる料理はその前に作って食べている。
それはマイが作りたてを提供したいと言ったからだ。
飲食店で育ったためそういう意識があるのかもしれない。
インベントリの中でも入れたときの温度が維持されるため温かいものが食べたいというわけではない。
ただ、それを出来るだけ手伝う事で新たに会話がうまれるため僕としてもありがたい。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)

いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。 --------- 掲載は不定期になります。 追記 「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。 お知らせ カクヨム様でも掲載中です。

転生貴族の異世界無双生活

guju
ファンタジー
神の手違いで死んでしまったと、突如知らされる主人公。 彼は、神から貰った力で生きていくものの、そうそう幸せは続かない。 その世界でできる色々な出来事が、主人公をどう変えて行くのか! ハーレム弱めです。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる 

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ 25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。  目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。 ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。 しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。 ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。 そんな主人公のゆったり成長期!!

【本編完結】転生したら第6皇子冷遇されながらも力をつける

そう
ファンタジー
転生したら帝国の第6皇子だったけど周りの人たちに冷遇されながらも生きて行く話です

二度目の転生は傍若無人に~元勇者ですが二度目『も』クズ貴族に囲まれていてイラッとしたのでチート無双します~

K1-M
ファンタジー
元日本人の俺は転生勇者として異世界で魔王との戦闘の果てに仲間の裏切りにより命を落とす。 次に目を覚ますと再び赤ちゃんになり二度目の転生をしていた。 生まれた先は下級貴族の五男坊。周りは貴族至上主義、人間族至上主義のクズばかり。 …決めた。最悪、この国をぶっ壊す覚悟で元勇者の力を使おう…と。 ※『小説家になろう』様、『カクヨム』様にも掲載しています。

弟に裏切られ、王女に婚約破棄され、父に追放され、親友に殺されかけたけど、大賢者スキルと幼馴染のお陰で幸せ。

克全
ファンタジー
「アルファポリス」「カクヨム」「ノベルバ」に同時投稿しています。

孤児院で育った俺、ある日目覚めたスキル、万物を見通す目と共に最強へと成りあがる

シア07
ファンタジー
主人公、ファクトは親の顔も知らない孤児だった。 そんな彼は孤児院で育って10年が経った頃、突如として能力が目覚める。 なんでも見通せるという万物を見通す目だった。 目で見れば材料や相手の能力がわかるというものだった。 これは、この――能力は一体……なんなんだぁぁぁぁぁぁぁ!? その能力に振り回されながらも孤児院が魔獣の到来によってなくなり、同じ孤児院育ちで幼馴染であるミクと共に旅に出ることにした。 魔法、スキルなんでもあるこの世界で今、孤児院で育った彼が個性豊かな仲間と共に最強へと成りあがる物語が今、幕を開ける。 ※他サイトでも連載しています。  大体21:30分ごろに更新してます。

治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~

大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」  唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。  そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。 「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」 「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」  一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。  これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。 ※小説家になろう様でも連載しております。 2021/02/12日、完結しました。

処理中です...