8 / 31
魔法少女1-7
しおりを挟むその週は休みになるまで特に何も起きずに過ぎ去った。
そして週末の朝、新聞を取りに行くと一通の封筒が入っていた
裏を見ると【魔法協会】と書いてある。
俺はほくそ笑みながら封筒を開けた
俺の計算が正しければ40万は入ってる筈だからだ。
正式な魔法少女になった日、振り込まれた現金を見て思った。
もう掛け持ちバイトはしなくても
良いんだと
そして今週は変態を二人も倒したし
そう思うとニヤニヤが止まらなくなっていた。
封筒を開けると手紙が二枚入っていた。
一枚目は倒した変態の顔と名前が書いてあって、ひとりひとりに報酬額が書かれていた。
【触りデブハゲ】
報酬額は25万円と高額だった
【連れ込み豚野郎】
報酬額は5万円だった。
意外と安かったのだが、補足して書いてある文を読んでみて納得した
証拠不十分のため釈放と書かれていたからだ。
どうやら現行犯とか証拠とか被害者が居ないと安いようだ。
それでも三十万の儲けである
俺は派遣の仕事も辞めようかなぁっと考えながら二枚目の手紙を見て愕然とした。
光の魔法⁻60万円と書かれていたのだ。
何と魔法少女なのに魔法を使うと金を取られるシステムだった。
明細書の下の方にカードの説明が書かれていた。
【ブラックカード】
使用限度額無限
使用魔法に応じて通帳から一括引き落としされます。
使い過ぎに注意しましょう。
そんな事が書かれていたので俺は焦って最寄りの銀行へ走り、通帳を確認した。
だが、水道光熱費や各種保険等は引かれているが六十万円が引かれていることは無かった。
何だったんだ?と、首を傾げて家に帰ると思い出した。
そういえばもう一枚あったなと
魔法少女協会から貰った通帳を調べると確かに六十万円引かれていた。
銀行へ行かなくても書き込まれるようで、最初の二十万と三十万とで五十万あったがマイナス10万となって書かれていた。
そして、最後の方に一年立つと精算されますと書かれていた。
つまり、汗水流して働いて貯めてる貯金からマイナス分が引き落とされると書かれていた。
これは不味い
死活問題だ
このまま魔法少女に成って犯罪者を捕まえなければ十万円引かれることになる。
だが、犯罪者を捕まえるには魔法が無いと捕まえられない。
俺は考えて考え抜いた末思い付いた
それは、魔法少女で犯罪者を釣り
パンツをずらして鉄拳制裁すれば魔法は使わずに済む。
なので、土日を使って素早くパンツをずらし、シャドーボクシングをして、また素早くズレたパンツを元に戻す練習をした。
だが失敗する事が多かった
何故たろうと考えて鏡の前でやって見て分かったのは、ずらし方だった。
少しずらした程度では反応しないのだ。
素早い動きを追求するあまり失敗してる時は少ししかずらしていなかったのだ。
なので、どこ迄ずらせば元の体に戻るかを調べたところ。
太腿まで下ろした辺りで変わるのだと突き止めた。
だがこれが中々難しく、苦労する事になった。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説


【連載版】メイド神ではありません!冥土神です!巨乳に変身します!(幸せ♪)
naturalsoft
恋愛
昔書いた短編の連載版です!
現在連載中の小説の息抜きに書いてみました。
城で働く侍女のシオン。性格は明るく、思い込みの激しい所を除けば、玉の輿を夢見る少女。
ただ自分の体型と名前のせいで【ちっぱい】という不名誉なあだ名を付けられてしまう。
そんな時、城の寂れた社(やしろ)を見付けるとメイド神様(笑)が現れて巨乳に大変身!
これは巨乳とちっぱいの戦いを描いた物語である!(嘘)
全ては勘違いから始まるコメディ・・・かな?
(作者も疑問系)
※1話は短編と同じ内容です。少しタイトルを変更しました。

婚約破棄?一体何のお話ですか?
リヴァルナ
ファンタジー
なんだかざまぁ(?)系が書きたかったので書いてみました。
エルバルド学園卒業記念パーティー。
それも終わりに近付いた頃、ある事件が起こる…
※エブリスタさんでも投稿しています
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

最強パーティーのリーダーは一般人の僕
薄明
ファンタジー
ダンジョン配信者。
それは、世界に突如現れたダンジョンの中にいる凶悪なモンスターと戦う様子や攻略する様子などを生配信する探索者達のことだ。
死と隣り合わせで、危険が危ないダンジョンだが、モンスターを倒すことで手に入る品々は、難しいダンジョンに潜れば潜るほど珍しいものが手に入る。
そんな配信者に憧れを持った、三神《みかみ》詩音《しおん》は、幼なじみと共に、世界に名を轟かせることが夢だった。
だが、自分だけは戦闘能力において足でまとい……いや、そもそも探索者に向いていなかった。
はっきりと自分と幼なじみ達との実力差が現れていた。
「僕は向いてないみたいだから、ダンジョン配信は辞めて、個人で好きに演奏配信とかするよ。僕の代わりに頑張って……」
そうみんなに告げるが、みんなは笑った。
「シオンが弱いからって、なんで仲間はずれにしないといけないんだ?」
「そうですよ!私たちがシオンさんの分まで頑張ればいいだけじゃないですか!」
「シオンがいないと僕達も寂しいよ」
「しっかりしなさいシオン。みんなの夢なんだから、諦めるなんて言わないで」
「みんな………ありがとう!!」
泣きながら何度も感謝の言葉を伝える。
「よしっ、じゃあお前リーダーな」
「はっ?」
感動からつかの間、パーティーのリーダーになった詩音。
あれよあれよという間に、強すぎる幼なじみ達の手により、高校生にして世界トップクラスの探索者パーティーと呼ばれるようになったのだった。
初めまして。薄明です。
読み専でしたが、書くことに挑戦してみようと思いました。
よろしくお願いします🙏

Red Assassin(完結)
まさきち
ファンタジー
自分の目的の為、アサシンとなった主人公。
活動を進めていく中で、少しずつ真実に近付いていく。
村に伝わる秘密の力を使い時を遡り、最後に辿り着く答えとは...
ごく普通の剣と魔法の物語。
平日:毎日18:30公開。
日曜日:10:30、18:30の1日2話公開。
※12/27の日曜日のみ18:30の1話だけ公開です。
年末年始
12/30~1/3:10:30、18:30の1日2話公開。
※2/11 18:30完結しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる