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訓練と成長
帰宅後
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帰宅後、ライには無駄にある部屋の1つで生活してもらうことにした。
ペットとかは飼った事が無かったけど、話せるのでなんとかなりそうだ。
今日は戦闘で疲れてしたのか夕食を食べた後即自分の部屋に行き寝てしまった。
マイは少し残念そうにしていた。
それを見て嫉妬したのはここだけの秘密。
ペットに嫉妬するのは良くない。
二人きりになり談笑しているとこんな話題が出てきた。
「そういえばもうそろそろ夏休みだね」
この世界にも夏休みがあるらしい。
知らなかったけどここは話を合わせておく
「そうだね」
「何か予定ある?」
予定か。
僕は面倒くさがりだったからそもそも計画を立てずに気が向いたことをする感じだったんだよな。
……………そういえば、レクスの旅の続きを夏休みにするって言ってたっけ。
「レクスの旅に同行……………って帝国がいつ動くか分からないこの状況では行かないか」
言ってて現状を思い出す。
いつもの生活と変わりないため現状を忘れてしまう。
「そうだと思うよ。他に予定はないよね?」
「うん。大きい用事は無いかな。時々レクスの護衛とか、ギルドの依頼を受けるとかはあると思うけど」
「じゃあカイ君が仕事をしてるときはお店の手伝いに行くね」
「うん。でもそれで良いのか?」
「私がいなくても店はまわるからね。いたら助かるって程度だよ。それにお母さんが……」
「ミサリーさんがどうしたの?」
言い淀んだマイに聞くと少し顔を赤くしながら
「新婚ホヤホヤ何だから出来るだけ一緒にいなさいって」
うん?新婚?
「僕ら結婚したっけ?」
この質問をしたことにすぐ後悔した。
本当に忘れていたとなると最低な奴だ。
「してないよ。私もそう言ったけど同棲してるんだから同じようなものでしょって言われちゃった」
同棲って確か結婚してない人が同じ家に住むことだったよな。
明らかにこじつけのような理由だけどレタリーさんに言われると反抗出来ないのはなんとなく分かる。
結局勢いに押されて納得させられるだろう。
そうやって色々話している内に時間が過ぎていき寝たのだった。
「なぜ……………しなかった?」
何だ?何か言われている。
「なぜだ?」
何のことだ?
頭がぼんやりしていて何も考えられないようなそんな感覚に陥る。
「カ……君……どう……の?」
さっきとは違う声が聞こえた気がするのと同時に意識がハッキリしてくる。
さっきのが夢だったことに気づき目を開ける。
すると、心配そうなマイの顔が目に入った。
「おはよう」
「おはよう。大丈夫?うなされてたよ」
「大丈夫。なんともないよ」
「本当に?」
「本当だよ」
「良かった」
そう言って初めて笑顔になるマイ。
こんなに心配してくれる人がいるなんて僕は幸せものだ。
そう思いながら準備を済ませ学校に行くのだった。
ペットとかは飼った事が無かったけど、話せるのでなんとかなりそうだ。
今日は戦闘で疲れてしたのか夕食を食べた後即自分の部屋に行き寝てしまった。
マイは少し残念そうにしていた。
それを見て嫉妬したのはここだけの秘密。
ペットに嫉妬するのは良くない。
二人きりになり談笑しているとこんな話題が出てきた。
「そういえばもうそろそろ夏休みだね」
この世界にも夏休みがあるらしい。
知らなかったけどここは話を合わせておく
「そうだね」
「何か予定ある?」
予定か。
僕は面倒くさがりだったからそもそも計画を立てずに気が向いたことをする感じだったんだよな。
……………そういえば、レクスの旅の続きを夏休みにするって言ってたっけ。
「レクスの旅に同行……………って帝国がいつ動くか分からないこの状況では行かないか」
言ってて現状を思い出す。
いつもの生活と変わりないため現状を忘れてしまう。
「そうだと思うよ。他に予定はないよね?」
「うん。大きい用事は無いかな。時々レクスの護衛とか、ギルドの依頼を受けるとかはあると思うけど」
「じゃあカイ君が仕事をしてるときはお店の手伝いに行くね」
「うん。でもそれで良いのか?」
「私がいなくても店はまわるからね。いたら助かるって程度だよ。それにお母さんが……」
「ミサリーさんがどうしたの?」
言い淀んだマイに聞くと少し顔を赤くしながら
「新婚ホヤホヤ何だから出来るだけ一緒にいなさいって」
うん?新婚?
「僕ら結婚したっけ?」
この質問をしたことにすぐ後悔した。
本当に忘れていたとなると最低な奴だ。
「してないよ。私もそう言ったけど同棲してるんだから同じようなものでしょって言われちゃった」
同棲って確か結婚してない人が同じ家に住むことだったよな。
明らかにこじつけのような理由だけどレタリーさんに言われると反抗出来ないのはなんとなく分かる。
結局勢いに押されて納得させられるだろう。
そうやって色々話している内に時間が過ぎていき寝たのだった。
「なぜ……………しなかった?」
何だ?何か言われている。
「なぜだ?」
何のことだ?
頭がぼんやりしていて何も考えられないようなそんな感覚に陥る。
「カ……君……どう……の?」
さっきとは違う声が聞こえた気がするのと同時に意識がハッキリしてくる。
さっきのが夢だったことに気づき目を開ける。
すると、心配そうなマイの顔が目に入った。
「おはよう」
「おはよう。大丈夫?うなされてたよ」
「大丈夫。なんともないよ」
「本当に?」
「本当だよ」
「良かった」
そう言って初めて笑顔になるマイ。
こんなに心配してくれる人がいるなんて僕は幸せものだ。
そう思いながら準備を済ませ学校に行くのだった。
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