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亜人大陸編
看病 2
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どれくらい時間が経っただろうか。
ベッドの上は退屈で寝てしまったため時間がわからなくなってしまった。
途中まで隣にいたマイだが今はいないようだ。僕が寝たのを確認して部屋を出たのだろう。
体調は万全ではないにしても普通に生活できるほどには回復している。
ずっと寝転んでいるのもしんどいため運動がてらマイを探すため部屋を出る。
部屋を出ると微かに包丁の音が聞こえてえてきた。
その音の間隔から手際の良さがわかる。
体を伸ばしながら台所に向かうと、
「あれ?何してるの?部屋に戻って」
反論の余地はなく部屋まで押し返されてしまう。
「大丈夫だから」
「そんなすぐによくなるわけないでしょ。寝ててください」
あれ?怒ってきてる?
しょうがない。言うことを聞くしかないか。
◆
そこから数分が経過し、扉が開いた。
「夕飯持ってきたよ。一緒に食べよ」
ベッドでも食べられるようにおにぎりにしてくれたらしい。
ちなみに具は地球にはないものである。
何故か米はあるがそれ以外は見覚えのあるものがない。
先程の包丁の音はおにぎりに入れる具を切っていた音だろう。
「うん、ありがとう」
飲み物は僕がこの部屋で寝るにあたってマイが準備していたため問題なかった。
そこから穏やかな時間が流れるが・・・・・・
「現実で私が死んじゃったらカイ君はああなっちゃうのかな?」
ボソッとマイが呟く。
「・・・・・・そうかもね・・・・・・」
カイも否定は出来ず暗い顔でそう呟く。
「でも、私が死ななかったら良い話でしょ?」
暗い顔のカイを見て明るく振る舞うことを意識するマイ。
「うん、マイのことは僕が絶対守るよ」
唐突にそんなことを言われマイは顔を真っ赤にして、
「え・・・・・・あ、皿洗ってくる」
恥ずかしくなりカイのいる部屋を飛び出した。
◆
皿洗いに台所に戻っても鼓動は早まるばかりだった。
そして、思わずお皿から手を離した。
「あ!」
「っと・・・・・・セーフ」
落ちかけたお皿を後からこっそりついてきていたカイがキャッチした。
通常ならまた部屋に押し返すところだっただろうが今のマイはすごく動揺しておりそれを考える余裕もなかった。
「あ、ありがとう」
辛うじて感謝を告げることが出来たがそれが限界でその後沈黙の時間が流れてしまう。
カイとしても先程照れ臭いことを言ってしまった自覚があるのだろう。
その沈黙を破ったのはカイの笑い声だった。
「ど、どうしたの?」
マイは不思議そうにカイを見る。
少し時間が空いたお陰で普通にやり取りができる程度には回復していた。
「いや、なんだか初めの頃に戻ったみたいで・・・・・・」
マイも心の中で同意する。
あの頃は本当にカイが自分のことを好いているのか疑心暗鬼であった。
というのも母親からアタックすれば絶対にいけると言われていたのだ。
それが徐々に確信に変わっていき、今日の試練のこともある。
その事に純粋に嬉しさを感じる。
「・・・確かに」
少し間を置いてから同意し、二人で笑い会うのだった。
ベッドの上は退屈で寝てしまったため時間がわからなくなってしまった。
途中まで隣にいたマイだが今はいないようだ。僕が寝たのを確認して部屋を出たのだろう。
体調は万全ではないにしても普通に生活できるほどには回復している。
ずっと寝転んでいるのもしんどいため運動がてらマイを探すため部屋を出る。
部屋を出ると微かに包丁の音が聞こえてえてきた。
その音の間隔から手際の良さがわかる。
体を伸ばしながら台所に向かうと、
「あれ?何してるの?部屋に戻って」
反論の余地はなく部屋まで押し返されてしまう。
「大丈夫だから」
「そんなすぐによくなるわけないでしょ。寝ててください」
あれ?怒ってきてる?
しょうがない。言うことを聞くしかないか。
◆
そこから数分が経過し、扉が開いた。
「夕飯持ってきたよ。一緒に食べよ」
ベッドでも食べられるようにおにぎりにしてくれたらしい。
ちなみに具は地球にはないものである。
何故か米はあるがそれ以外は見覚えのあるものがない。
先程の包丁の音はおにぎりに入れる具を切っていた音だろう。
「うん、ありがとう」
飲み物は僕がこの部屋で寝るにあたってマイが準備していたため問題なかった。
そこから穏やかな時間が流れるが・・・・・・
「現実で私が死んじゃったらカイ君はああなっちゃうのかな?」
ボソッとマイが呟く。
「・・・・・・そうかもね・・・・・・」
カイも否定は出来ず暗い顔でそう呟く。
「でも、私が死ななかったら良い話でしょ?」
暗い顔のカイを見て明るく振る舞うことを意識するマイ。
「うん、マイのことは僕が絶対守るよ」
唐突にそんなことを言われマイは顔を真っ赤にして、
「え・・・・・・あ、皿洗ってくる」
恥ずかしくなりカイのいる部屋を飛び出した。
◆
皿洗いに台所に戻っても鼓動は早まるばかりだった。
そして、思わずお皿から手を離した。
「あ!」
「っと・・・・・・セーフ」
落ちかけたお皿を後からこっそりついてきていたカイがキャッチした。
通常ならまた部屋に押し返すところだっただろうが今のマイはすごく動揺しておりそれを考える余裕もなかった。
「あ、ありがとう」
辛うじて感謝を告げることが出来たがそれが限界でその後沈黙の時間が流れてしまう。
カイとしても先程照れ臭いことを言ってしまった自覚があるのだろう。
その沈黙を破ったのはカイの笑い声だった。
「ど、どうしたの?」
マイは不思議そうにカイを見る。
少し時間が空いたお陰で普通にやり取りができる程度には回復していた。
「いや、なんだか初めの頃に戻ったみたいで・・・・・・」
マイも心の中で同意する。
あの頃は本当にカイが自分のことを好いているのか疑心暗鬼であった。
というのも母親からアタックすれば絶対にいけると言われていたのだ。
それが徐々に確信に変わっていき、今日の試練のこともある。
その事に純粋に嬉しさを感じる。
「・・・確かに」
少し間を置いてから同意し、二人で笑い会うのだった。
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