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訓練と成長

会った感想

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カイの家を出たレクス達は王城の部屋に戻ってきていた。
丁度昼食時だったため運ばれてきた料理が机に並んでいる。
それを向かい合って食べ始めると話しは自然とカイの話になる。
「思っていたよりも普通の方でしたわね」
ローゼは率直な意見を述べる。
この世界には魔法もあるので地球よりも見た目で判断してはいけない。
そのためかこの世界の人達は風格などから判断する。
といっても判断材料の1つ、見た目よりは正確かもしれないという程度だ
レクスのように勘で判断する者もいるにはいるが少ない。
そもそもレクス程の勘の精度が無いと頼れないというのが本音だろう。

「まあそうだな。普通にしていればそう見えるな」
「……………普通にしていれば?」 
「ああ、これに気づいているのは私とアゴット位……………いや、もしかするとスタールも気づいているかもしれない。
カイは戦闘中目が変わるんだ」
「目が……変わる?」
「ああ、しかも使い分けているのかは分からんが模擬戦とかでは変わらない。私の予想が正しければ命の取り合いのときのみ変わるのだと思う」
「……………どんな目に?」
「どんなと言われても難しいな。言うとすれば心を無くしたような冷酷な目だろうか。まるで死神のような」
言いながら冷や汗をかいているレクスにそんなに恐ろしいのかと戦慄するローゼ。
「そんなにですの?ではなぜまだ護衛を任せているの?」
「それが私に向く事が無いと私の直感が言っていた」
「もう。相変わらずね。本音は?」
「はぁ。ローゼには敵わんな。純粋に彼を信頼しているだけだ」
「あら?まだ本音を隠しているのではなくて?私に言われたくなければ先に言うことよ?」
「いや、これ以上無いのだが……」
「ため口で話せる友達を手放したくない、そうでしょ?」
「うっ」
「私に隠し事はむ・り・よ」
「降参だ」
「素直でよろしい」
これを皮切りに止まっていた手を動かし、昼食を済ませるのだった。

一方その頃カイ達はというと……
先程、レクス達の前で2度もキス寸前までして挙げ句の果てに気をつかわれた事で恥ずかしくなりレクス達の話をする余裕は無かった。
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