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魔法少女1-11
しおりを挟む俺は窓の鍵とカーテンを閉めた
ぬるくなったお茶を入れ替えて賞金首と書かれている本を手にとってパラパラと捲る。
最高賞金首は150億でどっかのマフィアのボスだった。
「どうやって捕まえんだよ!」
とりあえず突っ込む。
億超えの賞金首はヤクザやらテロリストやらギャングやらばかりで話にならなかった。
中には暗殺者ってのも居たが顔すらわからなかった。
全く使えねーカタログだなぁと思っていると、真ん中らへんでページを捲るのをやめた。
賞金額はそこそこで単独で動いてそうな、コンビニ強盗やら空き巣やらが書かれている。
これは!って奴もいた。
この【セコイ強盗ハゲ】と書かれているこの男。
家の近所で何回か見た事があった。
ネーミングセンスは毎回変だったが顔写真付きなのは有り難い。
よしコイツをターゲットに暫く動くことにしよう!
そうと決まったらコンビニで早速張り込みだ!
そう言えば少女の姿に変身する前に細マッチョがなんとかって言ってたな……
想像を創造するとかなんとか?
と言うことで今回は藍色のワンピースにしてみた。
姿鏡の前でくるりんと回ると白い靄が掛かった。
勢い強く回るのは駄目だな……
取り敢えず準備が出来たので近所のコンビニへと行こうと思ったが、まだ深夜3時を回った所だった。
流石に早すぎると思ったので、またパンツを素早く脱ぐ訓練を始める
今度は色んな服に変身してやってみた。
結論としてはズボンは脱ぎにくかった。ハーフパンツはある意味脱ぎやすかったが、ズボンごと脱ぐ事になるので走り辛かった。
やはり、パンツを脱ぐならスカートに限る。
長スカートも駄目だノーパンになるまで脱いでも男には戻れなかった。
何か法則でもあるのだろうか……
まぁ、俺はミニスカート好きだから長スカートは履かないんだがな。
でも冬になったら分からない……
なので長スカートの時はノーパンで出掛けようか悩む事になった。
だが流石に風とか吹いてスカートがまくれた瞬間におっさんに戻ると逆に俺が捕まってしまう……
悩みに悩んだすえ長スカートの日は紐パンにしようと思う。
スカートのポケットに穴を開けておいて紐パンの紐を解くと同時にスカートを捲くる。
こうすれば上手く攻撃できた。
それか蹴りにしてみようかと考えた。
ノーパンで出掛けて蹴りを放つ時に見えるのだから、攻撃が当たるときにはおっさんに戻っているかもしれない。
だが練習でうまく行っていても実践では如何なるんだろうと悩んだ俺は、一度試そうと思い、長めのスカートに変身する。
そしてそのまま紐パンも履いて最寄りのコンビニへと向かったのである。
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