12 / 31
魔法少女1-11
しおりを挟む俺は窓の鍵とカーテンを閉めた
ぬるくなったお茶を入れ替えて賞金首と書かれている本を手にとってパラパラと捲る。
最高賞金首は150億でどっかのマフィアのボスだった。
「どうやって捕まえんだよ!」
とりあえず突っ込む。
億超えの賞金首はヤクザやらテロリストやらギャングやらばかりで話にならなかった。
中には暗殺者ってのも居たが顔すらわからなかった。
全く使えねーカタログだなぁと思っていると、真ん中らへんでページを捲るのをやめた。
賞金額はそこそこで単独で動いてそうな、コンビニ強盗やら空き巣やらが書かれている。
これは!って奴もいた。
この【セコイ強盗ハゲ】と書かれているこの男。
家の近所で何回か見た事があった。
ネーミングセンスは毎回変だったが顔写真付きなのは有り難い。
よしコイツをターゲットに暫く動くことにしよう!
そうと決まったらコンビニで早速張り込みだ!
そう言えば少女の姿に変身する前に細マッチョがなんとかって言ってたな……
想像を創造するとかなんとか?
と言うことで今回は藍色のワンピースにしてみた。
姿鏡の前でくるりんと回ると白い靄が掛かった。
勢い強く回るのは駄目だな……
取り敢えず準備が出来たので近所のコンビニへと行こうと思ったが、まだ深夜3時を回った所だった。
流石に早すぎると思ったので、またパンツを素早く脱ぐ訓練を始める
今度は色んな服に変身してやってみた。
結論としてはズボンは脱ぎにくかった。ハーフパンツはある意味脱ぎやすかったが、ズボンごと脱ぐ事になるので走り辛かった。
やはり、パンツを脱ぐならスカートに限る。
長スカートも駄目だノーパンになるまで脱いでも男には戻れなかった。
何か法則でもあるのだろうか……
まぁ、俺はミニスカート好きだから長スカートは履かないんだがな。
でも冬になったら分からない……
なので長スカートの時はノーパンで出掛けようか悩む事になった。
だが流石に風とか吹いてスカートがまくれた瞬間におっさんに戻ると逆に俺が捕まってしまう……
悩みに悩んだすえ長スカートの日は紐パンにしようと思う。
スカートのポケットに穴を開けておいて紐パンの紐を解くと同時にスカートを捲くる。
こうすれば上手く攻撃できた。
それか蹴りにしてみようかと考えた。
ノーパンで出掛けて蹴りを放つ時に見えるのだから、攻撃が当たるときにはおっさんに戻っているかもしれない。
だが練習でうまく行っていても実践では如何なるんだろうと悩んだ俺は、一度試そうと思い、長めのスカートに変身する。
そしてそのまま紐パンも履いて最寄りのコンビニへと向かったのである。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説

【完結】徒花の王妃
つくも茄子
ファンタジー
その日、王妃は王都を去った。
何故か勝手についてきた宰相と共に。今は亡き、王国の最後の王女。そして今また滅びゆく国の最後の王妃となった彼女の胸の内は誰にも分からない。亡命した先で名前と身分を変えたテレジア王女。テレサとなった彼女を知る数少ない宰相。国のために生きた王妃の物語が今始まる。
「婚約者の義妹と恋に落ちたので婚約破棄した処、「妃教育の修了」を条件に結婚が許されたが結果が芳しくない。何故だ?同じ高位貴族だろう?」の王妃の物語。単体で読めます。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。


【完結】そして、誰もいなくなった
杜野秋人
ファンタジー
「そなたは私の妻として、侯爵夫人として相応しくない!よって婚約を破棄する!」
愛する令嬢を傍らに声高にそう叫ぶ婚約者イグナシオに伯爵家令嬢セリアは誤解だと訴えるが、イグナシオは聞く耳を持たない。それどころか明らかに犯してもいない罪を挙げられ糾弾され、彼女は思わず彼に手を伸ばして取り縋ろうとした。
「触るな!」
だがその手をイグナシオは大きく振り払った。振り払われよろめいたセリアは、受け身も取れないまま仰向けに倒れ、頭を打って昏倒した。
「突き飛ばしたぞ」
「彼が手を上げた」
「誰か衛兵を呼べ!」
騒然となるパーティー会場。すぐさま会場警護の騎士たちに取り囲まれ、彼は「違うんだ、話を聞いてくれ!」と叫びながら愛人の令嬢とともに連行されていった。
そして倒れたセリアもすぐさま人が集められ運び出されていった。
そして誰もいなくなった。
彼女と彼と愛人と、果たして誰が悪かったのか。
これはとある悲しい、婚約破棄の物語である。
◆小説家になろう様でも公開しています。話数の関係上あちらの方が進みが早いです。
3/27、なろう版完結。あちらは全8話です。
3/30、小説家になろうヒューマンドラマランキング日間1位になりました!
4/1、完結しました。全14話。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる