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変態協会1-3
しおりを挟む深夜1時頃一通の封筒が投函された
更に二時間後もう一通の封筒が投函された。
その日俺は繁華街で痴漢を撃退した。警察に通報しようと携帯を取り出したら、あろう事かパンツを直そうとする前に人に見つかった。
人生詰んだと一瞬思ったが、見つけられた相手も変態だった。
生まれて初めて見る痴女だった為についうっかり叫んでしまった。
だがそれ以上に大きな声で返された
その声の大きさで周りにいた一般人が気付きザワザワとし始めた。
その痴女はそれを聞いて慌てたのか、乳を揺らして走って逃げていった。
逃げる時に何かが落ちたのでパンツを直しながら近付いて拾おうとしたが、うっかり踏んづけて割ってしまった。
真っ二つに割れた物を拾ってみると白い仮面だった。
「何だこれ……」
と、何気に裏を見るとそこには
【変態協会】と書かれていて50110と書いてあった。
俺が首から下げてるネックレスにも似たような文字と数字が書かれている。
どうやらあの痴女は変態協会の会員だったようだ。
思わぬ所に居るものだなぁと思っていると、一般人達が集まってこちらに向かっている足音が聞こえた。
そのまますぐに俺と下半身を脱いでいた痴漢を発見し、通報してくれた。
パンツをちゃんと履いていて良かった。
俺は通報されてやって来た警察官にその場で何をされたのかを説明すると、いつもの様に交番へと事情聴取を兼ねて保護された。
数刻後開放され終電がなかった事からパトカーで送られて帰宅した。
普通なら補導されるのだが、犯人に連れ回されていたと言う事にして事なきを得た。
当然犯人にもその事を追求した
最初違うと否定していたが、隙間から見ていた時に目があった瞬間。
一瞬だけパンツをずらして犯人の目を睨んだら、顔面を蒼白にしたあとペラペラと喋りだし、連れ回していた事を認めた。
なので無事に俺は自宅へと送られてきたと言うわけだ。
明日も会社があるので早目に寝ようとしていたが、痴女の嫌らしい身体を見てしまったおかげで興奮して寝られず深夜まで起きていた。
そのお陰で玄関に届いた封筒に気付いた。
最初に届いた封筒は魔法少女協会からだった。
あの犯人は前科もあった様で賞金額は中々良くて40万円だった。
「やった!高額だ!」
俺はその後に続く数字を読んだ。
目の錯覚かと思い何度か目を擦りもう一度読んでみた。
そこには
【マスク・ザ・痴女】の撃退に成功
賞金500万円と書かれていた
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